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虫けらの物言いが胡散臭いのか、言ったことが浮世離れしているのか、虫けら自身が信用に足らぬ人物だというのかっ!!!つい、興奮してしまった。最近(いや、以前からかもしれない。とりあえず、最近とみに、ということにして)、虫けらの言ったことが相手に信じてもらえないことが多くて、なぜに? と考えてしまうことがある。◎Amazonで購入した服が……昨年の春、Amazonで購入したてのセーターを着て湯治旅行をした。電車での旅だったので、片道3時間以上かかったが、無事宿に到着し、セーターを脱いだ。宿泊中の部屋着も、外出時の服装も、別のものを持参したので、Amazonセーターは帰路に着くまでバッグの中。帰路も3時間以上の電車の旅。JR西日本(大阪駅)ですったもんだがあったが、ほぼ予定どおり自宅に到着し、部屋着に着替えようと洗面所でAmazonセーターを脱ぐ。ピリピリピリえっっっ???セーターの右脇、二の腕あたりから裾まで縫い目が解けてパックリ割れた。えっっっ!!!である。旅の「往復」に着用しただけで、セーターが見事に破れた、ということだ。見るも無残な姿になった。どうしよう、と悩んだが、伸縮性のあるセーターなので、安直にミシンで縫い合わせたりしようものなら、縫い糸が突っ張らかって、着づらくなるに違いない。糸を工夫するか、伸縮性のある縫い方ができるミシンを手に入れるか、リフォームに出すか…。保留。安いセーターなので、リフォームで当初の価格を上回ったらやってられない。骨折したときに、店のお客さんが自宅を訪ねてくれた。誕生日を一人切りで、動くこともできずに過ごすのはかわいそうだということで。その人にAmazonセーターのことを話した。客「え、そんなことある?」虫「私も信じられなかったですよ。 旅行の往復に着用しただけなのに、 右側がベロベロになるなんて」客「へぇ、すごいね」ん? なんか、反応が鈍い。これは信じてもらえてないな。しばらくは、他の話題を話していたのだが、どうも気になったので、2階に置いていたセーターを片足で(杖をついて)取りに行った。わざわざ大変な思いをしなくても…と言われるともっともな話だが、捨て置けないほど気になったのだ。虫「Amazonセーターです」客「そんな、わざわざ…」虫「信じてもらえてないみたいだったので」お客さんがセーターを手に取って客「えーっ! こんな破け方、見たことない!」虫「そうでしょう? 私が驚くの、 理解してもらえました?」客「こんなことある? びっくりしたぁ」ようやく信用してもらえた。しかし…、最初に信用してもらえなかった理由は、セーターが破れた経緯と状態が想像できなかったということだろうか。とはいえ、虫けらの言うことが余りにも「おかしい」と思われたことは間違いない。破れたセーター。一瞬でこういう具合に◎長い鍵店で天満のエロ男爵と世間話に興じていた。虫けらは自らが体験して知ることになった「中国人の生態」を男爵に伝えたかった。自宅マンションの居住者であろう女性が、中国人だと推察された。言葉でわかった。濁音がないのと独特のイントネーション。その人とはゴミ置場前で接触し、会話をした。それを話すときに、ゴミ置場のドアがリペアされてそれまで暗証番号を押して開ける方式だったのが、専用の鍵に変わったことを説明しなければならない。虫「ゴミ置場のドアがリペアされて、 鍵式に変わったんやけど、 この鍵が異様に使いにくいんですわ。 変に長いし、差し込んでから押し込む方式で…」男「へぇ…」ん?反応が鈍い。また信じてもらえてないな。何かおかしなこと言ったか?ドアがリペアされた、鍵が長い、差し込んでから押し込む……。あ、「鍵が長い」がおかしかったのか。「鍵が長い」に間違いはない。管理会社から送られてきたとき、虫「なんでこんなに長いんや」と虫けらも驚いたほどだ。すかさずキーケースを取り出して、男爵に見せた。虫「これよ、鍵」男「え、ほんまや。なんでそんなに長いねん!」少しお怒りのようだ。男「長い鍵って、何やねんって思ったわ。 そんな長い鍵、見たことないで」虫「……ほんまよ。スペアの鍵つくりに行ったら、 こんな長い鍵、つくってくれるんやろか」ひとしきり、鍵屋の話になった。これは、虫けらに問題があるわけではないことは明らかだ。こんなに長い鍵は、おかしい、という話である。しかし、こんな長い鍵を持たされる虫けらが特殊だということなのか…。左がゴミ置場の鍵。右は店の玄関の鍵「中国人の生態」は、この話題には関係ないので、またの機会に。◎あと数ヶ月このブログにもちょいちょい書いているが、必要に迫られたとき、虫けらは自身の病状を包み隠さず話すことにしている。隠したら、話が進まないとか、誤解を生んであとで誤解を解くのが面倒だと感じたときに限るが。しかし、話したときにすぐに信じてくれる人はほとんどいない。まずは、病室の掃除をしてくれた女性。整形に2度の入院していたとき、病室が近かったので、2度とも同じ人に掃除してもらっていた。9時過ぎにやってきて、室内を1分ほど、トイレ&シャワー室を2分ほど掃除してくれるのだが、室内の掃除のときにおしゃべるするようになった。掃「どちらがお悪くて?」虫「左足の膝下を折りました」掃「お若いし、お元気だから 治りも早いんじゃないですか?」虫「いえいえ、いい年ですよ。 