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◆今回はリペアの延長上に有る【ギターピック】のお話しをしようと思います。●ギターピックって世界中に一体何種類有るのでしょうか?ってくらい多種多様です。●高校~大学時代は100枚以上コレクション?してました。 1番優れてるピックは何?って聞かれたら、K2の個人的な感想では【爪ピック】と答えます 志那虎さんの超絶演奏【フラメンコギター】を目の前で聴きましたら誰も反論出来無いと 思います。 2番目は? べっ甲 と答えます。 ●これはピックと言うよりもです【バチ】です。出所はK2の祖母が嫁入りの時に持参して来た そうで、祖母は存命だったら125歳ですから、100年以上前のオール・・鼈甲バチです。 先端を持って弾きますと誠に素晴らしい音色なのですが、如何せん大きいので弾き難いです。 6層構造になってまして,鼈甲は熱を加えて圧着してるだけなので、分解出来るそうなのですが 方法が判りません。分解してギターピックに生まれ変わらせようと思うのですが、ゲスト様 でご存じの方がいらっしゃいましたら是非ご教授お願い致します。 3番目は? 使ってるピックになりますが、10月までは【タスクピック】でしたが 最近になってナイロンピックがお気に入りとなりました。●タスク【人工象牙】のピックです。ナット&サドルでご存じかと思いますが 価格は1枚100円前後で通常のピックと変わりません。 落とした時の乾いた金属音が好きです●ナイロンピックです。演奏中に滑り難いのと音質も気に入ってます 左0.75mm 右0.5mm です。●これもナイロンピックですが、ジャズギタープレヤーのT様から頂きました 1.4mm有りますがとても弾き易いピックです●TORTEXと言うダンロップ製のピックです、これも中々使えるピックです●ダンロップの【ULTEX】と言う素材?のピックですが、 べっ甲に一番近いかも?の情報が入り急遽取り寄せました。 べっ甲のバチ型ピックが有りましたので、リペアの際に比較試奏して頂き ましたところ、1.14mm&1.0mmは確かにべっ甲に近いと言う調査結果となりました。 0.88mmはべっ甲・・・じゃないでしょう?と言うか弦に負けてしまいます。◆ピックによってギターの音が変わる事を知らない方はいないと思いますが、自分のギターに 最も合った音が出る、若しくは好きな音が出るピックと言う観点でピックを選んでますか? 弾き易い形だからとか、ショップで売ってる中から選んだとか、絵が可愛いとかの理由で ピックを選んだりして無いでしょうか? ●ドリンク?だったかのオマケで付いてきた物です。本来はピックでは無いらしいのですが 結構気に入って使ってました。 全身全霊でギター本来の音色を気持ち良く出して頂ける様に、リペアさせて頂いてるのですが 使われるピックの種類によっては、ギターのポテンシャルを十分に引き出せて無い可能性が有ります。 最近はこのタイプのピックとの相性が良く、ギターの特性を最大限引き出してくれると思いますが 如何でしょうか?とご案内させて頂いて居ります。 余計なお世話かも知れませんが、もしも、なるほどね!と共感される事が有りましたら リペアの最後の工程にお付き合い頂ければ、目出度くリペアの完了の運びになります。◆その他のピック●高校自体に買った、リッチーブラックモア・モデルです これを使えば・・・なれませんでした。●ピックを切ったり穴開けたりして改造しませんでしたか? 左上のフェンダーのピックを切った物は、K2のスタイルに合って いる様で何時も使ってました●40年以上前のピックです。ビンテージ・ピックとは聞いた事が有りません 右下のモラレス製ピックは、端が波型にカットされてる変わり種?です◆ゲスト様のお勧めピックのご紹介お待ちしてます。
2017年11月27日
