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先日 NHKでもアクアポリン(Aquaporin)を紹介する番組をやってました。 偶然見つかったタンパク質ですが、発見者のPeter Agreはノーベル化学賞をもらっています。 通常の細胞膜は水の分子を通しにくい構造をしています。 でも、もっと桁違いに水の通路となるものが無いと説明できない生命活動がたくさん有り、昔からそういった仕組みがある事を前提として細胞活動は説明されていました。 具体的にアクアポリンが見つかったのは90年代のことで、動植物の種ごとにたくさんの種類が存在します。 ヒトではAQP0(アクアポリンの略称)からAQP12までの13種類が体内に存在します。 テレビの視聴率を上げるにも美容とアクアポリンをつなげた方が良いと考えたのでしょうか、視覚や泌尿器の障害と密接なアクアポリンですが番組では美容関連で結構時間を使ってました。 肌の角質細胞にはアクアポリンが存在しませんが、少し下層に入ると主としてAQP3が存在します。 肌をみずみずしくするにはAQP3がたくさんあれば、と説明するのが判りやすいですが、AQP3については遺伝病的にも欠損した症例はなさそうです。 人工的に遺伝子操作をしてAQP3を作れなくしたノックアウトマウスでは確かに皮膚の乾燥が観察されます。 しかしながら、普通の皆さんは十分量をお持ちだと思いますので、真皮あるいは表皮の下層では80%ぐらいの水分が角層を経て20%くらいまで落ちるのが標準的で、やはり角層での水分ロスを低減するのがお肌のコンディションを気にされる方には一番かと思います。 カネボウはウォータークレス(クレソン、水芹)のエキスがアクアポリンを増やす事を発見して化粧品に使うそうです。 こういった植物素材を見つけてくるのはこのメーカーの得意技で、本当に大したもんだと思います。 ただし、乾燥肌の人ってアクアポリンが少ないの?という疑問に答える情報は同社のウェブサイトからは読み取れませんでした。 昔から料理の付け合わせに付いてくるクレソンは好きな野菜で、必ず先端部分を食べてました。 できることならサラダにしてもっとたくさん食べたいと思っていたのですが、思わぬ効果があるもんです。 ちなみに皮膚細胞だと1~2種類のアクアポリンしかありませんが、水分が重要な役割を果たす脳や内蔵では5~7種類のアクアポリンが働いています。 まあ、お肌も大事ですが全体的な健康にもどうぞお気をつけて。http://www.aesculus.co.jp/
2007.11.19
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草木染めの資料を見ていると、その原料とは思いもよらない色が染め出されることに驚き、またさらに、万葉の時代に何とカラフルな布地があったのかと再度驚くことになります。 植物の蕾、花、根、葉、樹皮、実などを使い、独自の媒染剤を反応させる事で、平安貴族の衣服は現代人も素直に美しいと感じさせる色合いを持っていたと想像できます。 当時、この技術は染め師の知的財産であり、トップシークレットだったのでしょう、特定の弟子にしか伝えなかったためか書物としてのノウハウは残っていないようです。 また同時に、草木染めで使われる植物の多くは漢方薬の原料と重なるのにも気づきます。 ベニバナ(紅花、Carthamus tinctorius、キク科)、クチナシ(梔子、Gardenia jasminoides、アカネ科)、ヨモギ(蓬、Artemisia princeps Pampan、キク科)、ヤマモモ(山桃、Myrica rubra、 ヤマモモ科)、アカネ(茜 Rubia argyi、アカネ科)、キハダ(黄膚、 Phellodendron amurense、ミカン科)、コガネバナ(黄金花、 Scutellaria baicalensis、シソ科)、ヤシャブシ(夜叉五倍子、Alnus firma、カバノキ科)、ウコン(鬱金、Curcuma longa、ショウガ科)、ムラサキ(紫、 Lithospermum erythrorhizon、ムラサキ科)等々。 これらの植物を漢方薬として使うには染料とは全く異なる応用技術がありました。 現代人は近代化学の知識をベースにして系統的な薬学として理解し始めた訳ですが、万葉の時代の薬師はいったいどのような知見を積み重ねていたのか、本当に不思議がつのるばかりです。 万葉貴族にも理科系の方がいれば、和歌ばかり残さず当時の科学技術も今に伝わったかも知れませんね。 最後のムラサキはプロアイに入っている消炎剤(肌荒れ防止目的)の原料で、この植物の根を漢方の世界では紫根(シコン)と呼びます。 シコンのエキスを医薬品の濃度にすると濃い紫色ですが、スキンケア用に濃度を下げたら淡いきれいなピンク色になりました。 プロアイは無着色とうたっているので、無色透明のジェルを想像していた方からは??という感想も来ましたが、この色の正体は万葉の時代から使っている自然原料のシコンです。 肌の状態を良くする効能を計算して加えたもので、美しい色合いはプラスアルファの効果でした。 どうぞご安心を。 http://www.rakuten.co.jp/aesculus/
2007.11.08
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