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スミマセンね、今日も食べ物の話(笑)。こちらは、ミラノの展示会会場の中にあるバールなんですけど、お仕事の合間にお茶を飲んだり、軽食をとったりできる場所です♪おつまみ系の食べ物が多いのはもう午後だから☆好きなものを注文すると、お兄さんがお皿に取り分けてくれます。このお兄さんがね、とってもマジメで、こんな小さいプチトマトでも、そりゃあもう真剣に盛り付けてくれるの で、手前に山と積んであるのがチーズ注文すると、お皿に山盛りにしてくれるんですヨ♪大好きだから、いつもお願いするんだけど、最初は何も言わずにお皿に盛ってくれたけど、2回目からは「ミエーレ(ハチミツ)、いりますか?」って聞いてくれるようになりました。チーズとハチミツ、とっても相性がいいですよねよくピッツァでも、チーズとハチミツというメニュウがありますが、とろけたチーズも美味しいけど、パルミジャーノのブロックにハチミツをドバッってかけて食べるという、ある意味「贅沢」な食べ方がたまりませんの。。。これって、もう「ドルチェ」、デザートの域なのかしら??でも、ハチミツ添えのチーズを一皿食べた後、さらに口直しにケーキを食べちゃうツワモノもいます。 ・・・ハイ、そのツワモノとはワタクシのことです(笑)。。でもね、展示会で一日中歩き回っていると気づくとランチ抜きで夕方になることもしばしば。食べられるときにしっかりと栄養補給をするのもプロ、だと思うんですよ(なんちゃって~~~)この日のドルチェは、シチリア風カンノーロと、シュークリーム。シュークリームにかかっているパウダーは、チョコかと思ったらエスプレッソ粉。中のクリームもカフェ味でした・・・ハチミツをイタリア語にすると、ミエーレ(Miele)といいますが、よく映画とかで恋人や大切な相手に対して「ハニー」って呼びかけてますよね。あんな感じで、イタリアでは大切な人に対して「ミエーレ」って呼びかけたりします♪同様に、「アモーレ(いとしい人)」とか、「テゾーロ(ワタシの宝物ちゃん)」なんていう呼び方もありますが、私は実はひそかにこの、「ミエーレ」という呼びかけが好き♪ でも、実際に呼ばれたら、やっぱり照れますね。。。
December 29, 2007
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トリノの駅前から、メインストリートのローマ通りにかけては、こうしたポルティチ(柱廊)つきの通りが続きます。北イタリアではよく見られるつくりですが、やっぱり、冬場、雪が多い地方らしい生活の知恵のような感じがしますね☆ ・・・そんなポルティチの内側は、こんな感じ。カフェなど、お店もたくさんあって、ぶらぶらするのも楽しくなっちゃいます♪ 上のほうに掲げてある垂れ幕の写真は、いかにもトリノらしい冬景色。雪景色って、ステキですよね~☆真冬のトリノで、雪景色を眺めながら、ホットチョコレートを飲んでみたいナさて、チョコレートといえば、トリノの名物、『ジャンドゥイオッティ』を忘れてはいけません!ヘーゼルナッツの濃厚な風味がたまらないチョコレートで、トリノに行く以前から、私はずっとイタリアのお土産といえばこのチョコレートを買っていました♪ ・・・ジャンドゥイオッティといえば有名なのがカファレル社。新年明けたらまた、ヴァレンタインデーがやってきますネ。有名百貨店などにも必ずお目見えするのがこのメーカーです。でもね、今回せっかくトリノまで行ったのですから、地元色の濃いお店で買いたいナ、なんて思って歩いていたら、こじんまりとしたお店を発見 A.Giordanoという名前の、いかにも老舗風なたたずまいショーウィンドゥには、「手作りのジャンドゥイオッティ」と書かれた看板が。・・・ええ、モチロン、素通りなんてできません(笑) お店は1897年創業。今年は2007年ですから、もう100年以上になります。工場で大量に作るジャンドゥイオッティと、昔ながらの手こね、手切りで作ったものを売っているのですが、一つ一つ手作業で切り分けて包まれたジャンドゥイオッティたちは、形も不揃いで、スリムな「延べ棒」っぽい形ではなくって、まるで栗のような形。でも、味は最高!イタリアのチョコレートにしては甘さが控えめ、というかヌォッチョラ(ヘーゼルナッツ)の自然な風味を最大限に引き出しているように感じます。そして、なんといっても口解けの良さ。。。。 こういうのは、なかなか手に入らないかも!って思って、重さを忘れて大量に購入してしまいました(笑) そして、チョコと一緒にこちらの瓶入りのクリームも♪ チョコとヘーゼルナッツをヒトツずつ。コレはパンやクラッカーにつけて食べるもよし、カプチーノの隠し味にたらしても美味しい☆ ・・・もっと買ってくればよかった、なんて思っています
December 28, 2007
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トリノの街角にて、大きな「TORINESE」という看板。トリノ(TORINO)に対して、「トリノの」、とか「トリノ風」という意味を持つ言葉が「トリネーゼ(TORINRSE)」となります。言葉そのものの響きやリズムを大切にするイタリア語ならではの滑らかな言い回しだと思います。こうした言い回しはあちこちで使われていますヨネ。「イタリア⇒イタリアーノ(ナ)」、「ローマ⇒ロマーノ(ナ)」、「ヴェネツィア⇒ヴェネツィアーノ(ナ)」。。。ちょっと考えるだけでもたくさん浮かんできます♪日本語も、響きとかには敏感で繊細な言葉だけに、こういう言い回しや語尾変化を普段の生活でも結構アタリマエのように取り入れてますよね。有名なのは、東京、白金の奥様たちを呼ぶときの「シロガネーゼ」(笑)。あんまりスムーズに聞こえるのでかえってフシギなくらいです。私が好きなのはフィレンツィエの「フィオレンティーノ(ナ)」、そしてナポリのナポレターニ(なぜか複数形)、シチリアの「スィチリアーナ(コレは女性形のほうが好き♪)」など。ジェノヴァのジェノヴェーゼ、ボローニャのボロネーゼなどは、聞いただけでお腹が鳴っちゃいそう。。。(笑) 日本の地名では、シロガネーゼほどしっくりくる響きはあまりないかも知れないですね。。ちなみに、つい最近知ったんですけど、東京の人のことは、「トキネーゼ」って言うんだそうですよ、イタリア人やっぱり、トキネーゼよりは「江戸っ子!」って言うほうがしっくりきますよね(笑) わんこのお散歩も、石畳の上だとまた、風情がありますね~♪もちろん、こちらのわんこは、「トリネーゼ」、なのでした そういえば、パルコ(PARCO)も、イタリア語、だよね。。。
December 27, 2007
