映画『 コーラス 』はちょっとしたプロローグから始まります。 ここはアメリカ New York の劇場の楽屋。白髪の指揮者ピエール・モランジュ(ジャック・ペラン)は世界的に知られる有名な指揮者でぁる。彼は邪魔されたくない気分だが、かかってきた電話をとりあえずとった。それは母親の死を告げる電話だった。そこで彼は故郷フランスへ母親の葬式で戻ることとなる。フランスでは、昔のクラスメイトのペピノ(ディディエ・フラマン)と再会する。そして、子供時代の寄宿学校の音楽の教師もまた亡くなったことを聞いた。
その亡き教師は昔の教師時代に書いていた日記をピエールに読んでもらうように遺していた。そしてピエールがその日記を読み始めると、舞台は昔の寄宿学校時代に戻る。しかし視点はピエールの目からでなく、音楽教師クレマン・マチュー(ジェラール・ジュニョー)の目からに変わる。フランス中南部の田舎オーベルニュ(Auvergne)、 1949 年のことだった。クレマン・マチューは才能ある音楽家だったが、田舎では活躍する場もなく、男子の私立寄宿学校で教師助手となる。その学校は行動に問題が見られたり孤児だったりという問題児の寄宿学校だった。それで通称「池の底 Le fond de l’etang / The bottom of the pond 」という有難くない名で呼ばれていた。