木曜日は伊丹で特別支援教育の研修会がありました。
この中で、大変具体的な指導法についてふれられた箇所があり、
「そうか!」と、知りたかったことを教えてもらった気になりましたので、
今日はそれを書いてみます。
作文を書かせたときに、ちっちゃい「っ」が抜ける子がいます。
1年生でならけっこうあると思いますが、
2年生以上でまだ
「 ぱいなぷるをたべました
」
「 きてをはりました
」
と書くようだと、少し心配です。
これに対しての効果的な指導法は今まで知らなかったのですが、
研修会で講師の竹田契一先生が
「学習障害」の説明の中で少し時間をとってこのことにふれておられました。
(促音が抜ける子が、すべて学習障害というわけではありません、念のため)
まず、背景について
・ 音韻認識力 の低下(音を分解・統合する力)
を挙げられました。
他に、学習障害の子は「 視知覚の障害
」も見られ、
それが読み書きへも影響するのだ、と。
つまり、簡単に言うと「 目 と 耳 の問題が大きい
」
ということです。
で、背景だけわかっても、指導法が分からないとどうしようもないので、その指導法です。
<ちっちゃい「っ」が抜ける子への指導>
〇モーラで教えると分かる
ひとことで言うとこういうことです。
・・・ひとことだと、分からないですね。(^^;)
「モーラ」というのは、私は聞きかじったことしかないので、今ネットで調べてみました。
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モーラ
(Mora)とは、 音韻論
上、一定の時間的長さをもった音の分節単位。
日本語学では一般に「 拍 (はく)」と言われる。
日本語に特徴的なのは 長音
「ー」、 促音
「ッ」、 撥音
「ン」を1モーラしている事であり、
長音は 長母音
の後半部分を、音は長子音の前半部分を切り取ったものであり、
撥音は音節末鼻音や鼻母音をモーラとしたものである。
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前書きが長くなりました。
つまり、「 拍を感じさせると分かる 」ということです。
「りんご」という言葉。
拍を打たせながら言わせます。
り、ん、ご。
次に、「きって」という言葉。
拍を打たせながら言わせます。
き、x 、て。
そうです。促音を書いているところは、発音上「 無音の拍
」なのです。
「無音の拍」が間に挟まることをいうために、促音で書き表しているのです。
これが、子ども自身に拍を叩かせると、
子どもが自分でわかるのです
。
「そうか!」という感じです。
「パイナップルはどうかくの?」
「ちがうちがう、これでは『ぱいっなぷる』や」
などの不毛なやりとりをいくら繰り返すより、
こういった「 促音の入る場所は拍をとったときに音が抜けるところ
」
という説明のほうがすっと入り、わかりやすいのです。
なお、Wikipediaの「例」を見て気付いたのですが、「チョコレート」の「チョ」は1モーラです。
「促音」という言葉はちっちゃい「っ」だけを指し、ちっちゃく書く字はすべて促音というわけではありません。
促音の説明も、Wikiの「促音」の説明から抜き出しておきます。
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促音 つまる音 ともいい、 日本語 のかな表記で「っ」「ッ」で表され、1 モーラ として数えられる。ただし、単独では成立せず、通常、3モーラを構成する真ん中の要素としてのみ存在する。
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