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明日図書館に本を返す予定なので、まだ読んでいなかったポセイドンの涙を読んでみた。作者は知らない人だったけれど、タイトルに惹かれて借りてきた。偶然にも好きなミステリー小説だったが、ちょっと物足りなさを感じた。ストーリーは青函トンネルで見つかった死体から始まる。完成を遅らせることで、仕事を増やしていたという。トンネルに限らず、採掘などは、資源が尽きたら終り。何とも世知辛さを感じた次第。三人の同郷の友。二人の友人の間に交わされる秘密ごと。真犯人は、最後で明らかになる。だが、である。タイトルの意味が、最後までわからず仕舞。どこら辺がポセイドンだったのだろうか?ちゃんと読んだはずなのに、そこが疑問に残った。全体的にごく普通のミステリーという感じ。社会が産んでしまった、悲惨な事件。最後は、真犯人と共に海に呑まれてしまう。読みやすい本ではあったが、再読はないかも知れない。社会問題にも触れられているのだが小説の筋自体が、私の好みには合わなかったようだ。今は、我輩は猫であるを読んでいる。これを読み終えて、明日は新しい本を借りてこようと思う。夏目漱石は大好きな作家だが余りにも有名なこの作品だけは、読んだことがなかったのだ。最初の掴みはなかなか面白いし。するすると読み進めることが出来る作品。今夜もまた、読書で夜更かしかなぁ。今度は横溝さんの本も借りてくるとしよう。【中古】 ポセイドンの涙 /安東能明(著者) 【中古】afb
2014年01月31日
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図書館で借りてきた本の一つ。本当は、容疑者Xの献身が読みたかったのだが、生憎借りられていたので、こちらを読んでみた。 【中古】【書籍 ハードカバー】東野 圭吾 麒麟の翼【中古】afbそれにしても、謎が多い事件だった。最初は被疑者が死んだ時点で、終りと思える事件だったのだが加賀刑事は、ある疑問を元に捜査を続ける。被害者の家族に降りかかる災難。本当は一番悲しい家族だったのに、マスコミの心無い報道のせいで、労災を隠していたのが被害者だったとこれは、あながち間違いではなかったとは言え死人に口なしとばかりに、被害者一人に罪をなすりつけた会社。また容疑者にも家族がいた。彼女は、容疑者だった男性を最後まで信じる。一見事件とは関係ないように見えて、実はある昔の事件が、今回の事件の引き金だった。教師である者が、子供に教えたこと。それは、一番教えてはいけないことだった。最後は、自分の罪を悔いる為に少年達が動き出す。被害者の息子は、最後の最後で、ようやく父が残した心を汲み取る。そして、ある家に向かうのだった。麒麟の翼のタイトルは、後半わかる。息子の為に父がしていたこと。息子は知らなかったのだが、その為に死んだとも言える父親。ブログで繋がる心。東野圭吾さんの小説は、これで3冊目。白夜行と手紙を読んだことがあるが、この本は一番個人的に面白かった。隠してはいけないこともある。それが重要な過ちであれば、なお更だ。自分の生活を省みるのも必要だと感じた。私は昔、犯した罪がないだろうか?もちろん、刑事事件とかそういうことではない。誰かにつけた心の傷。自分でも気づいていないこともあるだろう。逃げていては、何も始まらない。そう言われた気がした。今はポセイドンの涙という本を読んでいる。タイトルに惹かれた。これもミステリーらしいのだが、さてどんな結末が待っているのだろう。土曜までに後二冊、借りている本を読み終えなくては。今夜も楽しい夜になりそうだ。
2014年01月30日
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【中古】 魔神の遊戯 / 島田 荘司 [文庫]【あす楽対応】先日、魔神の遊戯を再読した。というのも、図書館で借りてきたのだが、途中まで読んで、あれ?これ読んだ事ある?でも、せっかくだからと、最後まで読了。再読なのに、またラストで驚いてしまった。そうだった。こんなラストだった。オランザピンは、別名ジプレキサと呼ばれる薬。正に今、私が服用している薬だったので、それも興味深く読んだ。悲惨とも呼べる人生を送った記憶の画家。彼独自のスモールワールド。それが事件の鍵だった。何をしたわけでもないのに、生きる為に必死だっただけなのに人生の大半を精神病棟で過ごした彼。