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<楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく>優しくて哀しくて可笑しくて嬉しい作品でした。主演のモックンこと本木雅弘が数年前から暖めていた題材だったとか。ストイックなイメージの彼の持ち味が、思う存分発揮されています。しかもユーモラスな場面も数多く散りばめられていて、人が生きて死んでいくこの世界をたっぷりと見せてくれました。舞台が山形ということも大成功だった要因だと思います。やはり地方の良さである言葉の温かさ、自然の美しさ、人情の素直さが、ストレートに伝わってきます。妻役の広末亮子が賛否両論のようですが、彼女の素直さ・幼さは、この作品に欠かせないような気がしました。もちろん山崎努や余貴美子は、素晴らしかったですよ。存在感が違います!この春、母が亡くなったときのことなどを、思い出してしみじみとしてしまいました。
September 27, 2008
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<仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた。>2008年本屋大賞受賞作品、評判の高い作品だけに期待も大!なのに、途中まではなかなかしっくりこなくて、以前彼の他の作品を途中で止めちゃったことがあるので、私には合わないのかな? でもさすが後半になると面白さがどっと押し寄せてきました (笑)現実離れした内容だなぁ~とは思いますが、エンターテイメント作品としては十分楽しめます。特にお父さんのキャラクター抜群に良いですね~ちょっとだけしか登場してこないのに、物凄いインパクトで残ります。題名が気になり、ビートルズの『アビー・ロード』のCDを図書館で借りることができたので、「カム・トゥゲザー」などの懐かしい曲も思う存分楽しめました♪
September 16, 2008
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<大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、自由を手に入れるための放浪の旅に出る。労働とヒッチハイクを繰り返し、アメリカからアラスカへと北上。アラスカ山脈の人気のない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点にそこでの生活をはじめる>昔から「青年は荒野を目指す」とはいうものの、実は映画を観るまで、「救いのないつらい映画なんだろうなぁ~」と、気が重かったのです。でも映像は美しかったし、特に大自然に体ごとぶつかっていくエミール・ハーシュは、見事でした。随所に人と人との暖かいふれあいもあり、ジーンとくるシーンも多かったです。それでもクリスはどうしても、荒涼たるアラスカへの道を止めることはできなかった。彼の身近にいた人にとっては、どんなにか哀しく虚しく辛かったでしょうね。最後に、カメラに残さされていたクリスのセルフタイマーで写されていたらしい写真は、何ともいえない表情で、彼はきっと、かけがいのない時を分かち合うために必ず人との世界へ帰ってくるつもりだったんだと思います。
September 13, 2008
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<遠藤慶太は29歳。大航ツーリストの企画課から成田空港支所に「飛ばされて」きた。遠藤は「ぜったいあぽやんにはならないぞ、本社に返り咲くぞ」と心に誓うが―。再入国許可のない日系ブラジル人少女をめぐる駆け引き、絶対に出発しようとしない老婦人の秘密、予約が消えて旅立てない新婚夫婦をどうするか?空港で起こる旅券やチケットのトラブルを解決し、旅客を笑顔で送り出す「あぽやん」たちのカウンター越しの活躍を描く。>自慢じゃありませんが、未だかつて海外旅行の経験がないので、こういう職業があること自体知らずにおりました。でも考えてみれば当然必要な職場なんでしょうね。図らずも「飛ばされて」きた職場なれど、誠意を持って「旅客を笑顔で送り出す」彼らは、頼もしい存在でした。あまり堅苦しくなく楽しめて読めるのが、良いと思いました。
September 7, 2008
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8月の終わりに、読書会の仲間たちと一泊旅行に行ってきました。何ヶ月も前から、例会のたびに「どこへ行こう?」と話題に上りながら、「旅行会社のツアーじゃなく、近場でローカル線利用の旅にしよう」というのは、今の時代結構厳しいかも?新幹線もタクシーもなるべく使わず、安上がりに! なんて難しいことこの上なし!でも、とりあえず「この宿を!」という提案の、群馬県法師温泉「長寿館」を予約し、その行き帰りの合間の時間を有効利用するには?暑い夏のことではあるし、美術館などの天候に左右されない所が良かろうということで、まず高崎にある「山田かまち美術館」へ、市内循環ぐるりんバスで。このバス、観光地じゃないからか一時間に一本しかなく、でも市役所にも病院にも入り口のすぐそばまで来てくれて、市民にとっては欠かせない足なのでしょうね。17歳でエレキギターの感電により早世した「山田かまち」展は、幼少の頃から才能に満ち満ちていた彼のキラキラした絵や詩を、存分に見せてくれます。まさか自分の人生の短さを知っていたわけじゃないでしょうにね。時間も限られているので、駅前まで戻って昼食。図書館で調べた「高崎といったらパスタ!?」という情報により、○○ホテルのお店でスパゲティをそれぞれ注文。お薦めパスタ2種類ともなかなか美味で量たっぷり、しかも格安!それだけでもお腹いっぱいでしたが、別腹のケーキセットまでみんなで食べちゃいました!(●^o^●)それからローカル線で沼田まで。猿ヶ京までのバスまで約1時間あるというので、城址公園までぶらぶら歩くことに。坂道をだらだら行くと、途中屋根付の階段があり、ちょっと不思議な空間。その先の坂道の両脇には、人家が並んでいますが、住む人はなさそう。「こんな急坂の家では、足が衰えたら、住むのは難しそうだよね~」なんて感想を言いながら、良い汗かいちゃいました。沼田城址公園まで無事行って帰って、バスで猿ヶ京、そこからまたバスに乗り継ぎ、日本の秘湯法師温泉へ。明治8年創業という佇まいをそのまま残した「長寿館」その後建て増しやら、手入れなどはしたものの、古き良き雰囲気はそのままに残して、なんとも懐かしい!お部屋へ案内していただくと、テラスの外には一本の大木がドーンと聳え立ちます。モミの木だと伺いましたが、ほんとに大きくて建物の一部のようでもありました。私たちが宿泊したお部屋もゆったりとした作りながら、トイレは部屋の外で共同。もちろん今時の綺麗な水洗トイレでしたけどね。お風呂は3つあって、それぞれ時間制で男性女性が利用できます。夕方からの小雨で「玉城乃湯」の露天風呂へは、備え付けの山笠やら番傘さやらをお借りして、楽しかったです。もうずいぶん前になりますが、JRの「フルムーン旅行」のポスターで一世を風靡した「法師乃湯」は混浴。もちろん時間によって、男女別々に利用できますが。もう一つ女性専用「長寿乃湯」は、『眠る男』小栗康平監督作品に登場しますが、どちらの湯も無色透明、足元は自然石が敷き詰められていて温めでいつまでも入っていられる温泉でした。夕食も朝食も、宴会場?の一室で、我々8人ゆったりと、主に山の幸を中心に美味しかったですよ。翌日は雨も上がり、朝風呂の後みんなで「逢初の滝」までぶらぶら散歩しました。長寿館の周りには「長寿の泉」やら、季節のお花やらが植えられています。帰ってきてから、ちょっとした騒動がありました。というのも、自然あふれる場所だけに、歓迎すべきでない生き物もいるのです。「ヒル」ってご存知ですか?「スタンド・バイ・ミー」で観たことあるかな?あの生き物がいるのですよ!我々8人のうち、なんと4人の足に。。。不思議なことに白っぽいパンツ(ズボン)着用者ばかりが被害に遭ったのは偶然かしら?別に痛くも痒くもなかったようですが、ちょっとしたハプニングでした。帰り道では、世界遺産の候補になっている「富岡製糸場」を見学して、楽しい旅を満喫できました。私がUPしたページへは、こちらからどうぞご覧ください。
September 4, 2008
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