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クラツィーア「大神さん・・・・・・・・。」大神「・・・・クラツィーア・・・・・・。」 クラツィーア「大神さ・・・・ん・・・・・・・・・・。」 大神「・・・・・・・・そう・・・・だよな。君は真剣に俺への気持ちを言ってくれているのに・・・・・・笑って誤魔化そうとしたり、『俺なんか』とか『俺よりもクラツィーアに相応しい良い奴が居るよ』なんて言って逃げてたら卑怯だよな・・・・・・ごめんね、クラツィーア」 クラツィーア「・・・・大神さん。」 大神「本当に申し訳ないけれども、やっぱり俺、クラツィーアの気持ちに答える事、出来ない。」 クラツィーア「やっぱり・・・・スコールさんの事が・・・・・・?」大神「ん・・・・・クラツィーアが5年間俺の事を思ってくれていて、俺がスコールの事を好きだと解っていても俺への気持ちを切り捨てられなかった様に、俺もまだスコールへの気持ちが捨てられないんだ・・・・・・・・・何となく気不味くって避ける様にして、もう1年間もろくに口をきいていないのにね。」クラツィーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」大神「こう言ったらまたクラツィーアはどう思うか解らないけれども・・・・・・・・俺にとっては恋とかそういったものではないけれども、クラツィーアもまた俺にとっては必要な人間・・・・・大事にしたい、失いたくない女性(ヒト)なんだよ。だからいい加減な事したくないんだ。君の事は、仕事の上でもずっと一緒にしていきたいと思っている最高のパートナーだと思っているし、仕事に対する姿勢も尊敬しているし・・・・・・友達としても最高の友人だと思ってる。スコールへの思いも捨てられない、かと言ってクラツィーアの俺への思いを知っていながら『恋ではないけれども、君も失いたくない大事な人間なんだ』って君に言うのはやっぱり都合が良いのかな?・・・・・・・・でもこれが、今の包み隠さずハッキリ言える自分の正直な気持ちだから・・・・・・・・・」 クラツィーア「・・・・・大神さん」大神「君の気持ちに答える事は出来ないけれども・・・・・・・・でも、こんな俺の事をずっと思ってくれていたんだね、ありが・・・・・・・・・と・・・・う・・・・・・・・・。」クラツィーア「? 大神さん?」 大神「ごめ・・・ん・・・・・・・俺・・・・・・本当に鈍感・・・で・・・・・・・・」グラ・・・・・ !? ドサ・・・・ クラツィーア「大神さん? 大神さん!?」 大神スースースー・・・・・ クラツィーア「寝ちゃ・・・・・った?」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ クラツィーア(・・・・あれから大神さん、緊張の糸が切れた様に昏々と眠ってしまったのよね・・・それはそうよね、ただでさえあんなに具合が悪かったのに突然あんな事を言われたら誰だって・・・・・一世一代の決死の告白だったのに私もタイミング悪かったわよね、今思うと自分でも『何であの時あいう事しちゃったの!?』って恥ずかしくなっちゃう・・・・・・・・でも、解ってはいたけれども、あんな完膚なきまでハッキリ言われてしまうと・・・・・さすがに・・・・・・ね。でも、あれが大神さんの正直な気持ちなのよね、私にはいつもお店に来るお客様と同じ様に他人行儀に自分の事を『僕』なんて言っている人が、あの時は友達のテヤン君やスコールさんに接している時の様に自分の事を『俺』って言っていたもの・・・・・・・・・・・。)クラツィーア(・・・・でも、大神さん、あの時の事を覚えていないのよね?だったら・・・・・あの事を聞かなかったフリをして時間を掛けたらもしかして・・・・・・。ううん!大神さんの事だから、そんな簡単に気持ちを切り替えるなんて事出来ないわよね、でも大神さん、本当はスコールさんも大神さんの事を好きだっていう事を気づいていないし、私の方がスコールさんよりもずっと大神さんと一緒に居られる時間が長いし、もしかしたら・・・・・・・やだな、私、往生際が悪いかしら・・・・?大神さんもハッキリしなくって困ってる様だし、私もこんなモヤモヤした気持ちのままでいるんだったら、いっそあの時の事を大神さんに正直に話した方がいいかしら・・・・?・・・・・・・・・・でも・・・・・・・。嫌だわ、私・・・・・本当に往生際が悪い。) フゥ・・・・・・・・ 篠崎(カメラマン)「ごっめ~ん!次の撮影のメドがついたからサクサクっと撮影いっちゃうよ~!・・・・ってぉお!クラちゃん、その愁い顔すっごくいい!今回のメイクセット【Blanche(ブランシェ)】とはイメージ違うけれども、素敵だから撮っちゃお次の撮影、もう一つのメイクセット【 NOIR(ノアール)】の時にもその表情お願いね~~~~!!!」 パシャッ パシャ パシャッ フゥ~ 篠崎(カメラマン)「っていうか、大神さん、見切って(撮影している画面に入っちゃう事)て邪魔!」