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久しぶり、トリノの町から。トリノといえばオリンピックの記憶がまだ新しく残っているだけに、「冬」というイメージがあるかもしれません。・・・が、トリノのあるピエモンテ州は北イタリアにおいてはトリュフやワインの産地としても有名で、冬もいいけど、秋には味覚のフェスタがあちこちで開催。チョコレートも有名だし、独特の食感が病みつきになるような焼き菓子も見逃せません♪今日は、寒かったですね~。我が家は築25年以上の木造建築なので、スキマ風が身にしみて。。。(苦笑)…家の中だというのに、吐く息が白いのはナゼなんでしょう~~~イタリアの便利なリスカルダメント(暖房)が恋しい今日この頃であります。。。これから年末にかけて、ますます冷え込むようですね~☆ さて、いよいよ寒さも本番になると、街角の焼き栗やさんも忙しくなります。写真はトリノの街角で見かけた焼き栗屋サン。リヤカーに、「MARRONI」と書かれた麻袋を看板代わりにぶら下げて、ドラム缶みたいな釜で栗を焼いています。よくみると、食べやすいように、殻を割ってくれているんですネ。冷え込んで、空気がキンと澄んでくると、焼き栗の香りもまた、一段と香ばしさを増すように感じます。いわゆる「甘栗」とは違って、ほんとうにナチュラルな栗の味わい。日本の栗に比べると甘さもないし、アクが強いのですが、ともすると「味気ない」と感じるくらいの素朴さが、かえって道行くヒトをひきつけるのかもしれません。実際に、写真を見ていてもまた、食べたくなってしまいますもの。。。(笑)とりあえず、温かい紅茶に、黒蜜とショウガをたっぷり入れて、和風の暖をとることにします♪ みなさまも、風邪等引かないように、温かくしておやすみくださいネ☆
December 26, 2007
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みなさま、こんばんワ☆ 夜のミラノの景色をドウゾ。きっと今頃はクリスマスのイルミネーションでもっとキラキラしているんでしょうネ~☆今年のクリスマスはみなさまどのように迎えたのでしょうか。。?イタリアだと、クリスマスは家族と静かに過ごすのが定番。・・・ま、日本に比べると、別居していても毎週末はマンマの家に集まって食事するのがフツウですから、家族と過ごすこと自体はなんら珍しいことでもないのですが、やっぱりナターレ(クリスマス)は特別。 早起きして、教会へ行って、家族との食事の準備に追われて。やっぱりこういうときほど、「母は強し」という言葉を実感してしまいます そして、そんなマンマの理想像が、マリア様でもあるわけなのですね。ビックリしたとき、困ったとき、感動したとき。。。・・・つい、口をついて出る「ああ、かみさま!」という言葉。英語だと「Oh, My God!」。コレをイタリア語に直すと「O, mio Dio!(オ、ミオ、ディオ!)」というんですが、実際にイタリア人の口から飛び出すのは「Mamma,mia(マンマ、ミーア!)」、「おかあさん!」という言葉なんです。マンマ・ミーアはあらゆる場面に使いますが、もうちょっと真剣(?)なときにはマンマがマリア様や守護聖人の名前になり、最後には「Dio」、神さま!となるわけです。聖母子の絵や彫刻はたくさんありますが、この絵をみるときには皆が、温かい母親の愛につつまれて安心して過ごした記憶をふっと、思い出すのかもしれないですネ。
December 24, 2007
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さて、舞台は再びミラノのお隣、モンツァです。以前紹介したローマ広場は旧市街の中心ですが、そこからスグのところには美しい大聖堂が建っています。大理石のファザードはゴシック建築の尖塔が美しいシルエットを描いてそびえていますが、なんとなく、ミラノの大聖堂を小さくしたような感じに見えます♪ 華麗なファザードは14世紀に、そしてすぐそばに建つレンガ造りの鐘楼は17世紀に作られたもの。教会前の丸石を敷き詰めた広場とのバランスも美しく、また駅からローマ広場へのメインストリートから少し奥まったところにあるので、路地を歩いていると突然目の前が開けてドゥオモと広場が広がる視覚的効果も絶妙なのです。 夕暮れのドゥオモ広場はガランとしていて、それがまたなんともいえない静けさで、やっぱりタイムスリップしたような気分になってしまいます。日中はもちろん、週末などには近郊の町から遊びに来るヒトも多いので、本来は結構ニギヤカな町なんですけどね。私も、モンツァには数回通っていますが、F1グランプリ観戦や、(やっぱり)F1のテスト走行見学などでくることが殆どなので(笑)、いつもニギヤカなイメージだっただけに、新鮮でした☆ところで、ココ、モンツァの大聖堂といえば、「鉄の王冠」で有名です。歴代のイタリア国王、そしてあのナポレオンもこの王冠を戴いたという話ですが、その名前とは相反するように、黄金と宝石で飾られた豪華な王冠が、大聖堂の宝物庫に大切に保管されているのです大粒のルビーが、黄金とグリーンの七宝で飾られた冠で輝いているという華やかなモノが、どうして「鉄」といわれるのか、というと実はこの王冠の内側、冠の土台となる鉄の輪がイエス様が十字架にかけられた際に打ち付けられた釘が使われているから、ということなんです。実際に王冠を見ると、黄金の内周部分には確かに鉄板のような細い輪を見ることができます。王冠の輪にするために鋳なおされているのだそうです。 とはいえ、いま現在わかっているだけで、「聖釘」と呼ばれるものは世界中で30本以上あるそうです一体どれが本物?って言いたくなりますが、あえて釘そのものを残すよりも、鋳直して王冠として使う、というところが逆に信じたくなるのかな~結局人間って、「目に見えるモノ」に弱いんですよね~。王冠の土台の輪が「聖釘」だということで、歴代の王様たちは自らを特別な存在であることとして知らしめたかったんでしょうか。。。それよりもむしろ、この釘に打たれた方が、何のために十字架にかけられたのか、ソコにまで思いを馳せてこの王冠を頭に戴いた王はいたのでしょうか。。。。なんだかいろんなことを考えさせられる王冠なのでした。
December 20, 2007
