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読み方:ふっと・いん・ざ・どあ・てくにっくフット・イン・ザ・ドア・テクニックとは、小さなことを承諾した後では、大きなことも承諾しやすいという心理特徴を使った巧妙なセールス技法。社会心理学の名著「影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか」で紹介された「コミットメントと一貫性」の応用技である。保険外交員もフット・イン・ザ・ドア・テクニックを恒常的に使っている。年配主婦をターゲットにした医療保険は「女性特定の病気に手厚い」という切り口で攻めている。加入者は主婦だが、購入者は本人ではなく配偶者かもしれない。購買への第一歩は平日の朝番テレビCM。台所感覚のふつーの「おばちゃん」が登場して共感を誘う。次に、旦那と相談して資料請求する。この過程でアンケート記載や無料診断などを受ける。小さなことを承諾したら、徐々に大きなことを承諾させられる。いつの間にか、高額な保険商品を買わされる。
2007.04.30
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読み方:こてんてきじょうけんづけ古典的条件付けとは、見込客が自分の意思とは関係なく条件反射により広告に反応する性質を持つこと。有名なパブロフの犬の実験が原型である。「餌を与える前にベルを鳴らすと犬は自動的によだれを垂らす」あなたもレモンや梅干を見ただけで唾液が分泌されるだろう。これも、古典的条件付けの典型である。政治家の選挙ポスターに子供や動物の写真が多用される理由も、古典的条件付けの理論で説明できる。なぜかオヤジが子供と手をつないでいるが、有権者は無条件に「人間的」「愛情」「親近感」という気持ちを覚える。政治家なんて海千山千のオヤジなのに、私たちは条件反射的に親しみやすいイメージが刷り込まれてしまう。
2007.04.29
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読み方:ごかん五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、そして嗅覚の5つの感覚のこと。人間は五感すべてに刺激を受けたとき、最も脳が活性化される。加速学習やマーケティング分野での研究が盛んである。最近は、インターネット上でも動画や音声を駆使したマーケティング手法が花盛りである。それでも、味覚や嗅覚への刺激はきわめて小さい。そこで注目されるのが物語である。物語形式の広告は、五感をフルに刺激することができる。例えば「梅干」という単語を見ただけで、口の中が酸っぱくなる。人には想起する力が備わっているからだ。例えば、高額で複雑な保険商品のテレビCMにも応用できそうだ。じゅうじゅうと煙がでる焼き鳥屋で、定年を間近に迎えた男性サラリーマンの会話のシーン。帰宅して妻と会話する。後日、娘から電話がかかってくる。孫をだっこする。数日後、犬と散歩中に保険商品の看板が目に入る、帰宅すると新聞の1面広告が目に入る。「お、資料請求するだけで豪華景品があたるのか!」と気づく。とりあえず資料請求だけはしてみるか、と電話を手に取る・・・。のような流れのCMを数回シリーズで企画する。
2007.04.28
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読み方:くちこみ口コミとは、正式な広告宣伝媒体を介さず、人々の噂によって商品やサービスの特徴が伝わっていくこと。よい口コミよりも、悪い口コミの方が何倍も早く伝わる。世の中には、口コミしやすい商品と口コミしにくい商品がある。育毛剤やカツラは、本来口コミが広がりにくい商品だと思う。髪がふさふさになったので皆に大声で自慢したいかというと、どちらかといえば「いつの間にか」「人知れず」髪の毛が豊かになることを望んでいるのではないか。この点、ダイエット商品とは異なる。世の中には、コンセプトの意外性から口コミしやすい性質を持つ商材もあるだろう。しかし、決め手はやはり商品力に他ならない。育毛剤の話題に戻す。本当に商品力に優れているのなら、ユーザー会を結成して、誰が一番ふさふさになったかコンテストを主催すると盛り上がるに違いない。参加させることで、商品への思い込み・入れ込み度が高まること間違いなし。口コミは、消費者が主体となって参加することで威力が増すものである。
