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『プラン』何だかたいそうな「計画」があるのか、と思ってしまうのは、最近始めた一人「バトルスター・ギャラクティカ」マラソンですっかりBSG脳になってしまい、「The Plan」というスピンオフエピソードがあるのを思い出してしまうからです。こちらの「プラン」はNCISらしくファミリーファーストで、ほっこりしたものでした。BストーリーのDNAで肉親探しの話題は、個人的には日本では馴染まないなあと思いました。ヴァージニア州警察から身元不明の射殺死体が回されてきた。凶器の銃弾からNCISのジェームス・チェン特別捜査官のDNAが検出され、そのチェンは麻薬組織に潜入捜査中で、中国の密輸船に乗り込み、3日前にその船がナイジェリア沖で爆発したという。生存者はいないと見られていたが、チェンは生き延び密かにアメリカに戻っていたのか。チェンの上司は極東支局の支局長フォン・ジャオで、ジェシカ・ナイトの父親だった。ジャオ支局長は電話に出ず連絡が取れない状況で、彼らしくない行動だ。ナイトは心配して電話をかけつづける。ジミーはついにジェシカの父親に会えるのかと喜ぶ。身元不明の男は自ら車を運転して病院にたどり着いたが、息絶えたという。ケイシーが男の髪に付いていたモモンガのフンから、撃たれたのはアレゲーニー山脈のどこかだと推定する。男は国際手配されたマディス・ラザールというナイジェリアに住む密輸業者と判明し、しかもパイロットでもある。ラザールは2日前にラゴスを発ちアメリカに入国しており、搭乗者リストにはチェンの他に名前不明の女性が書かれていた。チェンはラザールを雇ってアメリカに戻り、口封じのために彼を殺したのか。チェンの元妻がアレゲーニー山脈に狩猟小屋を持っていることがわかり、NCISが現地に向かうと、チェンが殺されており、怪しい男が逃げていくのが見えた。追いかけて捕らえたところ、何とジャオ支局長だった。支局長はヴァンスには知らせず、独自の判断で本土で極秘任務をしていたという。チェンからジャオに助けが必要な女性がいると連絡があり、チェンは任務を中断して自ら漁船の船体に穴を開けて船を脱出し救命ボートでラゴスに戻ると、アメリカに渡り元妻の小屋に女性を匿っていた。連絡を聞いたジャオがNCISより一足先に到着すると、チェンが殺されており女性の姿もなかったという。今のところ、女性の正体も彼女を追っている存在についてもわかっていない。ヴァンスはジャオに事件の解決を命じ、ナイトにその監視をするようにいう。隠れ家の捜索で、ファーストフード店の紙袋などが見つかる。ジミーはジャオにジェシカとの交際が知らされていないということを知り、動揺する。一方、ジャオはジミーがただの同僚ではないと気付き、ジェシカになぜ自分に紹介しないのかと問う。親子の間ではジェシカの「プラン」が懸案となっている。スワッシュバックラーズという店の防犯ビデオをチェックすると、チェンとアジア系の女性が一緒に映っていた。ジャオとジェシカが店を出たところで、怪しい男が自分たちを追跡しているのに気づき、親子で武術を使い男を捕らえる。しかし、男はコートのボタンを食いちぎり死んでしまう。ボタンには中国のスパイが持たされる青酸カリ系の薬が仕込まれており、身元はフィリップ・ダンこと、ナイジェリアで密輸で服役していたハヨウ・タンとわかる。タンが持っていたナイフは、チェン殺害の凶器であることをジミーが特定する。ジェシカはジミーとの交際についてをいずれ父親に話すつもりだった、と弁解する。ジェシカには子供の頃から将来に向けての目標、プランがあった。NCIS捜査官として、努力していずれはNCIS局長になるというものだが、ジミーと幸せを感じ安定している今は父は「寄り道」だと考えるだろう。父はプランを再開しろと迫り、そうなるのは嫌だ。ジェシカはジミーは父親のプランの一部ではないが、自分のプランの一部だという。