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季節はこれから冬本番だというのに、モーダの世界ではすでに春夏のシーズンが始まっています♪ 今日は、ミラノコレクションからセルジオ・ロッシの世界をご紹介します☆このブランドはずいぶん前から日本にも浸透していますので、よくご存知の方、そしてファンの方も多いと思います。エレガントなデザインとクオリティの高さが身上ですが、単にエレガントさを追求していくとモーダでは無くなってしまいがちなジャンルの中で上手に流行を取り入れ、独自のスタイルとして発信しているブランドです。 各国のバイヤーさんたちも、お洒落なヒトが多いです♪こういう場所で、ちょっと離れて観察しながら、どんな靴に関心を持つのかな、なんてチェックするのが実は私のひそかな(?)楽しみ(笑)P&E(プリマヴェーラ&エスターテ)、春夏物ということで軽やかな素材、そしてヌーディなサンダルが多かった今回のコレクション。ヌーディなサンダルも、ロッシにかかればとっても上品 今日はそんなサンダルたちをご紹介しますネ! 今回は、革以外の素材を多く使ったデコラティヴなサンダルが多かったのですが、こちらは真っ白で、どちらかというとシンプルですネ。でも、実はヒールにとっても凝っているんです。 上の白いサンダルも、実は角度を変えるとこんなヒールになっているんですヨ☆それにしても、ハイヒールだなぁ。。。今年の秋冬物も、カカトの高いデザインが多かったですが、サンダルになるとぐっとセクシーな雰囲気になりますネ☆ こちらは、ウッディーなビーズをつかったサンダル。厚底と木の重量感のバランスは「さすが」です♪ そして、そういう素材だけにチープに見えがちなデザインを、あえて目立たないかかと周りとヒール部分にパイソン(蛇)革を使うことで、よりいっそうゴージャスにう~ん、やっぱりステキ☆そして、上の3つの型のサンダルは、どれもハイヒールで足をつつむ部分が少ないヌーディなもの。それでもちゃんと、足首でしっかりととまるデザインなので、歩いていて足が前に出てこないようになっているのね。コレ、サンダル選びには大事なポイント。 ヒールも高さはあるけどウエッジタイプで接地面が多く、安定感もありそうです。来季のセルジオ・ロッシ、意外と履きやすそうですヨ♪・・・・明日は、ロッシらしい、ドレスパンプスを紹介しま~す☆Sergio Rossiについての情報は、コチラでもごらんになれます♪⇒Sergio Rossi web site
December 18, 2007
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モンツァの旧市庁舎前、ローマ広場から駅のほうへと続く通りがヴィーア・イタリア。ローマ広場を中心とした旧市街エリアは、実は一般に車が入れないようになっているので、町のヒトも、観光客達も、ゆっくりとウィンドウショッピングなどを楽しむことができます。トスカーナの小さな町ではよく、こういう町の仕組みがありますが、車社会イタリアで、あえて一般車をシャットアウト出来てしまうところがなんだかすごいな、っていつも思います。スモッグ警報とか出ると、ミラノなどの大都市でも平気で(?)車両の立ち入りが禁止になったりしますし、町の人たちも慣れたもので文句を言う人もいません。(もっともそういう場合は大体前日にはテレビなどで事前に告知されますが。。)エコロジーについて考えるところはたくさんありますが、こういう有無を言わさぬやりかたも、時には必要なのかも。 そんなモンツァの イタリア通りは、やっぱり昔ながらのたたずまいを残す商店街。食料品から高級ブランドまで、いろんなお店が立ち並んでいますが、ちょっと目線をあげると、こんなお洒落な壁が続く町なんです♪そんな通り沿い、アレンガリオからもすぐ近くなんですが、立ち並ぶ商店と軒を連ねるようにして、レンガ造りの教会が建っています。 その名も、「サンタ・マリア・イン・ストラーダ」。イタリアでは、通り(=ストラーダ)に面した教会って大体前が広場だったりするんですけど、右も左も、お向かいも商店というロケーションで建っている姿がなんとなくほほえましく感じます♪ようやく灯りはじめた町のあかりに照らされて、ばら色に浮かび上がる教会、この色もまた、実にイタリアらしいのであります。。。。
December 17, 2007
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モンツァの町の中心部、ローマ広場です。ミラノからは距離にしてわずか15キロほどで、こんなに趣のある町にくることが出来ます♪その昔北イタリア一帯を手中に収め、現代における「ロンバルディア」という地名の源となったロンゴバルド一族の王国の中心地だったところ。その後、政権の舞台がミラノへ移ったあとも美しい町並みは裕福でおおらかな貴族や商人達によって守られてきました。ちょっぴり忙しいミラノの喧騒に疲れたら、ぶらっと立ち寄ってみるといい場所デス。といっても、実際の町の中心を離れるとミラノのベッドタウン。住宅地が立ち並ぶ現実もありますが、だからこそ、チェントロの古いたたずまいが余計にうれしいのかもしれません。ちょうど薄暮時。 レンガ造りの旧市庁舎、アレンガリオが、刻々と濃くなっていく空に映えてキレイ☆・・・車を馬車に、おまわりさんの制服をちょっと、中世風に想像したら、あっという間に絵本の世界。。。でしょ? 建物の1階部分はロッジアになっています。いつもの町並みも、こうしてアーチを通してみるとまた、違った雰囲気になりますネ。 アレンガリオのロッジアのそばにはこんなカフェもあります♪・・・この時間帯の、なんともいえない「黄昏色」を満喫するならココがおすすめレンガ造りの建物と石畳の道、そして日が暮れたあとに残る空の明るさ。建物の雰囲気は北イタリアの情緒たっぷりで、ちょっとだけタイムトリップした気分になれちゃいますヨ♪
December 16, 2007
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ミラノから電車でおよそ15分、閑静な住宅地、モンツァの夕暮れです。毎年行われるF1イタリアグランプリの開催地、モンツァサーキットがあることでも有名ですが、レースがないときは静かで、エレガントなかわいらしい町なんですよ☆また、時間のあるときに町の様子、美しい教会や雰囲気のある広場などを紹介しますが、今日はそんなモンツァで見た、ラッシュアワーの光景 ちょうど、駅前に続く通りなんですけど、果てしなく続く渋滞を作っているのは、乗用車ではなくて路線バス時間的にも、車庫に帰ってくるバスが多いのかな、なんて思いましたが、あまりにもつながってくるのでちょっとビックリ。2台分つながったロングバスが通り過ぎると。。。 フツウのバスが続く。。。・・・もしかしたら、イタリア名物(?)、ショーペロ(ストライキ)なのかな?って思ったんですが、違うかな。だって、こんなにバスがつながって走っているのって、いくらラッシュアワーといっても、おかしいですよね??・・・ちょっと不思議な光景、みなさんはどう思います~~?
December 15, 2007
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今日の写真はナポリから。聖ジェンナーロの「血の奇跡」で有名な大聖堂です。・・・で、なんでテッペンだけ?っていうと、 ・・・スミマセンね、あんまり縦長の建物だもんで、道路の反対側から撮っても一枚に収まらなかったの(苦笑)。広角レンズじゃなかったので。大聖堂にはナポリの守護聖人、聖ジェンナーロの遺骸がまつられていまして、別にガラスの器に保存されている凝固した彼の血液が年に2回、液化するという「サン・ジェンナーロの奇跡」で知られています。でも、クリスマスの前のこの時期、ナポリが熱くなるのはもっと庶民的な「プレゼーピオ」。クリスマスの習慣といえば、ツリーを飾ったり、近年は電飾でイルミネーションを競ったりしていますが、プレゼーピオというのも、昔ながらの習慣のひとつ。カンタンに言うと、イエス様降誕の「ジオラマ」のようなものです。教会だけじゃなく、駅などの公共施設、そして各家庭でも、それぞれ趣向を凝らしてプレゼーピオを用意するのが、この季節の楽しみの一つでもあるわけでして、なかでもナポリにはそのプレゼーピオを作る、腕のいい職人がたくさんいるのです。大聖堂から程近い、ナポリの中心地、スパッカ・ナポリにあるサングレゴーリオ・アルメーノ通りは、一年中、こうしたプレゼーピオ用の人形などが売っているお店が並んでいるので有名です。本場、イタリアではあちこちで小さいものから、巨大で精巧なものまで、町全体がドールハウスのようになるので、いやでもクリスマス気分が盛り上がるというわけなんですね。今日は、私の住んでいる埼玉県でみつけたプレゼーピオをご紹介♪ちょうど今日、撮ってきた写真デス。 ・・・教会の入り口に、こんなかわいらしいプレゼーピオがありました。これ、よくみると厩の屋根の部分が、「すだれ」なんです☆ 携帯のカメラで撮ったのでちょっとボケ気味ですが。。。 ・・・ちょっと早いけど、「聖しこの夜♪」なんて歌が聞こえてきそうですネ☆☆先日の記事で紹介したカフェ、COVAの名古屋店に、ピカイックンさんが早速行ってきました♪ モンテナポレオーネの雰囲気たっぷりのお店のレポート、ぜひごらんになってくださいネ! 私も東京のお店に行って来たいと思いま~す☆☆
December 14, 2007
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昨日の続きで、モンテナポレオーネの老舗カフェ、COVAから。普段から、ここのウィンドウは美味しそうなお菓子の競演で思わず立ち止まってしまいます。 やはり、秋の味覚といえば、栗♪ マロングラッセも、こんな風に飾るとまるで宝石みたいですよね~~ところで。イタリアのクリスマスのお菓子といえば、なんといってもパネットーネが有名ですネ☆私も大好きなお菓子。最近はインターネットでも買えるし、お洒落なパン屋さんでは自家製のパネットーネを売っていたりもします。・・・が。やっぱりパネットーネに関しては、本場イタリア、北イタリアのフルーティな香りとふんわりとした生地で焼き上げた、ボリューミィなモノがなんといっても美味しい!・・・っていうのは私の独断ですけど(笑)日本で作るものは、よりナチュラルな風味で、やさしい味わい。だから、それはそれで繊細な美味しさがあるのだけれど、私としてはちょっと物足りないわけでして(笑)今月はもう、楽天さんで2つばかり注文しちゃいました♪ で、カフェCOVA。モデリーナ達もくつろいだ様子で、ショウの余韻を楽しんでいるひととき。こちらに背中をむけて立っているモデルの視線をたどると、壁にかけられた絵が。 ほら、ホラホラホラ~~~!!Cova特製のパネットーネでございます~ いつか食べてみたい。。。っていうか、このポスターが欲しい!なぁんて(笑)ま、実際にはあんまり高級なモノよりも、庶民のアイドル的メーカー、Bauri(バウリ)社のパネットーネが一番好きパネットーネのほかに、ちゃんと振り掛けるための粉砂糖がついているやつ。いろんなメーカーの食べましたけど、やっぱり好きなんです。。。イタリアでも主流のお菓子メーカーなのに、どうしてバウリ社のパネットーネはなかなか出回らないんだろう。。。出回り始めたときは、バウリのモノしかなかったくらいなのに。毎年、この時期にはイタリアにおねだりしちゃう私ですが、頼むときはやっぱり、バウリ社製のものを指定しちゃうのですヨ~♪☆ちなみに、ありがたいのか、ありがたみがないのか良くわかりませんが、日本にもあったって知ってました?COVA。パネットーネも発売中とか。。。急がなきゃ!!! 詳しくは、COVA JAPANにて。 パネトーネ・100g・バウリ社おっ!・・・なんて思ったら100グラム こんなの返って拷問です(苦笑) 【3日間限定!今ならポイント最大10倍!】パネトーネ(900g)ザギズ・・・こちらは、缶がカワイイけど、残りあと3コですって~~!
