Blog de afutura

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October 19, 2025
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カテゴリ: その他
母親の施設選定の時と同じように、横浜市内の特別養護老人ホーム(特養)を見学し、施設を選んだ。以後、横浜市のケースを書く。対応は市町村ごとに違うように思う。そもそも特養は居住市住民の優先順位が高いのだ。

指定の入所申込書(兼同意書)A面B面の規定項目を記載し、入所希望施設を5箇所記載した。これに優先順位はなく、空いたら声がかかる。特養は値段が割安であり入居希望者が多いため、この申込書をベースに入所希望者のランク付けがされるそう。ただし訪問した特養はどこも男女比は2:8であり、男性は部屋都合から、女性よりも空きにくいらしい。


そんな8月上旬、申し込み早々にとある特養からお声がかかった。父当人と入居の話がしたいとのこと。もちろん了解し、こちらも行き先が決まると安堵した。家族から見て第一希望の、大変綺麗で新しい施設だった。しかも個室。父には施設移動を事前に説明した。

それなのにまさか「当人入居の意思なし」で特養側から断られるとは。
面会当日は立ち会えなかったので病院スタッフにお願いしたのだが、この痴呆患者は施設の事前説明したことを全く覚えていなかったのだ。なぜ俺が施設に行くのか、全て自分でできる、家に帰る、と特養担当者に激怒したらしい。
見慣れない人や新しい環境に対応できないのも痴呆の特徴だった。

うそだろ、91歳。
ここまでどれだけ苦労したと思っているんだ?
でも、自分の置かれた状況すらわからないのが、FIM 認知 13点なのだな。

それは3月からわかっていた ​。


他4施設の特養からは、それから声がかからなかった。(9月に入所希望施設を変更したが)
退去期限の迫る9月上旬になり、病院スタッフが言いにくそうに「老健なら入居可能です」と持ちかけてきた。在宅復帰を目的とし、医療とリハビリを中心に短期~中期で入所する施設が介護老人保健施設、通称老健だ。

毎月の料金もあったが、父に対し「老健に入居しながら特養の順番を待つ」という二重説明をどうしても避けたかった。理解できるとも思えないし、記憶できるとも思わない。自分に都合よく記憶を改竄されるのがオチだ。
ただし、父の病院への不満は面会のたびに強くなってくる。車椅子の拘束が耐えられないらしい。老健ならば、少なくとも拘束は取れる。

病院も期限ギリギリに親族に持ちかけてくるとは狡猾だが、どちらにしてもこの状態は限界だと、こちらが折れた。





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Last updated  October 19, 2025 12:00:10 AM
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