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インターシティ(まあ、急行、という感じですね。追加料金は不要です)で30分くらいでディナンの町に着きます。殺風景な駅を降りると、いきなりこの装飾。クモの巣と蜘蛛! 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.31
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ナミュール市街です。ま、普通の西ヨーロッパの中都市です。Sambre川を渡って駅に向かって歩いていくと・・・。 なにやら檻の中に小さな生き物、外に大きいやつ、そして二人のおどけた銅像です。 子供のカタツムリとそのお母さん?! これからエスカルゴにされてしまうのでしょうか!? 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.31
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ね、相当しっかりしたお城でしょう。先ほどの写真はこの上から撮ったものです。振り向くと、川を挟んでナミュールの街が見えます。 紅葉の時季です。 流れているのはSambre川。奥から手前に向かって流れています。非常にゆっくりしたスピードで、日本の利根川や隅田川を想像すると大外れです。それだけ、西ヨーロッパは平らということです。 ちなみに、この先でMeuse川と合流します。その下流に、楽器のサキソフォーンで有名なサックス氏の生まれたディナンという町があります。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.30
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城壁までよって下を見ると、ご覧のとおりすでにナミュールの町がすぐそばに見えます。しかしこうしてみると、ヨーロッパの町って、緑が少ない・・・。日本って、なんと自然に恵まれた国なんだろうとしみじみ思ってしまいます。 ちなみに、左奥に見えるタマネギ型のドームを載せた教会が司教座のある聖オーバーン教会です。ここの東洋人がアンジェを轢いたのでした。人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.27
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砦の突端です。この向こうはかなり急な崖になります。全体を写真に収めるのは到底無理なので、これが一部ですよ、ということで全体を創造していただくしかありません。ちなみに、この回廊の先を右にいくつか降りたところが「恨みの階段」です。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.26
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ばっちっこ その8 その日のうちに父親を説得して次の週の日曜テストを一回だけ受けさせてもらうことになった。 代々木駅を出て代ゼミの左側をとおる細い道を、東海大学病院の方角を目指して歩いていくと、「第一経理専門学校」というのがあって、最初の入会者や俺のように「お試し」の生徒はここでまとめて受験するようになっていた。国語と算数が40分ずつ、それに理科と社会が30分ずつで、午後1時に始まったテストは4時には終わり、そのあと解説が20分ずつ、合計1時間半ほど続く。 その週に限って俺は6時間目が終わると同時に家にかけ戻り、兄が使っていた参考書を読み漁った。どこが「自由自在」なのかわからないちんけなタイトルの参考書兼問題集だった。兄もそれなりに勉強したようだが、どの本も折り目や手垢ががついているのは半分より手前まで、理科などはほんの5分の一も手が付けられていない。さすがに火曜日からの5日間ではそれらすべての問題を解くほどの時間はないので、算数の例題と国語理科社会の暗記すべき項目にひととおり目を通すだけで過ごした。 それにしても、俺としては生を享けて以来初めての猛勉強だった。 その甲斐は、あった。6時過ぎには順位が付けられて答案が返されるのだが、教室主任という肩書の高宮先生に呼び止められ、心配顔で待っていた母親ともども、一階の事務室の隅に連れて行かれた。「よくできましたね、おめでとうございます、高松さん、一番です。ほとんど満点ですね。来週からは国立2組においでください」「新学期から九州へ転校するので通えません」 俺が先に言った。母親は黙って下を向いた。「え、それは。そうですか、残念ですね、では今月いっぱい、あと3回ですが、いかがですか。きっと坊っちゃんのためになると思いますが」「はあ」 母親は下から視線をぐるりと回して俺を見た。「じゃあ、あと3回、受けますけど、奨学金とかないんですか」 ソファから乗り出して話をしていた高宮さんはすっと背筋を伸ばした。これは言いすぎたかもしれない。「残念ですが、日本進学教室にはそういう制度はありません」「わかりました。じゃあ、とりあえず、その3回分は受験することにします」「よかった、それでは来週からはここではなくて、神宮前の社会事業大学の会場にいらしてください。君のような優秀な生徒が来てくれれば日進も合格率が上がってなによりですよ」 まじめな顔をして何のてらいもなく、いや、臆面もなくと言ったほうがいいか、こんなことを言ってのける高宮さんの顔をじっと睨みつけながら、俺は掠りを取って生きることを職業にはできないと思った。 帰りは母親には悪かったが、代々木から山手線沿いに新宿駅南口まで歩き、西に折れて作りかけの京王プラザホテルの工事現場を遠巻きにしながら十二社のアパートへ戻った。途中、周囲を睥睨するように佇む10階建ての太平ビルの電光掲示板を見ると、すでに7時近かった。ここまで、二人して黙って歩いてきた。「ごめんなさいね。転校だなんて。とっさにしてはうまい嘘が。つけるようになりましたね。お金。どうしよう」 家まであと10分くらいというところで、とぎれとぎれに、言葉を選ぶように、母親が口を開いた。「1回千円でしょ、俺、お年玉とかあるから大丈夫だよ、おかあさんは心配しないでいいし、おとうさんには言わなくていいから」「伸彦さん、そう言うと思ったの。おにいさんが大学でるまで、あと5年、辛抱してね、そしたら伸彦さんにも良くしてあげられるから」 兄はたぶん5年では手が離れないのではないかとは思ったが、俺も下を向いたまま首を縦に振った。 翌日の月曜日はクラス登校日だった。平和授業だという。先週は全校登校日だったのだが、それに引き続いてまただ。先生たちが集中して出勤して、あとはお休みを取りたいのだろう、そしてそれは実に妥当なセッティングだと子供心に、じゃない、このときはすでに大人だったから、オトナなりに、か、思った。その日の放課後、一緒に帰る道すがら、俺たちはぼそぼそと日曜テストの結果を話し合った。恒久は12番に上がっていたが、俺が1番であることは知らなかった。「言った通りになっちゃったね。でも次は俺が一番取るように頑張るよ。だけど、この先、どうするつもりだい」「問題は、金。あのばっちっこのところへ行ってみようと思ってるんだけど」「わかった。俺も、一緒に行くか」 俺は黙っていた。「そうだな、一人で、行くよな。じゃあ、俺は弓子の方へ行ってみる。でも、小学生だって、ばれちゃうな」 そう言えばそうだ。あ、そんなことにも気付かなかった。俺は立ち止まった。2階建てのアパートから、端唄をおさらいする声が三味線と一緒に降ってきている。 秋の七草 虫の音に 鳴かぬ蛍が身を焦がす 「気が早いな。もう『秋の七草か』」 父親が酔ったときにぶつぶつと小唄端唄をつぶやくのを小さい時から聞かされてきたので、代表的な曲はそらんじていた。相撲の時期なら、「高く打ち出す回向院 やぐら太鼓がてんてんと」と唄う『勝ち名乗り』など、それが相撲の一場面であることなど全く知らずに父親のまねをして歌っていたものだった。「学費を、せびる。日進とは、言わない」「だな。それしかないな」 歩き始めてすぐ、俺が出した結論に、恒久も賛成してくれたわけで、それならこれから自転車で乗り込むことにした。 響子と弓子はどうやら同じアパートに隣り合わせで住んでいるらしい。あとで知れたことだが、高校も同級生だったようだ。水着の柄まで色違いで一緒なのだから、いわゆる『トイレフレンド』だったのかもしれない。 だからかどうか、成子坂下の三平ストア裏にある福富荘には二人揃って御在宅だった。 5部屋並んだ一番奥が弓子、ひとつ手前が響子の部屋であることがわかった。「ま、1時間、な」 恒久が俺の顔を見てにやにやしながら言った。そして、俺と恒久は同時にノックした。 同時に、同じように間延びした「はあい」という声がして、ほとんど同時に粗末な板一枚のドアが開いた。そしてみたび同時に「あらあ」という、これ以上間の抜けた返事はないと思われる反応が返ってきた。 ばっちっこ 続く人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.25
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翌日、ディナンに行こうと少し早めにシャトーを出ました。これが城砦から見るナミュール市街です。ちょっとお天気が悪いかなあと思っていたら… ご覧のとおり、薄日が差してきました。あまり風がなかったのも幸いして、 薄手のコート一枚で何とかしのげる気温でした。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.25