2008年11月22日
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大神「あ・・・・」ゴソ・・・・・大神「クラツィーア・・・・あの・・・・・抱き止めてくれてありがとう ケホッもう離してくれて大丈夫だよ?」クラツィーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 大神「クラツィーア?」大神「クラ・・・・・」 ギュ・・・・・!! 大神「クラツィーア!」 ガバッ クラツィーア「いつも冗談っぽく言っていたけれども、大神さんがスコールさんの事を真剣に好きだっていう事は、ずっと見ていて解っていました。だから・・・・・だから今まで大神さんの事を諦めた方がいいのかな?それともって自問自答したりして・・・・・でも、それでもやっぱり私、大神さんの事が諦められなくって・・・・それどころか、一緒に居れば居る程、大神さんの事を知れば知る程どんどん大神さんの事を好きになっていって・・・・・・。」 クラツィーア「大神さんがスコールさんの事を今でも好きなのは重々承知しています。それでも・・・・・1度だけで良いんです・・・・私・・・・・」 大神「クラツィーア・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
2008年11月22日
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クラツィーア(大神さん、あの様子だとやっぱりあの時の事ハッキリとは覚えていないのね、だって次の日会った時もあんな様子だったし・・・・・)※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※大神『あ!クラツィーア!!』クラツィーアドキッ『お・・・大神さん、おはようございます』大神『昨日は本当に遅くまでゴメンネ!僕、いつのまにか眠っちゃったみたいで・・・・いつクラツィーアが帰ったのかも覚えていないんだ。車・・・タクシーで帰ったんでしょ?タクシー代出すよ!』クラツィーア『い・・・いえ、私が勝手にお邪魔していたんですし、そこまでして頂かなくても・・・』大神『本当にごめんね・・・・女の子に遅くまで居てもらうなんて男として情けないかも・・・・・(-_-;)』クラツィーア『大神さん・・・・昨日の事・・・・本当に覚えていないんですか?』大神『・・・・え?(゜ー ゜)』・・・・・( ̄~ ̄;)・・・・・(;-_-)\・・・・・(´△`;)・・・・・。クラツィーア『あ!いえいえ!良いんです!だって昨日、帰って直ぐの時は熱が40度近くありましたものね、誰でもボ~っとしちゃいますよ。そのまま熱が上がるようだったら夜間救急に行った方がいいかと思って暫く様子を見ていたんですけれども、大神さんが眠ったら熱が下がっていったので大丈夫だと思ってそのまま帰らせてもらったんです』大神『ありがとう、昨日は本当に助かったよ』クラツィーア『いいえ、困った時はお互い様ですから・・・・』※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※クラツィーア『大神さんの事が好きなんです・・・・。』 クラツィーア(あの時、本当にあのまま大神さんとずっと一緒に居たくって後先の事を考えないで咄嗟にあんな事を言っちゃったけれども、あの後・・・・・・。) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※大神「・・・・・あ・・・・・・」クラツィーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」大神「あ・・・あはは・・・・!クラツィーアったらこんな時に突然そんな事言うなんて人が悪いよ~。それはね、ほら、何ていうのかな?前も言ってたよね?僕のお蔭で今こうして女優やモデルの仕事をやっていけてるって・・・・そういう感謝の気持ちを僕に対して持ってくれているから、そういった感情がそういう風に思えているんじゃないのかな?それにさ、君だったらこんな奴じゃなくって他に相応しいヒト(男性)がいくらでも・・・・・」クラツィーア「大神さん・・・・・・。」大神ゲホッ「それに・・・・・! ゲホッゲホゲホッ」クラツィーア「大神さん!大丈夫ですか!?」大神ゲホッコンッコンッコンッ「ほら~!クラツィーアが急にビックリする事言うから・・・・むせ・・・ゴホゴホゴホ!・・・・水ッ コンッコンッコン!水・・・・!」クラツィーア「あ・・・大神さん私が取りますから!」グラ・・・大神「わ・・・・!」! ガタンックラツィーア!!「危な・・・・!」