怪我が治るか、命が尽きるかの競争です」虫けらが病気の話をすると、掃除の女性はキョトンとした表情でこちらを見る。信じられない、というより、冗談だと思ったのかもしれない。虫「温存療法でいいと思ったんですが、 脚が治るより先に死んだら元も子もないので、 手術することにしたんですよ」笑いながら言う虫けらの声や顔と、病名がうまく結びつかなかったのだろう。言葉が返ってこなかった。退院の日には、わざわざ挨拶に来てくれた。掃「掃除は退院されてからなんですが、 挨拶に…。 手術されたので、怪我はすぐに治ると思いますが、 お体に気をつけてください。 そんなにお元気なんだから、長生きされますよ。 病気で亡くなる方は、そんな声や表情じゃないです」というようなことを言われた。もしかしたら、最後まで信じてくれなかったということかもしれない。歯科医師。歯「抜歯したところは大変きれいですし、 問題ないですよ。 ただ、それに伴って、心配なのが…」抜歯した後、周辺の歯への影響などを話してくれ、「インプラント」など治療の話になった。虫「先生、最初に申しましたとおり、 処置はこれだけで結構です。 長期にわたる治療の話は無駄なので」歯「……、そう聞いてるけど……、 ほんまかいな。信じられへんねんけどなぁ」虫「ほんとですよ。嘘じゃないです」歯「えらい元気やんか。ほんまに病気なんかって…」虫「この間も死にかけました。 3ヵ月がいいところかと。 半年は無理です」歯「そうなんか…」最終の通院時に、歯「これで終了です。次は3ヵ月後の定期メンテです」虫「生きていたら、まいります」歯「ぜひ来てください」という会話をした。まだ信じてもらえてないような気もする。戒名(法名)をつけてもらった尼僧。電話にて。尼「声がお元気ですね」虫「体も元気です。仕事も毎日してます」尼「こういう仕事をしてると、本当にあちらに 行かれる方の声はわかるんですよ」虫「この間受けた手術のおかげで、 すぐにあちらに行くことはないと思いますが、 いつ、どんな症状が出て、それが命取りになるか わからない状態ですよ」会ったとき。尼「お顔が明るいですね」虫「そうですか? 特にいいこともないので、 いつもこんな感じです」尼「病気にやられている人の顔ではないですよ」毎度この調子で、励ましてくれているのだと思うが、お寺関係の人は霊感があったりするので、何かが見えているのかと勘ぐってしまう。励ましは嬉しいが、言葉の端々に、虫けらの言葉を「信じられない」という気持ちが出ているように思えて仕方ない。事ほど左様に、病気のことを話すと皆同じような反応である。言う必要のない人には言わないので、違う反応をする人がいることも確かだと思うのだが…。病気のことを言うのは、必要があるからで、それを信じてもらわないと話が進められないし、病院関係者や医療従事者には嘘を言っても仕方ないから話すわけで、皆一様に信じ難い、といった表情や反応を返されると、虫けら自身に問題があるように思えて仕方ない。嘘つきの顔をしているのだろうか。どうしたら、信用してもらえるのか。難しい問題である。 眉 唾
2026.01.31
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一昨年(2024年)、「怖い主治医の謎の言葉の答え合わせ」というタイトルで虫けらの妄想と憶測で綴ったシリーズがある。前回、出会い頭の怖い主治医の言葉の意味を確かめたという「真実編」をアップした。今回は、ちょっと衝撃的で、どう昇華したらいいかが難しい話題である。現実として理解できているのだが、怖い主治医の気持ちや人間性を分析し、腑に落とすことができていない。ま、いい。「衝撃! 主治医の闇を知る!」で書いた出来事を確かめる機会を得た。虫「先生、手術から1年後の造影剤CTの話のとき、 おっしゃった言葉、覚えておられます?」怖「んー、どんな言葉?」虫「私が、右上に視線をとめて考えていたら、 『どうしました?』ってお聞きになって、 『前回の検査のとき、服装はどうだったかって、 考えてました』って答えたら…」虫けらは、自分から話し出しておいて、言うか言うまいかためらった。『衝撃!〜』で伏字にするほど、虫けらにとって、その単語は衝撃的だったのだ。虫「先生が『ウエストニッパーみたいなものを 着けてなかったら大丈夫』って おっしゃって…」怖「あぁ」虫「私はその単語を知らなくて、でもどうも ウエストを締め付ける下着だと思い当たって、 『いや、そんな特別な…、普通のゆるゆるな…』 って、あたふたして答えたんですが…」怖「あなたが、そんなものを知らないとわかってて、 からかったんや」えええっっっ!!!ガーンである。からかわれた……。怖い主治医が虫けらをからかった……。虫けらは、女性の下着の名前を知らなかった……。その単語にあたふたした……。すべてがショックである。コピーライターやプランナーという知識量の豊富なことが最低条件のような職業を長年やっていたのに、女性として、知っていて当たり前のファッション用語(?)を知らなかったし、怖い主治医はそうとわかって虫けらをからかったというし、虫けらは、そのからかいにドンピシャとばかりにハマってしまった……。なぜ、「ウエストニッパー」を知らなかったのか。。ビスチエならわかる。ドレスの下に着けるコルセットも知っている。しかし、ウエストニッパーは知らなかった。