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ほかのテーマで日記を書こうと思っていたら、早朝、とんでもないニュースが飛び込んできた。あのマイケル・ジャクソンが急死したという…。まだ50歳という若さ。僕は言葉を失った。だから、とり急ぎマイケルへの思いを綴る。 「King of Pop」の称号は得たが、スキャンダルにまみれた人生だった。巨万の富は得たが、家庭生活はお世辞にも幸せとは言えなかった。 貧しい家庭に生まれ、子供の頃からショー・ビジネスの世界に放り込まれ、学校にも行けなかった。兄弟・姉妹以外、本当の友達はいなかったかもしれない。 それでも、彼の才能は開花した。歌、作詞・作曲、ダンス。どれをとっても比類なきものを生み出していった。その「メッセージ」は同世代の心をつかんだ。 「I'll Be There」「I Want You Back」「Billie Jean」「Thriller」「Beat It」「Bad」「Man In The Mirror」「Black Or White」…。その個性とセンスあふれる楽曲は僕らを魅了した。 うらんかんろは、ソロになって最初の1987年の日本公演を幸運にも見ることができた。「スリラー」を出して絶頂期の頃。まもなく出る「バッド」のマイケルの歌とダンスに釘付けになった。これぞ、本当のエンターテイナーだと僕は思った。 でも、ツアーに追われる彼の、オフでのどこか、もの悲しい表情に同情もした。大阪でも、ほとんどホテル・ニュー・オータニの部屋に缶詰で、指名した焼き鳥屋の主人が作ってくれた「豆腐ステーキ」をとても喜んだという話を後に聞いた。 小さい頃から私生活の自由がまったくなかったマイケルは、本当に幸せだったのか。それは誰にも分からない。毀誉褒貶はいろいろあったが、それでも、僕のマイケルへの評価は変わらない。彼はやはり唯一無比の才能だった。 「ウィー・アー・ザ・ワールド」に代表されるようなチャリティにも、終生かかわった。もし同性愛的、幼児愛的な趣味があったとしても、子供が大好きなマイケルが虐待だけはするわけがない、と僕は今でも信じている。 マドンナがコメントしていたように、彼の音楽は永遠に生き続けるだろう。50歳を過ぎたマイケルが、たとえ、ぼろぼろの姿を僕らの前にさらそうとも、音楽を創り続けていくところを、見たかった。それも今は叶わない。 今はただ、稀有な「ポップ・ミュージックの天才」の夭折をただ悼むしかない。地上では得られなかった幸せな時間を、天に召されたマイケルはいま得ているだろうか?(写真はいずれもAP。下は「Jackson5」時代。手前右がマイケル)。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2009/06/26
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拙著「今宵もBARへ…」の販売箇所として、先日、大阪キタの「Cluricaun(クルラホン)」というBARにも新たに置いてもらえる事いなった、と記しました。 読者の皆さんの中には、私がこれまで日記で一度も紹介しなかったBARだったので、不思議に思われた方もいるかもしれません。その通りで、私はこれまでこの「Cliricaun」のことは、匿名では触れたことはあっても、実名は一度も出しませんでした。 酒呑みというのは案外自分勝手な存在で、本当に心地のいい、心から落ち着けるBAR、そして、一人で行っても気兼ねなくくつろげるBARというのは、他人にはあまり教えたくないという傾向があります。私もその例外ではありません。 そんな訳で、私のBAR紹介ではずっと後回しになってきました。でも、この度拙著を置いてもらったことで、もはや隠す意味もあまりなくなりました。そして今回初めて「Cluricaun」を紹介します(「他人に教えたくない…」なんてタイトルを付けながら、紹介するなんてヘンかもしれないけれど…)。 Cluricaunとの出逢いは2002年の秋。たまたま見た雑誌に紹介されていたのがきっかけです。だから、20年、30年付き合うBARが多い私にとっては、意外と付き合いの歴史は新しいのです。しかし今では、わずか7年の付き合いとは自分でも思えないほど濃密な付き合いになり、最近の僕の出没頻度ではベスト3に入っています(ちなみに「Cluricaun」とはゲール語で「天使」の意味だとか)。 雑誌に出ていたCluricaunの写真を見て、私は直感で、「きっと素晴らしい何かがあるBARに違いない」と思いましたが、その予感通りの店でした。店は当初は、双子のマスター羽鳥さん兄弟で始められ、現在では兄の方の羽鳥滋順さんがマスターとして営んでおられます(優秀なバーテンドレスで、サブのHさんと絶妙のコンビで切り盛りしています【追記】Hさんはその後、退店しています)。 Cluricaunの凄さ、素晴らしさは、マスターがダイニングBARでのシェフ経験もあるので、料理の腕が一流であること(だからフードメニューが充実!)、そしてお酒はウイスキー、ワイン、リキュール、日本酒、焼酎など品揃えが半端じゃなく幅広いこと、さらにアーティスティックな感覚に溢れた空間(内装)です。ライティングは普通のオーセンティックBARにしてはやや暗めですが、温もりのある色合いです。 日本酒は、専用のセラーに常時40本ほどベスト・コンディションで用意されています。ワインも専用のセラーがあり、大きさからみると100本くらいは入っていそうです。おまけに羽鳥さんはソムリエの資格も持っているので、選ぶワインの質は確かです。 私が何よりも気に入っていて、高く評価しているのは、リーズナブルな料金設定だけではなく、付き出しを客がその夜何を飲むかによって、洋風または和風とアレンジしてくれるような細やかな心遣いです(しかもその付き出しもとても手の込んだ品!)