2008年11月21日
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大神「こ・・・・この前のクリスマス・・・・・!?」クラツィーア「熱がまだ残っているんじゃないですか?仕事に穴を開けられないから無理しなくてはいけない状態なのは解りますが、本当に辛かったら言って下さいね。」大神「え!?・・・・あ・・・・あぁ!熱はもう大丈夫だよ、心配してくれてありがとう。あの時は本当に迷惑掛けちゃって・・・・」クラツィーア「やだ、看病の事ですか?それでしたら本当に気にしないで下さい。ちゃんと車で帰りましたし、そんなに恐縮されちゃうと逆にこっちが余計な事しちゃったかなって気になるじゃないですか~」大神「いや・・・・そ・・・そう?・・・・・・・・・・・・・・・・・」クラツィーア「大神さん?何だか本当に変ですよ?」大神「・・・・あ・・・・あのさ、クラツィーア・・・・」クラツィーア「? はい?」大神「この前のクリスマス・・・・」クラツィーア「はい」大神「・・・えと・・・・・・・あ~・・・・・・変な事聞くかもしれないけれども~~~~・・・・。」 クラツィーア「???大神さん?」大神「・・・・・・・・・っと!ごめん!やっぱ何でもない!」クラツィーアクス・・・・「変な大神さん」大神「あは・・・・あはははは・・・・」 大神(う~ん、やっぱあれは熱にうかされて見た夢だったのかな?クラツィーアはいつも通りだし・・・・・あんな事があったら普通こんな態度取れないだろうしな・・・・) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※クラツィーア「・・・・私、大神さんの事が好きなんです」 大神「・・・クラツィーア・・・・・?」クラツィーア「あの5年前、雨の日に初めて出会った時から、ずっと好きだったんです・・・・・・・・。」大神「・・・・・クラツィーア・・・・・・・・・・・・・。」※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 大神(それから気が付いたら、すっかり朝になってたんだよな~。いつ、どういう風に眠っちゃったのかもまったく覚えていないし、テーブルの上にはクラツィーアの書いたメモが残してあって、そこには朝食を用意してくれた事と『ちゃんと車で帰りましたから心配しないで下さいね』って事が書かれていて・・・あの事は一言も触れてなかったんだよな~。・・・・でも、夢にしてはやけにハッキリしてたし・・・・・その先もちょっと何かあったような気がするんだけど・・・・・・・・・。もしあれが本当の事で、クラツィーアが真剣に言ってくれていたんなら、いくら熱があって朦朧としていたとしてもその事を忘れるだなんて俺って人として最低じゃないのか!?・・・・・・・・でも、そんな事があった割りのはクラツィーアはいたって普通の態度だし・・・・あの事には一切触れてくる気配も無いし・・・・やっぱ夢~?つか!やっぱ夢だとしても、1年間ずっとスコールと会っていなかったからっていっても、今でも変らずスコールの事が諦められないでまだ好きなのに、他の女の子に告白される夢を見るなんて俺ってやっぱ最低じゃん!?あ~~~~!!!あれから何があったかハッキリさせたいけれども、あれがもし本当の事だとしたらあんな大事な事を忘れるなんて最低だし・・・・・クラツィーアを傷付ける事になるかもしれないし、もし違ったらとんでもない勘違い野朗だと思われるかも・・・・・それに、夢だとしてもあんな夢を見ちゃうなんてどっちにしろ俺ってば最低!最低~~~!!!そんでこんな事をウジウジ考えて仕事中にボ~っとする俺も最悪!!) ゴチゴチゴチ・・・・・クラツィーア「・・・大神さん?」
2008年11月21日