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◆Shishiba Live Party in シーブリーズ 行って来ました●コンサート会場のシーブリーズさんです 以前の記事でも触れましたのでご記憶が有るかも知れませんが、改めてご紹介致します 千葉県山武市蓮沼に有りまして、ご近所に太平洋が有り蓮沼のプールや展望台は隣です。 ログハウスファンの方にはたまらない!思わず唸ってしまいます。・・・自宅にしたい!◆出演されたアーチストさんを画像でご紹介致します *個人的な感想です◆ウッティー さん●メロディラインの綺麗な演奏をされるので、聴いていてとても心地良いです。 ピアノ演奏家の我家の奥様に寄りますと、譜面を一切見ないで弾く事は大変なんだそうです◆キヨタク さん●高校?時代からの同級生のご夫婦で演奏に仲の良さが溢れ出して来ます。キヨさんの飾らないボーカル と、タクさんの張絶ギターテク、共演のマーチン君の演奏は何度聴いても楽しいです。◆のださとし さん●独自のメロディーラインを持ったオリジナリティー溢れるオリジナル曲と、ボーカルはご機嫌そのもの です。ライブ活動も精力的にされておられますので、是非お出かけ下さい。一度でファンになって しまいますよ! マイクテス マイクテス 聴こえてますか?・・・◆のださとし&師匠 さん●のださとし さんと師匠【右】の夢のコラボです。のださんの楽しそうな笑顔と師匠の緊張顔 の対比が・・・◆市原香代子 さん●圧巻のボーカル!ボイストレーニングの仕事を茂原市でされておられるとの事です。 ゴスペルソング・グループで活動をされておられ、そちらの演奏も是非聞いて見たいです。 ・・・K2でも習うと上手くなるのかなぁ~?◆アフター参加の 藤崎仁道 さん●絶妙なべしゃりと演奏ですが、時間の関係で1曲のみだったのが残念でした◆アフター参加の マスターさん【シーブリーズ・オーナー】●リクエストの徳永さんのレニーブルーをオリジナルキーで熱唱してるところです 声帯の関係でオリジナルキーで歌う事の難しさを感じる今日この頃です。◆Shishiba さん●Shishiba Live Party のトリを務める、Shishiba のお二人です。 今回はオリジナルに加えて、スモークオンザ~真っ赤な太陽 を聴かせて頂きました。 何度聴いても楽しいです、ボーカルのまゆみ さんの ON/OFFも楽しいですよ。 ギターの小池さんのギターテクは目を見張る物が有ります。 ◆Shishiba &ウッティー さん●ウッティーさんとのコラボを聴くのは2回目ですが、ピアノが入る事によってShishibaの世界が 広がる感じがします、ウッティーさんの綺麗なメロディラインはShishibaにピッタリと思います。*アーチストさんのご紹介は後程・・・ 因みにK2もアフターにどさくさで参加しようと、前夜工房に籠って15分はリハしましたが 演奏されたアーチストの皆様の前で披露する度胸は有りませんでした。*ご注意 リハとはリハーサルの略でして、決してリハビリテーションでは有りませんので 勘違いされない様にお願い申し上げます。https://shishibamusic.wixsite.com/shishiba
2017年11月20日
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◆今回のご依頼品は、GIBSON レスポール P90搭載モデルです ●ふかふか様の親友のThe Nasty Lips 👄 MICK AOKI 様🙋からのご依頼で、 リペアの内容は画像で確認しておきます●弦を外してネックに全くテンションが掛かって無い状態で、ゲージを当てて2mmは隙間が有ります パワーコードだけでしたら何とか、【指力】だけで押さえられない事は無いですが、リードパートや Lowコードを押さえる事は至難の技かも知れません。 GIBSONのネックは反っても素直に戻ると言う経験が多数有りますので、ヒーター&クランプで 弾ける様に戻す事は簡単ですよとお引き受け致しました。◆ヒター一式を用意する前に、トラストロッドを完全に緩める必要が有りますので、ロッドの 締め具合を確認しておきます。 画像で見ますと、目一杯締めて有る様に見えますよね?●K2もそう思ってまして、スナップオンの8mmボックスで緩め方向に回しましたら、 全くトルクが掛かってません!???ザグリが不完全【いい加減とも言います】で ボックスレンチの食い込みしろが有りませんので、締め方向に回せなかった様です。 ◆ロッドカバーのビス穴が気になりますので、ザグリを規定位置一歩手前まで入れます。●六角が見える様になりましたので、締めながらネック調整をして行きます●ロッドを締め込んだ事が上の画像との対比で確認出来ると思います ザグリの跡は塗装しておきます●ロッドを締めながら調整しましたら 6E/12フレットで、2.0mm弱●同じく 1E/12フレット1.5mmです●ロッドの調整後にネックが安定して来たと判断出来るタイミングで、1フレットを ナットファイルで調整して行きます●お馴染みの 0.5mmの板が軽く引っ掛って入ります。