2007.04.27
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読み方:ぱーそなりてぃパーソナリティとは、心理学でいう人格や性格のこと。マーケティングの世界では、広告メッセージや周囲の環境にどのように反応するかを決める心理的特徴と定義する。1つおもしろい話を紹介しよう。心理学者のフロイトは、パーソナリティは次の3要素からなると説いた。イド(id)は本能的、衝動的な部分。超自我(superego)はイドの正反対、本能にブレーキをかける理性的な部分。自我(ego)はイドと超自我のバランスを図る合理的な部分。優秀なマーケッターは、上記3要素を刺激する広告メッセージを発信する。手順はこうだ。まず、見込み客の頭の中にいる悪魔と天使を戦わせる。悪魔「会社なんか辞めて、独立して自由に仕事したい」天使「独立なんてとんでもない。今の職場で実績を出すのが先だ」広告によって、普段心の奧に隠された心の葛藤がおもいだされる。即座に追うちをかけるように次のメッセージを発する。「会社を辞めずに週末起業すればよい!」このメッセージは、見込み客の「自我」をほどよく刺激する。ダイエットコークや糖質0の発泡酒なども、「自我」に正統性を与えるすぐれた商品である。あなたの見込み客のイド(id)と超自我(superego)を戦わせよ。そして、あなたの商品・サービスが、戦いに終止符を打つ自我(ego)の強い味方であることを訴えよう。
2007.04.26
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読み方:せいひんしよう商品仕様とは、売り手が定める商品の性能や特徴のこと。具体的な数値や明確な文章で示される。一方、顧客は商品仕様そのものではなく、商品から得られる価値や便益で商品を評価する。顧客満足を決定する要因は、何といっても品質である。代表的な品質の7要素を挙げる。・性能・信頼性・耐久性・機能性・精密性・修理可能性・外見「100円ショップの製品はすぐに壊れる!」は、耐久性への不満。「メニューの写真と実際に出てきた料理が違う!」は、精密性への不満である。商品の品質を自慢するとき、具体的にどの要因が優れているのかを自覚しよう。胡散臭い中古車や情報商材の購入を迷っているなら、品質の7要素をそれぞれ個別に評価すればよい。
2007.04.24
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読み方:ろすかいひロス回避とは、人は何かを得る喜びよりも、失う痛みの方が大きいという性質。一種の偏見ともいえる。以下のセールストークは、人間の「損したくない、今買わなきゃ」という心理を突いた巧妙な戦術である。・期間限定です、今すぐクリック!・今日契約してくれるなら、なんと9,800円でご提供します!人の錯覚や偏見を利用するのが優秀なマーケッターであるが、悪意を持つ者に利用されるとおそろしい。週末起業塾で何度も指摘するように、マーケティングで心理テクニックを利用する際には、誠意と専門家としての自覚を忘れないでほしい。使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。■ 心理マーケティング・クイズ「全品10%引き」と「送料・手数料無料」、一般の消費者はどちらをより好むだろうか?