これは、「補正下着」のカテゴリーなのだろうか。きれいにドレスを着こなさなければならないキャバ嬢やクラブのホステスさんのようなちょっと特別な人のニーズによって開発されたものなのだろうか。虫けらは、ボディスーツはもちろん、ガードルさえ着けたことがない。いや、そんなもの着ける必要がないくらいスタイルがいい、というわけではない。体を締め付けるものがダメなのだ。下着だけではない。指輪、ネックレスの類もダメである。腕時計でさえ、食事や打ち合わせのときにははずしてテーブルに置いておくくらい体に密着するものを避けたいと思っている。怖い主治医はそういう虫けらの習性を知って…、そんなわけはない。診察時にアクセサリーや腕時計を着けていたことはないが、それは検査があるからで、検査時に金属製のものをつけていたら、大抵はずすように言われる。だから、はなから着けていかないだけである。スタイルがいいから、必要ないと思って…、もっとあり得ない。なぜなら、手術時には素っ裸になるので、怖い主治医は虫けらの体型を熟知しているだろう。ボンッキュッボンでないことは明らかだし……いや、コンプレックスを披露するのは余りにも悲しいので、これくらいに。。多分、虫けらは世間知らずと思われていたのだろう。なぜ?どちらかというと、虫けらは「遊び人」「不良」「不真面目」と思われがちである。顔つきのせいか、目立つ生き方をしていたせいか、はたまた妬みや嫉みの標的になっていたのか(自身ではついぞ認識したことはないが、周囲から何度か指摘されていた)……。例えば、喫煙者と勝手に解釈されたり、男性経験が結構多いと推測されたり、一度に何人もの男性と付き合っているという噂を流されたり……。しかし、虫けらは「クソ」がつくくらい真面目である。嘘がつけないし、悪いことを考える能力が皆無である。そのことを知っているのは、夫くらいである。親も知らないし、兄弟などもっと知らない。しかし、怖い主治医には見抜かれていた。何の話のときだったか覚えていないのだが、怖い主治医から怖「一途やろ」と言われたことがある。何に対してかというと、男性に対してである。そのとおりである。夫と暮らし始めたときからいままで、夫以外の男性を好きになったことがない。なぜバレた?……しまった!!なぜかを聞いていなかった。それさえ聞いておけば、怖い主治医が抱く(いだく)虫けらへの認識を読み解くことができたのに。。ぬかっとったぁー。というわけで、二つ目の謎の言葉の真実を披露した。まだあったように思う。思い出したら書こうと思う。最期のときまでに思い出すかどうかわからないが。。 薄 命
2026.01.25
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衝撃でもなんでもない。昨年からずっと言っていることである。先月21日の服用を最後に年末年始のイレギュラー日程となり、通常1週間の休薬期間が2週間に伸びた。それが理由かどうかはわからないが、黄疸が出て「これはいかん」となった。急遽入院し、閉塞しかけていた胆管を広げる手術を受けた。幸い、黄疸も引き、数値も改善した。きょうの血液検査では、いつもどおりのよい数値に戻っていた。診察については、課題があった。入院中に懸案になっていた主治医との「相談」が待っていたのだ。抗がん剤を「やめるとき」についてこちらの意思を示しておかねばならない。怖い主治医に話したような、個人的な事情を説明する時間もないし(外来診察時間は限られている)、新しい主治医がそれを受けとめてくれるとも思えない。端的に「いつ、こうなったらやめる」と言わない限り、話は始まらないし、終わらないと考えていた。主「治療、どうします?」きょうの治療は受けるつもりでいた。すぐに死ぬわけにはいかない事情が幾つかある。2年半かけても片付かないことだから、あとどれくらいの時間があれば処理できるかわからないので、「死んだら死んだでなんとかなる」という気持ちもあるのだが、できれば処理しておきたい。虫「今回のステント手術を受けなかったら、 いま、どうなっているでしょう」主「もう亡くなっていたかもしれませんね」そうなのだ。「黄疸が出たら、早い」というのはわかっていたし、主治医も言っていた。11月に抗がん剤を再開しなければ、確実に年内に死んでいたのだろう。主「抗がん剤治療をしている中での症状なので、 対応できましたが、治療終了、となっていたら、 対応できませんでした」そうなのだ。痛みを取る、吐き気を止めるなどのがんそのものが起こす症状には対応してもらえるが、「治療」とみなされることは一切してもらえないのだ。つまり、11月の抗がん剤再開を拒否していたら、虫けらは既に死んでいるということだ。虫けらは「年内が精一杯」と去年の初めから周囲にそう言っていたし、ブログにもそう書いていた。これほど的確に計算できていたとは…。自分でも驚くばかりだ。それにしても、これも運命ということなのか。2度目の抗がん剤治療をすんなり受け入れた経緯は明確なものではなかった。怖い主治医の進言なら、拒否していただろう。新しい主治医だったからこそ、「なんとなく」という心境で受け入れ、今回のことにつながった。主治医が変わったことがよかったのか悪かったのか。というわけで、残り時間は本当にない。抗がん剤は効いているとは言い難い。がんを「消す」「小さくする」という効果は期待できない。