チェンが連れていた女性は、中国政府の農業部門の食品科学者、メイ・リーとわかる。リーはモーテルに滞在しているのをNCISに身柄確保される。ジェシカは父親と「プラン」について、話し合う。ジャオ支局長は、NCISを引退するつもりで、自分の後任にジェシカを横須賀支局長としてヴァンスに推薦したという。自分のレガシーを娘に引き継いでもらおうということがだ、ジェシカはジミーとは真剣に交際していると答える。リーは本国でウィルスの遺伝子操作を研究していたが、政府がそれを兵器化しろと指示してきた。リーは大量破壊兵器にするのを阻止し、世界に脅威を知らせようと密輸業者を雇って密航した。チェンはリーの話を信じ彼女をアメリカに伴った。リーはウィルスの培養物をラボから持ち出しており、安全な容器に入れてモーテルに置いていたという。しかし、回収した荷物の中にそのような容器は見つかっておらず、再度モーテルを捜索すると、ドア続きの隣の部屋の客が盗んだ可能性が出た。その客とは、スワッシュバックラーズの店員ケニーで、ケニーは中国の関係者に盗んだ容器を手渡し、金を受け取ろうとしていた。NCISが現場を押さえ、関係者を逮捕する。実は先にケニーに接触して、培養物の中身をすり替えていたのだった。チェンには武勇勲章が与えられることになった。リーは保護され、培養物に基づきを対策を講じた後に、検体は破棄されることになった。ジェシカは父の後任として、日本に赴任することを断るという。ジミーはジェシカが今はこの生活に満足していても、将来は考えが変わるかも知れない。自分はいつもジェシカの考えを尊重し、支えるという。ジャオは娘の思いを受け入れ、引退後の人生についてもプランを考えたという。ジミーは正式にジャオに紹介される。ジミーはいつでもジェシカを支えるという。マクギーは自分の遺伝子検査をして、父親が同じ異母姉妹がいることを知る。まさか、あの父親が婚外子を持っていたのかと疑うが、父は精・子ドナーだったことがわかる。迷った末、その女性と会うとヨガ講師でその存在を喜ぶ。ジェスのお父さん、なかなかの渋オジでした。父親の期待を背負って捜査官になったけれど、というのはよくある話で、その父親も同じ道の大物というのも、このシリーズではよくあったパターン。ジェスは父親に特に反発することもなく、というか、ここまでボーイフレンドができるたびに父親が干渉してきて、交際を断念してきたのでしょう。でもジェシカは今が充実していて幸せだ。ジミーは自分がジェスにとって、やりたいことの邪魔になっていはいないかと考える。優しいジミーならではですね。ドラマとしてはナイトが横須賀の支局長になるのを見たい気持ちもありますが、ハッピーなカップルを見るのも楽しい。何かと悲劇が起こる事が多いNCISなので、素直に幸せで安定したカップルが誕生するのも良いと思いました。あるいは、新しい幸せの形が見られると良いですね。中国の遺伝子操作したウィルスの兵器化うんぬん、というのはいかにもCovic-19をChineese virusと呼ぶあれを思い出します。こういうイメージが定着するのは良いのか。マクギーとデライラの遺伝子検査で、自分のオリジンを調べるという話ですが、欧米の人はこの手の話が好きなのでしょうね。マクギーはデンマーク系が22%入っているらしい。ヨーロッパの王室はみな親戚みたいなものですし、何代か遡ればイギリスの王室、貴族と繋がりがあるとか、自分のルーツ探しには熱心のように見えます。デライラにわずかにチリ系が、というのも、チリにはヨーロッパの移民が多くて繋がりを見つけることはできるだろう。でも、アジア系はこういったオープンな遺伝子データバンクが見当たらず、自分が何系なのかなんて話題にはならないような。遺伝子で区別や差別されるのも嫌ですね。もっとも、ゲノム解析などで日本人のルーツを突き止める研究などはなされていますが、全体としての話ですからね。ところで、マクギー大将が同性カップルのためのドナーだたという話はかなり取って付けた感があったな。むしろ、本当に隠し子がいたとかいう話の方が、話を膨らませることができそうです。
