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グリフイス@ Re:予想外の剣山スーパー林道と矢筈峠で帰還の危機に見舞われた2日目(09/02) またまた、凄い所に行きましたね。今度は…
2025.08.24
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カテゴリ: 車中泊ツーリング



午前8時、トランポ仕様にセットしたフレンディーにフロントフォークのオイルシールを修理したばかりのTLR200を積載しての出発だ。途中、中庄のハローズで食材を調達していて、ハッと気がついた。凍らせた缶ビールは持って来たが、酒を忘れている。危ない!危ない!今夜の夕食は350mlのビール1本で凌がなければならない所だった。凌げる訳がない。追加で大吟醸生原酒360mlと賀茂緑200mlを買ったのは言うまでも無い。
食材を冷蔵するために今日持って来た40年物の安物クーラーボックスの保温材は恐らく発泡スチロールだろうから、保温力は期待出来ないので、たまたま何処かで貰ったソフトクーラーボックスの中に入れてみると、幅、奥行き、高さ全てピッタリだった。二重装備の威力は如何なる事だろうか?
今回はなるべく標高が高い場所で車中泊する予定なので、大山の大観望辺りか鏡ヶ成辺りを候補地に挙げた。アプローチは蒜山からとし、時間は掛かっても最短距離で走る事にした。総社=豪渓=吉備中央町=巨瀬=豊永赤馬=刑部=新庄村と幾つもの峠を越えて蒜山に到着したのが、11時前だった。
そのまま、蒜山大山スカイラインを進み、鏡ヶ成に到着。ここにはキャンプ場もあるが、蒜山や大山のキャンプ場はリゾート地とあって何処も高価なキャンプ場ばかりで、オートキャンプ場だとビジネスホテルに泊まれる位の勢いである。
こんな所には泊まる気にもならないので、周辺を偵察すると、休暇村奥大山前には綺麗な芝生の広場があるも、ここではキャンプは出来ない雰囲気だ。駐車場は5箇所ほどあるが、アスファルト舗装で味気ないので、倉吉方面の適地を探してみるも、バイクを降ろし車中泊出来そうな場所は見つからなかった。
仕方なく、鏡ヶ成に舞い戻り更に物色すると、スキー場ロッジの隣に平坦な駐車場と草地があるのを見つけた。道路からはあまり見えない場所で、ロッジの屋根でそこそこ陰もある。標高はGPS25000によると925mで申し分ない。
早速TLRをクルマから降ろし、オフロード探索の準備に掛かる。オフロードを走るにはなるべく軽装備にしたいので、必要な物と小サイズのペットボトルは新調したウエストバッグに全て収納。クマ除けスプレーは腰のベルトに通した。靴はラグソールのツーリングに使っているハイカットタイプだ。ティグラのスマホフォルダーはTLR125Sから移設して、ハンドルに取り付けている。
ゴソゴソとやっていたら、丁度昼になったが、あまり空腹感がないので、昼食抜きで先ずはスキー場の滑走口のリフトまでの急坂を登ってウォーミングアップを済ませ、事前にGPS25000で調べておいた蒜山のR482から県境沿いに鬼面台に繋がる林道にアタックと思いきや、いきなり入口で許可車以外進入禁止の看板が立ちはだかる。一番楽しみだった林道なので出鼻を挫かれた恰好であるが仕方が無い。R482からは大山方面に幾つもの林道が延びているので、1つ1つ確かめてみる。カーナビの地図では表示されない林道入口もGPS25000ならピンポイントで教えてくれる。素晴らしい。これはもう林道探索の必需品だ。
しかしである。林道入口は分かるものの、入口は全て格子状の鉄線で閉鎖され、入山禁止〇〇区長とか、一般車乗り入れ禁止の立て看板が設置されているのだ。どういう事だ。折角大山の林道を楽しもうと2時間半も掛けて遙々大山くんだりまでやって来たのに…。
色々考えるに、オフ車やバイクが入山すると、道路を荒らしたり、事故を起こしたりするので、通行禁止にしているように思える。また、イノシシ除けの意味合いがあるのかも知れないが何とも寂しい限りだ。それならば、反対の山側から下ったらどうかと思い、大山環状道路まで登ってみたが、こちら側からも入山出来ないように閉鎖されていた。
手も足も出ないので、諦めて奥大山の木谷沢渓流へ涼みに行ってみる事にした。暑いので木陰にバイクを駐めて、歩き出そうとしたその時、とんでもない事に気が付いた。ベルトに通して右の腰に付けていた筈のクマ除けスプレーが無くなっているのだ。何で?どうして無くなっているのか理解するまで、数秒掛かった。腰元をよく見てみると、ベルトのバックルが外れ、だらしなく両側に垂れ下がっているではないか。スプレーをベルトに通した時にバックルをベルト穴にシッカリと通していなかった?そんな事ってあるのか?しかしそうとしか考えられない。ベルトも満足に締める事が出来ないようになっては、もうバイクどころの話しではない。老化現象が始まって来ているのだ。その内、服も反対に着るようになるのだろうか?