「増やさない」「大きくしない」が目標だが、達成は難しい。とにかく、片付けなければならない大物3つ、これを早急に処理したい。きょう、不動産屋と会った。条件を変更して、とにかく売ってほしいとお願いしておいた。これまでもそう言っていたのだが、本腰を入れてもらうように再度強くお願いした。近々、店の大家さんに会う。こちらから電話でも、会ってでも話がしたいと申し出た。応じてくれるようだが、明確な日時が決まっていない。ちょっとイライラする。が、仕方ない。連絡を待つことにする。不動産屋との交渉は2年半、店の大家さんとの交渉は5年かけている。そろそろ決着させないと、双方にとってデメリットが大きくなりこそすれ、メリットはなかろう。そして、できるだけ早く司法書士に連絡を取って、公正証書の作成をしよう。年末年始の繁忙期を避けていたのだが、そろそろいいだろう。そうだ、法名をもらいに行かねば。やらなければならないことはたくさんあるが、プライオリティをつけて処理しよう。できなかったらできなかったで、仕方ない。何しろ虫けらは既に死んでいるのだから、いくらあがいてもどうしようもないことだと思えば気が楽になる。とはいえ……広告制作会社をやっていたころのような、納期に追いかけられる焦燥感を人生の終焉で感じるとは。。これも運命なのだろうか。虫けらの運命は、いつもこうなのだ。大小問わず、かなりの難題にぶち当たっては力技(ちからわざ)で解決してきた。死ぬまでそのサイクルから逃れられない。現世の虫けらの天命は、投げかけられる幾つもの難題を一つずつ解決することなのだと思う。来世では、もう少し楽な天命を与えてもらいたいものだ。 粛 々
2026.01.19
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病室に、尼僧が訪ねてくれた。この人は、【ゾクッ報】これが霊能者の真実!?で登場した人である。虫けらが死んだときに「法名」がないと、納骨が難しくなる。(「法名」は一般的に「戒名」と呼ばれるもの)急に気づいて連絡を取った。最初は事務的に話を聞いてくれていたのだが、尼「で、どなたが亡くなった?」虫「まだ亡くなってないんですが…」尼「あ、そうですか。生前でも法名をつけることが できますよ。で、どなた?」虫「私です」尼「えっ? おばあさま?」『あら、祖母が見えたのかな?』虫「いえ、私です?」尼「えっ? あなた?」虫「はい。すぐに、という話ではないんですが、 そろそろなんです」などという会話をして、作業手順を確認して電話を切った。しばらくして、再度電話をかけてきてくださって、虫けらの話を長い時間聞いてくれた。最後に、虫けらの母方の祖母の話をし、不思議なことを言われた(【ゾクッ報】〜で詳細記述)。虫「ご心配なさらないようにお願いします。 私はいまは元気ですし、仕事もしています。 自暴自棄になったり、悲しんだりしていないので、 心を砕いてくださる必要はありません」と申し添えていたのだが、大変心配してくださった。入院当日の夕方、簡単な手術を終えてストレッチャーで病室に戻った虫けらをその方が待ち構えていてくださっていた。虫けらは手術中の2時間ほどを麻酔で眠っていた上、喉の感覚がなくなる麻酔薬を塗布していたので、頭がぼおおぉーっとしている上、口の動きがぎこちない。話せるような状態ではなかった。しかし、お世話になっている方が来てくださったのに、寝転んでいる場合ではない。ベッドの上に座って話をする。虫「薬のせいで、呂律が回りません。 すみません」と、言い訳をしたのだが、呂律が回らないのはどうにもならない。尼「そんなことは気にしないでください。 心配で、心配で仕方ないので、 迷惑だと思いながら来てしまいました」とおっしゃり、なぜか虫けらの生い立ちや祖母、親との関係、兄弟のこと、仕事のことなどを質問されて虫けらが答え、それを黙って聞いてくださった。法名を考えるのに必要なのだろうか。そんなことを思いながら、つまらぬ話を1時間近く話した。最後に、法名の5つの候補を見せてくださった。『あれ、できてる…。じゃ、虫けらの話は何のため?』不思議だったが、仏教は懐が深い宗教なので、こういう作業も必要なのだろうと思った。連休明けの昨日(13日)、朝9時ごろに主治医が病室を訪ねてくれた。久々に…絶望を感じる朝に書いたように、主治医は虫けらが言おうとした抗がん剤治療の話をさせてくれなかった。その日の夕方、また尼僧が病室を訪ねてくださった。歩くのがつらいような表情と歩き方。尼「心配で、心配で。考えると、体力が持って いかれるんですよ」虫「心配しないでください。私は元気です」尼「ええ、声も張りがあるし、表情も明るい。 わかっているんですが…、枕元に立つんですよ。 ◯◯さん(義父)が」虫「えー、何で?」尼「『かわいそうや、助けたってくれ』って」虫「そうですか。お父さんが心配してくれている ってことですね?」尼「毎日、枕元に立ってね」虫「それは、⚫︎⚫︎さん(尼僧のお名前)のお優しさです。 お父さんはそんな心配してないと思いますよ」尼「心配そうな顔してるんですよ…」虫「私はこの病気のことを理解してますし、 自分の意思で治療をやめたりしてますから、 お父さんもそれは尊重してくださると思います」などという話をしていたら、やおら、主治医が病室に入って来た。主「あっ、えっと…」主治医が尼僧を見てひるむ。何かを感じたか?虫「こちらは大丈夫ですが…」主「そうですか。 治療のことは、月曜日に相談するということで」虫「はい」主「よろしいですか?」虫「はい。よろしくお願いします」主治医が病室を出ていこうとしたとき、虫「わざわざありがとうございます」と声をかけた。もしかしたら、治療のことを話し合うつもりで病室に来てくれたのではないかと思った。仕方ない。尼僧に、主治医との相性を聞こうかと思ったが、占い師でも、それを生業にする霊能者でもないはずで、つまらぬことは口にしなかった。しかし、後で思った。怖い主治医を見たら、何とおっしゃっただろう。ま、妄想するしかない話はしても仕方ない。今朝(14日)、病室に主治医が来てくれた。用事はない。退院するのみなのだから。しかし、昨日は来客で話ができなかったので、その続きを話すために…、と思ったが、主「退院ですね」虫「はい」主「かゆみなどの症状は?」虫「もう全く」主「よかった」虫「ありがとうございます」主「治療のことは、来週の外来で」虫「はい」主「じゃ」虫「ありがとうございます。お世話になりました」昨夕の話と同じ。これはどういうことだろう。13日に主「難しいことは考えず、これまでの抗がん剤を しばらく使うことをお勧めします」と言い放って病室を出たことに、わずかな後悔があったのかと思ったが、そうではないかもしれない。ま、探っても仕方ない。来週の外来で結論が出る。とはいえ、がん治療というのは、本当にストレスだ。人任せにできたら楽なんだろうけれど、虫けらは変わり者だからか、それが絶対にできない。言葉を口にするときは、相当考えた後のことだから、相手の反応によって軽く変えることなどできない。とりあえず、自分の思いを最後まで言わないと納得できないし、その後の自分が取る行動は、相手にも納得してもらわないと気持ちが悪い。こういう性格だから、病気になるのか。。来週までは、入院でリスケした予約や、やるつもりでできなかったことのフォローにあてる。入院中は余り眠れなかった。きょうは早めに寝て、あすはいつもより少しゆっくり眠ろう。それにしても、人と接するのは大変疲れることである。退院祝いの食事は、病院食では絶対に出ないフライドポテトとビールにした。不謹慎極まりないが、食べたいものを食べるのがストレスレスの基本である。このポテトはおいしい(スギ薬局で購入)我慢したとて、寿命が伸びるわけではない。食べたいものがあるのは幸せなことだ。食欲もなく、食べたくても吐き気で食べられないがん患者もいる。油物もアルコールも大丈夫。虫けらの肝臓の働きは一般の健常人より上なのだ。が、病気に直接打撃になることは避けようと思う。いますぐに、コロッと死んでしまうのは本意ではない。とはいえ、「いつまで生きたい」という明確な数字もない。週明けまでに、主治医にどう話すか考えねば。怖い主治医に対峙するより難しいかもしれない。何しろ、新しい主治医のことを全く知らないし理解もしていない。怖い主治医は、こちらから言葉を投げかけたとき怖い主治医なりの反応があった。が、新しい主治医は全く反応がない。これは難関かもしれない。そして、尼僧。心配してくれるな、と言っても意味がない。心配するのは相手の心の持ちようだから。しかし、心配してもらうのは大変ストレスである。誰に心配してもらっても、治る病気ではない。自分が心配していないのに、誰かの心を煩わせるのは申し訳ない以外の何物でもない。ふぅ。胃を傷めないよう注意して、週明けの戦略を練ることにしよう。 疲 弊
2026.01.14
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退院が決まった。あす。足掛け1週間。予定どおり。このことが絶望なのではない。9時ごろに主治医が病室を訪ねてくれた。主「体調は変わりありませんか?」虫「はい」実はこの5日間、看護師の皆さんから「体調に異常は?」「吐き気は?」「痛いところは?」「おなかの張りは?」「食事は食べられる?」「出血や口内炎は?」などと、さまざまな問いを受けていた。そういう症状が出てもおかしくない状況だったということだろう。「体調に変わりない」という前提は、最後に面談したとき(先週金曜日)には虫けらの体調が悪くないという話をしたことだ。看護師の心配とは裏腹に主治医には、虫けらに対する「心配」は全くなかったということだろう。主「退院はあしたでいい?」虫「はい」あっけなく決まった。もちろん、血液検査の結果を受けてのことで、数値的な裏付けがない話ではない。主「じゃ、そういうことで」と、主治医が病室を出て行きそうになった。虫けらは、虫「治療のことですけど」と呼びとめる。主「あ…、薬を強くするという方法もありますけど」抗がん剤治療が大前提の言い方。虫けらの出鼻をくじくのがうまい。しかも、さらに強い薬を使うことを勧める。虫「1回目の抗がん剤を使う前から言っていたんですが… 抗がん剤を使わずに過ごすやり方を考えたいと ◯◯先生(怖い主治医)にお願いしていました」主「抗がん剤を使わないと、どうしようもない時期に 来ていますからね」虫「抗がん剤はやめどきが難しい。 死ぬまで続けるのが通常でしょうけれど、 生活ができなくなったら意味がない」主「副作用の出方を見ながら、抗がん剤を選んで 使っていくのがいいでしょう」虫「副作用はいやです」1回目の抗がん剤の副作用がいまも継続している。