July 26, 2024
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『3度目の正直』今週も軽妙なやり取りで気楽に見る事ができました。監督はダニエラ・ルアですね。NCIS世界の横のつながりが健在なのは喜ばしいことです。ちなみに、「NCISハワイ」はシリーズ3で終了だそうで、「LA」からサムがシリーズレギュラーとなって全話出演するので、これも取り上げなければならないかな。と言っても、このシーズンは軒並み10話程度なので助かります。デレク・ベイリー三等兵曹が恋人とハイキング中に一人で失踪し、3日間も行方がわからない。ベイリーは海軍調査研究所で最新鋭潜水艦の設計図にアクセスできる立場にあり、電池技術が他国に漏洩しては大事になると緊張感が高まる。恋人のターニャによると、ベイリーはこれまでにプロポーズをしようとして2度も途中で逃げてしまったと言い、今回もそうだと思っていたという。しかし、姿を消した水辺の近くにプロポーズをする準備をしていた様子があり、立派な婚約指輪も用意されていた。ただ、2万ドルはする指輪をどうやって手に入れたのかは謎だ。ベイリーの失踪時に、公園周辺で大量のデータが送信された形跡があり、それは第三者が録画したベイリーの動画で、ベイリーはその中で黒づくめの男たちに拉致されていた。車のナンバーから追跡すると、ベイリーを誘拐したのは「ボールド・ヴェンチャーズ」という顧客の過激で極端な願望を現実にする、という企業だった。社長のメイヤーは十分な調査と準備の上で、ベイリーが「拉致プラン」「3日間隔離プラン」を購入し、実行日がたまたまプロポーズの日だったという。しかし、隔離室の入るとベイリーの姿はなく、スタッフのカイルが血まみれで死んでいた。ベイリーが殺したとは考えにくい。ターニャも人を殺せるとは思わないといい、さらにベイリーとの間に子供ができたことがわかり、ベイリーも喜んでいたという。ただ、本当はベイリーの人柄をよく知らなかったのかもしれない。ジミーはカイルの傷口の位置からベイリーは犯人ではないと断じる。現場には鎮静剤が入った注射器が残されていたが、これはベイリーに使われ、本当に拉致されたようだ。ボールド・ヴェンチャーズの事前調査で、ベイリーは富豪のダベンポートと密会していることがわかる。ダヴェンポートは新型潜水艦の電池技術に投資しており、ベイリーは密会後に2万ドルを口座に入金していた。ダヴェンポートの海軍機密情報漏えいの疑いを持ったNCISが自宅に向かうと、ダヴェンポートはベイリーが自分の実の息子であると打ち明ける。2万ドルはターニャとの結婚資金として渡した。3日前にベイリーを誘拐したというメールが来て、身代金を要求された。警察に届けず独自で対応しようとしたが、行き詰まった。ベイリーの母親は大昔にダヴェンポートと関係を持ったが、妊娠を告げずに別れたという。両親の死後母親の秘密を知ったベイリーはダヴェンポートと連絡を取り合い、実子であることを確認したという。息子が現れた事を喜ぶダヴェンポートは金を支払う気でいたが、パーカーは4時間の猶予を取り付ける。ダヴェンポートとの親子関係については、限られた人物しか知っておらず、ターニャも知らされていなかった。ボールド・ヴェンチャーズから情報が漏れた可能性を疑い社長に話を聞くと、従業員のスティールが姿を消していることがわかった。スティールはベイリーのセーフワードを勝手に書き換えており、社の新しい「プラン」で使う霊堂のデザインが、囚われたベイリーの居場所と似ている。パーカーらが現地に向かうと、すでにベイリーは移された後で、ターニャから何者かに襲われているという助けを求める連絡が入る。ターニャは自宅から誘拐されたと見られ、すでに金を払ったダヴェンポートが事態の悪化にNCISに乗り込んできた。