『 アホは神の望み
Stay Honest, Stay Stupid』
(村上和雄
、サンマーク出版、2008,1600円)
これもまた以前読んだ本のからみで手に取った本です。
こういうのを芋づる式読書と言いますが、
おかげで読む本が増える一方です。(^^;)
科学的な解説をふんだんにまじえながら、
生命の神秘や生き方の問題に迫る本。
非常に面白かったので、読書メモを残しておきます。
ただ、村上和雄先生の研究内容などについての基本的なことは
以前から知っていたこともあり、今回はメモに含んでいません。その研究のストーリーが非常に面白いのですが、
それは同書をお読みいただきたいと思います。
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『アホは神の望み』
(・以降の 太字
部分が、本の内容。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
・「ほんとうに育てなくてはいけないのは
牛のように 鈍
な人材である」(ある経営者談)
(= 素直であること、粘り強くあること )
・良寛
子どもの心こそ仏の心
子どもとよくかくれんぼをしたり、
手まりをして遊んだ
子どものような単純な心で、
何にたいしてもありがとうと感謝する
そういう鈍な生き方を貫いた。
・研究のこまかい部分はある企業にまかせて、
自分は最終責任だけをとる。
そういう産学協同のかたちを徹底することで
難局を乗り切ることができた。
・必ずやるんだという熱意。
何とかなるさという楽観。
思いついたら即行動というフットワークの軽さ。
いざとなったら責任をとる覚悟。
こうした要素がものごとの成就に必要になってくる。
・どんな環境にあっても、
心が「この環境はいい」と解釈すれば、
それは自分にとっていい環境になる。
・それがいいことなのか悪いことなのかわからないが、
いまのわたしからは もう私的な悩みが消えてしまった。
自分の思いや悩みはすべて「他者」のために使われているので、
自分だけの悩みを悩むヒマがなくなってしまった。
人のために悩んでいると、
自分の悩みなんか いつのまにか雲散霧消してしまう。
・法王ダライ・ラマ14世の言葉
「敵と思えるような相手に出会ったら、
それを忍耐や寛容を与える修行だと考えてみてください。
そのように考えると、敵は私たちの師であり、先生だといえます」
・人間とチンパンジーのゲノム(全遺伝情報)の違いは
塩基配列で比較して、たった1.2%程度。
植物のイネと比べても、人間と40%は共通している。
人類みな兄弟どころか、あらゆる生物は遺伝子によってつながっている。
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ここでは引用しませんでしたが、人間同士の遺伝子の違いなんて、
本当にあってないようなもので、結局は人間みんな同じようなもの、違うのは遺伝子がONになっているか、OFFになっているか、
という話は、非常に勇気づけられるものでした。
遺伝子をONにするには、「笑い」や「明るさ」「感謝」が大事。
そういうことを知ることによって、明るく生きられるようになると思います。
人生の指針をいただけた気がします。
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