全3件 (3件中 1-3件目)
1
きのうのアクセスのあったブログ(14年前記述)を確認したら、コメント欄に『イロケゼロトプス』という語彙が登場した。自分で書いたものだが、うまいネーミングだと思った。恐竜の時代にも、オス・メスがあり、求愛行動もあったかもしれないので、恐竜が色気ゼロという意味ではない。虫けらが化石級に色気がないという意味だ(解説せんでもわかるわい)。そのブログでも言っているのだが、「自分を客観視できていない」という事実。他人が自分をどう見ているか、ということに全く興味がないという生き方はいまもそのまま。多分、子供のころからずっとそうだったと思う。そんな自分の生態を自覚して、ふと怖くなって書いたのが「もしいま、私が変死したら……」である。自覚しているにもかかわらず、それを改善することも、誤解を解く努力もせず、漫然と過ごしてしまった2年半後、再び恐怖して書いたのが「誰も死んではならぬ」。そのときにはまっていたPavarottiの「Nessun Dorma 」(誰も寝てはならぬ)に当てはめてつけたタイトルだが(この一つ前のブログに、これに至る経緯が書かれている)、この感覚はいまもある。人々が話す虫けらへの評価は随分変化していると思うが、虫けらのことをきちんと知っている人はほぼいないので、「噂話」の域を出ない話が積み重ねられる感じは同じであろう。今週、姪家族を招いてホテル宿泊旅行を遂行した。招いて、というのは、虫けらの自宅のすぐ近くのホテルを取ったので、虫けらに旅行気分はなく、こちらの目的を遂行するためには、姪家族に少しでも楽しんでもらわねば、という下心というか、叔母心というか…。姪というのは、姉の娘。家族は、ご主人と娘二人の計4人。姪には、虫けらの死後に身辺整理を任せようと思っている(簡単には承認済み)。虫けらに関する作業の全権委任をするために公正証書をつくろうと考えているのだが、こちらでできる作業は進めているものの、最終的に姪家族に関係することは了承を得なければならぬということで、詳しい話をするために招待したというわけだ。ホテル宿泊の2日前に上の子がインフルエンザにかかったり、宿泊当日に下の子が発熱したりと、以前から「伝染病一家」と虫けらが命名するほど感染症にばかりかかっている一家の本領発揮となったわけだが、とりあえず全員で参加してくれたことと、十分ではないものの、話ができたことは大事な仕事が一つ解決できたと安堵しているところ。そのとき、ふと虫けらの経歴のことを話したら、「知らんで」と姪に言われ、よく考えたら、そんなことは親にはもちろん、兄弟に話したことなどないなと思い至って、「生きているうちに話しとくわ」となり、人には話していない経歴や事実を幾つか話した。自分の自慢につながるようなことは、一切人に話さない人間なので、唐突に話されても、証拠がないと信じないだろう。しかし、賞状や盾、トロフィーなどには全く執着しないので、全て実家に置いてある関係上、証拠なしでも話せる話を幾つかした。このブログにも一度書いたことがある。このまま死んだら、虫けらの実績を誰も知らないという状況になってしまう。それはそれで仕方ないのだが、ちょっと虫けら自身が哀れに思うので、3つほどだったが、自慢話を披瀝した。高校2年生のとき、全国学芸コンクールの小説の部で2席になったことと、高校3年生のとき、福武の模擬テスト(大学入試対象)の現代国語で全国2位になったこと。なんで2位ばっかりなんや!と嘆いた記憶がある。まだ2位はある。小学6年生の連合運動会(市単位の運動会)の幅跳びの部でも2位になった。記録的には1位を余裕で獲得することができたのだが、大会2日前に練習し過ぎてひどい筋肉痛になっていた。実力が発揮できず……こういうアクシデント的なものも実力のうち。2位の呪縛はここから始まったのかもしれない。虫けらは、進学校(高校)に通っていたが、2年、3年のときは常に席次が一桁だったことも姪に話したが、やはり知らなかった。父親と兄は知っているはずだが、姉には話したことがなかったようだ。大学進学を諦めたのは、家が貧乏だったからと、四大(4年制大学)を出た女性の就職率がまだ26%ほどしかなかったからで、そういう時代だったので仕方ないが、もう少し後の時代に生まれていたら、違った人生を送れたかもしれないと思うと言うと、「まだそんな時代やったんやな」と気の毒がってくれたが、姪の生きた時代は女性の権利がどんどん拡大していった時期で、実感はないだろうと思う。