2004.07.04
XML
カテゴリ: (*`ε´*)
(興味のある方だけどうぞ。重い内容が含まれます)

昭和47年の日本返還より28年後、2000年。
沖縄にてサミットが行われた。

反対運動なども一部ではあったようだが、この一大イベントに沖縄は喜び、湧きかえった。
観光業界の方、航空関係の仕事の方、その他警察などを始め、 治安 に関係のある職種の人間も多忙を極めたらしい。

そんな中で問題となったのは、その頃沖縄にいた 野良犬の処分
サミットに合わせて多数の野良犬が処分をされたのだった。


当時四国と沖縄を往復する生活をしていたので、この目で見たわけではないのだが「昨日までは数頭いた場所に翌日行くと、一頭もいない」という事があったそうだ。
捕獲された犬達は、飼い主が引き取りにこなければ死を免れる事はない。野良犬であったのだから救われた犬は皆無であっただろう。

沢山の人間が訪れる事が予想される時、野良犬がいれば人間に危害を加える可能性はあるかもしれない。
普段犬の側に立ったような物の考え方をするけれど、人間の安全が脅かされるのなら対策を講じなくてはいけないだろうと思う。
しかし、この話を聞いた時どうしようもない憤りと悲しさを感じずにはいられなかった。

捕獲・殺処分以外の方法はなかったのだろうか。
野良犬が問題となっていたのはサミット直前からの話ではない。それまで放置していた問題を 一斉に殺処分 という形で解決した事に疑問を感じた。
全てが終わった後ではあったけれど。
そんな事があり、鹿児島への移住後のまいちゃんとの出会いなども通じて、行政の「不要動物」への対応について不信感を持っていた。


保健所での犬や猫達が、行政を通じて実験動物として払い下げられているのをご存知だろうか。


「犬や猫は人間とは生体としての反応が違うので、実験動物として用いても意味がない」、「動物愛護の観点」、などから保健所からの払い下げを中止しようという動きが全国的にある。
いまだにこの 犬猫の実験払い下げ を行っている自治体は10ヶ所ほど残っているという。
鹿児島もその一つである。
さらに、新しい飼い主の元へ行き、生きるチャンスを得る「定期的譲渡会」さえ行われていなかった。


犬猫が生きる機会を得る事に使って欲しい。

行政は生かす事よりも、殺す事の方を重要視しているように感じるのは私だけだろうか。
沖縄でも、里親探しや譲渡会を行おうと思えば行えたはずである。
「不幸な犬猫を増やさないためには不妊手術を」 と言われながら、一部の獣医でごくわずかな飼い主のみしか不妊手術に対する助成金を受ける事はできない(平たく言えば先着順or抽選)(自治体からの不妊手術の助成金)。

保健所に持ち込まれる犬猫は、有無を言わさず私達の払った税金によって処分されている。
犬や猫の飼い主としてどう思うだろう?
同じ税金を使うのなら、殺す事よりも殺さなくていい方法、生きるチャンスを与える方に使って欲しい。

保健所での犬猫の処分は安楽死だと思われているのも大きな誤解である。
安楽死とは 苦痛を与えずに殺す事 である。
実際には、空気のかわりに炭酸ガスを部屋に充満させて殺す、 窒息死 が殆どである。
呼吸ができない苦しみを意識がある限り感じ 、死に至らしめる。
体格や個体差などにより一定のガスで死ぬ事ができなかった犬猫達は、 生きたまま焼却処分をされる 事さえあるという。
保健所で働いている職員が悪いわけではない。
彼らがこう言っていた事があった。
「こういう問題が取り上げられれば暫くは犬が可哀そうだと自分達が責められる。抗議の電話が増える。でも実際に犬達を引き取る人間が増え、捨てる人間が減らなければ処分される犬達は減らない。」

職員として手を下し、機械を操作する人間だけが悪いのではない。
「元」が変わらなければ不幸な犬猫達は減らない。

犬猫達に苦痛を与えないガスを使わない事の理由。
それは、そのようなガスは万が一のガス漏れの際に人間が危険であるため、施設の整備など取り扱いの面でのコストが高い、との事だそうだ。
コストを安くするために、人間の都合で命を絶たれる犬猫達が不必要な苦痛を与えられているのである。


鹿児島に移り住み、自分の住む町が日本で4番目に大きい施設へ犬猫を実験動物として引き渡している事を知った。
さらに、定期的な譲渡会も行われていないという事を知り非常に衝撃を受けた。
これは、保健所に行った殆どの犬猫達に <死>か<実験材料>か としての道しかないという事である。

私は、鹿児島に住む人間として県知事、市長宛てに「問い合わせ」と「意見」を何度か申し上げた事があった。
「他の都道府県で中止されている事が鹿児島では続けられているのは何故なのか」「せめて定期的譲渡会を行って欲しい」自分の住む町を、もっと好きだと思いたい。
残念ながらその後の返事はない。
個人個人に返事を書くほどお暇でもないのかもしれない。



つい先日、公務員の夏の賞与の支給額が公表された。
県知事、251万5200円。
市長、228万4800円。

私らしい言い方をすると、これだけの給料をもらっているんならハガキの一枚でも返事をいただきたいもんである。
ハガキは全国どこでも、 一枚50円 で届けてくれる。

選挙の時ばかり「地域住民の方々のために頑張ります」と語りかける政治家を尊敬する事は、私にはできない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.10.27 22:09:49
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Comments

共同無線は・・・@ 共同無線は・・・ いつも共同無線に電話して配車してもらっ…

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

Nonsense Story ふーたろー5932さん
ぐりあぐ茶屋 楽天… あぐ姉さん
ねこタビばいく ももねこ0528さん
夫婦漫才~ようこそ… GLIM SPANKYさん
つれづれならないま… もも母.さん

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: