星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2024.06.26
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 来週の火曜日(7月2日)が最終回のNHK夜ドラ「燕は戻ってこない」は「代理出産」や「命は誰のもの?」という重いテーマながら毎回サスペンスのようなハラハラドキドキの展開に、果たして最終回で双子を出産した後の代理母「理紀」や依頼主の草桶夫婦と夫の母がどのような決断を下し、代理出産という所謂「ビジネス」に関係した人達がその後どのような人生を歩んで行くのか興味深いものがあります。



 1 回目の放送で原作が「吉川英治文学賞」と「毎日芸術賞」を受賞した「桐野夏生」氏の同名小説で脚本がNHK朝ドラ「らんまん」を担当した「長田育恵」氏である事を知りました。

俳優陣も私には全てはまり役という感じで、特に代理出産を依頼する草桶基の母を演じる黒木瞳さんのちょっと「毒親ぶり」は2011年のNHKドラマ10「下流の宴」の再来のような感じです。「下流~」では「医者の娘、国立大学出、夫は高学歴」を自負に自分より格下の人間を「下流」と見下すものの、肝心の自分の息子は全くの努力嫌いでまるでフーテンのような生活を続け、挙句の果てに実家に連れて来た彼女が正に「下流」そのものという設定です。状況打開のために悪戦苦闘する黒木瞳さんの熱演が今でも印象的です。「燕~」でも代理出産をお金のため引き受けた主人公「理紀」」を「下流」と見下すような台詞もありました。

 もう1人、息子の「基」を演じる稲垣吾郎さんのツンとすましたような元バレーダンサー役は私には新鮮で(踊るシーンもぼかし加減でありますがSMAP時代は5人の中で一眼ダンスが下手という評判の稲垣さんが実際に踊っているのかなぁとじっと見てしまいました💦)

ドラマの展開同様に初回から気になっているタイトルに使われる鳥「燕」ですが、これが勿論ドラマの鍵となっていると思うので調べてみると、「軒先に燕の素を作る」とか親しみやすいイメージですが、環境破壊から減少傾向にあるという記事もあります。そして気になる燕から連想される人間のイメージは「風の吹くまま、気の向くままを愛し縛られる事を好まない自由人。柔軟でどんな相手にも合わせていける協調性が強みで、相手の話の要点をぱっとつかむ会話のセンスにも優れる。空気を読むのが上手なため周りから信頼されやすく、誰とでも仲良くできる反面、本音を見せるのはやや苦手」

 演技上の表情から自分を表現するのが下手な「理紀」というイメージもありますが、妊娠し実はその子の父親が誰なのか分からないと関係のあった2人に告げるシーンや父親が誰であるか分からないから「基」に「産むか産まないかあなたに決めて欲しい」と伝えるシーンは「柔軟性や協調性」も感じられます。そして苦手ではあるけれど「本音を見せる(話す)」事でドラマが終了かなぁと想像します。

 同じ「命の大切さ」を扱った2018年のドラマ10「透明なゆりかご」は秀逸なドラマで長く記憶に残る作品です。同年に「文化庁芸術祭」で大賞を受賞しています。特に若い人達にこのドラマを通して命の大切さを実感してもらいたいです。「燕~」もまた「命の大切さ」というメッセージを強く伝えるドラマとして高い評価が得られる結末を望みます。





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最終更新日  2024.06.26 12:27:07
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