2007.04.23
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読み方:まいぼつひよう埋没費用とは、既に支出されてしまった投資であり、事業から撤退しても絶対に回収できない費用のこと。サンクコストとも呼ばれる。人は、失ったものの価値を過剰に評価する癖がある。このような錯覚を埋没費用の誤謬と呼ぶ。「覆水盆に返らず」は、埋没費用を気にしちゃいけないことを教訓とすることわざである。株式投資で「損切り」が難しいのは、人は埋没費用を必要以上に惜しむことから。埋没費用は絶対に回収できないので、きっぱりと忘れた方が良い。ところが、あなたが会員制ビジネスを提供する側だと、あなたの顧客が埋没費用を忘れてしまうことは不利益となる。たとえば、入会時に1年分の費用を前払いさせたり、高い入会料を取ったりすると、顧客のリピート率が下がってしまうことが研究で分かっている。高い会費を支払っていると自覚する顧客は、元を取るために一生懸命に活動するだろう。ところが、会員活動にそれほど熱心でない顧客は、入会時の支出の痛みを忘れてしまって、継続する意欲が続かない。現在、団塊の世代などをコミュニティ化する事業計画が目白押しだが、課金方法を誤るとコミュニティ活動はすぐに尻すぼみになる。事業を生むのはたやすいが、継続することは本当に難しい。
2007.04.22
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読み方:きしょうせい希少性の原理とは、人は機会を失いかけると、その機会をより価値あるものとみなす性質のこと。よちよち歩きの幼児ですら、希少性の原理が当てはまる。人は制限されると余計に欲しくなる性質を持つ。男性諸君が熱烈に支持するチラリズムも希少性の原理で説明できる。・期間限定・数量限定・今すぐクリック!・不倫に燃えるカップル・トイレットペーパー品切れ事件・米騒動・たまごっち現象・検閲希少性の原理もマーケティングで大活躍だが、ネット上には胡散臭いセールスレターがわんさかあり正直うんざりする。あなたは誠実さを忘れないでほしい。むやみに競争をあおらないでほしい。
2007.04.20
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読み方:けんい権威のルールとは、偉い先生やお役人などが放つ権威に服従してしまう人の悲し性である。権威に対する深く根ざした義務感と関係がある。日本人は権威に弱いといわれるが、海外の研究でも人は同様に権威に盲目的に従うことが分かっている。あらゆる売り込みの場面で権威のルールは活用される。大学教授の監修、学会発表、芸能人・著名人の推薦、出版実績のPRなど枚挙にいとまがない。「影響力の武器」によると、悪意をもった権威者から身を守るには、次の2つの質問を発するとよい。・この権威者は本当に専門家なのか?・この専門家はどの程度誠実だと考えられるか?週末起業塾の塾生がマーケティングで権威のルールを用いる際には、専門性と誠実さを絶対に失わないこと。これを無くしたら、悪魔に魂を売ることになる。
2007.04.19
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読み方:こうい好意のルールとは、自分が好意を持っている知人から何か頼まれると、ほとんどの場合イエスと言ってしまう単純な法則。ある種の人は、初対面でも共通の知人を探しだそうと躍起になる。「あなたは沖縄出身ですか。それじゃ比嘉さんを知っていますか」などと、無理やり相手とつながりを持とうとする。これは、好意のルールを使う典型例である。共通の友人を見つけだすことで、あなたと絆を作ろうとしている。これは承諾誘導のプロが使う基本技だが、中には無意識のうちであなたに影響力を及ぼそうする者もいるので厄介だ。好意の絆の効用は絶大である。似たもの同士は惹かれあうが、これも好意のルールの一種である。類似性は外見のみならず、意見・価値観・宗教・郷土など、少しでも共通点があれば何でも構わない。あなたもマーケティング活動で好意のルールを用いよう。使い方はとても簡単。あなたが好きな見込み客に向かって、素直に気持ちを伝えよう。あそこがいい、ここが素晴らしいなど余計なお世辞はいらない。評価するな、フィードバックせよ。
2007.04.18