しかし、鏡ヶ成からここまで相当な距離を走っている。草に覆われた行き止まりの林道も走ったし、地図の確認のためにあちこちで止まったので、落とした感覚が無い以上、場所を特定する事は不可能である。これから引き返して走った場所を確認するには途方も無い時間が掛かる上、既に誰かに拾われているかも知れない。もっと言えば、出発地点のクルマの辺りに落ちているかも知れない。
落としたスプレーはamazonで大枚8千円も出して買った命綱だったので、大いに悔やまれる。がっかりである。今日はそもそも酒を忘れるという大失態を犯している上にこのザマだ。
涼しさ一杯の木谷沢渓流の見学もそこそこに一抹の期待を込めて、ベースキャンプまで急いで帰る。クルマの周辺を探したが、ブツは見当たらない。もう一度スキー場のリフトまで登ったが見当たらない。もう紛失確定だ。
ふてくされて、早々に酒でも飲んでやろうかとも思ったが、折角TLRを運んで来たのだから、関金方面の林道を探してやろうと思い県道45号を下って行く。脇道にそれGPS25000で探した林道に行くも、ここも入山禁止の看板が立ち塞がる。更に山を下ると林の中から突然大きな獣が出て来た。クマかと思ってドキッとしたが、子連れのイノシシ5匹だった。こう言う現れ方は心臓に悪いデス。
更に下って県道45号に合流。次の林道入口を探し当てるも、50mも走らない内に草が生い茂り走行不能。今日は失態続きなので、これ以上探索を続けてもろくな事が無さそうだし、ここで切り上げてベースキャンプに帰る事にした。
今日のTLRの調子は、エンジンの掛かりは良いのだが、アイドルスクリューを上げても、アイドリングが長続きしないので、パイロットジェットの詰まりが少しあるのかも知れない。また、リアブレーキの効きがすこぶる悪いので、これは分解して確認する必要がある。
4時過ぎに無事到着。鏡ヶ成は雲が広がり太陽が隠れているので、吹く風も爽やかだ。道路の温度計は24℃を表示している。エアコン無用で実に気持ちが良い。コーヒーを淹れてまったりと夕日が山に懸かるのを待って、夕食の準備だ。
今日はクルマなので、コールマンの椅子とキャプテンスタッグのテーブルも用意しているので、リラックスできるが、キャンプ場ではないので、焚き火は出来ない。ガスバーナーにマルチグリドルを掛け、先ずはホタテを焼く。次はクロスカブさんに正しい鶏のステーキを会得して貰うために、鶏のモモ肉を焼いてLINEで送る。次はジャガイモのスライス焼き、最後は定番のうどんで締めた。
酒と料理が無くなったところで、ぼっち宴会は終焉を迎え、オートフリートップに潜り込む。テントの網から涼しい風が吹き込んで快適に眠る事ができたが、明け方になると急に冷え込んで、シュラフを肩まで掛けなければ寒いほどだ。気温は20℃を切っていると思われる。標高925mは伊達ではなかった。
午前5時、夜明けと共に起床。車内のシンクで顔を洗い、朝食の準備に取り掛かる。ベーコンと卵を焼いて葡萄パンに挟みカット野菜とコーヒーと共に食す。朝の爽快な気分を満喫していると、米子からというバイクの一団がやって来た。カタナ、隼を始めとする総勢6台。トランポ仕様のフレンディーが珍しいようで、見物しながら暫し歓談。
毎日午前8時になると休暇村の職員が作業に来るので、ここにクルマを置いていたら、移動を指示されるとの事なので、7時には退散。時間に余裕があるので往路と同じ道を逆方向からの帰宅となった。幹線道は避ける道なので、信号もクルマも殆ど無く快調に走る事ができた。北房辺りでエアコンを入れたが、修理したエアコンの効きもまずまずであった。
オフロード走行が出来ず、消化不良になった車中泊ツーリングであったが、涼しく快適に過ごせた事と、バイクと車中泊両方が楽しめたので、良かったという事にしよう。

鏡ヶ成湿原へのアクセス道

スキー場滑走口からの眺望

入山許可証が必要な林道

悉く封鎖されている林道

進入不能になっている林道

奥大山スキー場

スキー場の反対側にある木谷沢渓流

クマ除けスプレーの紛失が発覚した現場

木谷沢渓流を流れる冷水

鏡ヶ成の気温を表示するスカイラインの温度計

ベースキャンプに帰着したTLR200

ぼっち宴会の会場設営が終わったベースキャンプ

観光客は全て引き揚げぼっちになったベースキャンプ

日も暮れ掛かり酒宴が始まったベースキャンプ

本日のメインディッシュ鶏のモモ肉ステーキ

ジャガイモのスライス焼き

意外と風に強い中華製ガスバーナー

〆のうどん

早朝、気温が低いために真っ白に曇ったフロントガラス

本日の朝食






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Last updated  2025.08.24 09:48:55
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