虫「オキサリプラチンの副作用、これから強くなる可能性は?」主「可能性はありますね」それだけで、アウトである。この副作用、握力が落ちて指先が使いづらくなる。一人暮らしの人間にとっては死活問題である。主「難しいことを考えずに、これまでの抗がん剤を しばらく使うことをお勧めします」虫「いつからですか?」主「来週月曜日」主治医の中では、機械的にスケジュールが決められていて、虫けらの意思や要望は全く反映されることがなさそうだ。主「じゃ、そういうことで」病室を出ていってしまった。ややこしいことは聞きたくない。治療は必至。つべこべ言わずに言うことを聞け。という気持ちがにじむ背中だった。あー、1年以上かけてようやく受け入れてもらった虫けらの考えはオールリセットされてしまった。絶望。これが医療の現場なのだろう。怖い主治医が特殊だったのだと思える。しかし、説得を諦めるわけにはいかない。来週月曜日に説得できなければ、治療が始まってしまう。あー、気が重い。調べてみよう。虫けらのいまの状態で、治療を終了したらどれくらい生きられるか。3ヵ月あれば何とかなる。いや、1ヵ月でもある程度処理できる。あー、シャワーを浴びたい。そうだ! チョコレートをポチろう! 錯 乱
2026.01.13
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昨年末、「虫の知らせ」があったかと思われる「会おうよ」「食事しようよ」メールがたくさん届いた。相手は、小学校時代からの友達だったり、いつもは店で会うお客さんだったり、若い頃からの知り合いだったりと、さまざまなのだが、結構久々にメールをやり取りするという人も多かった。メールが届いたタイミングは、2度目の抗がん剤治療が決まったあたり。つまり、昨年1月からずっと放置していたがんたちが、許容範囲を超えて大きくなり、元気炸裂だったので、そのまま放置したら、確実に余命宣告になるだろうという切羽詰まった時期。怖い主治医が相手だったら、抗がん剤治療を断り、物理的対症療法だけを願い出たと思う。しかし、主治医が変わり、怖い主治医に長い時間かけて説明してきた「治療を終了する」という勝手とも言える理由を改めて一から説明し、理解してもらおうという気力がなかった。加えて、「副作用が出にくい」という薬を試してみたい、ブログのネタになる、何事も経験、新しい主治医にも売り上げが必要、などという少々ふざけた思考も手伝って、抗がん剤治療を受けることにした。そういうタイミングで、「会おうよ」メールが続々と届いた。インフルエンザなど、やむを得ない理由で日延べした約束もあったが、ほとんどの人と会い、楽しく過ごした。虫けらとしては、「これが最後」と思って会っていたのだが、年が明けた途端、再び「会おうよ」メールが届いた。年末に会った人の中には、「顔が見たい」「声が聞きたい」と、これまでにその人から聞いたことのない言葉が綴られていたり、遠方から訪れるにもかかわらず、「また機会をつくる」と、無理をさせてしまうような状況がうかがい知れたり、プライベートでは会ったことがないのに、外で食事をしようと、特別感のある申し出があったりと、通常ではない心境でメールをしたためたのではないかと推察された。やはり、「虫の知らせ」なのだろうか。ということは、やはり虫けらは、死出の旅のときが近づいているのだろう。死んだら死んだでなんとかなる。と思わないではないが、海千山千の虫けらだからできるのであって、虫けら以外の人間が処理することを考えると、想像以上の困難を伴うだろうと思われる「大ごと」のやり残しが3つある。これの目処をつけたい。ふと、チョコレートが食べたいと思った。考え事が多すぎて、脳が疲れているのかもしれない。Amazonで割れチョコや大容量のチョコを検索したら、おいしそうなアイテムが二つ見つかった。これまでは、チョコレートなどほとんど食べなかった。虫けらを知る人の中には、虫けらが甘いものを食べるイメージは全くないだろう。しかしこの冬になってから、「チョコレート効果」という大袋のチョコを買うようになった。がんは糖分を栄養源にして増殖する。がんが欲しがっているのだろう。残り少ない商品だったので、すぐにポチりたいのだが、配送日が今週「水曜日」になっている。退院できているかどうか不明である。ゆえに、カートの中に入れたままにしてある。あすは担当医も主治医も出勤してくるだろう。現状をきちんと確認すると同時に治療終了の話をしなければならぬと思う。大変な労力を要するので気が重いが、必ずやらなければならないことだ。治療終了の話をした途端、また「虫の知らせ」を受けた人から連絡が来るのだろうか。人生の終焉に、たくさんの人と会えるのは大変ありがたいことだ。緩和ケアに入ったら、誰とも会うつもりはないので、いまのうちに会っておこう。それにしても、おいしそうなチョコレートだった。早くポチりたい。 散 漫
2026.01.12
