特別支援教育ML
というメーリングリストで
いつも勉強させていただいています。
その中で、先日
「『障害』という表記の『害』は使わないほうがいいのでは」
というご意見をいただきました。
「障害」には、「 障碍 」や「 障がい 」といった表記もあります。
今回いただいたご意見を契機に、あらためて表記について考えてみました。
「障害」の表記については、一時期「障がい」を使用していたのですが
最近は元に戻していました。
今回、再び表記について考え直す機会をいただき、感謝しています。
最近は「障がい」という表記が社会の中で使われることが
一段と増えたと思います。
私も 「『障害』の『害』の字は使いたくない。『障がい』にした方がいい」
とずいぶん思ってきました。
今回、ご意見をいただいてから、またその思いがもたげてきました。
一方、「障がい」当事者の方で、呼び名にこだわらない方や
あえて「障害」を使われる方もいらっしゃるので、
どう呼べばいいのかな、というのは以前から非常に悩んでいることです。
聞くところによると、東京は「障碍」を使用される傾向があり、
広島はあえて「障害」表記をした方がいいという考えが多いといったことも聞き
ますので、地域差も強いのかな、と思っています。
「 障害をもつ
」ではなく「 障害のある
」といった言い方のほうがいい、
といったことも以前職場で勉強させていただき、
言葉は微妙で、人によって受け取り方も様々だな、ということを
思っています。
少し前に、乙武洋匡さんが
「やわらかい言葉にすり替えることで、本質を見て見ぬフリする。
それは「私は差別していない」というポーズにすぎないのでは」
といった発言をされているのを本で読み、ドキッとしました。
( 乙武洋匡『オトことば。』です。 読書メモでも少しふれています。
)
私としては、
「言葉」に対して、
こだわったり、神経質になったほうがいい
という考えでおりますが、
大事なのはむしろ言葉よりもそれを使う人の気持ちや使われる状況?
といったことも、感じています。
本当につい先ほどまで、ブログで「障害」を使わずに
「障がい」と書くようにしよう、と気持ちが傾いていたのですが、
結論としては現状「障害」の表記のままでいきたいと思います。
一番の理由は、 ホームページの読み上げソフトなどで
「障がい」では「さわりがいじ」と読まれることがある(らしい)
ということを知ったからです。
また、「障碍」は私の周りではほとんど使われていないことと
読めない方が多いだろうということから、
私は採用しませんでした。
広くいろいろな方に読んでいただける文字を
必ずしもベストではないが、現段階では使用しているということで
受け止めていただければと思います。
今回コメントをいただいたことを契機に、
「障害」の表記に関する検討結果について
(平成22年11月22日)
という政府調査に行きつき、読みました。
もっと勉強していく必要性を感じます。
ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。
ご意見ございましたら、コメントいただけるとうれしいです。![]()
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