December 12, 2007
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久しぶりにお仕事のハナシ(笑)。。もう、高級ブランド各社は2008年の春夏コレクションを店頭に展開しはじめましたネ。そろそろこのブログでも、そんなコレクションで撮ってきた一足早いファッションを紹介していきたいと思います。まずは、残念ながらまだ日本には上陸していないブランド、Mirco Giovannini。今回はモンテナポレオーネの老舗カフェ、Covaを貸しきってのコレクション発表会だったということで、ひときわ華やかな雰囲気でした☆ 今回帰国後の第一報の記事にも登場しましたので、覚えていらっしゃるかも知れません。あまり知名度は高くないのですが、贅沢な素材で、アール・デコ風にまとめた今回のコレクション、老舗カフェを使った演出がぴったりで、実はなかなか好評でした♪まずは、ショウの様子をご覧ください☆ 決して、ファッションショウをするには広くないスペース。招待客とモデルを隔てるいつもの舞台も無く、その息遣いまで感じるほど両者の距離は近いのです。なんだか見る方まで緊張しますが、モデル達はさすがプロ。ときどき見せる表情や立ち姿にうっとりとしてしまいます♪ やわらかい素材で、体の線をやさしく強調する今回のコレクションの雰囲気と、古き佳き時代のミラノを感じさせるカフェのたたずまいはまさにピッタリ☆モデル達の動きも、優雅で流れるような歩き方。 キャットウォークを大股で闊歩する昨今のコレクションが主流の中では逆に印象的でした♪ こんなに真剣な表情のモデル達も、時間がたつにつれて、リラックスしてくるんですネ、 時々はこんな風にキュートな表情を見せてくれたりします。一通りスフィラータが終わると、モデル達も招待客と一緒にジュースを飲んだり、お菓子をつまんだり。こんなにスタイルのいい美人さんたちですが、ぜ~んぜん気取らなくって、話しかけてもフツウの女の子なんだな、っていう答えが返ってきてちょっとうれしかったです。 彼女はドイツから、このコレクションのためにミラノへやってきました。まだ16-7歳です☆ たどたどしい英語で(あ、私もヒトのこと言えませんが。。笑)今回が初めてのイタリアだということ、この日を含めた数日、実は天気があまり良くなかったのでがっかりしているといったことを話してくれました。「私まだ、大聖堂にも行ってないの!こんなに近くにいるのに!!」なんて唇を尖らせる様子はまるで、小さい女の子のようです。 ・・・う~ん、いいねぇ、若者は。。モデル達のおすまし顔は、コチラから♪
December 11, 2007
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夕暮れのミラノから。いよいよ年の瀬、昼間が短いですよね~。今日も夕方5時で、あたりは真っ暗になってしまいました。一日一日が短く感じてしまいます。ミラノの夜のお楽しみは沢山ありますが、今日は特に有名なナヴィリオ運河界隈の景色を。 その昔、まだミラノが「水の都」だった頃の名残をとどめているこの界隈は、今は若きデザイナーや芸術家たちが集うナイトスポットとして有名です。運河沿いにピッツェリアやバールが立ち並び、夜が更けると共にニギヤカになっていくエリアですが、この時間帯はまだまだ、「目覚め」の時間。 それでも、昼間にくらべると交通量が増え、ナヴィリオ名物の船のレストランも準備が整ってきました。 ムコウのオジちゃん(?)は、いかにもイタリア人!っていうファッションですネ(笑)赤いパンタローネ、良く似合ってます♪せっかくだから、お洒落なお店とか開拓しようかと思っていたんですけど。。。。 「Solo Pizza」、ピッツァオンリー!っていう名前が気に入ってしまいました(笑)確かに最近はピッツェリアでもパスタとかセコンド、ドルチェまで出すお店もあるし、ケバブなどのエスニック料理をおいているところも多くなったので、かえってソーロピッツァ、ピッツァだけ!っていう心意気に敬意を表して。。。 LOUIS VUITTON 【ルイヴィトン】ダミエアズール ナヴィグリオ N51189ちなみに、あのルイ・ヴィトンの人気シリーズ、ダミエラインに「Naviglio」というバッグがあるのですが、と~~~~っても残念なことに、ネーミングの読み仮名が「ナヴィグリオ」になってるんです ・・・ナヴィリオ違い?かと思ったんですが、名前の由来は「イタリア、ミラノの繁華街にちなんで」ということです。ヴィトンの公式カタログ(日本語版)にこうして書いてあるのだから、もしかしたらフランスではそう読むの?って一瞬思ったんですが、ホントのところ、どうなんでしょうネ。。。ど~でもいいことかと思ったけど、やっぱりイタリアマニアとしては放っておけないというか、ムズムズしちゃうんですよ、「ナヴィグリオ」っていうヒビキ。お持ちのかたも、そうでない方も、今後はぜひ、「Naviglio」は「ナヴィーリオ」って読んでくださいネ(←ホント、余計なお世話です)昼間のナヴィリオの景色はコチラから
December 10, 2007
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ミラノの中心地、ドゥオモ広場から、15番のトラムに乗ってサンタ・マリア・プレッソ・サン・チェルソ教会へやってきました~。15番のトラムの路線は、サン・バビラからイタリア大通りを通ってティチネーゼ門へ、そこからナヴィリオ運河と平行してミラノの郊外へと走っています。チェントロからティチネーゼ門やナヴィリオ界隈へ出かけるときは、この15番か、もしくは3番のトラムに乗っていくと便利ですが、いつも3番を利用しているので、つねづね訪れたいとおもいつつ、なかなか来ることが出来ずにいたトコロです。白い大理石で作られた壮麗なファサードと、角度を変えるとレンガ造りのつつましいたたずまいが印象的な教会です。16世紀の初頭に建てられた教会で、見所は教会内のフレスコ画。 サンタ・マリア・プレッソ・サン・チェルソという名前は、「地球の歩き方」にも載っているのですが、実はここでちょっとギモン。ミラノで買った地図には、この教会に「S.M.d.Miracoli」、サンタ・マリア・ディ・ミラーコリ、と書いてあるのです。よく良く見ると、その近くに小さく、San Celso(サン・チェルソ)って書いてもある。実際には二つの教会が隣り合って立っているので、どちらかがミラーコリで、どちらかがサン・チェルソなんだと思うのですが、この表記を発見したのが帰国後でしたので、真相は定かではアリマセン。・・・でも、まぁきっと「地球の歩き方」のほうが正しいんだろうな、って思ってしまうのは何故かしら~ ・・・イタリアの空は、青いなぁ~この周辺は昔ながらの石造りのどっしりした建物が立ち並んでいるところなので、この白亜のファサードを見上げると、そこだけ、一枚の絵画、絵葉書のように見えるのです。教会が面している通りは「イタリア大通り」。名前はスゴイけど、実はそんなに道幅も広くないし、トラムの線路があると余計に狭く感じる通りです。・・・きっと中世の時代にはそれでも大きい通りだったんでしょうね。ところどころ、名残というか、石畳の道になっています。幅は狭くとも、大通りですから、それでもクルマなど、交通量は多いので、地元の子供達が教会前のお庭で元気に遊んでいました♪この教会からですと、ティチネーゼ門までそう遠くないので、その気になればサン・テウストルジョ教会やサン・ロレンツォ教会まで歩いていくことが出来ます。実際、今回は私も歩いてこの3箇所の教会を回ってきましたが、普段トラムや車で通らない路地を歩くことが出来てちょっと楽しかったデス☆ チェントロを起点とするなら、15番のトラムでまずサン・チェルソ教会へ、そのあとサンテウストルジョからサン・ロレンツォを回って、再び帰ってくるルートがいいかも。15番のトラムに乗ったらこの、重そうな表情のカップルを目印に、降りてくださいネ(チェントロから乗ってきたら左側、ティチネーゼから乗ってきたら右側にあります♪この建物の前が停留所なので、わかりやすいですヨ!)
December 9, 2007
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ミラノから北東へおよそ40キロ、優雅な白鳥が羽を休めているのがレッコ湖です。イタリアの湖水地方の中でも特に有名なコモ湖につながる湖で、漢字の「人」という字のカタチをしたコモ湖のうち、いわゆる2画目、右下に伸びる部分がレッコ湖になります。昨日紹介した、マンゾーニの代表的小説、『いいなづけ』の物語が始まるのがこの湖のほとり、レッコという町でした。今回は仕事でなかなかミラノを離れることが出来なかったので、ドライブでこのレッコともう少しミラノに程近いモンテヴェッキアというかわいらしい丘陵の村に行ってきたのですが、実は、帰国後「いいなづけ」を読んでいた時に、1840年に発行された際の挿絵をみて、「アッ!ここ通った!」ってピン!ときて、写真をあさってみたらやっぱり同じような場所からみたレッコの景色があったのでちょっとうれしくなってしまったのです ちなみに、こちらが挿絵の版画。本を読み始めて最初に読者が目にするのがこの景色。「・・・湖面はにわかにせばまって、湖はまるで川の流れのような姿をとる。そしてそこに橋があって両岸を結び付けていることが、湖が川に変わったという印象を見る人の目にいっそう強く刻み付ける。橋はコーモ湖が終わり、アッダ川がふたたびはじまる徴(しるし)なのである。・・・(中略)・・・レッコはこの地方ではいちばん大きな村で、それだからこの地方は土地全体もレッコと呼ばれていたが、その村は端から程遠からぬ湖畔に位置する。(A・マンゾーニ「いいなづけ」第1章より抜粋)」物語の舞台は西暦1628年のイタリアですが、作者マンゾーニや、挿絵を彫ったF・ゴニーンが実際に見ていた景色は1800年代の景色。そして今回私が訪れたのは2007年。およそ200年の年月が経っているというのに、自然の造詣は人の手の及ばない荘厳な姿をとどめていました☆ レッコの町と、湖にかけられた橋の上から見た景色。独特のギザギザした稜線が印象的な山は、一度見ると忘れられなくなります。上の挿絵だと、この写真の左手側の山の中腹から見ているという雰囲気でしょうか。。。ちょうど私達の車も、そちらへ向かいましたので現代レッコの町の景色をもう1枚の写真でご覧ください♪ 私達がたどったルートは、ミラノから、モンテヴェッキアを通ってレッコへ行ったので、この写真を撮ったころはまさに「夕暮れ時」。 一見川のように見える湖は橋より南側でもう一度幅を拡げて一番上の写真を撮った「白鳥の湖」状態になります。私達は橋を渡ってすぐ北上したのですが、南下して橋と一緒に町をみるとちょうど挿絵とおなじ角度で、あの山をみることが出来るはず。レッコも、コモも、昔から紡績業で栄えてきたいわば工業都市。ですから、こんなに挿絵にちかい状態の景色がみれるなんて、いわば「奇跡」みたいですよネ200年前も現在も、町の中心には教会の塔があり、夕暮れの町明かりは湖面を照らして。これからまた、数十年、数百年後経ったら、さすがに町並みは変わるかもしれません。でも、あの山の景色はきっと、変わらないんでしょうネ☆ ちょっと感慨ぶかく振り返ってしまう、景色です。。。レッコとモンテヴェッキアの探訪記は、また別の機会に紹介していきますネ♪お楽しみに 「いいなづけ」、イタリア語版もありました♪ 右上、「I promessi sposi」年末年始は、コレに挑戦しようかしら。。?
