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2007年09月の記事
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豆腐屋さんの『お豆腐』
恒例の（？）秋祭りの手伝いのため、丁度１年ぶりの帰省をしております。 最初の１日くらいは「お嬢帰還」ということで、お客さま扱いをしてもらえますが、翌日からはしっかり働かされています。近所がどのように変わったのかを足で確認したくよく歩いていましたが、最近は自転車でビューッとまわっています。環境にも体にもよくて自転車は良いですね。しかも、日本の自転車はマウンテンバイクではないので、足が短く、体がかたい私には涙モノです。 そのように近所を用事でまわっていると「あら帰っていたの？」とあちこちから声をかけてもらい、育った場所の居心地の良さと温かさを実感します。先日も挨拶をして通り過ぎようと歩いていると、「お姉さん、待って！」と町内のお豆腐屋さんに声をかけられました。 昔はよく買って食べたお豆腐屋さんのお豆腐。「木綿一丁」というと、大きなステンレスの水槽の中から一丁すくって容器に入れてくれたものです。出来上がった大きなお豆腐を布から水にトボンと入れ、水の中で一丁ずつ大きな包丁で切っていく様が好きで、よく友達と見ていました。 今はパックに入って密閉されているお豆腐に慣れているので、このお豆腐（写真）と何年ぶりの対面なんだろう・・。今も変わらない姿にこの街が好きだなぁ・・と思うのです。
2007.09.26
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仮面舞踏会
先週の木曜日。台風が上陸し、パバロッティが亡くなった日、私は日本で初めてオペラを聴いてきました。敷居が高いんじゃ・・、お値段が・・と思うとなかなか足を運べなかったのですが、縁があって知り合うことのできたオペラ歌手の方が公演されると知り、行ってきました。 ２年前の冬。ＮＹにオーディションを受けにいらしていたローマ在住のオペラ歌手木下美穂子さんと知り合いになりました。昼はオーディションやレッスンを受けられ、夜はＭＥＴに聴きにいく美穂子さんはとても親しみやすい方でした。甘いものが大好きでチャーミングで。その美穂子さんがアパートの一室で発声練習をする場に居合わせたときに・・・空気が震えたガラスや窓といったモノでなく、その場の空気が音と共鳴して震えるんです。スゴイ、この人はスゴイ・・ その美穂子さんから事務所も決まり、ＮＹに拠点を移す・・・という嬉しいメールをもらったのが今年の６月。覚えていてくれたことが嬉しくて、帰省したときに関東で公演することがあったら絶対に行こうと決めていました。 演目はヴェルディの『仮面舞踏会』。三角関係の話でしたが、美穂子さんはご主人の上司を愛してしまい悩むアメーリア役。一幕目は出番がなく、二幕目をワクワクして待つ。美穂子さんが歌った瞬間・・・ＭＥＴにいるかと思いました。声量が違う、発音が違う、表現力が違う。こんなに美しく、そして太く存在感のある声だとは・・。そこには遠い存在の美穂子さんがいました。 『仮面舞踏会』というタイトルから、『オペラ座の怪人』のマスカレードのような華やかさをイメージしていましたが、レクイエム的な演出でした。それもまた面白い。舞台いっぱいにカオナシがたくさんいました（笑）。 終演後、歌い終えて少しかすれ声の美穂子さんと再会。全く変わらない色気とチャーミングさがありました。ＮＹでの初公演は11月８日。楽しみにしています！
2007.09.12
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プロポーズ記念日
タイトルに『プロポーズ記念日』と書いたものの私のことではないのですが・・。丁度１週間前の8/25、友人がブルックリンのRiver Cafeでガールフレンドにプロポーズをしました。彼とはＮＹに来てすぐに通った学校のクラスメートで、それ以来の仲。翌年の夏には留学を終え日本に戻ったのですが、その後も連絡をし合い、ＮＹに来た時は必ず連絡をくれます。 現実派の彼の夢が「リバーカフェでプロポーズ」と知ったのが２ヵ月程前。あらあらロマンチックなところもあるのねぇ・・と、電話で席の予約を入れました。ここは１ヵ月以上前の予約は電話のみ。無事に日没近辺の時間を抑えられてホッとしている間にこの日がきました。その間、遊びに来てくれた高校友達とリバーカフェのテラス席で予行練習をしてみたり・・。きっとテラスとジャケット着用の中の席では夜景の見え方も違うのでしょう・・。目にお星様も浮かびそうだし・・ 前日、杏さんのお宅で至福のひと時を味わって戻ると留守電マークが光っている（ＮＹでは携帯嫌いなのでほとんど家の電話使用）。リバーカフェから正午頃のメッセージ。「明日の予約の最終確認をしたいので３時までにコールバックしてねぇ」とお姉さんの声で入っている。この段階で夜の８時。友達には前日に確認の電話をカフェに入れておくように言ってあるので大丈夫だろう・・と思いつつコールバックをしてみる。と・・キャンセルされていました！ 私のプロポーズならまだしも（苦笑）、これはヤバイ！と掛け合いましたよ。夜討ち朝駆け状態で・・。最終的に土曜日の早朝に元の時間でテーブルを用意してもらえました。担当者が変わると話もコロッと変わるアメリカ。今回は良い風になって良かったです。 さて、友達のプロポーズは成功に終わり、翌日、婚約者として彼女を紹介してもらいました。明るい方でなにより。結婚生活ってやはり明るさとタフさが必要です・・よね？お礼にいただいたどら焼き。いつにも増して甘くておいしゅうございました。お幸せに！
2007.09.01
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