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夕食は一人でシャトーの一階に入っているレストランでとりました。このときサーブしてくれたのがアンジェでした。小説とは違って、本物のアンジェはほとんど英語が話せませんでした。朝吹のへたくそなフランス語をなんとか聞きこなしてくれて、たどたどしいコミュニケーションを成り立たせてくれました。おかげで一人のディナーでも寂しい思いをしないですんだわけです。 料理も撮ったのですが、残念ながら腕が悪くておいしそうに写りませんでした。代わりがこれ、シャトーの柱です。地震がないのでこんな積み方でも大丈夫なのでしょう。手を当てているとなんだか中世がよみがえってくるような気がします。 ちなみにこのレストランは地元でも一番の味とかで、それに見合った値段もします。金曜の晩だというのに朝吹以外には5組くらいの、しかもかなりの年配で一目で裕福であることがわかるおじいさんおばあさんのカップルだけでした。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.24
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ホテルにチェックインしてから散歩に出ました。ご覧のように川が流れています。写っていませんが、左下のほうからもう1本の川が合流する地点にある小高い丘が、ここです。確かに要衝の地です。ちょっと調べると、1200年代から砦ができ、中世にはかなり立派な城砦に拡張され、何度も大きな戦いの舞台になったとのこと。 帰り道、同じアングルです。もうだいぶ暗くなっています。ストロボがオートになっていたので、手前の植物が光ってしまいました。ちょっと面白い絵になりました。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.24
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翌朝、再度バスに乗って郊外の製造所に向かい、午前中いっぱいセッションをこなし、ワインをあけてわいわいさよならランチをいただいたあと、この日のうちにパリから成田便に乗りたい上司たちに合わせて早めにゲントを後にしました。上司たちをブリュッセルで無事タリス(ブリュッセルとパリを結ぶ国際特急です)に乗せ、朝吹はほっと一息。30分ほどあと、目的地のナミュール(Namur)に向かう快速列車に乗ります。 約1時間後、ナミュールの駅に着いて、予約していたシャトー・ド・ナミュール(直訳すればナミュール城)というホテルまでタクシーを走らせました。10分ちょっとだったと思います。途中でお出迎えしてくれたのがこれ、チェスの「ルーク」に似ていませんか?!まあ、一種の防御施設なのですね。この上に兵士がいて、矢を射掛けたのでしょうか。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.22
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ここでディナーをいただきました。天井だけですが、雰囲気をどうぞ。若いひと中心の店で、朝吹のようなおじさんは少数派でした。話し声がワンワンと響き、そのほとんどがオランダ語(フラマン語)なので、さっぱりわからない。まあ、日本語だったとしたってわかりっこないですけどね。料理は写真を撮るような雰囲気ではなかったので残念ながらパス。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.21
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有名な大聖堂だそうです。 聖バーフ大聖堂といいます。“神秘の子羊”という、ファン・アイク兄弟が描いた傑作ここにありますが収められているそうです。残念ながらご対面はできませんでした。人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.20
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ベルギービールのあとはいよいよディナーです。前日に引き続いて、すでにこの時点で9時を回っています。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.19