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主治医から「1週間の入院」を言い渡され、それに沿った準備をした虫けらだったが、わずか入院2日目に退院の話をされ、思考が停止した話を前回書いた。オーダーした水(2L×6本)が到着したばかりで、そのまま持ち帰るのか!? と、途方に暮れかけた。これは、休み明けに主治医に確かめねばならぬと思っている。1週間が2日になった理由を。そればかりではない。これまでも入院時には、何度も理不尽だと思うことがあった。しかし、どうにか自分を納得させられる理由があり、辛抱することができた。しかし、今回は久々に怒った。理不尽には慣れているし、世の中理不尽でできていると言っても過言ではないほど理不尽なことばかりだ。理不尽を相手に腹を立てても仕方ないと思っている。腹を立てても、すんなり受け入れても、結果は変わりないのだから。ところが、「それは、そちらの論理じゃないか!」と思うことが幾つかあって、辛抱ならぬので、書きなぐって自分を慰めることにする。◎病棟による違い虫けらは、「内科」「外科」「整形」への入院経験がある。同じ病院でありながら、こうも対応が違うものかと、愕然とする。「内科」はエキスパート揃いだと感じた。行動も指示もシステマチック。こちらの要望にも最短だと思えるほど素早く答えてくれる。退院時には、入院に関するアンケートを取られた。このアンケートは内科以外で見たことがない。師長か病棟責任者の考えなのだろう。「整形」は、若い看護師が多い。質問や要望には、即座には対応できないので、先輩や医師に確認して返答するのだが、できるだけこちらの要望を聞き入れるように配慮してくれる。個々が明るくて、話しやすい。技術面は不安だが、要所要所でベテランが登場し、修正してくれる。この3つの科の中では、「外科」は最悪である。点滴が一度で成功したことがない。つまり、技術面で不安がある。内科ではあり得ないこと。さらに、話しづらい看護師が多い。なぜなのか考えてみたところ、患者を人として見ていないように思う。その目に映っているのは患者というモノなのだ。質問にはマニュアルどおり答える。患者には個々の個性があり、状況がある。その返答に納得すると思っているのか、と疑問に思うことがあるのだが、そんなことは考えない。つまり、マニュアル主義なのである。質問しても、答えが返ってこない。違う看護師に同じ質問をしても、前の看護師から質問内容が伝わっていない。不安に思い、メモを渡そうとすると、「大丈夫です」と言って受け取らない。こうなると、不信感バリバリである。↑イマココ◎個室料金の意味今回も個室を取った。入院期間が短かったことと、状態が悪くなったら、家族を呼んで虫けらの死後についての指示をしないといけないという切羽詰まった状況だったからだ。個室料金がどんどん上がっていて、最低料金が16,500円になっているのだが、この金額を病院はどう考えているのかと疑問に思う。看護師の作業や看護対応は大部屋と同じ。食事も別料金を支払わない限り、同じ内容。消灯時間や検査、介護的な内容も変わりない。違うのは、スペース的なものとシャワー、応接セットがあること、冷蔵庫とテレビが無料で使えることくらい(大部屋では、冷蔵庫・100円/1h など有料)。ビジネスホテルだったら、無料のお茶やコーヒーがついていたり、タオル・バスタオル、パジャマ、グルーミングセットが設置されていたりする。しかし、病院にはそれらは全くないし、無料製氷機も、アルコールの自販機もない(当たり前)。なのに、16,500円である。足元を見られたものだ。しかも! 入院して4日目。未だにシャワーを使えていない。これも理不尽の一つ。次に。◎シャワーと洗髪自宅では、毎日シャワーは当たり前。冬場は寒いので、湯を張って入浴するのだが、2日に一度のペースにしている(抗がん剤の影響で変わってしまった髪質のせいで、毎日アイロンは体力的に無理なのだ)。きょうで、入院4日目。こういうことになるのは予想できたので、入院前日には、入念に入浴していたのだが、さすがに4日は…。土曜日にシャワーを使いたい旨を看護師に伝えた。「私では判断できませんので、上の者に聞いてから」との返答。看「入院当日に手術されてますよね。 シャワーで血流がよくなって、 幹部から出血したりするかもしれないので、 シャワーはダメとのことです」これが最終返答なのだが。どう思う?それが本当なら、運動制限があるはずだ。血流がよくなる状況は、シャワーだけではない。しかし、担当医からも主治医からも聞いていない。主治医などは、土曜日に退院する話をしていた。退院したら、監視ができないわけで、そんな重大な監視事項があるなら、患者にも伝えているだろう。土日祝は、シャワーや洗髪は不可、となっている。看護師の手が回らないからだ。土日祝のシフトは極端に少ない人員になる。「働き方改革」の余波だろう。しかし、患者の命も、病気の勢いも土日祝に合わせて強弱、増減するわけではない。厄介な状態になる患者もいるのだ。だから、できるだけ雑用は減らしたいのだろう。虫けらの場合、シャワーの「見守り」は必要ない。ましてや、個室にはシャワーが付いているのだから、勝手に使わせてくれたらそれでいい。それさえ、やりたくないということだ。これは、何かあったときの責任を取りたくないという姿勢のあらわれだろうと思う。看「体を拭きましょうか?」と言われたのだが、背中を拭いてくれるだけだ。しかも、虫けらの手持ちのタオルを使われる。少数精鋭に絞って持参したタオルに余分はない。ちょっと背中を拭かれるだけで、タオルを1本使用不能にされたくない。虫「シャンプーをシャワー台でさせてもらえませんか?」個室のシャワーを使うのは断念し、病院のシャワー台を使わせて欲しいと願い出た。看「あ、いいですよ。何時にしましょう?」