『小学校へ行く前に(低学年編)
うちの子、ほんとにやっていかれますかあ』
(岡崎勝 監修、イラスト・マンガ多数、 ジャパンマシニスト社
、2011/11、1300円)
うちの子はまだ保育園なので
小学校入学はまだまだ先ですが、小学校教師として、小学校に入るときの親の気持ち・
新入学に備えて必要なことなど知りたくて読みました。
マンガが多くて非常に読みやすくわかりやすいです。
「通級」「特別支援」についても、あまりカタく捉えないように
ソフトな感じで書かれています。
僕は1年生の担任はしたことがないですが、
小1の子どもたちや小1の教育は
「小学校教育」のベースになるところ。
入学時の子どもの様子やその時の親の気持ちは
しっかり踏まえて、そのうえで教育活動にあたりたいものです。
監修の岡崎勝さんはベテランの小学校の先生。
「文字の初歩の指導」など、
「なるほど!」と思えることがたくさん書いてありました。
下敷きの意味なんて、知らなかったなあ。(苦笑)
===========================
『小学校へ行く前に(低学年編)
』
○書き(p29より)
・ 字 を書く練習はできるだけノートを使う。
・はじめは 絵 などを描いて遊んで筆圧を強くする
・その子の好きなものからだと身につきやすいかも♪
・練習用紙を作って お手本をなぞることから
なぞったときにずれたことを気にしないように
お手本は色の薄い太いマーカーがおすすめ
(例→) あ
マーカーで書いてなぞらせる、というのは
「なるほど!」と思いました。
僕がよくするのは赤鉛筆で書いた字をなぞらせることですが、
なぞりが苦手な子は、はみ出しにくい方法でなぞる方がよさそうですね。
○「書く」基礎の基礎(p122より)
[下敷きのこと]
・ 鉛筆のしんの粉がページの裏につくのを防ぐ
。
汚れたら洗おう。
そうだったんだ!恥ずかしながら知らなかったです。(>。<;)
ちなみに僕は「下敷きを敷いたほうが書きにくい」と思っていたので
アンチ下敷き派でした。(^^;)
[えんぴつのこと]
<持ち方>
・いちばん大事なのは、
書いているときに しんの先が自分で見える
こと。
<捨てどき>
・ 手のひらに入るサイズになったら捨てる 。
わかりやすい!
持ち方や捨てどきをこんな風に一言で言うと
ずっと覚えていられそうです!
○朝の身じたく(p33より)
・ 順番 を決めて練習をしておくといい。
・大きく書いた 表
を貼っておくのもいい。
かんたんな 絵
を入れてあげるとわかりやすい。
・当日着る服や持ちものは 前日に用意しておくのが鉄則
・1か所にまとめた「持ちものコーナー」をつくっておくと便利
本の中ではマンガの絵がドーンと描いてあるのでとても分かりやすいです。
・学校は”勉強”だけでない
「学校は生活する場である」
もちろん勉強を柱にしますが、
1本の柱だけではすぐに壊れてしまいます。
遊びの柱、健康の柱、友だち関係の柱、
先生との関係の柱・・・・・・まだまだあります。
学校も家庭や地域と同じで、子どもの生活の場なのです。
同感です。
・1年生にとって学校での出来事は全部勉強。
家族は1年生が帰ってきたら、
「1日丸ごとお疲れさまー♪」って、
しっかり受け止めてあげてほしい。
(小学校教員 武本圭子)
「勉強」の時間以外もとてもがんばって過ごしている、という見方、
大事ですね。
子どもによっては「勉強」時間は疲れないけど
その他の時間のほうが疲れる、という子もいるはず。
===========================
小学生を持つ親御さんや小学校の先生がこの本の製作にたくさんかかわっておられます。
それだけに、とても分かりやすく役に立つ本になっています。
出たばかりの本で今の情勢も踏まえて書かれていますし、大変おススメです!
岡崎勝先生については、教師向けの本も書かれています。
これも読むつもりです。
『 きみ、ひとを育む教師ならば
「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味』
(岡崎勝、ジャパンマシニスト社、2011/2、1500円)
それでは、また!
ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。
↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。
ブログ王ランキング
算数テストでの九九表の使用 ~『学習指… 2024.05.18
年度初め! 2023.04.08
油引き(ワックスがけ)の大失敗! 2023.03.17
PR
Category
Keyword Search
Free Space
Calendar
Comments