なかなか金を払わないダヴェンポートを脅すために、ターニャまで誘拐したのか。ケイシーはスティールの携帯が一瞬電源が入ったことを突き止め、現在位置を特定する。NCISが突入すると、ターニャとスティールが銃を奪い合っており、もみ合いの中でスティールは射殺されてしまう。監禁されていたベイリーも無事で身柄を確保されるが、NCISはスティールと2年前に交際していたことがあったというターニャの、一連の説明に疑問を持つ。ベイリーはプロポーズの場所に戻り、ダヴェンポートの金をどうしたのかと問いだ出す。スティールは未練があるターニャに近づいてきたが、それを利用してパーカーに助けを求める電話をして手がかりを残し、「誘拐」された後もスティールの携帯の電源を入れたという。しかし、自宅にあったターニャの血痕から、妊娠は嘘だったことがわかり、スティールに車のトランクに入れられたというの不可能だったことがわかる。ターニャは逮捕され、ベイリーとダヴェンポートは再会する。6年も下士官のまま昇進せずに、プロポーズの場からも逃げ出す気の弱いベイリーは、自分を見つめ直して変わろうと思い、変な妄想プランを求めたのでしょうね。事件はどこから共犯だったのか、というところがよくわかりませんでした。スティールはダヴェンポートとの関係も調べた上で、誘拐を実行したのでしょう。これも「拉致プラン」と「3日間の監禁」はセットだったのか、スティールが書き換えた可能性はないのかな。でもターニャは最初から怪しく見えた。ベイリーに3回目のチャンスを与えるくらい愛していたといえるでしょうが、嘘の妊娠についてはただ結婚したかったということで、詐欺を疑うこともできる。やはり大富豪の息子だったという事実を知ったことで、一気に状況が変わったのかも知れません。前もってスティールが情報を伝えていた可能性も。ジミーは恐怖症などの治療法として興味を示していましたが、娯楽として「カップル用賞金稼ぎ」をジェシカと楽しみたいというのが、実現するところを見てみたい気がします。でも、今は仮想現実とかありますけどね。Bストーリーはトーレスの自宅がカビ除去のために、しばらくパーカーの家に居候するという話で、脱炭水化物、健康的生活をパーカーが受け入れて、青汁ジュースを飲むけれど、お互い、もう無理するのはやめましょう、というのが「言いたくても言えないこと」だった。こちらは可もなく不可もなし、という感じかな。パーカーもそんなにスタイルに気を使う必要はないように見えますが。
July 18, 2024
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『ライフライン』ついに第1話から出演しているキャストがいなくなり、完全に代替わりしましたね。とはいえ、今シーズンは10話しかないのか。仕切り直しは、いかにもNCISらしいエピソードだなと思いました。「NCIS meets 9.1.1.」かもしれない。パーカーのアイディアで、チームの面々はいつもとは違う部署で職務を体験することになった。ケイシーは通信指令で通報を受ける席に付いたが、いきなり何者かに狙われ、追われているという男性の通報が来た。男は助けを求め、その背後で銃声が聞こえ電話は切れてしまう。男が名乗った識別コードは古いもので、8年前にNCIS捜査官を辞職した、エリック・ウェッブのものとわかる。ウェッブは潜入捜査が多く、パーカーはウェッブが助けを求めていると判断して、関連資料を請求する。マクギーはウェッブの使っている衛星カーラジオの履歴から、最新の位置を特定する。自分も現場に行くというケイシーを同行させ、パーカーとマクギーが一軒の家に入ると、家の中で銃撃戦があったようで、5人の死体があった。奥の部屋に倒れていた人物は所持品からウェッブとわかるが、そこにCIAのヒルコット局員が現れる。この家はCIAのセーフハウスで、何者かの奇襲を受けたという。