寝ても覚めても貴方の事ばかり(mi wa koのドールストーリー日記)
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トゥルルルル・・・・・ピッ!西園寺「私だ・・・・・あぁ、あずみか。フロゥの支度はもう出来たかね?・・・・頭痛?何だね、また頭痛かね?まったくあの我侭娘め・・・・。最近甘やかし過ぎではないかね?教育係りのお前がシッカリしなくてはダメじゃないか。今回のパーティーは大事なパーティーだから必ず会場に来なさいと言っておきなさい。それでも欠席するというのなら、来年のドバイのホテルの予約をキャンセルすると言いなさい。・・・・・・では3時間後にホテルに・・・」ピッ!田所「・・・・社長はまだあの若き執事の事を下の名前で呼んでいるのですか?」西園寺「あぁ、そうだが変かね?・・・・・・・・何だ?田所、もしかして焼きもちかね?」田所「ぇえぇ、それは焼きもちを焼きますよ!僕なんて、学生の頃に経済誌で若くして父親の倒産寸前の大会社を救い出し、更に大きくし成功を収めた貴方の事を知ってから、どうしても貴方の元で仕事をしたくって必死で勉強をして、やっとの思いでお側に置いて頂ける様になったのに、彼は若干20歳(ハタチ)そこそこで貴方の信頼を得て西園寺家の一切の管理を任されるまでになっているのですから・・・・」西園寺「ハハ・・・・可愛い事を言う。お前だって私が唯一信頼している数少ない大事な友人である事には変わりないのだよ?」西園寺「あれ(あずみ)は生まれる前から家に居たからね、誰よりも西園寺家の事を熟知していて執事として最も適材だったから執事長として仕事を与えているだけだよ。思った通り、目上の使用人達もあずみの事を認めて従っている。でも・・・・まぁ、最近はフロゥの我侭に振り回されて頭を悩ませているようだがね。それにしてもまったく、最近のあの子(フロゥ)のパーティー嫌いには困ったものだよ。幼い頃はパーティーと言ったら喜んで出席していたのに。いつの頃からかな?仮病を使ってまで出席するのを嫌がる様になったのは・・・・」田所「私の記憶ですと16歳の誕生日を迎えて暫くしてからではないでしょうか?きっと将来のフィアンセ候補の顔合わせを兼ねてのパーティー参加だという事に気付いているのでは?」西園寺「分かっているのならば余計積極的に参加して欲しいものだが・・・・・。こういった大企業の経営者の家の娘に生まれたのだ、会社の数千人、数万人の社員を守る為にもより良い縁談を纏めなくてはいけないという事をもう少し現実的に考えて欲しいものだよ。私とあれの母親の様に・・・・。最も、あれ(フロゥの母親)は亡くなる直前までこの家同士の利益だけの結婚生活は割り切る事は出来なかったようだがね。割り切れていればもう少し幸せな結婚生活を送れていただろうに・・・・私はもう一人男の子の出産を望んでいたんだが、フロゥを産んだ後は義務を果たしたと言わんばかりに頑なに私を拒んでね、男児出産も叶わぬまま死んでしまった。あれにとっては最後の抵抗だったのだろうね」田所「奥様は生前、不幸な結婚生活を送っていたと?」西園寺「私なりに大事にはしていたつもりだったがね。それでもあれはあくまでも自分は父親に西園寺家の名前や肩書き欲しさに西園寺家に売られたと思っていたらしい。代々、財はあるが戦争成金と言われ家柄や血筋にコンプレックスを持っていた近藤家に、没落貴族と呼ばれ高貴な血筋や元貴族と言う肩書きは持っているが、代々の財を食い尽くしてしまった西園寺家。結婚によってお互いの欲しいものを手に入れたという訳だ。しかし、フロゥの母は最期まで利益だけの結びつきではなく【愛】のある結婚に拘ったまま逝ってしまった。だから余計にフロゥには父親としてあれの母親よりはもう少し幸せな結婚をして欲しいと思っている。だからより多くの条件に合った花婿候補に引き合わせて慎重に選ばなくてはいけないとは思っているのだが・・・・・・フロゥ本人がこれではな。」田所「その事なのですが、社長?社長はお嬢様の側に教育係としてあの若い執事を置いておく事に不安を感じないのですか?」西園寺「フロゥとあずみが・・・と考えているのかね?ハハ! フロゥとあずみは幼い頃から兄弟の様に育ってきたんだ、特にあずみは幼い頃から優秀な使用人であった母親を見て育っている、使用人という者がどんなものかという事を肌身に染みて学習しているのだからありえんよ。」 田所「・・・・社長はあの若き執事を本当に信頼しているんですね。でも、本当に万が一何かあったらどうするのですか?優秀ではあるんでしょうが、彼は到底社長の条件には見合う男ではないのでしょう?」西園寺「条件に見合うか・・・・。田所、私は何もフロゥの相手は絶対に力を持っている大企業の御曹司や私の様な元貴族の血筋でなくてはならないないと言っているのではないのだよ?将来的に会社を守っていけると私が認めれば、あちらの実家の後ろ立てが弱くても一向に構わんのだよ」田所「では、社長が認めさえすれば僕にもチャンスはある訳ですか?」西園寺「おや、田所も他の男の様に我社の経営権を狙っているのかね?」田所「いいえ、僕は貴方の下でこれから先も変る事無く働ける事が望みなので、貴方に取って代わろうだとか経営権だとかはハッキリ言って興味はありません。・・・・しかし、フロゥお嬢様は本当に美しくなられたので魅力的には感じます。こんな僕でもチャンスがあれば花婿候補のリストの中に入れて頂きたいものですね」西園寺「ハハ・・・!お前のその正直な所が好きだよ!他の者が例え同じセリフを吐いたとしても、素直には受け取る事は出来ないだろうな・・・・それはきっとお前が純粋に素直な気持ちを言っているからだろうな。うむ、そうだな、私が唯一信頼している片腕のお前にだったら、フロゥを預けても心配は無いだろうな・・・・」田所「その言葉、素直に受け取って良いんでしょうか?社長にそう言って頂けるなんて僕にとっては最高の褒め言葉ですね。・・・おや?社長、靴が汚れていますよ?」西園寺「田所、そこまでしなくとも靴の汚れくらい・・・・」田所「いいえ、させて下さい。 僕は貴方の誇り高い所が好きなんです。僕は、貴方を取り巻く人間達が無意識の中でも貴方に傅きたくなるような、そんな貴方の誇り高い空気が好きなんです。ですから、どうかそのまま・・・」西園寺「・・・・田所・・・・・」
2008年12月30日
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