。ここまで気遣いをしてくれるBARなんて、そうはありません。こういう店を「本物のBAR」と言うのでしょう。 接客もとても洗練されています。プロなら当たり前と言われそうですが、マスターは、話好きな客にはきちんと相手をして、そうでない客には適度な距離を保ってくれます。だから、ここのカウンターで呑む時間は、限りなく心癒されるひとときです。自然とCluricaunを訪れるのは独りであることが多くなります。 私は、Cluricaunではその夜の気分で、お酒を飲み分けます。モルトウイスキーだったり、焼酎や泡盛だったり、時にはシェリーやマール、グラッパだったり。Cluricaunには銘柄では置いていない酒も当然ありますが、(マスターに確認した訳ではありませんが)お酒の種類で置いていないものはないかも…。 こんなに好きなのは一言で言えば、マスターとも、店とも、そこに置いているお酒とも、私との相性が抜群に良かったからでしょう。まだ7年しかない付き合いなのに、私はもうどっぷりとCluricaunに浸かっています。 返す返すも、こんな居心地が良いBARは教えたくなかったのですが、Cluricaunの発展のためには、この店の素晴らしさをもっとたくさんの人に知ってほしいという気持ちもあります。難しいところですね(笑)。皆さんも、大阪キタにお出かけの際は、ぜひこの素晴らしい「Cluricaun World」に包まれて、美酒の数々を味わってみてください。【Bar・Cluricaun】大阪市北区曽根崎新地2丁目2-5 第3シンコービル4F 電話06-6344-8879 午後7時~午前2時 日休 地下鉄四ツ橋線・西梅田駅&JR東西線・北新地駅から徒歩数分(カウンター8席、テーブル席が4人用2つ、2人用1つ、3人用の半個室が1つと使い勝手のいい店でもあります)・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2009/06/14
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拙著「今宵も、BARへ--『私的』入門講座20章」に関して、販売箇所がさらに増えたというお知らせです。 お陰様で拙著の発行は通算で200部を超えました。これまでは神戸のBar・HEAVEN、大阪のBar・CADBOLLか、うらんかんろへの直接注文でしか購入(お届け)できなかったのですが、今回、僕の馴染みのBarでもある、大阪キタのBar・Cluricaun(クルラホン)にも、マスターのご好意で置いてもらえることになりました。 表紙や本文の印刷、紙質なども、その後の試行錯誤の結果を生かしてほんの少しですが、グレード・アップしています。本文も改めて推敲を加えて、加筆・補筆しています。Cluricaunにお立ち寄りになった際にでも、お手にとってご覧いただければ幸いです。 依然として自費製作であるため書店の販売ルートに乗せられないのは残念ですが、嬉しいことに友人・知人や馴染みのBar関係を通じて、結構追加注文があります。ただ、プリンターの印刷品質(グレード)を上げたために、印刷スピードが落ちて、1部を製作するのに以前の3倍近い、約50分もかかるようになりました。 以前は週末の2日間で10部~12部は製作できたのですが、今は6~8部が精一杯です。という訳で、追加注文に嬉しい悲鳴を上げている現状です(今、予約分を1カ月近くお待ちいただいている方もいます。本当にすみません)。 本格出版あるいは自費による委託出版の道ももちろん探っています。タイミングや資金についてもあれこれ検討してますが、当面は簡易製本版の売れ行きが好調なためにその流通に力を入れたいと思っています。今後も、供給能力の改善や販売箇所を増やす努力を続けていきますので、「今宵も、BARへ…」へのご支援を、何卒よろしくお願いいたします。【Bar・CLURICAUNのデータ】大阪市北区曽根崎新地2丁目2-5 第3シンコービル4F 電話06-6344-8879 午後7時~午前2時 日休 地下鉄四ツ橋線・西梅田駅&JR東西線・北新地駅から徒歩数分です。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2009/06/10
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先週末、久々に第二の故郷、阿波の国・徳島を再訪。懐かしき場所を訪ね、友人、恩人達と旧交を温めり。 徳島の地へ一歩足を踏み入れば、過ぎ去りし十年余の歳月は無きに等しく、心身共に昔に返るが如く。 懐かしき友ら、此の度も小生が為に馳参じて集えり。共に山海の味を堪能しつつ酒酌み交わし、再会を祝す(於「矢の」&「木屋瓶」)。 其の温かき人情に、唯々至極感謝せり。相見(まみ)えぬ歳月の間、其々(それぞれ)の人生の変転有りしも、健やかなるを互いに喜ぶ。 「持つべきものは友」との古人の言葉は真実なり。友人、恩人らの末永き健やかなるを願いつつ、再会を約す(於「可夢庵」)。 蛇足なりしが、小生が嘗て富田町の街角にて、命を救いし「阿留婦以」(洋琴堂住猫)の健やかなるを見て、感激せり。 久々に音曲酒家「巣飲具」ならびに同「木屋瓶」の洋琴と戯れ、友人の歌声に酔い、束の間の心地良き時を過ごせり。両家主人の熱き歓待、唯々感謝の言葉しか浮かばず。 其の他にも数多くの懐処を訪れしども、以下、其の名のみを記せり。「無羅田」「洋琴堂」「酒肆・鴻」「酒肆・具連敬」「阿番亭」。幾度(いくたび)訪れしも感激新たなり。 此の度は、明治の文豪の日記文体を真似て記せり。乱文誤用も多々有りしと思えど、読者に於かれては、乞い願わくは寛大なる御心切望せり。
2009/06/07
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