この時、ケイシーに通信指令から連絡があり、ウェッブ本人がケイシーと話をしたいと言っているという。ウェッブは奇襲を受けたため応戦し、敵を倒して自分の死を偽装したと説明し、この会話についてはCIAには話すなと求める。奇襲はCIAの仕業で、自分は彼らに売られたのだ。さらに説明を求めるケイシーに、信じられるのはケイシーだけで犯人を探してほしいといって切れる。CIAのウェスティン副長官が今回のセーフハウス奇襲について、渋々事情を明かす。CIAは1週間前にハッカー、レナードをパリで逮捕したが、レナードは取引を申し出て、アメリカ国内でのテロの情報を掴んだと言った。ウェッブは表向きは保険会社に就職しているが、実はCIAのセーフハウスの管理の仕事をしており、レナードは移送され、ウェッブは取り調べの準備をしていた。しかしレナードから情報を得る前に殺されてしまい、ウェッブが姿を消した。ウェスティンはNCISに情報共有を求め、捜査の主導権はNCISが持つことになった。パーカーはCIAには手の内を明かさずに、まずウェッブの行方を捜査をするよう命じる。ジミーは被害者の一人がチェチェンマフィアの関係者であることを特定し、凶器からウェッブが一人で敵を殺したことが確認された。再びウェッブからケイシーに連絡があり、ケイシーは捜査状況を伝えると共にウェッブから居場所を聞き出そうとするが、ウェッブは一人でテロを阻止するつもりだと答える。レナードから聞き出せたのはDCの駅のロッカーの情報だったが、行ってみるとヴィンテージの古いテープレコーダーがあっただけだったという。録音されていたのはただの音楽で、ウェッブはケイシーに調べてほしいという。NCISは元CIAで、ウェッブと親しいハーラン・アトウッドに話を聞く。アトウッドとウェッブは8年前の合同捜査で、スペインでアメリカ領事館爆破テロに関わった。2人は、事前に情報を掴んでいたが上層部が動かず、15名の死亡者が出てしまった。そのせいでウェッブは自分を責めNCISを辞職し、アトウッドの紹介で今の仕事に就いたという。ケイシーは独自にレナードの動向を調べ、1ヶ月前にアメリカを訪れており、アンティーク・オーディオの修理店を訪れていたことをつかむ。トーレスとナイトが店に向かうと、店主のターゾは殺されており、なぜかロシア製のミサイルがあった。ミサイルの弾頭は取り去られ、しかも核弾頭だったと見られる。ターゾはオーディオショップを隠れ蓑にして、違法な兵器を売買しており、客が商品を奪ってターゾを殺したのか。NCISはターゾの客を割り出す一方、ヴァンスはCIAにウェッブと連絡を取っていることを明かす。ケイシーはウェッブに汚染爆弾が使われるようだと伝えるが、ウェッブはまだ当局に出頭する気はない。ターゾの店のPCから、数十万ドルをCIAに関連する海外口座から受け取っている事実が浮かぶ。やはりCIAが黒幕なのか。ジミーはターゾの検視で、ターゾと争った人物が現場でタバコを吸っていたことを突き止める。データベースには該当する人物がいないが、ターゾを殺害したのはセーフハウスで使われたウェッブの銃と同じだという。海外口座の名義もウェッブであることがわかり、全てはウェッブが仕組んだことではないかという。ウェッブはスペインでの失敗は、CIAの責任だと批判したことから解雇されていた。ケイシーは騙されていたのか。やがて、ケイシーがウェッブに誘拐されたという知らせが入る。ウェッブは高校の化学実験室から備品を盗んでいた。パーカーらは残された証拠から、NCIS各部門の担当者の知恵を借りて、ウェッブの行き先を突き止める。ウェッブとケイシーはセーフハウスにいた。ウェッブはケイシーに、現場で採取したタバコからDNAを検出し、犯人のものと一致するか調べてもらうつもりだったという。犯人はアトウッドだった。彼はスペインの爆破事件で恋人を失い、自らも肺がんで死期が近く、CIA本部を狙って道連れにするつもりおだったのだった。ウェッブはケイシーと心を通わせ、助けてもらったことに礼をいう。