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この晩はまず、ベルギービールの店で一杯。高さ50センチ、この看板どおりのジョッキ(っていうのかしら)が出てきました。1.2リットル入り。日本の大瓶の2本分です。そして、これを飲み干さないと・・・ これ、天井からつるされた網に入っているのは・・・靴です。上のジョッキを持って帰っちゃう不届き者がいるとのことで、ジョッキと交換に靴を片方持って行かれます。そして、ご覧のとおり、天井からぶら下げられてしまう! これでお店は安心、でも客は泥だらけの床に素足を置くわけにも行かず。という次第なのですが、朝吹は店のスツールに座ると足が地面に着きません! うーん典型的な日本人、短足! ま、これも客を楽しませるイベントですが、そういえば、西洋の幽霊には足がありますね・・・。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.18
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ゲント市の庁舎近くにあったモニュメントです。てっぺんの旗はたぶん市の紋章でしょう。この日もアライアンス先が招待してくれて、これから夕食会です。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.18
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ばっちっこ その7 7月末の日曜日に俺たちは渋谷のプラネタリウムに行った。早朝の小中学生向けの講座なのだが、結構「オトナ」の俺たちにも聴きごたえがある。今回の中身は予想通りアポロの月面軟着陸の話題に終始したが、解説の野尻(抱影)さんが、「こういうのをフィーバーと言います。ま、日本語に訳せば熱病、ですな。そして、この、もう気違いじみた報ぶりを、ルナティック。この教室の皆さんはご存じの通り、『ルナ』は月のことですね、だからルナティックは『月のような』というところでしょうか」と解説にならない解説をした。 ここで直径20メートルの半球に、手造りらしいスライドが映し出された。左にはおなじみのウサギが餅をつく日本人の見る月。そして右にはなんだかカニが左の鋏を振り上げているように見える月。「西洋人は月の中に蟹を見たようですね。しかし、このルナティックという言葉のもともとの意味は、月の光を浴びると気が変になるというところからきているそうです。どうですか、みなさん、今度の満月の晩、懐中電灯を月に向って照らすと、アポロが置いてきたレーザー光線反射鏡ではね返された光も一緒に浴びることになりますから、普段よりもっとルナティックになるかもしれませんよ、ただし、2秒半遅れですけどね」 俺たちはとっくの昔に『忍者部隊月光』の放映を見終っていた。なるほど、月の光には人を狂わせる何かがあるのか。あの暗くてシリアスな映像、途中で何人もが死んでしまうやり切れなさ。すべて月の光のなせる業か。 なんて信じたわけではない。ただ、やがて典型的なアクセント問題として大学受験で再度お目にかかるまで、顔と名前(字面と意味)が一致していたごく少ない単語の一つとして記憶に刻みつけられただけだ。 朝8時半に始まったプラネタリウム講座は9時半に終わった。普段はこれから渋谷のセンター街を抜けて丸山の方まで足を伸ばし、ハーフサイズのオリンパスペンを構え、ホテルから出てくる二人連れをパシャパシャと撮るのが毎月のお勤めだった。若い女とじじい、といっても必ずしも老人ばかりではない、時には若い男と中年のばばさんの場合もあったが、ともかくそいつらを二人一緒に、しかも背景にラブホテルがきちんと入るようにアングルを加減して撮りまくる。青い顔のおっさんからそれなりのものをいただいて、証拠としてカメラの裏蓋を開き、フィルムをパトローネから抜き出してやる。二人連れはそれをみて安心して渋谷駅へと向かっていく。 タネがある。まずは、ヨドバシカメラの店頭で、セミプロが自分でフィルムを巻いて使えるように、現像に出されて用済みになった空のパトローネをサービスとしてかごに山盛りにしているのをたくさんもらってくる。今でいうリサイクル品だ。中身はこれまた新宿の北の方の柏木にあった現像所のゴミ捨て場から、100フィート入りのアルミの缶に入ったままのフィルムを拾ってくる。それを自分たちで巻いて詰めて、新品同様(に見える)フィルムを作る。件(くだん)のカメラに入っていたのはこれだ。したがって、全部引き出すと言っても新しいフィルムが駄目になるわけではない。元手は一切かかっていないのだ。 しかしこの日は恒久の足が東急文化会館と渋谷駅を結ぶ渡り廊下のような歩道橋の端で停まった。これから代々木へ行くという。なに、「代々木」とはおまえまさか民青、いや、民幼か。 と、こんなことは聞かなかった。「日新」という進学教室で日曜テストというものを受けるのだそうだ。本格的に中学受験がスタートするわけだ。