◆比較的若年の女性では、葉酸の積極的摂取で高血圧発症が予防できる可能性 比較的若年の女性では、葉酸の積極的摂取により高血圧発症が予防できる可能性が出てきた。米Harvard Medical SchoolのJohn P. Forman氏らがプロスペクティブに8年間追跡した結果で、米国医師会誌のJournal of American Medical Association(JAMA)2005年1月19日号に掲載された。
Forman氏らは、女性看護師6万2260人を対象としたNurses Health Study I(33~55歳)と同様の9万3803例を対象としたNurses Health Study II(25~42歳)において、試験開始時の葉酸摂取量(質問表より算出)により6群に事前層別化を行った(したがって背景因子は6群間に差なし)。 8年間の高血圧発症リスクを交絡因子を補正後、1日葉酸摂取量200μg未満の群と比較すると、Study Iでは、葉酸摂取量が増加すると高血圧発症リスクは低下傾向を示すが、有意な低下となったのは1000μg以上摂取群(相対リスク:0.82、95%信頼区間:0.69~0.97)のみだった。