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読み方:ふぃーどばっくフィードバックとは、相手の言動や印象を映し出す鏡となったつもりで言葉で伝えること。狭義のフィードバックでは、相手を評価しない、命令や助言を与えない、余計な感情を加えない。つまり、あなたは鏡に徹して、あくまで感じたままを相手に伝えればいい。ブログやSNSで相手にフィードバックするときには、事実に基づき分析して、論理的に伝えるとよいだろう。必要ならば、「もっと○○した方がいい」と簡単な助言を与えてもよい。ブログやSNSでは、自己主張の垂れ流しに注意したい。Web2.0時代には、仲間にきちんとフィードバックを与える姿勢こそ評価される。相手を思う気持ちがないと、本気でフィードバックできない。特にマイナス面を指摘する際には勇気がいるが、そこを避けると成長はストップする。反対に、繰り返しフィードバックを与えることで自分も成長するものだ。フィードバックの効用は精神論では終わらない。フィードバックは、Web2.0時代に欠かせない集合知を作る能力を磨く最良の手段である。いちいち書き込まないと磨かれない。この主張は、企業のブログマーケティングを成功させる秘訣でもある。
2007.04.17
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読み方:しゃかいてきしょうめい社会的証明とは、見込客が購買を迷っているときに他人の意見を参考にする傾向があること。他の大勢がやっているから、自分も・・・思わせるテクニック。世界的な名著「影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか」では、TVのバラエティー番組で使われる「録音笑い」が代表例として紹介されている。ネット上では、社会的証明のルールを利用した販売促進活動は枚挙にいとまがない。・オンライン書店の“この本を買った人はこんな本も買っています”・「人気ランキング第一位」「市場シェアNo.1」・有名人の○○さんも使うスキンケア(権威のルールともいう)ここでクイズ。 政治家のポスターに子供や動物の写真が多用される理由は? (オヤジがなぜか子供と手をつないでいる)
2007.04.16
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読み方:こみっとめんとといっかんせいコミットメントと一貫性とは、人は一貫性を保ちたいという気持ちを持っていて、それが人間の行動を動機付ける力となる理論。社会心理学の名著「影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか」で紹介された、人を動かす6つの基本ルールの一つ。ビジネスや投資活動において損失を確定させる「損切り」が難しい理由は、コミットメントと一貫性のルールで説明できる。負け癖をもつ人がよく口にするセリフが、「これまでに○○万円も投資してきたのに、今更やめられるか!」。週末起業家もコミットメントと一貫性を利用して、見込み客に影響を与えることができる。アンケートの協力は典型的なテクニックである。・最初に「Yes」と答えられる質問を投げかける・次も「Yes」と答えられる質問を投げかける ・・・・・最後にこの勢いを借りて一気にクロージングするもちろん、悪徳キャッチセールス業者も同様にこのテクニックを利用できる。
2007.04.15
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読み方:へんぽうせい返報性とは、「他人がこちらに何かの恩恵を施したら、似たような形でそのお返しをしなくてはならない」という気持ちになること。世界的な名著「影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか」では、人を動かす強力な方法の一つとして返報性のルールが紹介されている。おかえしの理論とも呼ばれる。先に無料で与えて、「お返しをしなきゃ」と思わせるテクニックである。・ドモホルンリンクルの無料お試しセット・スーパーの無料試食・無料小冊子の提供ネットでモノを売る週末起業家には絶対に欠かせないテクニックである。
2007.04.14
