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行政科のドアから少しだけ離れた所。
さっき窓から行政科の中の様子を伺ったら、
男の先生と二人で中にいたので
外で待っている事にしたのです。
季節的には、1月下旬でした。
この時期の上海は底冷えして寒いんですよね・・・
ババア、早く出て来い~
足踏みしながら念じていました。
20分ほどで、誰かが出てくる気配がしたので
柱の陰から覗いてみると・・・
ババアでした!!
私の念が通じたか?
それともババアが、冷えたのか?
どっちにしろ、私は出陣です。
・・・イ ケ 、 ワ タ シ!!!
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本当は顔も見たくないババアですが、
目一杯の笑顔を作りました。
「老師、NIN好!(先生、こんにちは!) ^▽^;;」
突如、柱の陰から現れた私に、
ババアは一瞬「ギョッ」としたようでしたが
「ニーハオ」
普通に挨拶を返しました。
ここで私は
「あの~(←ここは日本語)
這是我従日本帯来的糖果和煙。
(これは私が日本から持ってきた飴とタバコです)
請笑納(ご笑納下さい!)^▽^;;」
イキナリ言ってしまいました。
一瞬 『単刀直入すぎたか??(汗)』
と焦ったのですが。
・・・しかし、ババアの反応は。
紙袋と私の顔を一往復して、口元がほころび、
「NI自己吃ロ巴(自分で食べなさいよ)」
柔らかい口調で返してきました。
断ってる・・・??(~~;
しかし。
ババアは、その場を去る気配はありません。
私の出方を伺っているようです。
ババア、どういう事か分かってるって事か…
・・・ならば
「不用客気(遠慮しないで)。這是我的好意(私の好意です)」
エッちゃんの言う通り、粘るだけです。
ババアは今度は壁にもたれ、もう一度
「NI自己吃ロ巴(自分で食べなさいよ)」
と手で払う仕草をして言ってから、上目遣いで私を見ました。
あと、もう一押しかぁ…?
「没関係的、不用客気。(大丈夫です、遠慮しないで)
小意思(ほんの気持ちです)
這只是我的好意(私の好意なだけで)
因為我的父母親也很担心我…(私の両親も心配しているから)
這是日本式的礼貌(これは日本式の礼儀です)
請笑納(ご笑納下さい)」
最後は全くのデタラメも混じえて畳みかけ、
とにかく「笑納」「笑納」と、紙袋を差し出し続けると
ババアが嬉しいような困ったような顔で
終(つい)に、ユックリ手を出し始めたので
「 請 笑 納 !(ご笑納下さい)」
・・・受け取った!!!
私は 「謝謝~^▽^;;」と
・・・小走りに去りました。
とにかく渡す事ばかりを考えていたので、
自分の名前も言わなかった事に後で気付きましたが。
この時はもう、
無事に渡せただけで、他の事はどうでも良くなっていました。
ただ
ホントに三回目で受け取ったわ(驚)
ほぼ、エッちゃんの言った通りになった事は、とても印象に残りました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
この後1週間ほど、
後ろめたい気持ちと緊張感が続いていましたが、
行政科からは何の連絡もなく。
2週間ほど経って、自分でも渡した事すら忘れかけた頃。
劇的な変化が起きました。
つづく。
それは、本当に突然の変化でした。
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で 【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】
やってます。
私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!