仕事の実績は幾つもあるが、ここで書くと身バレするので伏せておくことにする。仕事で関わった企業の話をすると、姪が目を丸くして、「えーっ! そんな会社と付き合ってたん?」と驚愕する。虫けらが社長をしているという大阪の零細企業がそんな大きな有名企業(東京本社)と取引できるはずがないというのが世間の見方だろうが、虫けらの会社は幾つもの有名企業と取引をし、口座を持っていた。そういう事実も、変な噂話を捏造される所以になったのだろう。しかし、仕事の実績以外の理由で取引を開始した企業はない。全て、虫けらの企画力、文章力、営業力、統率力を評価してもらった上での仕事関係だった。そんなことは、口で言わなくても実績を見て理解してくれると思っていたが、世間はそうそう甘くない。いつまでも噂話の方があらぬ虫けら像をつくっていく。間もなくこの世からいなくなるので、変な噂話は、否定や修正をしてくれる人がいない限り固定化してしまうのだ。現在のところ、否定や修正をしてくれる人はいない。やるせない気持ちになるが仕方ない。死ぬまでに、真実をできるだけ多く書き残しておこう。自分のことを大切にしなかったツケがここにきて後悔のタネになっていると実感する。もっと自分を守ってやらなければならなかった。もっと自分の正しさを主張しなければなからなかった。と思ってみても、虫けらはそういう人間なのだから仕方ない。……イロケゼロトプスの話はどこへ行った?「ストレスザウルス」というネーミングも気に入って、一時期よく使っていた。いまの虫けらは、さしずめ「シニギワノドン」あたりか。人の人生は儚いものだ。生きた数十年は、やがて忘れ去られる塵芥(ちりあくた)。ま、その方が楽に死んでいけるのかもしれない。何も残さない生き方。それを実践するのもいいのかもしれない。 諦 観
2026.02.27
コメント(0)
飲食店では、「政治と野球の話はするな」と言われる。宗教や推しや同業他店の悪口などご法度とされる話題はたくさんあるけれど、確かに政治と野球の話をすると深みにはまることが多い。というわけで、ここでも余り政治の話は書かないが(昔は政治の話ばかりだったのに…)、きょうは少し。消費税を減税するかどうかで国政が揺れている。揺れている…?高市首相は2年限定で食品の消費税を減税し、そのあと、「給付付き税額控除」をするというのが基本方針だ。「減税」の恩恵を受けるのは、税金を支払っている人だけで、一定の所得がない低所得者は所得税(国税)も住民税(地方税)も払っていないので減税の効果は薄い。所得税と住民税を払っている人には控除額を引き上げて、払っていない人には給付をして恩恵を厚くしようという政策である。「給付付き税額控除」の方は置いておいて、今回は、「消費税減税」と飲食店の話に焦点を絞って書くことにする。飲食店は、「食品の消費税減税」の影響をまともに受ける業種と見られている。「食品の消費税0」というのは、「購入持ち帰り」に対してで、「店内飲食」は対象にならない(対象になったとしても、以下の話は適用される)。しかし、食品の消費税が0なのだから、仕入れの食材に消費税がかからない。よって、これまで余分に取られていた消費税分を「一切計上するな」という消費者の声が上がるのは理解できる。メニューに外税方式で金額を記載していた飲食店は、その分を引かざるを得ない。内税方式だった店も、その相当分を値引きするよう要求されるだろう。しかし! である。この「消費税」の根本を理解せずにこういう要求をするのは理不尽というものだろう。消費税の基礎知識を確認しておこう。◉消費税を支払うのは…消費者ではない。ほとんどの人が誤解しているのが、この基本中の基本の話である。「消費税」という名前は財務省と経団連が考えた国民を欺く手法で、本来は「付加価値税」「売上税」などと呼ばれていた。支払うのは事業者であり、直接税である。しかし、国民の多くはレシートに「消費税」と記載されているのを見て、「預かり税」(間接税)と勘違いしている(この勘違いを財務省が悪用している)。例えば、レシートに記載された消費税分は、スーパーなどの店舗がそのままの額を税務署に収めていると思い込んでいるが、全然違うのだ。◉事業上で支払った消費税は差し引くことができる飲食店で言うと、食材の仕入れはもちろん、仕入れの際に発生した輸送費や納品に必要な配送料、光熱費、家賃など事業上の経費にかかった消費税を売り上げの消費税から差し引いて納める。