ヤハウエの話自体は、旧約聖書で読んで知っていたがモーセの話も大変興味深く読んだ。神はいろいろな神がいる。破壊神と呼ばれる神。有名な所では、シヴァ神がいるがヤハウエもそうだったのかは、不勉強でわからない。イスラエルの民は、自分の国を取り戻せる日が来るのだろうか?日本に生まれ、日本で暮らしている我々は自分の国があることを、幸せに思わなくてはと思わせる話だった。最後の方の御手洗さんの台詞で「僕は名前を騙ったりしない。」この台詞にも痺れた。島田さんの本は、再読しても、新しい発見がある気がする。とても楽しい読書体験だった。そして、近くに図書館が出来たことにも感謝。明後日の土曜か日曜に、また図書館に行って本を借りてくるつもり。もう島田さんの本は読んだ本ばかりしか図書館に置いていないので、今度リクエストしてみようかな?と思っている。ヘッセの全集も借りたいし、他の作家の本も読みたいし。リヒターの本を狙っているが、今度行く時に、他の人に借りられていませんように。
2014年01月30日
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【送料無料】星篭の海(上) [ 島田荘司 ]【送料無料】星篭の海(下) [ 島田荘司 ]お正月に図書館でリクエストしていた本が入ったとのことで図書館から借りて、先日読了した。新書なので、文庫が出るまで待とうかと思っていたのだが母が市立図書館で、リクエストしてみたら?とのことで無事リクエストが通ったのである。ずっと読みたかった本なので、図書館の存在は有り難い。そして、今日のお昼頃。図書館で、自分のカードを作ってきた。一度に10冊まで借りられる上に、二週間は借りられるので、ゆっくり読めそうだ。本当は読みたかった本は、別の本だったのだがちょうど借りられていて、とりあえず、読んだことのない本を借りてきた。タイトルに惹かれたものや、有名な本ばかりだが夕食の準備の後に読みたいと思っている。さて、話は脱線したが、星篭の海の感想を。御手洗潔シリーズで、長編。長編だと結構多いのが、御手洗さんが鬱状態になっているのだがこの長編では、それがなく、最初からフルスロットル!という感じ。海での変死体の謎から、思いがけない事件へと発展して行く。信仰は時に人を助けるが、狂信になるとそれは悲劇だ。宗教自体は嫌いではないのだがどう考えても、システムがおかしいという宗教もあるのは事実。宗教に頼るのは悪いことではないが自分の思考がなくなった時点で、その人は狂信者になる。どんな考えも悪いと思えなくなるのは、本当に悲劇だ。キリスト教で言えば、天は自ら助く者を助く。とある。私個人の考えでは、これは宗教の原点だと思う。神は頼るためにいるのではない。信じるためにいるのだ。人間がやったことは、人間が管理すべきだ。戦争しかり、紛争しかり。私が嫌いな宗教の嫌いな所の所以は、困ってる時や助けが必要な時に、さもさも助けてあげるようなことを言って勧誘し入ってしまったら、抜け出られない所だ。信仰が足りないのではなく、お布施が足りなかったり。もちろん、全部がそんな宗教ではない。だが、未だにアレ●は健在しているし、どこの宗教にも闇の部分はあると思っている。ねずみ講の宗教だってあるのだから。何でも考えることなしに受け入れること。考えることを止めてしまった時点で、人は人でなくなる。宗教が悪いのではない。私だって、信仰している宗教はある。自分の信じている物は果たして何なのか?それが重要であると思う。本作では、鏡を磨いたら、ご本尊が現れるという鏡を御手洗さんが、トリックを暴くシーンがある。宗教の怖いところだ。何でもない鏡でさえ、その人にとっては信仰の対象だったのだ。一見一つの事件で終りそうだった本作。だが、御手洗さんは瀬戸内海の秘密や日本にあった水軍の謎も解き見事真犯人を捕まえる。星篭(せいろ)の意味も、最後まで読んでわかる。遥かな時を越えて、星篭は蘇ったのだ。最後は、頭の中で一緒に「やった!」と喝采をあげた。罪を隠す為、新たな罪を重ねた女性。そして、それを利用しようとしたことで犯人は、初めてボロを出した。すごく読みやすい本で、するするっと読み終えた。色々な事件を背景に、当時の老中の水軍の話なども出てそれが現代へと繋がって行く。本当に面白い本だった。長さを感じず、ぐいぐい引き寄せられる感じは流石だ。読書は、やっぱり楽しいなぁ。
2014年01月21日
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