Blog de afutura

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October 18, 2025
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カテゴリ: その他
そんな父親を受け入れてくれる先を、探さなければならなかった。

父が倒れた時から、介護施設は、公的介護保険サービスによる介護保険施設を利用するしか手がなくなっていた。
理由は単純に、「金銭」である。父母の貯めた資産なので、使い切っていただいて構わないとしても、だ。この先年金で資産は増えていかない。介護離職は年間7万人もいるそうだが、理由の大半はお金の問題だと思う。普通は施設代は払いきれないもの。

在宅介護ではない、介護施設利用にいくらかかるのか。知らない人が多いのではなかろうか。老後2,000万円問題など消し飛ぶ現実がそこにある。
65〜85歳に2,000万円を活かすとすると、独り身で、持ち家があり、年金を受け取り、ぽっくり死ぬと仮定すれば、この2,000万円算出は正しい。余裕があるくらいかもしれない。
が、家族の誰かが病気になり、そして要介護にでもなろうものなら、途端に瓦解する。計算してみればよい。

1年半前に倒れた​ 母は、介護保険外/民間の介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)を選んだ ​。この時は今ほど介護制度に詳しくなかったこともあるが、母親の繊細な性格と病状を考慮した。個室で、部屋が明るくて、家族が通えて、そして諸理由で金額が抑えられた今の施設にした。もちろんこの時は元気だった父の意見も参考にした。父が先に倒れていたら、選択は違ったかもしれない。
あと理由は聞いていないのでわからないが、母は専業主婦だったにも関わらず、父親と銀行口座が別だったのだ。母親の方が現金を持っていた。(この現金問題は、父の施設選定にも陰を落とす)


施設費用に食費、光熱費、居住費などが含まれる。追加されるのは、医療費、薬剤費、理容などのオプション代だ。入居後約一年が経過し平均してみると、総額は約28万円/月だった。一年ならば
28万円×12ヶ月=336万円
である。前払いのある施設は、5年を減価償却期間とするところが多い。平均滞在5年想定なのだろう。
×5年=1,680万円
いやいや、母は10年は頑張ってくれるかもしれない。まだ86歳だもの。そうすると単純計算で、倍の3,360万円。
母の公的年金などの収入は年間60万円で、そこから引かれた手取りはさらに少ない。つまり、マイナス分は毎月預金の切り崩しとなる。

これが母の場合だ。
要介護5の父親はさらに値段が高い。患っている疾病から薬剤費も高い。だから、介護保険外/民間はさすがに無理があって、最初から公的介護保険サービスによる「介護保険施設」特別養護老人ホーム(特養)に絞り込むことにした。いずれ出なければならない介護老人保健施設(老健)は、父親の認知症状を考えれば対応困難で、選択肢になかった。あと、母の時に施設契約に難儀したことも頭をよぎった。それを2回したくなかった。

病院も施設も役所も、基本平日対応である。会社を休んでも、兄弟で分け合っても、全てに応じきれないのだ。





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Last updated  October 18, 2025 12:00:09 AM
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