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令和2年の道路交通法改正により、運転免許の更新時に75歳以上となるドライバーは「認知機能検査」を受けることが義務化されました。先日、私もついにこの検査を受けてきましたので、その体験を少しだけ共有したいと思います。 まずは予習からと思い警察庁のホームページには、認知機能検査で使われる4種類(A〜D)のイラストパターンが掲載されています。「これは覚えておいた方が良いな」と思い、しっかり暗記して会場に向かいました。 会場の雰囲気について 受検者はやはり75歳以上の方ばかり。私以外はほとんど私服で、背広姿はどうやら私だけ。無職の方も多い印象で、会場全体が少し静かな空気に包まれていました。まるで元・倉庫か資材置き場を急ごしらえで検査会場にしたような、簡素な部屋でした。装飾もなく、白い蛍光灯が冷たく光る殺風景な空間です。 壁際には、5つの小さな机と椅子が等間隔に並べられており、それぞれの席にはタブレット端末と小さなヘッドホンが置かれていました。椅子も仮設風で、学校の視力検査か採用試験か──そんな無機質な雰囲気。 支払いトラブルもちらほらと。手数料は現金では支払えず、Suicaやクレジットカードのみ対応と案内に書かれていました。ところが、カードもスマホ決済も持っていない方もいて、係員の方が対応に追われていました。 私はというと、すべてスマホに入れて準備万端…のはずでしたが、警察署内では電波が弱くSuicaが開かない!結局、スマホに登録していたクレジットカードのタッチ決済でなんとか支払い完了。高齢者だけでなく、デジタル社会の「落とし穴」も痛感しました。検査内容と自分の実感について 検査そのものは淡々と進みますが、「最近、高齢ドライバーの事故が多い」とニュースで目にするたびに背筋が伸びます。 運転していると、以前より集中力が落ちた気がする判断がワンテンポ遅れる時があるそんな自覚も、正直あります。 今は車の安全装備(セーフティプラス、自動ブレーキなど)に助けられる場面も増え、「いつか本当に自動運転の時代が来てくれたら…」と密かに期待しています。 おわりに認知機能検査というと構えてしまいがちですが、「これからも安全に運転を続けるための節目」だと感じました。免許更新のため、というだけでなく、自分の運転と向き合うきっかけとして大切な時間だったと思います。 安西節雄
2025.10.27
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あの名作ミュージカル『エリザベート』を観劇してきました。いつもの帝国劇場は改修工事中。今回は渋谷の東急シアターオーヴでの上演です。 開演前から渋谷は“熱狂”の渦 開演の1時間前に到着したにもかかわらず、すでに劇場前は大勢の人・人・人。なんでも、当日出演者のキャスト写真を撮るためだけに集まった人たちも多いのだとか。チケットを持っていないファンまでがカメラを構え、まるでコンサート会場のような熱気。劇場ロビーでは、ポスター前で記念撮影をする人たちの長い列。プログラム販売コーナーにも行列ができ、スタッフの声が響く。幕が上がる前から、あたりはワクワクとソワソワで満ちていました。まさに「日本一チケットが取れないミュージカル」の名にふさわしい光景です。実はこのチケット、井上芳雄ファンクラブに入っている顧問先の奥様が取ってくれたものです。抽選の難易度を考えると、まさに“奇跡の一枚”でした。感謝の気持ちを胸に、席に着いた瞬間、心の中でつぶやきました。「行くぜ ルキーニ 頼むよ、ルキーニ。案内を始めてくれ。」 物語は1853年から──日本ではペリー来航の頃 舞台はオーストリア帝国、1853年。日本ではペリーが来航した年にあたりますね。ヨーロッパの華やかさと、時代のうねり。その中で生きた“美しき皇后エリザベート”の波乱の人生が幕を開けます。 豪華キャスト、輝く個性エリザベート役は元宝塚トップスター・明日海りおさんです。今回、このエリザベートカンパニーへの初参加とは思えないほどの存在感。透明感の中に、皇后としての気高さと孤独を感じさせる見事な演技でした。 