韓国同居暮らしと日本語教師

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2004年03月28日

女にしておくのはもったいない！

(6)

テーマ：韓国！(17678)

カテゴリ：韓国と韓国生活

　うちの姑は、怒ってもその怒りを内に秘めてしまうタイプである。

　うちの夫も、姑と義姉さん三人にいつもガミガミと言われてきたせいか、感情を表に出さないタイプである。

　しかし、亡くなったおばあさんと舅は怒りをぶちまけるタイプだったそうだ。

　舅はお酒が入ると暴力を振るったらしい、、、、

　そんな舅に似たのか、我が家の小姑達は結構強烈なお方が多い。
　今日はその一番上の義姉さん（クニョンニム）について。

　韓国の女性たちは強くて怖い。

　一昔前だったなら、最初に女子を産んだら
　「お父様、お母様、ごめんなさい」
　と謝らなければいけなかったとか。

　だから、その最初に生まれた女の子は意識的、無意識的に
　「あーこの子が男だったら、、、」というメッセージを受けて育つ。
　自分が自分であることを否定されるのだ。

　よって、「強くないと生きていけない」と強くなっていく。
　だからその傾向は兄弟の中でも一番最初に生まれた女性に強いと感じる。

　我が家のクニョンニムは、女性にしておくのがもったいない。
　もし彼女が彼だったのなら、軍隊に入ったら十人分の働きをしそうな感じだ。

　もっとも十人分の働きをするというのは、「口だけ」かもしれないが、、、

　「声が大きい」
　「言葉遣いが荒い」
　「言いたい事は何でも言う」

　「非常にきれい好きで常に動いている」

　上の子がまだ赤ちゃんだった時、彼女の声があまりにも大きいものだから、びっくりしてよく泣いた。
　しかし、その男性的なダイナミックな遊び方と、七人兄弟の長女という面倒見のよさによって、今では大好きである。

　車に乗せてあげても、警察官が速度の取締りをしていれば
　「イッシッ！キョンチャルセッキヤ！」（この、おまわり野郎！）←訳はこんな感じでしょうか。

　そして自分では免許を持ってもいないくせに、人の運転に対していちいち指図をする。

　よって、息子の車に乗せてもらう時は、
　「降りて歩け！」
　と言われてしまう。

　一緒に買い物をしても、果物屋で梨を見て
　「ッケ！食べるところないじゃない」
　と店の主人の前で堂々と言う。

　そして小市民の私はヒヤヒヤする。

　以前夫宛に前に勤めていた会社から電話がかかってきた。
　あいにく夫はもうすでに違う職場に通っていたため、本人は不在であった。

　しかし、その電話に出たクニョンニム、電話の主に罵声を浴びせかけ続けた、、、

母親と姉三人にガミガミ言われ続けたうちの夫に同情。

　夫の末妹の結婚式に行こうと思ったら、夫の一番センスのいいネクタイ（だって私がプレゼントしたんだもん）がない。しょうがないので、違うネクタイをして行った。

　そうしたら会場でそのネクタイをした人を発見。
　コモブ（クニョンニムの旦那さん）であった。
　クニョンニムがうちのタンスから黙って持っていって、旦那さんに結ばせたらしい。

　そして、大のきれい好き。うちに来てもまず、「私の掃除が不満」なのかどうかは知らないが、拭き掃除をする。
　（韓国の主婦達は床掃除が習慣化している。）

　彼女の家はお世辞にもいい家とは言えないが、でも家やその周りの掃除は完璧なまでに行き届いている。

　上の子がまだうんちがうまく出来ない時に、彼女のうちの前でうんちをもらしてしまった時、必要以上にゴシゴシ洗っていた。私だったら、「いずれ雨が来て流していくだろう」ぐらいにしか思わないと思うけど。

　台所もびかびか。布巾も真っ白である。

　きれい好きが過ぎて、今はすでに亡くなったクニョンニムの姑を「汚い」と言って毛嫌いしていた。

　一般的に家事などは、女性がやるより男性がやった方がうまくやるように思う。
　男性は何事も徹底的にやるからだ。
　実際うちの夫は私が四角い部屋に丸く掃除機をかけるものだから、見かねて四角くかけてくれる。

　そういう意味で、彼女は限りなく男性に近い。

　以前に触れたとおり、柔軟剤を大量投入する。

柔軟剤の話を読んでない方はこちら

　次回はその息子、娘について書こうと思う。　

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