おしゃれ手紙

2018.08.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子



子どもの頃は、冷蔵庫のある家は、村には一軒もなかった。
朝、炊いたご飯は、朝ごはんを食べた後、どうしたのか・・・。

竹で出来た 「飯そうけ」に入れて土間の北側にある裏口にかけていた
当時は、村のどの家も藁ぶきの屋根で土間のある昔ながらの家だった。

南に面した表戸と北に面した裏戸を開けて風を通す。
その北の裏口の戸の上の方に「飯そうけ」をかけておけば、涼しい風が吹いて冷蔵庫などいらない。

飯*そうけ(しょうけ)*に入れて、風通しのいい所に吊るしておく。これがご飯の保存方法だった。

ご飯の様子が変な時があった。

ギラギラとした、ぬめりが見られる

母は、
「ありゃりゃ、 ギラをうっとる 」と言ってた。
腐る一歩手前の状態なのだ。
 母は、バケツに井戸水を汲んで、「飯そうけ」の上からざっとかけ、洗い流す。
もう一回、今度は、水を掛けながら、ご飯を混ぜる。
それを数回くりかえす。

こうすれば、ギラギラが洗い流され、食べられる。

茶碗にこのご飯を入れ、水を入れて食べると、ひんやりと美味しい
竹

「そうけ」とは、竹で編んだ籠。
ザルのこと。
ご飯を入れるから、飯そうけと言う。
「しょうけ」という地方もあるが私たちは「そうけ」と言っていた。

昔は写真のそうけの下に、15cm程の長さの竹を半分に割ったものが付いていた。
それが、そうけの足で、直に底が着かないようにという工夫。


もう、たぶん、これにご飯を入れて保存することはないだろう。
でも、これは子どもの頃の思い出がある道具なのだ。
捨てることは出来ない。
すいか  飯そうけ、それは、冷蔵庫がなかった頃の夏の暮らしの思い出につながる・・・。

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Last updated  2018.08.27 20:35:44
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