トート(死の帝王)は井上芳雄。年を重ね、ますます円熟味を増した歌声と演技で、観客を完全に支配。彼が微笑むだけで、会場全体の空気が変わる――そんな圧を感じます。 そしてゾフィー役には涼風真世。母としての威厳と執念、その一言一言が鋭く、深く突き刺さります。まさに“凄みを増した”という表現がぴったりでした。 カーテンコールが終わっても、なかなか拍手は止まらない。劇場を出る人々の顔には、まだ物語の余韻が残っているようでした。 エレベーターの前には長い列が。その列に並びながら、気づけば私はうっかり「闇が広がる」をハミングしていた。まるでまだ、舞台の中にいるような気分が抜けません。 渋谷の雑踏の中でも、耳の奥にはあのメロディが残っていました。 安西節雄
2025.10.20
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今週から放映が始まった日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系・毎週日曜21時~)。競馬の世界を舞台に、夢を追い続ける大人たちの姿を描いた作品ということで、一競馬ファンとして放送を楽しみにしていました。さらに主人公・栗須栄治(妻夫木聡)は、ミドルエイジ・クライシスに悩む税理士。職業が同じということもあり、ドラマの中のセリフが心に刺さりました。 「数字を追うだけが税理士の仕事じゃない。世の中を学び、人を学び、いつか誰かに感謝される仕事をしなさい」 亡き父(同じく税理士)のこの言葉を、栗須は挫折の只中で思い出します。また、事業家の山王(佐藤浩市)から投げかけられた「数字、数字、数字、目の前ばっかり目凝らしてさ、少しも先のことが見れてないんじゃないか」というセリフも印象的でした。栗須は、赤字の競走馬事業の撤退を促すため財務調査を行います。経済合理的には撤退が正しい。けれど、それは命ある競走馬を「処分する」ことにもつながる——。生き物や人の思いにどう向き合うかを問われ、彼は数字からでは読み取れない競走馬に対する情熱や歴史、積み重ねられた価値を知っていきます。 専門家として情に流されて判断するのは避けるべきですが、数字の背景にある人や物語に想像力を働かせることは、仕事をする上で欠かせない姿勢ではないかと思います。合理的であることと、人の思いに寄り添うことは必ずしも相反しません。数字の向こうにある現実を見つめ、経営者とともに未来を考えられる——そんな仕事をしていきたいと、ドラマを通して改めて感じました。鈴木雅也
2025.10.15
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「大谷資料館」ご存じの方もおおいのでは思い立っての弾丸プチ旅行 大谷石の採掘場跡地であり、アーティストがPVで使用したり車両メーカーの展示会、假屋崎省吾先生のアートの展示もあったりするのですがとにかく地下空間の巨大さと採掘場であったという事実手掘り時から機械掘り時への変革とともに壁面に残る採掘跡の変化も一つのアートとして見ることができました 資料館はもちろん地下の巨大空間であり行った時の室温は14度半袖は寒い寒いそして、当日はこの地下空間でのウエディングの予定がウエルカムボードにてお知らされていて神秘的でしょうね きっと私個人としては、14度にウエディングドレスって寒いよねえとか参列者の方もホテルウエディングのような薄いドレスじゃ寒いよねえといった方が気になってしまって 弾丸の第一目的は、大井宿で高遠そば(ねぎそば)を食すことだったのですが食欲の秋ですから 10月3日担当 大倉佳子
2025.10.14
