2006年08月05日
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テーマ: お勧めの本(8170)
カテゴリ: 本
青猫家族輾転録


大辞林によると‘詩集。萩原朔太郎作。1923 年(大正 12)刊。「青」(Blue)に表象される、憂鬱・疲労・倦怠感をメロディアスな詩語で綴(つづ)り、口語自由詩の到達点を示す。’とあります。
ブルーな心のままに青い猫の絵を描く娘の横で、父は若い頃親しんだ萩原朔太郎の詩集を思い出して暗誦し、本棚の奥から取り出した詩集を手渡すのです。
語る「僕」は51歳のおじさん、30年ほど前に亡くなった叔父との思い出、旅先での短い恋、会社員だったころの抗争、仕事上のかけひき、死に向かうもの、裏切り、娘の葛藤、家族の苦悩、そんなものが坦々と語られる。最初はなんだかいくつものお話が脈絡もなく語られているようで、でも読みやすいのでなんとなく読み進めていくと随分とブルーな気分にさせてくれそうなエピソードの連続なのに、「僕」が実に落ち着いてよく考え荒波をなんとか乗り越えていく様や、これからもそうやって乗り越えていくんだろうと思わせる安心感が気持ちいい。
お話の中では控えめだけど「僕」の奥さんは偉いなぁと思う。家族を脅かす波がやってきてもさほど慌てふためいている様子はうかがえない。単にそういう状況が取り上げられてないだけなのかもしれないけれど、密かに涙したり苦悩したりはあるだろうけど、ぎゃぁぎゃぁ喚いてはこなかったらしい。この奥さんあってこその父と娘なんだろうな。と思う。51歳にして0歳の子の父となってしまったこのおじさんは、そしておじさんの家族はこれからもきっといろんなトラブルに見舞われるんだろうな。頑張れ。





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最終更新日  2006年08月05日 10時04分20秒
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Re:青猫家族輾転録/伊井直行(08/05)  
すぬぴー さん
>密かに涙したり苦悩したりはあるだろうけど、ぎゃぁぎゃぁ喚いてはこなかったらしい。この奥さんあってこそ
すごいね。。すばらしいね
私なら ぎゃぁぎゃぁ 言うだろうな^^;; (2006年08月05日 20時26分28秒)

Re[1]:青猫家族輾転録/伊井直行(08/05)  
14june さん
>私なら ぎゃぁぎゃぁ 言うだろうな^^;;

そう?
そうなんだ・・・

私はそうだけど。。
(2006年08月06日 22時42分21秒)

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