つまり、消費税を含む総売上から、消費税を含む総経費を引き、残った額(利益)で消費税を計算するということだ。ここで注意したいのが、人件費である。次に記す。◉人件費は税の対象経費にはならない人件費は、利益の中から支払われる。しかし、消費税の計算上、対象経費とはならないので、事業者の100%負担になる。例えば、総売上1,000万円、仕入れ等経費500万円(どちらも消費税込み)なら、500万円に対して消費税がかかる(消費税50万円)。もし、人件費(経営者とアルバイトなど)が500万円だったとしたら、利益は0円なのだが、消費税の50万円は収めないといけない。つまりマイナス(赤字)となる。ゆえに、この50万円を含んだ商品価格にするか、人件費を「雇用」ではなく、「派遣」にするかの二択になる。派遣になると、消費税の対象経費になるのだ。これは、「雇いどめ」の原因となっている。小泉時代の派遣法改正によって解雇も大変、諸経費がたんまりかかる正社員より外注計上ができる派遣社員にシフトする土壌が出来上がっているというわけだ。◉商品価格は「本体価格」+「消費税」ではない飲食店の商品価格は、基本計算として、「原価率」3割/「ロス率」3割/「利益」3割である。足したら9割じゃないか! と言われるかもしれないが、それぞれがブレるので、あくまでも目安である。原価が300円なら販売価格が1000円になり、それに10%を足して1100円にするということになる。しかし、利益が3割では人件費が出ない、家賃が払えないなどの事情で5割くらいにしたいということであれば、原価率とロス率を下げるしかない。原価が200円でも商品価格を1000円にしたら、消費税額は同じだが、原価にかかった消費税は24円→16円にダウンする。しかし、利益は増えるので、利益にかかる消費税は増額する。ざっくり、300万円の利益には30万円、500万の利益には50万円の消費税がかかり、手元に残る利益は180万円となる。200万円の利益が欲しい、となると、20万円を含んだ価格設定にするか、さらに原価率を下げるかしかない。この計算式でわかるように、飲食店の商品価格は、商品価格(利益や経費含む)+消費税で計算しているのではなく、消費税をひっくるめた価格を割り出して、「商品価格」にしてしまっている。つまり、消費税は商品価格の一部に過ぎず、外税方式の表示のような、商品ごとの明確な消費税額は割り出せないのだ。◉飲食店の「利用控え」が発生するか「飲食店を利用したら、消費税が10%かかるが、スーパーで食材を購入したら消費税0だから割高感のある飲食店の利用を控えるようになる」という意見があるが、そもそも、消費税が何%であっても飲食店で食事をすると、食材原価の3倍以上を取られるのだから、いまさら割高感を問題にして飲食店に行かないという人は一部ではないかと思う。コロナ以来、飲食店の利用率は下げ止まっている。以前は利用していたが、コロナ以来利用しなくなったという人はそのまま利用しないだろうし、それでも飲食店を利用したいと戻ってきた人は飲食店に何らかの魅力を感じているのだろうから、その「魅力」を維持、あるいはブラッシュアップできる飲食店は引き続き利用されるのではないかと思う。さらに、店内飲食ではなく、テイクアウト(正確には、テイクアウエイかトゥゴー)に利用が集中するのではないかと言われる。しかし、上記のような計算方式で出された価格には、食材費以外の経費の消費税も含まれるので、「店内飲食より10%安くなる」という単純な話ではない。テイクアウト用の資材(パックや包装)の費用がプラスされるし、オーダーに対応するシステム(ネット予約など)にかかる経費もある。消費税を「預かり税」と勘違いしている人には、納得のいかない価格設定に見えるだろう。というのが虫けらの見解である。忘れてはいけないのは、「消費税」は、悪税であるということである。解説の中で登場したが、「人件費」は消費税の対象経費にはならないので、消費税引き後の利益以上に人件費がかかったら、赤字でも納税しなければならないのだ。そもそも、事業者(企業)には、法人税(国税と地方税)が課せられている。さらに消費税を納めろと。消費税が「第二法人税」と言われる所以である。さらに、中小零細企業では、消費税額を100%回収できる商品価格にしづらい。