『 ザ・ファシリテーター
人を伸ばし、組織を変える』
(森時彦、ダイヤモンド社、2004、1600円)
この本の読書メモを書いていきます。
いよいよ本文に入っていきます。
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『ザ・ファシリテーター』
2
(今回は、第1章「リーダーズ・インテグレーション」より。
・以降の 太字
部分が、本の内容。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
・「 リーダーズ・インテグレーション 」
グループダイナミクス理論の応用で、
新しい管理職をすばやくグループに溶け込ませる。
1) リーダーは自己紹介を兼ねて目標と抱負を述べる。
2) リーダーは退室
ファシリテーターが以下のことを聞く。
・リーダーについて知っていること
・リーダーについて知りたいこと
・リーダーに知っておいてほしいこと
・目標達成のために、皆がどう貢献できるか
3) リーダーは入室後、
壁に貼られている質問やコメントに答える
・ファシリテーターは皆の意見を引き出し、
フリップチャートや大型のポストイットに書きだして壁に貼っていく。
小
説のなかでは、
実際にファシリテーターがフリップチャートにメモした内容が
図表で示されていました。
箇条書きで、簡潔に短くメモしてありました。
たとえば「フルート、プロ級」とか。
無駄を排し、本質的なところだけ残して議論を浮き立たせる効果が、
そういうメモの仕方にも表れているな、と思いました。
・ アクションプラン をつくっていく。
・ アイスブレーク で、気分をほぐす。
大事ですね、アイスブレーク。
気持ちや体のこりをほぐし、気持ちを解放させる。
体を動かしたり、笑えるようなことをやるのも、いいかも。
・まずは皆の気持ちを思いっきり吐き出させたい。
・組織は、ストーミング(混乱・対立)があり、
ノーミング(統一)が進んではじめて機能しはじめる。
・ストーミングを省いちゃうと、
いくら筋の通った議論をしても
ハートに響かない。
・「私がどんな人間か、皆さんがどういうスタイルで仕事をしたいか、
この機会にしっかり理解し合いたい」
・相手の緊張をほぐすような簡単な質問を何度も繰り返してから、
次第に核心に迫る質問を繰り出していく。
・ファシリテーターにとって、フェアであることは大切。
時には反対の立場に立って、異なる視点から発言を促す。
・「これらが守られたかどうか、
今年度末にもう一度このような会をやりませんか?」
やりたくてもなかなかできなかったりするのですが、
最初に出てきた目標や内容を、取組の最後にもう一度確認するって、
かなり意義深いですよね。
年度の最初の会議で、こういうことをさらっと言えるようになりたいものです。
・隠すことによって、「受容」を遅らせてしまう。
むしろ、懸念を言語化し、表面化させることで、解消する方が近道。
嫌いな人に、「あんたのこういうところが嫌いや」とか思い切って言うと、
意外と後でええ友達になったりする。
・自己開示した人間は自信を得る。
自信満々の人が、結構自分の弱みを自らさらす。
弱みを開示することで、自信を獲得している。
(p62まで) =============================
「 フリップチャート」
って知らなったのですが、
調べてみてびっくり。
高いものですね。(値段が(^^;))
ユーロプレミアムモバイルイーゼル フリップチャート【EU2000TE-J】
要は黒板の板書のようなものなので、
電子黒板なら、内容の保存やコピーが一瞬だし、写真やパワーポイント等の資料もカラーで映せるので
そっちの方がよさそうな気もしますが・・・。
コンピュータネットワーク上にこういうフリップチャートをデジタルで置いて、
皆が各PCからメモを打ち込んで共有する、というのも
いいかもしれません。
本書を読み返して思いましたが、ここですすめられている方法と全く同じやり方をとった人の小説を、今読んでいます。
『小説上杉鷹山』
『小説上杉鷹山』
(童門冬二
,1000円)
上杉鷹山は、江戸時代の人なのに、時代を先取りしすぎていて、うなることばかりです。
ファシリテーションが好きな人は、読むといいと思います。
かなり強固な組織の、どうしようもない伝統的な悪弊と
一途に誠実に向き合うリーダーの姿に共感・感動します。
読書メモは次回に続きます。
次回は第2章「開発センターの改革」に入ります。
では、また次回!
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