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パシャッ パシャッパシャッ パシャッ パシャパシャッ カメラマン「クラツィーアちゃん!その表情のままゆっくり目線を左へ移してくれる~?」パシャパシャッ カメラマン「そうそうそう! 良い感じ~・・・・・次は~・・・・・ん?ちょ~っと待って~、後ろのパネル・・・・やっぱり皹入って変な線が出てるじゃない!多少は編集出来ると思ったけど~・・・これはちょ~っと酷いな~。ちょっと!スタッフ~!」アシスタントスタッフ「は・・・はい!」カメラマン「PCでどうにかバックを編集しようと思ったけど、やっぱ気に入らないから大至急バックのパネルを替えて!」アシスタントスタッフ「え!?・・・・時間がかなり押してるっすけど、今からですか!?」カメラマン「口答えしな~い!時間が無かろうがなんだろうが、このまんまじゃモチベーション上がんなくって良い写真撮れないよ、急いで!セットの花の位置もちゃんと前回と変わらないように気を付けてね!花1個でも位置が変っちゃったら台無しだからね!」大道具「は・・・・はい・・・・」カメラマン「それとメイクさ~ん!モデルさんの額が汚れちゃったからメイクし直して!」大神「・・・・・・・・・・・・。」 カメラマン「メイクさん!・・・・・大神さん!!」 !!大神「・・・は・・・ハイ!」カメラマン「モデルさんのメ・イ・ク!大神さんも、自分の美容室とこっちの仕事(老舗ブランド【銀の手鏡】の10~20代の女性向けに新しく立ち上げた別ブランド【parfum papillon】の仕事)の掛け持ちで疲れてるの解るけどさ~、こちとら時間が目一杯押して大変なの!プロだったら仕事中は常に気ィ張っててくれなきゃ困るよ!」大神「す・・・・すみません!」 アシスタントスタッフ「篠崎さ~ん!(カメラマン)撮影中すみません!今、こっちに向かってる機材を運んでるワゴンのドライバーから電話がありまして、次の撮影に使うF-NNP300番のライトとバックの暗幕が荷台に入っていないって電話があったんですけれども・・・・・」篠崎カメラマン「はぁ!?何すっトボけた事言ってんの!?今どこだって?」アシスタントスタッフ「〇〇高速のサービスエリアですって・・・・」篠崎カメラマン「っか~!高速かよ!Uターン出来ねえじゃねぇか!だ~から高速は使うなって言ったのに・・・・・・いい!俺が直接話す!お~い!皆悪いけど、あっちの話しの目処が立つまで暫く休憩ね!」 大神(物腰柔らかい口調がイライラしてくると男になる所が椛甕(カバカメ)(大神の友達の、元プロレスラーのカメラマンでオカマちゃん。【プリプストーリー】・・・『プリプ、モデルデビュー!? 3』に登場してます。何気に好きキャラ♪)ソックリ カメラマンって皆そうなのかな?) クラツィーア「大神さん、大丈夫ですか?篠崎さん(カメラマン)は良い人なんですけれども、忙しくなると悪気は無くっても口調がキツクなるから・・・・」大神「いやいやいや、解ってるよ今のは篠崎さんの言う通り、僕がボーっとしてたのがいけなかったから・・・これじゃ店のスタッフに注意出来ないよね・・・・・・それにしても、本当に時間がかなり押してて大変みたいだね」クラツィーア「えぇ、まぁこういう現場では時間が足りないなんて言うのは日常茶飯事なんですけれどもね今回は特にスタジオセットの事で契約していた下請けさんとのやりとりでトラブルが多いみたいで・・・・・でも、時間が無くっても篠崎さんは自分が納得するまで仕事をやりこむでしょ?だから尚更みたい。」大神「ふ~ん、僕も自分が納得するまで仕事をやり込むっていう所を見習わないとな」クラツィーア「大神さんだって自分の仕事に対して懸命に取り組んでいるじゃないですか。お店がお休みの日でも、新しい技術のカットの勉強やメイクの研究、練習を疎かにしないですし、スタッフへの気配りとかも見ていて勉強になります。逆に、いつお休みを取ってるのかな?って体が心配になっちゃいますよ。」大神「あはは・・・・そんなに風に言われちゃうと照れちゃうな~励ましてくれてありがとね。(さっき怒られたから)でもさ、僕の場合はそんな『自分を高める為に~』・・・とかそんな立派な理由ではないよ。休みでもハサミを握ってるのは、ただ単にハサミを握ってると落ち着くからであって・・・・メイクもそんな所だよ」クラツィーア「ふふ・・・・大神さんらしいですね」大神「あはは」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 フゥ・・・・・ クラツィーア「・・・・・大神さん、大丈夫ですか?さっきからため息ばかりついてるみたい・・・・・」大神「え!?さっきから?そ・・・・・そんな事ないよ?」 クラツィーア「・・・・・・・・・・大神さん、もしかしてこの間のクリスマスの日の・・・・・」 大神「え!?」ドキ・・・
2008年11月01日
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