December 8, 2007
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さて、前回のオメノーニの家からすぐ近くの通りに、グレーの石造りの建物の中、オレンジ色のかわいらしい家が建っています。 こちらが、イタリアの文学者であり、現代イタリア語のまとめ役ともなった、A・マンゾーニの住まいだったところ名前は、アレッサンドロ・フランチェスコ・トマーゾ・アントニオ・マンゾーニといいます(長いなぁ。。。)。ここ、ミラノの伯爵家に生まれ、後には上院議員にもなったというマンゾーニですが、なんといっても私達になじみが深い彼の作品が、「i promessi sposi(イ・プロメッシ・スポーズィ)、いいなづけ」でしょう♪ココから見ると、結構こじんまりしたお家なんだな、って思いますが、 ・・・意外と奥行きがありました♪ココは、マンゾーニ亡き後の住まいをそのまま残していて、入場、見学はすべて無料。貴重な直筆の書簡や一族の肖像画などを見ることができます。現代では隣接する大銀行やホテルなどによって、庭園の一部を買収されてしまったということで、お庭は窓越しにしかみることが出来ませんが、それでも華やかな装飾を施した書斎や、亡くなる間際を過ごした、小さな寝室などを見ると、当時の生活ぶりが目に浮かぶようです。 マンゾーニ作の「いいなづけ」、ずいぶん前に読もうとしましたが、近代イタリアの歴史大河ロマンということで、そのころはあんまりイタリアの歴史とか興味がなかったので、あまり記憶に残っていませんでした(苦笑)。主人公のレンツォとルチーア、という名前もアヤシイほどでしたので、実は帰国後改めて、本を買って読みました。 果たして、イタリアマニアと化して数年、ミラノと近郊の地図が頭に入った状態で読む「いいなづけ」は、今まで見えなかった、新しい世界を見せてくれました実直な青年レンツォは、恋人のルチーアとの結婚式の当日になって、司祭から「結婚式を挙げることが出来ない」といわれてしまいます。美しいルチーアに横恋慕した領主によって理不尽にも離れ離れになってしまう婚約者たちと、17世紀のイタリアで起こった歴史的事件を織り交ぜながら、物語は進んでいきます。 いいなづけ(上)今回私が手に入れたのがコチラ、平川祐弘訳の文庫版。 文庫サイズなので通勤でも読めるし、そしてなにより訳がちがうだけでこんなに読みやすいの!?ってうなってしまうようなすばらしい翻訳でした。 いいなづけ(中)そして、ちゃんと挿絵も1840年にトスカーナ語版に添えられたという版画がそのまま入っているので、当時の服装や当時のミラノやベルガモ、コモ湖の景色が堪能できるのも魅力☆ いいなづけ(下)この本に載っている挿絵の原本も、マンゾーニの家で見ることが出来ます♪実際のミラノにあるマンゾーニ通りからは、ちょっと入った場所にあるので、観光客もあまりいないので、マンゾーニに興味のある方、本を読んだ方はぜひ、ゆっくりとのぞいてほしいと思います♪・・・私も、本を読んでからはまた、改めて見学に行きたくなっています19世紀の貴族のお屋敷、という視点でみても十分楽しめますが、やはり「いいなづけ」は読んで行った方が感動しますネ、絶対☆
December 7, 2007
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ミラノ、スカラ座前。いよいよ今年のオペラシーズンは今日から開幕です♪・・・が、今日はスカラ座の前の路地を通って、ひっそりした場所なんだけどインパクトのある建物をご紹介☆このあたり、ミラノの一等地。スカラ座の左手前にはスカラ広場、そしてガッレリアとドゥオモ広場がつながっています。ま、そんなニギヤカな場所の、一本裏手の通りに当たるわけなんですが。 人通りは少ないけど、車はたくさん路上駐車の取締りが厳しくなった昨今、チェントロに行くほどパルケッジョ(駐車場)探しも大変なんですネ。さて、ここからの目線で左手奥に入ったところに、その建物はあります。 細い路地に面して、ごっつい8体の彫刻が支えるこのお家。『Casa d. Omenoni』って地図に書いてあったので、casa di だと思って勝手に「オメノーニさんの家」かぁ。。。って思ってましたが、実際に建物に近づくと、『Casa degli Omenoni』と書いてあり、実際は16世紀の彫刻家、レオーネ・レオーニという方が、ご自宅として作った建物なんだそうです。彫刻家だけに、自宅もこんな風に飾っちゃったんですかね。。。ある意味、いい宣伝かも ちなみに、Omenoniとは、「大男」っていう意味になるんだそうです。 イタリアの大都市に行くと、古い建物の入り口や壁面に、こういう人物像を置くというつくりを良く見ますが、そういう建物って大抵、大きなお屋敷だったりするので、こういう個人宅に、しかもこんなに沢山並んでるっていうことがちょっと珍しい、というか目を引きます。それに、像がすべてイカツイおじさん、ってトコロも不思議(笑)どうせなら、美少年とか、やさしい曲線の女性像とかの方が。。。なんて思いません?いったい、どうしてこんな像をつけたのか、私なりに考えたんですけど、中世のミラノ、そして場所は貴族達のお屋敷が立ち並ぶエリア。そういうところにひっそりと立つ個人の家だけに、ちょっとインパクトのある家にしたかった。・・・加えて、細い路地に面した立地を考えると、大通りに比べると現代でもちょっと、夜間は物騒な気配もあります。16世紀のミラノの夜、細い路地にたいまつやランタンを持って歩いてきたときなんて、一瞬「ギョッ」とするのを狙って防犯目的なのかな、とも思ったんですけど。。。。 だって、こんな目でギョロっとにらまれたら。。。(笑)・・・ちょっと想像力を働かせてくれる、ミラノの不思議スポットなのでした~♪
December 7, 2007
