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2022年01月01日
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カテゴリ: 今日は何の日
寅年にちなんで寅さんのトラの話しです。
12年前の寅年に書いたものの再掲です。

寅年の「寅」はもともと「演」が由来といわれ「人の前に立つ」、
演と同じ読みの「延(えん)」から「延ばす・成長する」

壬寅には、「新しく立ち上がること」や「生まれたものが成長すること」


柿の種  寺田寅彦 インターネットの図書館、青空文庫

 虎や豹は死してその毛皮をとどめる。そうして人間の生活になにがしかの貢献を
すると同時に自己がかつてこの世に生存していたという実証を残す。
 この世に活かしておけないという理由で処刑された人間の身体の一局部の
きわめて微細な顕微鏡標本は生理学や医学の教科書に採録されて世界の学徒を教育する。
 くだらない人間や、あるいはきわめていけない人間の書いたものでも後世を益することはある。
たとえそれがどんなうそでも詐りでも、それでもやはり人間のうそや詐りの「組織」を研究する

ただしそれが「詐らざるうそ」「腹から出たうそ」でないと困るかもしれない。
 とは言うものの、「佯りのうそ」でも結局それがほんとうに活きていた人間の所産である限り、
やはりそれはそれとしての標本として役立つかもしれない。
 全く役に立たない人間になる、ということほどむつかしい事はないかもしれない。
                               (昭和十年七月三日)

それほど悪でもなく、いわんや立派な業績を上げたわけでもない普通の私でも
自分の今まで生きてきた中で体験してきたことを書きとどめることにより
トラの皮ほどのものを残せるかも知れないと、寅年の新年に思いました。
トラは死して皮を残す。人は死して言葉を残し、生きていた証を刻みたいと。

国立国会図書館 はどんな本でも寄贈を受け付けます。
自分の本を作って寄贈すれば名前を残せます。
とりあえず私は義父の書き残したものを妻と2人で製本して、図書館に寄贈しました。
そのお陰で、夫婦の名前を残しました。
出来れば自分の書いたもので残したいのですが、ちょっとこれからだと‥‥‥

庭の小鳥です。








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Last updated  2022年01月02日 22時30分56秒
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