ベストなクリアランスです◆リペアの準備段階でリペアが済んでしまった、数年に1回しかないレアなリペアでした。 ・・・このままお返しますと、K2ギターファクトリーでは有りませんので、 乾き切ったフレットボード&フレットに磨きを掛けてから、試奏させて頂いて からご帰宅の運びとなります。 レスポール&P90の組合せてセッティングを確認するには、ピンクフロイドの ウォールが宜しいかと思います。◆MICK AOKI 様がステージで使われてる、1959レスポールJr仕様にして欲しいとの オーダーを頂きました。●1959レスポールjrの参考画像です。(フルオリジナルかは不明です)●2000年モデルです●ピックガードをべっ甲柄に交換しますとビンテージの雰囲気が出て来ました●ピックガードのデザインが微妙に違ってますので、使わないビス穴は塞いでおきます●コントロールノブはフェンダーテレキャスビンテージタイプに交換しました ローリングストーンズのキース リチャード氏仕様です。●ビンテージとはポットの形状が全く違いますので、テープを巻いてから イモネジで締めこんで行きます。◆画像がダブりますがリペア完了です。◆弦高も下がり、ビンテージの雰囲気もビンビンですし、2000年Jr の音も最高です。 是非、ステージで使って頂きたいと思います。◆ボディのイエローペイント 1959年のテレビ放送は白黒テレビでしたので、どんなに手の込んだ塗装をしても テレビの視聴者には全く伝わりませんでした。 白黒テレビで最も見栄えが良い色が、このイエローだった様で、、TVイエローだったかな? と呼ばれていたそうです。 白黒テレビ放送って懐かしいですよね!🌸たいへんよくできました🌸
2017年11月20日
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◆今回のご依頼は、YAMAHA FG500J 黒ラベル リペアです ヤマハ・ビンテーシリーズでK2が個人的に好きな、黒ラベルしかも FG-500Jですから上位モデルです。◆大切に弾かれて来た事が手に取る様に判ります。黒ラベルは番号が上がる程良く鳴ります●フレットボードが波を打ってますが、演奏には影響有りませんし、フレットの減り具合が 均等に減ってますので、試奏した感じでは擦り合わせする必要も感じませんでした。◆この素晴らしいギターのオーナー様は八街市のふかふか様です。 高校時代に少し辛いバイトのお給料で購入された、【青春のギター!】です。●最初のリペアのご依頼は、ロッドカバーを紛失してしまったので、ローズ製のカバーの 製作でした。 土曜日に工房に起こし頂いた時に、ギターの話、好きなアートストの話、FG500との話を させて頂きましたら、同年代で有る事が判明しまして、更にこのFG500は最近は出番が少なく それ程弾いて無いとの事でしたので、ライブで使いたく成るギターにさせて頂く事になりました。 FG500の声を聴いて見ましょう! 俺の本当の声を聴いたらライブで使うしか無くなるぜ! 俺を甘く見て貰っちゃ困るんだけど・・・本来持ってる音色を聴いたら驚くよ! とのコメントを頂きました◆弦高調整から入ります ロッド調整だけでは、6E/12Fが3.5mmまでしか下げる事が出来ません、ハイポジション では少し辛い高さです、順ゾリの値は測定したところ、最大で0.1を超えてます。 ・・・ロッドを完全に緩めてネックヒーターで有る程度ストレートに修正した方が早い 様です。 ヒターの画像を撮り忘れてしまいました・・・◆サドルの交換 ブリッジのトップを削って弦高を下げた形跡が有りますし、フレットボードR350に 対してサドルがR350になってません。 FGシリーズと最も相性が良いと思われる、黒檀【エボニー】サドルに交換します●塗装されたブリッジのクリアが部分的に剥がれますと・・・クールとは言えません●これだけ綺麗なブリッジに塗装するなんて・・・勿体無いと思いませんか?◆FISHMANのマイクを乗せる事になりましたので、ブリッジ溝を1.5mm掘り下げます●掘り下げは実に地味な工程ですから割愛する事にします◆シールドジャックは12mmですから、画像のドリルを使って開けます◆取付後です●12mmの穴を通る極細のシールドを使いますと、サウンドホールから腕を入れなくて 済みますので簡単に済みます。◆試奏した感じでは、原音に手を加えずにそのまま増幅しますので、ライブでは最も 使い易いと思います。 ノイズもハウリングも無く流石って感じです。◆クールですね◆ふかふか様に電話で音色を聴いて頂きました【電話の音声は加工されてるので原音が 完全には伝わらないらしいです】 K2 ・・・マーチンHD28の音でした~ ふかふか様 ・・・ですよねぇ~ K2 ・・・本当はFG500です! ふかふか様 ・・・ほんとですか!? K2 ・・・ほんとうです FG500の本当の音質がこれです 是非ライブで使って下さい ふかふか様 千葉市のライブハウスでのライブに使います🌸たいへんよくできました🌸