犯人はあの人とあの人しかいなかったですね。(笑)今回はケイシーのお当番エピソードだったのでしょう。地味な科学捜査部門のキャラクターが活躍するのは、アビーの時代から面白いです。1本の電話が元NCIS特別捜査官と現役科学捜査官を繋いで、信頼を築き、最後は友情に、というのはいかにも「9.1.1.」ですよね。それに加えて、NCIS内のその道のプロたちの知恵がケイシー不在を補って、捜査を進めるのはいかにもNCISらしくて痛快。武器庫で「職場体験」したジミーがtemporary deafになった、というのも定番のボケで、トーレスとのケミストリーも良かったと思います。DNAの検出に高校の備品だけでできるのかと、ツッコミどころはあるものの、コミカルでどぎつくなくてほっこりするというNCISの王道を行くエピソードだと思いました。ファンフィクションでもありそうなストーリーだったので、本当に誰かのpitchだったのかも。またまたGIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)の登場で、ニヤニヤします。
July 11, 2024
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『ダッキーの思い出』ダッキーこと、デイヴィッド・マッカラムの逝去と共に、キャラクターにもお別れをするという、愛のこもったエピソードでした。長年このシリーズを愛してきたファンにとっても、それぞれの思いを共に分かち合うような時間だったと思います。メンバーの思い出とともに、なつかしい過去のシーンが出てきましたが、それぞれのエピソードはこのブログで書いているので、暇な時に読み直してみようと思います。オープニングはお悔やみバージョンでしたね。脚本はジミー・パーマー役ブライアン・ディーチェン氏のアイディアを元にまとめられたのでしょうね。今のメンバーで、一番長くダッキーと一緒にいたジミーですから、語りたいことは山のようにあるはずです。ダッキーから過去の事件について話をしたいという電話を受け、ジミーは翌朝ダッキーの自宅に向かう。しかしベッドの中でダッキーは穏やかに死を迎えていた。突然の訃報に世界中の検視官からお悔やみの花輪がNCIS本部に届く。葬儀の準備をすすめるメンバーだったが、会う約束をしていたダッキーと会えないという少女が現れる。ダッキーはセリーナの父、三等軍曹ザワツキーが薬物依存の脱走兵だったとバーガー市会議員が公言し、それについて遺族の汚名をそそぐと約束したという。2013年にザワツキーはアフガニスタンで脱走した後、売春宿で射殺され、不名誉除隊となった。ヘロイン漬けだったというが、ダッキーはその件について覚えていてザワツキーから違法薬物は検出されなかったという。しかし、取り寄せた鑑定書には黒塗りの部分が多く、パーカーはダッキーの最後の仕事を完遂することにする。バーガー議員は上院議員に立候補する予定で、選挙活動の中で軍の腐敗についてザワツキーの名前を出して批判していた。パーカーとヴァンスは直接バーガーに、軍曹を名指しして遺族の気持ちを傷つけるなと訴える。バーガーは当時カブールで送電網を整備する請負業をしており、ザワツキーは護衛の一人だった。ザワツキーは無許可離隊中に殺され、バーガーは当時のことを知っていると見られる。ジミーとジェシカはダッキーの自宅で、遺された日記を調べる。最後のエントリーには「乱雑でも答えはチームと共に」と書かれてあった。その言葉の意味を考えている時に、セリーナに「バーガーを信じるな、センパー・ファイ」という留守電があった。セリーナによると、これまでにも匿名で「センパー・ファイ」とだけ書かれた贈り物が届いたことがあるという。電話をかけたのはDC市内の公衆電話とわかり、トーレスとマクギーが近くのホームレスのテント村を探すと、元海兵のジョンジーが2人の姿を見て逃げ出す。ジョンジーはバーガーの手下がやってきたと思ったといい、ザワツキーは戦友だったと認める。ジョンジーはザワツキーはそんなことはしない、バーガーは嘘をついていると断言する。ただ、詳しいことについては口を閉ざしてしまい、聴取が進まない。ジミーがジョンジーに向き合い、バーガーがカブールで麻薬組織から賄賂を受け取っていたという話を引き出す。ザワツキーは護衛として、バーガーの悪事に気づき、基地を抜け出してその証拠を探そうとした。殺された場所はヘロインの製造所だったという。バーガーは口封じをして、ザワツキーの死を偽装したと見られる。チームは確固たる証拠を得るため、ダッキーの居室を探し、「チームとともに」という言葉から、隠し戸棚からダッキーの資料を見つける。検死からザワツキーは死後4時間後に動かされており、体内からは違法薬物は見つかっていない。それでもバーガーは白を切ろうとするが、ジョンジーの前ではついに事実を認める。バーガーは選挙戦から辞退することになり、ザワツキーの不名誉除隊は撤回された。ダッキーはセリーナのために、海兵隊奨学会から奨学金を受ける手はずを整えていた。葬儀の弔事はパーマーが読むことになり、モルグには懐かしい顔が集まった…ワーワー号泣することなく、ジミーも落ちついていて、より悲しみが深まるようなエピソードでしたね。ラストのシークレットゲストはトニーでした。絶妙の出番でちょうどよいタイミングだったと思います。彼らは役柄の上でもプライベートでも、普段から連絡を取り合っているようなので、自然な登場でしたが、個人的にはトニーはちょっとイメージが変わったかなあという印象です。まあ10年以上も空いているので仕方ないかな。それでも一番良いセリフを言って、良かったです。私達が残せるのは思い出話だけ、というのではなく、自分が関わった人が残るということで、ドラマを卒業する人もあり、残る人もあり、人と人の繋がり(友情)は残るとロングランシリーズらしいまとめでした。アビーはゴス風の花輪で存在を示したということかな。このドラマでグッとくる場面は人それぞれでしょうが、私はやはり最後の「ブリーナが死んで、ギブスが去って…」というジミーにダッキーが「昨日はもう過ぎたこと。変化こそ人生の本質だ」と言ったシーンですね。高齢で輝かしい功績を残して、穏やかに亡くなっていったダッキーとデイヴィッド・マッカラムを重ねて、自分の人生も振り返る(大げさですが)のも良いものです。デイヴィッドは2番目の奥さんの父親が海兵だった(硫黄島の戦いに参戦した)ことなどから、アメリカ海兵隊をサポートするチャリティ団体と活動していたようですので、海兵隊奨学金うんぬんというのも、御本人とも関係あるのだろうと思いました。そもそもNCISにキャスティングされたのが、縁があったということなのでしょう。ダッキーが飼っているコーギーが「ソロ」という名前なのも、思わずニヤリとしてしまう。もっとも、デイヴィッド・マッカラムとロバート・ボーンが仲が良かったのかどうかはわかりませんけど。ついでに、ホームレスを探すトーレスたちの後ろに「Great Escape Van Lines」と書かれたトラックが止まっていて、それもまた、デイヴィッド・マッカラムといえば、というお楽しみでしたね。過去シーン(自分のためです)S2.E15 Caught on TapeS4.E7 SandblastS4.E10 SmokedS6.E18 KnockoutS7.E11 IgnitionS10.E1 Extreme PrejudiceS14.E13 Keep GoingS15.E3 Exit StrategyS15.E22 Two Steps BackS16.E8 Friendly FireS16.E17 Silent ServiceS19.E5 Face the Strange
July 4, 2024
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