そこは教科書のようなものを使って何かを教えてくれるのではなく、毎回「テスト」をしてその結果を解説してくれるのだという。俺たちの周りにいる有象無象が通って教科書の補習をしてくれるいわゆる『塾』ではないそうだ。だから普段の勉強が本当は大事なのだと言われたと、恒久は俺の顔を見ずに言った。「おおがんばれよ、お前なら一番とれるぞ、俺が受けなきゃ」 背中に向って精一杯のはなむけをしてから、俺はまだ新しいNHK放送センターの脇を抜け、ひとり歩いて自宅に向かった。 精神的にはいくら背伸びしても子供で、肉体的にもせいぜいが少年、一部分だけは主観的には大人の仲間入りをした気分ではあるものの、やっぱりトータルでは小学生である。恒久がどのくらいの覚悟と意気込みで代々木に出向いたのかはわからないが、俺たちにとってそう簡単には無視したり破壊したりできない社会の壁らしきものが見えてきたのは事実だった。 俺たち。そう、いずれ、俺にもそういう時が来るかもしれない、いや、来るのはほぼ間違いないことだ。やっと目を覚まし始めた場末(その頃の渋谷は文字通りの場末だった。今はいっぱしに副都心とか称しているらしいが)の街に転がっている空き缶を思い切り蹴飛ばしながらオリンピック村の脇を通り抜け、西参道の入口の馬場が見えたところで足が止まった。そろそろ暑くなってきた日差しを木陰でやり過ごしながら、見るともなくぼんやり馬の周回を見ていると、「おおい、高松じゃない?」 と馬上から声が降ってきた。岡田邦彦だった。於歌多(おかだ)という料亭の一人息子で、しょっちゅうテストの答えを盗み見させてやっているやつだった。「これで終わりだから、一緒に帰ろうぜ」 そう言い残して馬は、いや、岡田は厩舎の方へ帰って行った。 普段なら捨て置くところだが、この日の俺は少しやさしい気持ちになっていた。なんてうそだ。屈託していた。そこへ岡田がパンチを浴びせた。「なんか高松落ち込んでんじゃん。珍しいからよ、なぐさめてやろうかと。あ、で、どしたん」「別に。おまえ、馬とディア、な」「ディアって?」「鹿」「ふうん。ま、いいや。」 気がつかないならそれでいい。俺は曲がった気持を他人を傷つけることで修正する愚に思い当り、ちょっとだけ心の中(だけ)で後悔した。岡田はわからないふりではなく本当にわかっていないからこれで済んだが、ほかの人には以後気をつけようと思った。 翌月曜日の朝、登校の途中で聞くと、案の定、恒久は20番くらいで、その結果、次回からは国立2組だという。「1組があるのか。お前よりできるのがそんなにいるか?」「2組が一番いいクラスらしい。国立2組、1組、その次が慶応2組、1組って続くらしい」「その校長、ああ、校長って言わないのかな、へそ曲がりだな」「俺たちみたいだから人のこと言えないよ」「そっか」「ノブも受けてみろよ、冗談抜きでお前なら一番とれるかも知んない」「へ、ものため、か」「そう、もしかしたら区立じゃなくて行かしてもらえるかも」「まあ、それは無理だからいいとしても、そうだな」 兄を予備校に通わせるのにも母親がアルバイトしなければならないのに、俺が私立になんか行けるわけがない。兄だって都立高校だからやってもらえたのだ。区立Y中学校始まって以来の秀才と言われた割には今の成績はぱっとしないが。「昨日丸山に行かなかったからちょっと小遣い不足だな」「そのくらい、いや、逆にそれは父上に出してもらった方が親孝行だぞ。勝手に受けたらだめだ」 そんなもんかな、と思いながら、俺は別の出資者を思い描いていた。成子坂下に住むという『ばっちっこ』の響子だ。 ばっちっこ 続く人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.17
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会議後、バスに乗り込む前、ふと空を見上げると御覧の通り、飛行機が衝突、しなかった跡! これは相当珍しい映像だと自画自賛してます。 ;人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.17
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翌日の朝です。見事な朝焼け。アライアンス先が用意してくれたバスでゲント郊外にある工場へ向かいます。今日は工場に併置されているゲストホールで会議です。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.14
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帰り道、もうホテルのすぐそばです。この埠頭から身を投げた女人が!?! それにしても、この打ち揃った照明。ま、これじゃあ幽霊は出ないか。 お月様のように見えるのは鐘楼の上の時計です。露出過多でつぶれてしまいました。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.12