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登記情報提供サービスを初体験 これまで私は、土地や建物の謄本が必要なときには、司法書士さんにお願いして2件か3件くらい取ってもらうのが常でした。 ところが今回はちょっと違います。大きな相続案件があり、必要な謄本の数も多くなることに。 相続相談を受けて「あれ?まだ土地がある…」「あ、こっちにも建物が!」と次から次へと出てくる出てくる。 気がつけば“謄本の山”になる規模でした。 そこで司法書士の先生からアドバイスをいただきました。 「先生、自分で取れますよ。登記情報提供サービスを使えば便利ですよ」 正直、最初は「え、そんな方法があるの?」と半信半疑でした。 でもインターネットで調べて、個人利用者登録をしてみると……なんと意外と簡単に完了! いままでわざわざ法務局に行っていた時間は何だったんだろう、と軽くショックを受けました。 しかもこのサービス、公図まで取れるとのこと。 長年税理士として仕事をしてきたのに、こんな便利な仕組みを知らなかったとは恥ずかしい限りです。 1週間後位に登記情報提供サービスから 「登録完了通知」が届きました 早速あたらしい「ID番号」を入力して固定資産評価証明書に記載されている上から順番にチェックを入れながら謄本を採りました。 その都度金額が表示され クレジットカードから引き落ちされる明細が見えて面白いですね 新しいサービスを覚えるたびに「まだまだ勉強だな」と思えるのも悪くないものです。インターネットで登録して、次々と新しいことを覚えて……どうやら私には、認知症になっている暇なんてなさそうですね。 安西節雄
2025.10.10
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すっかり日の入りが早くなった。秋の陽はつるべ落としとはよく言ったものだ。 夜中に一人で仕事をしているとき、休憩のために家の外に出てよく夜空を見上げる。 そうすると月の満ち欠けが意外に早く進行することに驚くことがある。「あれ、ついこのあいだは満月だったのに、もうあんなに月が細くなっている」 今夜は中秋の名月。近所のスーパーには月見団子を売っていた。 ついこの間まで酷暑・猛暑で喘いでいたと思ったら、もう夜風が心地よくなっている。 夜中に外に出るもう一つの理由は、近くの自販機でサイダーを買って飲むことなのだが、こちらにも風物詩がある。 美容院の横にぽつんと立っている自販機が煌々と商品を照らす中、夏場は無数の蛾がその明かりに誘われて、見本窓のみならずボタンや釣り銭受けなどところ構わず群がっているのだ。 なるべく釣り銭のないようお金を用意していくのだが、先日はうっかり千円札を入れる羽目になった。 釣り銭を取るときに蛾まで一緒につかんでしまうあのなんともいえない感覚が頭をよぎったが釣り銭受けに奴らは一匹もおらず、無事釣り銭870円を手にすることができた。 よく見ると商品見本のところに数匹いるだけでボタンも無事だった。 「すっかり秋だなあ」と感慨とともにサイダーの栓をプシュッとひねって飲む。 夏には一気に飲めてしまったPETボトルが、いつの間にか半分も飲めなくなっているのも秋の涼しさのせいかな。 本谷雅之
2025.10.06
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長かった酷暑もようやく終わりを迎えたかと思われる9月後半の日曜日、所沢支部ハイキング部の活動にゲスト参加させていただきました。久しぶりの鎌倉、久しぶりにさわやかな気候の中をハイキング、というワードに心躍ったからです。 最初に鎌倉駅から徒歩2~30分のところにある古寺を回りました。竹林で有名な報国寺をはじめ、それぞれ由緒あるお寺です。昼食後、ようやく祇園山ハイキングコースに突入です。鎌倉には魅力あるハイキングコースがたくさんあり、今回は鎌倉駅から最も近いコースです。鎌倉駅周辺は外国人観光客をはじめすごい人出ですが、なぜかハイキングコースに入ったらほぼ貸し切り状態。ぼこぼこの木の根や狭い登山道は、足を滑らせようものなら落っこちてしまいそうで恐怖です!しかし、転ばぬように注意しながら自然の中を歩くのは、頭が空っぽになって爽快です。見晴らし台では鎌倉の海を眺めることも出来ました。日頃の運動不足解消を兼ねて、これからの気候の良い季節には積極的に自然の中を歩いてみたくなりました。 重廣孝子
2025.10.02
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