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今回行って来ました靴の展示会、ミカム展。以前も書きましたがどうも来訪者の数はパッとしなかったです。イタリアの靴がデザインや造りにおいてすばらしいというのはもう、世界中でも知れているものの、年々天井知らずに上がる一方のユーロと、イタリア国内の職人の減少などが原因で、売り手は値段を高くしたい、そして買い手はなるべく低予算でよいものを探したい、ということで市場はスペインやトルコ製に流れているのが現実。でも、やはり「靴の国」イタリア、まだまだ頑張っています☆展示会の会場はちょっと、例年に比べると寂しかったのですが、そんな中、ほほえましい展示があったのでご紹介♪ 展示会のパビリオン同士をつなぐ廊下に作られたブースでは、地元イタリアの子供たちが描いた靴のデザイン画などが飾られていました♪ ・・・子供、といってもコレは結構本格的ヒトツヒトツのパーツについて、素材や色違いなども細かく設定されているし、ヒール部分はこの木型に合う高さのヒールで、いくつかバリエーションを用意しています。こんな本格的なものもあれば、想像力豊かな小学生たちの、楽しくてたまらないようなデザイン画も♪ 「I nostori primi passi nel mondo della scarpa」、ボク達の、靴の世界での第一歩と書かれた台紙に、いろんな靴の絵が。これは、ヴィジェーヴァノの小学生の作品。タイトルの下の説明書きによると、A sei anni, appena entrati nella Scuola Primaria....6歳で学校に入学するとすぐに、ヴィジェーヴァノの靴の博物館で靴の製造を見学して、そのユニークな創造性に触れた子供達が、教室に帰ってから真っ白の無地の靴のイラストに思い思いに色鉛筆やリボン、ストローや羽根、毛皮や革の切れ端やボタンにキャンディなどを使って完成させたスケッチであることが書いてありました♪子供達の自由な発想と感性は、常識にとらわれて硬くなったオトナの発想を揺るがしてくれるもの。この、オレンジ色の台紙に飾られた靴はそんな子供達の、夢中になって瞳を輝かせている様子が目に浮かぶようデスそして、もう少し年かさの子供達は、クラシックなパンプスのイラストに、それぞれテーマを決めてデザイン。 これもね、見ていて思わずうなってしまいました(笑)テーマは左上からローマ時代の石柱で「クラシック」、新鮮なイチゴの「デリケート」、石のカットを思わせる「PREZIOSE(宝石)」、エネルギッシュな「SOLARI(日光)」・・・。2段目左から2番目、マルゲリータの小さいお花がびっしりと飾られたモノは「PROFUMATE(良い香り)」なんていう名前だし、そのトナリはぬいぐるみとクッションの柄で「COMODE(快適)」。 ヒトツヒトツ、見ていたるだけで私自身が楽しくなってしまったのでした一番下には、イタリアのトレコローリ、緑と白と赤を使ったハートをちりばめた靴を向かい合わせにおいて、「Sono le Scarpe Italiane これがイタリアの靴なのヨ」というメッセージ。 うん、脱帽です(笑)! オトナの世界のお仕事は、いやでもシビアにならざるを得ないけど、こういう感性が次々と育っているんだ、と思うと「イタリア靴の未来は、まだまだ明るいかも☆」なんてうれしくなってしまった、私なのデス♪
December 4, 2007
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もう12月、いよいよ今年も残すところわずかとなりました。毎年のことですが、どうしてこう、12月になると公私共に忙しくなるんでしょうかネ。。町はクリスマス一色ですヨ!さて、イタリア、ミラノの12月は、オペラシーズンの開幕。ミラノの守護聖人、聖アンブロージョの日である12月7日が、毎年新しいシーズンの幕開けとなります。オペラ発祥の国、イタリアにおいても最も重要な劇場であるスカラ座の、今年のオープニングを飾るのはワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」。一度、お洒落してココでオペラを鑑賞してみたいものです。今回は、劇場内の博物館の見学をしてきました。 劇場脇の入り口でチケットを購入し、歴代の演目のポスターの飾られた階段を上がって、博物館へ入ります。劇場の歴史を彩る、歴代のオペラ歌手たちの所持品や演目のパンフレット、譜面や肖像画など、オペラファンはもちろん、来訪者すべてを魅了します。建物の設備や室内の装飾なども、まるで映画を見ているかのようで、とってもステキでした☆ 博物館の見学をすると、その日に公演がなければこうして劇場内を見ることも出来ます♪・・・写真撮影は禁止ですが、そこはコネがものをいうイタリア。普段は入れない天上桟敷や、ロイヤルボックスにも入れてもらっちゃいましたあのダイアナ妃はじめ、世界のセレブたちが、ここからオペラをごらんになったのですネ~。 パルコ席、というボックス席からみた天井のシャンデリア実は今回はあのシャンデリアの上まで登ってきたんですヨ!ここから見るとまるで彫刻のように見える天井装飾、アレは実はだまし絵なんです。よく出来てますヨネ~。ちなみに、今年(2007年)は、イタリアのDIVA,マリア・カラスの没後30周年にあたるということで、スカラ座博物館では彼女の衣装も展示。貴重な歌声も聴くことが出来ます。テレビや本でみたり、CDなどで聞いてもすばらしいですが、実際にこの劇場で、あの歌声を聞くことが出来た当時の人々がなんだかうらやましくなってしまったのでした。・・・来年はぜひ、オペラを見に行きたいです☆ 永遠のDIVA(ディーヴァ)、マリア カラスの世界~♪歌姫のことをDIVA=女神と呼ぶようになったのは、彼女から、といわれているそうですネ私も初めて聴いたときは感動して震えてしまったものです。右上のリンクから、いくつか試聴もできます♪
December 2, 2007
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