ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 12, 2007
XML
「飾りじゃないのよ波々は」

 そもそも、今日はピアノ五重奏を練習するはずだった……。

 なのにビオラ弾きが「歯医者で親知らずを抜いて楽器が構えられない」ためドタキャン。←ちなみに「親知らず」は英語で wisdom tooth。

 そこで、当初は五重奏で第2バイオリンを弾く予定だった僕が急遽ビオラを弾くことにして、なんとか練習を敢行。編成はピアノ四重奏(バイオリン:トニー、ビオラ:自分、チェロ:ボブ、ピアノ:セス)。

 四人で激論の結果、全員が曲を一応は知っていて、譜面もなんとか揃うとの理由でブラームスの2番を練習した。

 僕自身にとっては、 この曲は去年、(バイオリンで)室内楽ワークショップで受講しており 、4楽章をかなり絞られた記憶がある。

 さすがはブラームス。難しいのは百も承知だけれど、クセのある独特のリズムと「ため」が適度に心地いい。予想を裏切る主従逆転(下克上ごっこ)もお約束。

 今日の合わせで最も印象に残ったのは 2楽章ポコ・アダージョ
 そして、この楽章ではトリルが要所要所にさりげなく、しかし実に効果的に出てくる。
 なんていうか、大人のトリルという感じ。焦らずに加速度を上げていくのが意外に難しそう。

brahms26

 ちなみにこのトリル、バイオリンにもチェロにもピアノにも出てくるのに、なぜかビオラには出てこない……。

3楽章スケルツォ の中間部(トリオ)も面白い。弦の三人 vs ピアノの一騎打ち。一小節ずれて、フォルティシモでわっしょいわっしょい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Aug 16, 2007 11:53:25 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: