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上野の森美術館でフェルメールを観てきました。日曜日の9時30分から10時30分の入場券で9時20分頃に到着。入り口まで着いたら既に行列ができていました。 最後尾を探して行列をたどって行きますが、なかなか最後尾に行きつきません。結局大回りにぐるっと回って、千人くらいは並んでいたのではないでしょうか。入場までに途中で止まることなく進んで10時前にやっと入場できました。中に入ると、入場者全員に無料で音声ガイドが配布されます。11の作品と案内が入っていますが、それとは別に全作品の説明書き入りのハンドブックが配布されました。作品には解説文は付いてなく、手元のハンドバックを読みます。混雑具合は、さすがに時間指定にしているからでしょうか、混雑していても絵の正面に近寄ってじっくり観る事ができる程度の混み具合です。二階層の建物は、まずはフランス・ハルスやデホーホ、ヤン・ステーンなどフェルメールと同時代を生きた画家たちの作品から観ていきます。ハルスの描く生き生きとした肖像画や、デホーホの描く生活感のある情景、ヤン・ステーンの訓示を込めた作品など、当時の風俗を良く描き出しています。これらを楽しんだ後は、白いトンネルを通っていきます。トンネルを抜けると、そこはフェルメールの部屋でした。9点の作品が一つ部屋に集合して展示してあるのは圧巻です。半分くらいは、ここ10年くらいの間に日本に来たことがある作品ですが、こうしてまとめて観る事ができるのは奇跡だと感じます。そして、意外と絵の正面近くで観る事ができます。これは、なかなか他の展覧会では無かった事で、時間指定入場の効果ではないでしょうか。フェルメールブルーと言われるラピスラズリを砕いて造られたウルトラマリンの美しさや、光が散りばめられた様な輝きに目を奪われて、一つ一つにじっくりと浸れます。時間指定入場ですが、時間指定出場では無いのです。ただし、座るところはほとんどありません。座席はトンネルの出口付近にありますが、鑑賞するような配置ではなく、数も少ないため、自然に出口に向かうように意図的に誘導されているように思いました。何はともあれ、会期も2月頭までと長く、まだまだ観る機会はありそうです。展示作品数は、全部で50点程と少ないですが、9点のフェルメールはもう一度観たいと思いました。
2018年10月07日
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国立新美術館にオルセーからピエール・ボナールの作品が来ています。ナビ派の代表的な画家の一人ですが、特に「日本好きのナビ」「日本かぶれのナビ」などと呼ばれる事があり親近感を持てるフランスの画家です。ジャポニスム以降の浮世絵の影響を多大に受けた事から、作品には平面的な構成が取り入れられているものが多くあります。その彩りの美しさが素敵です。ボナールは妻のマルトをモデルにしてたくさんの作品に描いていますが、今回はボナールがカメラで撮ったマルトの姿も多数展示されています。100年も前の写真は、独特の風合いがあります。モデルのマルトはここでも着替えたり、体を洗ったりしてボナールの絵に出てくるのとあまり変わらない様です。ボナールばかり130点あまりの贅沢な展覧会でした。
2018年10月07日
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六本木のサントリー美術館で『京都醍醐寺』の展覧会が開かれています。豊臣秀吉が醍醐の花見をした、あの醍醐寺です。空海の書に後醍醐天皇の書、織田信長の書状、足利義持の書状など、歴史上の珍しい資料の他、俵屋宗達による屏風絵もあります。真言密教の美術と言う事では、曼陀羅や数々の仏像を見る事ができます。薬師如来像や帝釈天像など、存在感があり、お堂にお参りに来たような気分になります。密教と言えば五大明王像。とても迫力があります、特に不動明王像は現代のお寺で見るのとは少しばかり異なって見えました。古を偲ばせるその造りは、シンプルだけど力強い。鎌倉時代の彫刻の力強さに加えて、長い歴史の中でたくさんの人々をその功徳で救ってきたと言う事の力強さも備わっているように思えました。この展覧会はお寺とはまったく違う空間ですが、まるでパワースポットの様でした。
2018年10月06日
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