2017年11月13日
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◆Seagull PLUS FOLK ブリッジ剥がれ&セッティングのリペアです●Seagull はカナダのメーカーで確かGodan社と何かしらの関係が有った様に記憶してます 良質で安価な木材が豊富に有るカナダのメーカーで、工作技術も高く高品質なギターメーカー で、PLUS FOLK ソリッドトップで全体をオイルフィニュッシュで仕上げられており、音質も 個人的には好きな音です。しかも、ハードケースが標準装備と天晴なメーカーです。●既にリペア開始してます オイルフィニッシュは定期的にオイルを塗りませんと、高温多湿な日本では宜しく無いので オイルを塗った直後です。●特徴的なスモールヘッドで、ペグは多分GOTOH製オリジナルの ミニタイプが搭載されてます◆ブリッジの接着 何時もでしたら接着中~接着後の画像で済ませるところですが、今回から新しい方法で 接着し行きます。 ●通常使ってますスチェマ社の専用クランプですが、このクランプではブリッジ周辺の 変形が必ずと言って良いほど有る、ビンテージギターのリペアでは張付けに悩む事が 有りました。 変形してるトップに対して、上下から挟み込むクランプ方式では、ブリッジの周囲 の何処かしらに僅かな隙間が開く事が多く、クランプ5個使ってやっと隙間が無くなる 様な事も珍しい事では有りません。 ブリッジを貼るだけですが考えるよりも面倒な工程です。 ●30分で作れて、簡単で確実に接着出来る冶具を作って見ました。●ヒントはブレーシング全交換の時の冶具です。●コ の字型の枠を作業台にクランプで固定して、ブレージングの接着に使うジャッキ3個を使って 圧を掛ければ、予定通りに周囲に寸部の隙間が無く接着出来ると言う訳です。●ブリッジピンで位置決めが出来ますので、クランプを外したらズレていて困る様な事も無く 周囲にはみ出たタイトボンドを拭取るのも簡単です。 難点は作業台が使え無くなる事ぐらいですので、本日の作業完了お疲れ様!の20分前に 始めれば、朝には接着完了と言う段取りが良い様です。◆クランプと違ってサンドイッチ方式では無く、上からジャッキで圧力を掛けるので周囲に 隙間が出来無い訳です。 今後はブリッジ接着のリペアが、簡単なリペアの範疇に格下げになり、リペア料金も 値下げする事が出来ます。◆ヘッド&ペグ周り●ネックを再オイルフィニッシュしてペグのグリースアップをしようと思いましたら ペグのネジが【ポッキ】と簡単に折れましたので、折れネジを除去してから 6mmマホ棒で修正しておきますが、竹用のドリルビットは役に立ちます●予定通りに埋め跡が完全にペグに隠れます●ナット交換●流石にプラスチックのナットでは宜しく有りませんので、水牛ボーンオイル漬けに 交換します。 軽くドライアーで温めてから軽く【コンコン】と叩きますと綺麗に剥がれる 確率がアップします●弦との接点部分を減らす様にR曲面以外は同じ形で作りました オイルが染みて良い雰囲気です◆セッティングが決まったので試奏タイムです 上位機種と比較してサステーンが全く効かないのと、残念ながら寝ぼけた様な音質です 実はこの音質は予定通りと言いますか、想定の範囲内でしたので内部に手を加えて行きます。 経験上で判断してましたのは、バック側のブレーシングの形状で間違いが無いので、 形状変更します。残念ながらこの画像の公開は差し控えたいと思います。◆内部構造の形状変更も完了しましたので、改めて試奏して見ます。 予定通りサステーンが丁度良い感じです。寝ぼけた音質が一変して 綺麗な音質に変化してます。 お引渡しの日が楽しみです。
2017年11月03日
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