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読み方:あんもくち暗黙知とは、言語・数式・図表で表現できない勘・度胸・経験に基づく知識や知恵のこと。反対に暗黙知でない知識や知恵を形式知(explicit knowledge)という。職人の持つ伝統の技、お年寄りが知っている昔ながらの知恵などは典型的な形式知。NHKドラマ「ちゅらさん」に登場するおばーは暗黙知の宝庫である。大将だけが知っている秘伝のスープの作り方は暗黙知。誰かがスープのレシピを書いた途端、それは形式知となる。ここで、ひとつ質問。ビジネスにおいて良好な人間関係を構築する秘訣は何だろうか。それは暗黙知だといってお茶を濁すのも1つの手だが、起業家ならもっと深く議論したい。例えば、道具や仕組み・ルールを補助的に使えば、人間関係の円滑化にきっと役立つだろう。もし、良好な人間関係の秘訣は「マメさ」と説く人がいれば、「マメさ」の定義を聞くことだ。一日に何回メールすればマメなのか、そこを明確化することから始めよう。■ 独り言著名なナンパ師は、女性を口説き落とすテクニックを完全に形式知化しているそうです。歩行する女性に近づくときは、左斜め後ろからそっと近づく。右後ろではなく必ず左後ろから近づきます。声の出し方、メールアドレスの聞き出し方も定型化されています。うまくメールアドレスを聞き出したら、即日メールする、3日後にメールする、そして1週間後、3週間後、1ヵ月後にメールする・・・と続きます。当然ですが、この間隔には意味があります。(妙なたとえですが)
2007.04.12
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読み方:じんみゃく人脈とは、仕事に役立つ人間関係。仕事やお金に直結する人脈もあれば、間接的に影響を与える人脈もある。人脈は相互作用する。どちらかが与える一方で、どちらかがもらい続ける関係ではない。個人的には、ギブアンドテイク(Give and Take)よりも、ギブアンドギブン(Give and Given)の方が好きである。人脈というと社外ばかりに目を向けがちだが、異業種交流会でやみくもに名刺交換を繰り返しても意味がない。100名のお友達より1名のビジネスパートナーを持つ方がよい。これがビジネスにおける人脈の極意である。そのためにも、まずは人脈の棚卸を始めよう。人によっては、社内人脈の強化が効果的かもしれない。「灯台もと暗し」は時代を超えた普遍的な教訓である。■ 独り言人脈を【human relationship】と英訳したけど、これが正しいかどうか分かりません。もっとふさわしい表現があれば、後でこっそり教えてください。
2007.04.11
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読み方:じーてぃーでぃー GTDとは、David Allen氏の著書「Getting Things Done」の頭文字3文字。一言でいうと、忙しい現代人のための仕事術。 従来は、時間管理(time management)の重要性が叫ばれていたが、最近では時間そのものではなく自分のエネルギーを管理する手法が求められる。GTDはそのために編み出された。 エナジーマネジメントは、全てのビジネスパーソンに欠かせない新しい自己管理術である。以下は従来感覚の仕事術であるが、GTDではない。 ・SEO対策のために○○○を使おう ・メーラーは○○、テキストエディタは○○が便利 ・毎朝起きたら、まず○○をチェックして、次に○○ニュースを見る ・新聞は一切読みません、その代わり○○から情報を得る GTDは流行である。そのため、無思慮な人たちによって間違ったやり方が広められる恐れがある。だが、日常業務に忙殺される忙しいビジネスパーソンこそ、今の時期に試してみる価値がある仕事術である。
2007.04.10
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読み方:きせつへんどう季節変動とは、1年を周期として毎年同じ季節ごとに決まって観測される規則的な動き。天候、取引慣習、社会慣習などが影響して、ビジネスに様々な彩りを与える。ところで、先月から今月にかけて、なぜか急に週末起業セミナーの受講者が増えている。これは、東京だけではなく全国的な傾向である。しかも原因不明。週末起業フォーラム事務局によると、セミナー参加人数には若干の季節変動はあるものの、この時期に急激に増える理由が分からないという。いくつか仮説を立ててはいるが、今のところは本当に謎である。そこで、あなたに質問。一体何が起こったのだろうか。原因を推測しなさい。
2007.04.08