同業他社の動向を見ながら価格決定をするのだが、他店より高い価格にすると客を取られるので、できるだけ抑えざるを得ない。つまり、消費税分は「身銭を切る」ことになる。利益を抑えて消費税を納める、ということだ。これは、30年間給与が上がらなかった、さらに、設備投資ができなかった原因である。消費税が増税されるたびに消費は冷え込み、景気浮揚を妨げてきた。30年間、日本が経済成長しなかった主原因は消費税と言っても間違いない。こんな税金、なぜつくったのか。最初に「経団連」と「財務省」と書いた。現在は、財務省が消費税をほしいままにしているが、当初は経団連がゴリ押しして税制を作らせた。なぜ?輸出企業への還付が隠れた条件の税制だからだ。自動車を初めとした輸出企業は大変な金額の還付金を受けている(輸出品は国内で消費されないから消費税がかからないという理屈。しかし、部品などを納めている下請け企業は原材料の仕入れに消費税を支払っている。親企業に還付された金は、下請け企業に還元するのが道理なのだが、それはなされていない)。これは、「輸出補助金ではないか‼︎」と、消費税を批判したトランプの指摘で気づいた人も多かろう。輸出企業(主要20社)への還付金は2兆円(22年)と言われ、トヨタ自動車を例に取ると、2000億円程度、多い年で6000億円にのぼるそうで、これがトランプの逆鱗に触れたようだ。「消費税が廃止されれば社会保障費が賄えない」と言う財務省の御用達学者がいるが、社会保障費は、国民から徴収している「保険料」「年金」で賄うのが当たり前なのだ。「生活保護」「少子化対策」は、抜本的な見直しが必要だろう。いかぬ。話が広がってしまった。言いたいことはいろいろあるが、こういう話題は気持ちが暗くなるので、ここまでに。飲食店にとっての大問題は、物価高である。消費税を0にしてもなお、原価の高騰が大きな負担なのだ。何にしても、早く減税なり物価対策なりをしないと、日本国民は干からびてしまう。「揺れている」場合ではないのだ。虫けらが若いとき、将来、日本がこんなことになると想像すらできなかった。政治の責任は重大である。 慚 愧
2026.02.18
コメント(2)
きのうは、30年来の知人(友人というのは僭越。彼女は虫けらより10歳弱年上で、長年タレントとして活躍しているワンランク上の人)が店を訪ねてくれた。半年ぶり。実は、前回訪ねてくれた日、彼女が帰り、店を片付けて帰途についた虫けらは、自転車ですっ転んで左脚を骨折した。その後、そのことは彼女に言わなかったので、きのう初めて話した。彼女は虫けらの病気を気遣ってくれていたが、骨折のことは初耳だったわけで、大層驚き、心配してくれた。が、もう心配していただくような状態ではなく、普通に歩き、普通に生活できているので、こちらとしては何の問題もないのだが、彼女にしてみれば、自分を見送った後、虫けらが大きな怪我をしたことに、また、そのことを知らずに過ごしてしまった半年間に対して、大変な後悔と反省の弁を述べてくれた。いやいや、誰に心配してもらっても、怪我が治るのが早まるわけでもないし、人を心配させることをあえて言うわけもないし、事は全て終焉しているので、気にしないでほしいと言っても、思っても、彼女の気が済むわけではない。虫「ここに来て脚を怪我したことは、 大変無駄なことだと思ったんですが、 いいこともあったので、帳消しになりました」彼「何? いいことって」虫「主治医が…」と、最初の入院のときに、虫けらの病室を訪ねてくれた怖い主治医がやさしく抱きしめてくれた話をした。彼女は、驚きながらも彼「医師が患者のことを心配することはあるけれど…、 そうなの…」虫「2年も担当してくれたので、いつもと違う虫けらの様子や 脚に固定具をつけてベッドに座る虫けらがかわいそうに見えた なんてことが主治医をそんな行動に走らせたのかなって…」彼「普通の医師と患者の関係じゃ、考えられないけど、 きっとその先生と虫けらさん、馬が合ったのよ」と言われた。誰かと「馬が合う」と言われたのは初めてのような気がする。馬が合う:気が合う、性格や相性がいい、意気投合するという意味。 思想や好みが一致し、なぜか一緒にいて心地よい、 あるいは話がはずむ関係を指す。虫けらは、怖い主治医の性格はもちろん、思想や好みは全く知らないし、知りたいとも思わなかったので、「馬が合う」というほどの一致点はないと思われる。