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2026.08.28
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カテゴリ: 浮世見聞記
千代田區一番町のJCII フォトサロンで、「幕末・明治の古写真展 盛岡の収集家・村田明コレクション PartⅡ」を觀る。 



東京の學校で冩眞を學んだのちに故郷の盛岡で冩眞館を經營する一方、古冩眞の蒐集も行なってゐた村田明氏の膨大なコレクションの第二彈、いまや撮影者不詳の冩眞であらうと、その時間と場所と風景が確かに存在したことを傳へる貴重な証言者としての価値は、なんら揺らぎはしない。


古へより名古屋の繁榮を象徴する名古屋城、のちに米夷の空襲によって石垣を殘して全焼させられることになる天守閣の明治期に撮影された姿は、ハッと胸を衝かれるやうな端麗ぶり、しかし頂きの鯱には金網が懸けられてゐる。


(※述者藏の資料より)

純金製の宿命として、この時代に三度も鱗を剥がされる盗難に遭ひ、明治四年の一度目は犯人の番兵は銃殺刑、五年後の盗難では二十七歳の男に懲役十年の實刑、三度目の明治十一年には名古屋鎮臺の兵卒が犯行に及んだが、処罰については「軍秘」云々、さすが火藥を商賣道具にするだけあって、にほひますな。

私はかういふ噺が、好きだ。





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最終更新日  2026.08.28 22:53:55
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