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読み方:こんさるたんとコンサルタントとは、特定の専門分野を持ち、顧客の依頼に応じて、問題解決や経営改善の指導・助言をする専門家。基本的には、手を動かさず口を出すだけの仕事である。ここでクイズ。なぜ、コンサルタントは顧客からお金をいただけるのだろうか。コンサルタントが提供する価値とは一体何だろうか。これは難問である。先日、週末起業塾mixiの塾生に聞いてみたら、なかなか「これ!」という回答はで出てこなかった。なぜ難しいのか。それは、ほとんどの人は、コンサルタントにお金を払った経験がないからである。試しに、あなたの周りで、コンサルタントやコーチング・カウンセリングにお金を払ったことがある人を探してみよう。もし見つけたら、その人に、なぜ自腹を切ってまでコンサルタントやコーチを雇ったのかを聞いてみよう。分野は違うが、占い師にお金を払う気持ちとコンサルタントにお金を払う気持ちは似ているかもしれない。似ていないかもしれない。顧客がコンサルタントにお金を支払う最大の理由を1つだけ挙げるとすれば、それは「未来への期待料」である。バラ色の未来を描くコンサルタントは、昔取った杵柄や能力の有無によらず高い報酬を得る。
2007.04.07
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読み方:いーぶっくe-bookとは、パソコンやPDA、携帯電話等から閲覧できる本の総称。一般には電子書籍と訳されるが、情報起業の世界で用いられる狭義のe-bookはPDF形式の小冊子である。最近は「情報起業」という言葉が一人歩きしているので、情報起業家は胡散臭いと思われることが多い。狭義のe-bookは誰でも簡単に作れる。例えば、あなたが「受験教育」を専門分野に起業したいなら、次のような内容のe-bookを考えてみよう。題名:あなたのお子さんの私立受験は間違っていませんか?・私立受験には□□□の問題があることをご存知でしょうか・□□□に気づかぬまま受験を続けると大変なことになります!・でも、ご安心ください。□□□をすれば大丈夫です。・ただし、対象者は□□□する人だけです。・今すぐ、□□□をしてください。そうすれば成功間違いなし!これは、有名なPASONA(パソナ)の法則をセールスレターを応用して、わずか3分間で書いてみた。ちょっとした訓練を受ければ、巧みな文章術で誰でも簡単に見込み客を騙すことができる。だからこそ、これからの起業家は、高い理念と妥協を許さない基準を持ちつづけたい。少なくとも、週末起業塾では、口先だけで志の低いインチキ起業家はお断りである。■ 独り言タレントのファンクラブ運営者は、参加者にどのような価値や便益を提供しているだろうか。 ⇒ 特別感や優越感。マニアの世界は奥が深い。
2007.04.07
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読み方:ば場とは、週末起業フォーラムが提唱する商品形態の1つで、見込み客の仕事や趣味の活動を支える基盤となる環境やインフラのこと。場を売る商売の代表例は、人材派遣ビジネス。ネット上ではポータルサイトやマッチングサイトも場を売るビジネスに分類される。私が主宰する「週末起業塾 in mixi」も場を提供するサービスの1つ。コミュニティー運営は典型的な「場」のビジネスである。コミュニティービジネスは、参加者に対してどんな価値を提供するだろうか。法人相手の商売では、基本的には何らかの「問題解決」を与える。だが、個人相手の商売では、問題解決だけではなく様々な価値を提供する。例えば、入会すること自体に誇りを感じる超有名ゴルフ倶楽部の会員権。初出産後のママが公園デビューを果たす前のドキドキ感を和らげる「ご近所ママコミュニティ」への参加。ここで簡単なクイズ。タレントのファンクラブ運営者は、参加者にどのような価値や便益を提供しているだろうか。
2007.04.06
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読み方:もんだいかいけつ問題解決とは、ビジネスや日常生活における様々な問題に対して、最適な解決策を最短距離で発見し実行すること。他人に解決策(solutions)を説明する時には、可能な限りその根拠を明示すること。まず、問題解決の基本プロセスを確認する。1.問題抽出2.原因分析3.課題に置き換える4.有効な解決策を打ち出す初心者は、問題と課題を混同しがち。また、原因を分析しないまま、問題を裏返しただけの課題を提示しがち。悪い例「問題は売上減少です。ですので課題は売上アップです」これではバカ丸出しである。また、短期と中期の視点をごちゃ混ぜにして問題解決を語ると、余計に問題がややこしくなる。これは中級者でも失敗しやすい。問題解決のプロセスでは、常に時間軸を頭に入れながら、実際に紙の上に書き出して考えよう。
2007.04.05