しかし、会話のテンポや話題の捉え方、返答の仕方、帰結点を考えると、怖い主治医の基本的思考と虫けらのそれとは共通点が多いように思う。二人でいる空間も余り不協和音を感じなかったので、体から出る空気感も似ているのかもしれない。で、その話は早々に切り上げたのだが、怖い主治医の話の流れから、虫けらの病気の話題になった。実は、彼女のご主人も虫けらと同じカテゴリーの病を患っている。もう数年になると聞いている。そのご主人が最近大変な状態になったそうだ。原因は抗がん剤の副作用ではないかということ。虫けらもそんなことになってはいないかと、実体験から大変気にかけてくれていたらしい。虫「年明け早々、死にかけました」ご主人と同じような成り行きである。虫「緊急入院しなかったら、もう死んでいます」ひととおり正月明けの顛末を話した。ご主人の話も詳しく聞いた。かかりつけの病院に行くのが少し遅れたが、主治医の迅速な処置のおかげで無事回復されたとのこと。虫「よかった」彼「病院から電話がかかったときは、 死んだんじゃないかと驚いたわよ」少し冗談めかした言い方だったが、これは本音であり、本当に驚いたと思う。虫けらは、そんな思いを誰にもさせずに逝けるので、よかった、と改めて思った。もし夫が生きていたら、両親が生きていたら、と考えると、ゾッとするのだ。彼「先生の新しい赴任先、知ってるの?」虫「私は知る必要がないので、調べたりしなかったんですが、 店のお客さんがその筋の人で、すぐに知らせてくれました」彼「その筋の人?」虫「放射線の治療器を販売している会社の役員さんです。 総合病院のがんに関する診療科のことは 熟知されているんですよ」彼「へえ。どこの病院?」虫「◯◯(最寄駅名)にある」彼「△△病院?」虫「はい。よくご存じですね」彼「うちの主人がかかっている病院だもの」虫「えーっ!! ほんとですか?」彼女は大阪の隣の県の関西でも屈指の高級住宅街に住んでいるので、大阪市内の病院にかかっているとは思わなかったのだ。そのご主人がかかっている病院…。大阪には、がんに関連する医療を提供する総合病院はたっくさんある。よりによって、ご主人のかかっている病院が怖い主治医の新しい赴任先とは。しかも、彼女のご主人は医師で、虫けらの主治医がだれかというのもご存じなのだ。いや、虫けらは詳しいことは言っていないのだが、虫けらの話(病院名、怖い主治医の出身大学と役職)を彼女の口から聞いたご主人が類推し、調べたのだと彼女が教えてくれた。これは困った。医師同士、話もしやすいだろうし、ご主人の主治医を通して虫けらの話が怖い主治医に伝わってしまうかもしれない、などと想像すると、言いようのない焦燥感が湧き上がった。もちろん、そんなことはないとは思う。しかし、これまで、思いも寄らぬ人から「虫けらさんのこと、聞いたよ」「あそこで虫けらさんの話題が出て」「あの人と虫けらさん、仲がいいんだって?」と、虫けらの知らない場所で誰かがあることないことを言っていたという経験があるので、あながち絶対ないとは言い切れないと思うのだ。もう怖い主治医との医師と患者の関係は終わった。もう二度と会うことはない。もう過去の思い出になっていた怖い主治医がやおら温度のある人間として虫けらの記憶に蘇るような感覚がした。運命というか、縁というのか……虫けらの周りには、そういう巡り合わせのような話がたくさんある。今回は、再び怖い主治医との運命を感じる……、というほどのことはない程度の話である。ただ、刺激が強かったのか、ご主人が医師なので、ご主人の意見を聞いたのか、きょう、メールが入った。彼『自分と置き換えて想像したり…、 なかなか眠れない夜でした』とのこと。多分、怖い主治医のハグ事案についてだろう。そうだろう。そのとき虫けらも思わず虫「これは夢ですか? 現実ですか?」と怖い主治医に聞いたほどなのだ。虫けらだって、医師はもとより、得意先や店のお客さんとだってそんなことをしたことがない。虫けらにとっては人生最大の衝撃事件だった。その衝撃が彼女にも伝播したのだろうか。申し訳ない気持ちになった。あ、ご主人にもこのことを話した?それは困る!と言っても、止められないが。ま、このことくらいは話してもいいと思ったのだが、この調子だと、他のことを話したら卒倒されるかもしれない。墓まで持っていくしかない。 極 秘
2026.02.06
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1