2004年04月07日
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Hiya! How are you? I'm very fine, thank you!!
………なんのことやら。

という訳で、右も左もわからぬうちにLAまで来てしまったあっしの、記念すべき初日の出来事記続編です。

【前回までのあらすじ:無事、LAの空港に降り立ったわたくしども。しかし空港で彼らを待ち受けていたのは、荷物紛失というかつてない災厄だった! 果たして彼らは、鬼畜米英の魔手から荷物を取り返すことができるのか!? できるのかァ?】

 空港では荷物に関する有力な情報が得られなかったわたしたちだが、ひとまず、空港を出ることに。何故って、主人の雇い主であるところの先生=メッツナー氏が迎えに来てくれているはずだから。しかも悪いことに、彼は“ドイツ人”なのだ。そう、パンクチュアルなことにかけては我々日本人の上をいく唯一の民族と言われている、あのドイツ人である。待たせるわけにはいかない(徐々に判明しつつあることだけれど、彼はマジで時間に厳格&せっかちさん。時間を無駄にするという行為を何より嫌っているふう)。
 空港の出口付近では、やはり既に到着していたメッツナー氏が待ちわびた様子かつ不安そうな面持ちで立っていたが、我々(というか主人)の姿を見定めると、手を大きく広げた、いかにもガイジーンな大仰な態度で迎え入れてくれた。何しろ彼は、あまりに荷物の多い我々のために、vanまで借りてくれたナイス・ガイなのである。
 やや細面で、中肉中背。金髪のくせ毛を短く刈っており、年の頃は40半ばくらいだろうか。知的で神経質そうなそのガイジンさんは、大量の荷物をテキパキとヴァンに積み込むと、後部座席のドアを開け、中を手で指し示しながら「Sit down! and relax!!」と、わたしに呼びかけてくれた。

 さてさて、LAといって我々が抱くイメージは「大都会&犯罪都市」なわけで、それはもう一歩街中に踏み出せば強面の兄さんたちがガムを噛みHipHopな音楽に体を揺らしながら歩き、道路はサイレンを鳴らしながら犯罪者を追うパトカーでごったがえしているのかと思いきや、車で辿りついたUCLA近辺は緑が多く、さほど大きなビルディングも見当たらないなんとも穏当そうな地域でした。雰囲気としては……そうね、多摩ニュータウンに近いかしらん。坂がやたら多いし。

 ホテルへのチェックインを済ませ荷物を部屋に運び込み、「後で一緒にランチをとろう」と言ってくれたメッツナー氏とひとまず別れると、ようやく人心地つく。
 しかし、ホッとするのはまだ早い。なにしろこれからメインイベント……すなわち「荷物確認のためのお電話」をこなさなければならないのだ。ま、ここは英語が堪能なご主人様が果敢にチャレンジ。渡されたメモに書いてあるダイアルを、慎重な手つきでプッシュしたのちに、おもむろに話し出した。
「…ハイ。マイネームイズ・●△×………ロス・アンゼルス………あっ、切れたっ!!」――――。
 再度チャレンジしてみるものの、どうやら結果は芳しくなかったらしい。ガックリと肩を落とすMy husband。なんか、かなり「もうダメ」って感じのオーラを、全身から放っている。
 なんでも、そのダイヤルは機械音声のガイダンスに従って先に進むシステムなのだが、その機械ったら、彼の渾身の「ロス・アンゼルス」という発音を、なぜか「ワシントン」と認識してしまうらしいのだ。ロスアンゼルスがワシントンだよ。奥が深いね、アメリカ。
 そうこうしている間にメッツナー氏と会う時間になってしまったので、非常に後ろ髪を引かれながらもホテルの部屋を後にする。何しろ相手は、ドイツ人だ。
 メッツナー氏に連れて行っていただいた場所は、「noodle planet」なる麺専門レストラン。よく解らんメニューを頼んだのだが、塩と鶏がらをベースにした薄味のスープに春雨みたいな麺、それと鶏肉、もやし、ハーブとナゾの辛~いピーマンみたいな野菜が入っていて、かなり美味。とりあえず食文化に関しては、そんなに心配することなさそう。あ~、よかった。本当によかった。
 食事を取りながらも、メッツナー氏は荷物のことを気にかけてくれたらしく、どうなったかと尋ねてきたのでどうもなっていないと素直に答えると、「では俺がかけてやろう」と、やおら電話を取り出し、その場でかけ始めてくれた。彼が電話に向かい発するセリフに耳をそばだててみるが、わたしに解ったことと言えば、「ロス・アンゼルス」は「ロス・アンジェレス」と発音するのが正しいということと、どうやら荷物のありかが判明したらしい(!!! That's very good news!!)ということくらい。
 聞くところによると、その荷物、あまりにバカでっかすぎるので、空港の方でカーゴと間違われ、あらぬところに運びこまれたのだという。ま、確かにダンボール箱だったしね。あまり乗客の荷物には見えんかっただろうな……。
 荷物は空港にあるので、さっそく奪還に行こうとメッツナー氏が車を飛ばしてくれることに。なんて親切なんだ、この人は!! 早くも“LAのお父さん”の様相を呈してきた。
 ということで、すべてはLAのお父さんのご尽力のおかげで、我々は無事に荷物をヤンキーの手から取り返すことができたのでした。日独の共同戦線がアメリカに勝利せし瞬間! 先の大戦で先人たちが成し得なかった宿願を、60年後に我々が成就したかたちとなった。







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最終更新日  2004年04月09日 05時45分53秒
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