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読み方:そんぎり損切りとは、ビジネスや投資活動において損失を確定させる行為。株価下落の局面では、これ以上赤字が膨れる前にあなたが保有する株を処分した方が良い。ビジネスでも同様で、これ以上突っ走っても成功の見込みがないと分かったら直ちに活動を中止すべきである。過去に投資額など関係ない。よくある間違い発言は「これまでに○○万円も投資してきたのに、今更やめられるか!」。男女関係でも同様な発言がみられるが、将来幸せになれないと分かったら勇気を持って損切りしなくてはいけない(と思う)。欧米企業のプロジェクトでは成功率が高い一方で、プロジェクト中断が非常に多い。つまり、途中で「やーめた」とプロジェクト自体を諦めてしまう。ところが、日本のプロジェクトでは、途中で中断することはあまりない。日本人の感覚だと、プロジェクト中断は「最悪のケースである。だが、もしかしたら欧米人の感覚では、「失敗」が目に見えているのに最後までプロジェクトを遂行する方が最悪ケースなのかもしれない。週末起業家は正しい「損切り」の方法を習得しよう。
2007.04.04
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読み方:しょうひん・さーびす商品・サービスは、顧客に価値や便益を与える手段として存在する。週末起業をはじめる手順を思い出そう。1. 起業の決意をする2. 専門分野を決める3. 肩書きと名刺を作る4. 情報を発信する5. 4つの切り口で商品を考える6. 商品に顧客を掛け合わせる7. 商品化する8. ビジネスモデルを作る9. 開業する(商品を売る) 商品・サービスは第5段階で考えるが、具体的な商品が思い浮かばない初心者は、まずは「情報発信ありき」でも構わない。実は、私もそのタイプであった。そして、あの森英樹先生も、実は情報発信ありきで週末起業を成功させた一人である。森英樹先生の場合は、とりあえず周りが喜ぶから、との理由でメルマガ「経営戦略考」をスタートさせた。そのうち、外部から広告出稿の依頼が舞い込むようになった。すると、こう考えるようになった。「メルマガで他人の商材が売れるのなら、自分の商材はもっと売れるのでは?」その結果、週末起業フォーラムやコーチング講座(銀座コーチングスクール)が誕生したという。ご参考までに。
2007.04.03
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読み方:きょうかん共感とは、相手の感情をあたかも自分自身のものであるように感じること。共感は、今日のマーケティング活動における重要なテーマの1つである。ベストセラー「ハイ・コンセプト」では、富を約束するために「論理」ではなく「共感」を磨けと説く。週末起業家は、自分のブログやメルマガで「気持ち」を上手に表現するといいだろう。初心者なら、「自分で調べようにも、どう調べていいのか分からず、イライラしました」でも構わない。それが、読み手の共感を誘うのだ。インターネットでは、ありふれた正確な情報よりも、独自性のあるコンテンツが望まれる。あなたの「気持ち」は、常にオンリーワンである。人は論理や情報に共感することはない。見込み客は、あなたが発信する物語性や気持ちに惹かれて、商品やサービスを購入する傾向がある。だまされたと思って、今すぐ実践するように。
2007.04.02
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読み方:びじねすぶんしょビジネス文書とは、仕事上で使われる文書の総称。一般には、Microsoft Office製品で作成された電子文書ファイルを意味する。ようするにワード、エクセル、パワーポントで作成された文書のこと。「ビジネスでは先に結論を書くべきだ!」と考える人は、ビジネス文書の記述言語として日本語は相応しくないと主張する。日本語は最後まで聞かないと主旨を判断できないのが難点である。実際、自分で書いた日本語文章を英語で書き直したら中身がすっきりした!という話をよく聞く。私も過去に何度か経験ある。ただし、この手の議論は感情的になりやすいので要注意。向き/不向きの議論と、言語の優越は全く関係ないことをお忘れなく。例えば、日本語は「曖昧さ」の表現が得意だといわれる。ワビサビなどは日本語ならではの表現であろう。だからといって、「日本語は優れている」「英語は劣った言語である」という結論は誤り。国際ビジネスの場で、言語や文化・商慣習を評論するときには、聞き手の心証を傷つないよう配慮しないといけない。
2007.04.01
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