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ひとつ気がつくと次々。でもないか。同じ一角にご覧のようにドラゴン とほうきに乗った魔女。返す返すも、昼の間にこの店にいけなかったことが残念です。次回ゲントに行くのはたぶん5年以上後。もう朝吹はこのセクションにいないことは確実なので・・・。でも、だんだん幽霊が出てもおかしくない気分になってきました。このあたりではまだ小説「幽霊」の着想は得ていません。でも、こうして撮った写真を見返していると、無意識下で影響を受けていたのかもしれません。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.12
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ふと見上げると、悪魔の飾り。何屋さんだったか失念しましたが、写っている看板からすると、古美術? 骨董屋さんだったのかもしれません。ゲント在住の方、教えてください。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.11
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運河沿いを散歩します。もう12時ですから誰も歩いていないのは当たり前、といえばあたりまえなのですが、それにしても町の中心部です。かつ、欧州の古い都市の場合は完全な「職住接近」で、この辺で働いている人はこの辺に住んでいますから、もっと出歩いていてもいいような気もするのですが・・・。 照明の高さがそろっていて、部屋の中の明かりはほとんど全部消えいているため、街路から眺めるとまるで人の住んでいる気配がありません。そう、幽霊船ならぬ「幽霊街」の印象です。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.11
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夜の散歩での珍発見。正面から見るとベートーベンがびっくりしたような顔なのですが、横から見ると、ソーセージをくわえたよう! ゲントに10年住んだことのある友人に聞くと、相当古いもので、馬車を曳く馬の水飲み場だそうです。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.10
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街中に戻ると、路面電車が走っていることに気がつきました。もう12時ですからさすがに電車自身は見ることはできませんでしたが。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.09
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食べ終わって、まだ飲み足りなそうな、食べ足りなそうな現地のパートナーたちに、腹ごなしといって少し歩き回らせてもらいました。ゲントは基本的には安全な町なようです。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.08
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連れて行ってもらったのがここ、「アマデウス」です。 ゲントでは有名な豚肉料理のお店とか。飲み放題、食べ放題とのこと。しかし悲しいかな日本人、北部ヨーロッパ人に比べると胃袋が小さすぎて・・・ これが一人前です。子豚の肋骨の半身。左にあるのは日本流に言えばじゃがバター。朝吹はこれひとつ食べるのに四苦八苦。 味は濃い目で、いかにも北国の味付け。 この晩は、もともと相手方の正式な招待ディナーではないので、こんな感じの気楽な有ご飯でした。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.07
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間が開いてしまいましたね。これもゲントの運河の様子です。お月様が写ってますね。これがこのまま北海までつながってるんです。ヨーロッパは基本的に「平ら」です。 人気blogランキング投票よろしく 今日はどのへん?。
2009.10.05
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