ということで、それだけは聞き入れてもらった。しかし! 看護師に洗ってもらうのではない。それは、虫けらにとって別に問題はない。しかし、基本的には看護師に洗ってもらうものなのだ。自分で洗え、と言われたことは一度もない。が、今回は土曜日だったので、そうなった。洗髪台を見ると、シャワーヘッドの位置が逆だ。看護師が洗うことを前提につくられているのだ。右手でシャワーヘッドを持つと、顔の前でホースがクロスしてしまうが、仕方ない。かくして自分で洗髪し、ドライヤーを借りて元に戻し、一人で完結したのだが、看護師が事後の確認に来たのは、4時間ほどしてからのことだった。虫けらのわがままが過ぎるということなのか?健康な人間が、4日間シャワーを浴びられないことに不満を持たないものだろうか(虫けらは死にそうなのだが、体調は健康体と変わりなく、健常人的日常生活を送れる)。しかも、個室を取ったのに…。。病院と監獄は大して変わりないものだ。矯正するのが、病気か犯罪癖かの違いだけだ。病室にはひっきりなしに人が出入りするので、着替えもおちおちできない(掃除の業者がおっさんなのに驚いた。気持ち悪い)。飲み食いは病院食と水だけ。外に出られない。シャワーダメ。散歩スペースもなく運動不足。病気になりそうだ。そう。病院は、病気を治す場所でなく、病気を固定させる場所なのだ。 諦 念
2026.01.11
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今回の入院は、主治医から「1週間程度」と言われていた。ちょっとした手術があるのだが、予後を診(看)るために必要な時間だと考えた。木曜日に入院したので、週末の三連休明けに退院日を判断されるとして、6日分の生活用品を確保した。ここ1年半で3回入院しているので、準備はスムーズに済んだのだが、ただ一つ、問題があった。虫けらが見るところ、病院のシステムが結構劇的に変化しているのに気づいたのは昨年10月。院長は変わりないので、多分、新しいコンサルが入ったか、事務長が変わったのだと思うのだが、経営改革が実行されているのだろう。今回の入院に際して、病院の経営改革がこんなところにも波及していた。それは、無料飲料水の廃止である。9月の入院のときは自由に汲んでこられた「湯」「茶」「水」が全面廃止となっていた。これは大変である。日常の飲料(1.5L程度)を確保せねばならぬ。病院内各フロアには、飲料水の自販機があるが、どれも130円以上という料金設定。水は130円/500ml。1階にはコンビニがあるが、店舗規模が極めて狭小で、2Lサイズの飲料水などなきに等しい(常時置いているのは3本くらいの水のみ)。入院までに日がないので、プライム会員の特典をフルに活用すべくAmazonで適当な量の飲料水を探す。2Lサイズの飲料水のスタンダードな配送形式は、9本であることに驚いた。20kg近い荷物を宅配の配達員に持たせるのが当たり前ということなのか。虫けらの入院日程は1週間程度なので、6本あれば十分である。さらに、入院当日の午後か翌日に届くものを探さねばならぬ。付け加えると、薬剤の服用に使うことが考えられるので、硬水はまずい。軟水である必要がある。検索ワードを変更して何度かリサーチするが、なかなか見つからない。15分ほど探しただろうか。ラベルレスの安価な水を見つけた。「富士山の〜」などという名称で、ちょっとおいしそうなのが幸いだ。価格は2L×6本 … 1,078円ポイントやらギフト券やらを使って、864円に抑えた。もし病院で購入していたら…130円×24本=3,120円である。虫けらは自宅では、三菱レーヨンの浄水器を使用しているので、日常の飲料水を購入する習慣はない。入院でこんな心配をするのは初めてである。水は、9日の夕方に病院に無事届いた。さて、入院生活。ここ2日は、8日(木) 検査・主治医の診察 入院・検査・手術 絶食と点滴の生活。許可飲料は水のみ。 入院時に内科担当医の病室訪問 術後に主治医の病室訪問9日(金) 検査・予後判断 レントゲンと血液検査を朝からこなす。 朝、担当医と主治医の病室訪問 何としても昼食を食べさせてくれるよう 担当医(内科医)に懇願する。 主治医には、状態報告のみ。 夕方、再度主治医病室訪問といった具合。虫けらは5日間程度の絶食は難なく実行できる。しかし、ここ数週間で体重が目立って落ちている。食欲が余りないという問題より、がんが栄養をどんどん吸収している問題があり、それがいやな感じなのだ。これ以上体重が落ちると、筋肉が痩せてしまう(体脂肪も内臓脂肪も消費済み)。筋肉が痩せると動きにくくなり、床に着いてしまう。寝たきりになると、厄介なのだ。病院には長く入院できないので、行き場を失ってしまうことになる。それを防ぐために、栄養のある食事は必須だし、それがあるから入院をすんなり受け入れた。虫けらから要求しないと、昼食も絶食になりそうだった。担当医「様子を見て夜から…」虫けら「昼食から食べさせてください」担当医「そうですね…、じゃ、異常があったら、 すぐに言ってくださいね」虫けら「はい」なぜ、こういう会話になったかというと、手術直後の検査では基準値だったアミラーゼが翌日朝の検査では、3ケタまで上昇していたからだ。これは、急性膵炎に移行する可能性が高い状態。実は、今回虫けらが受けた手術から急性膵炎に移行する確率は10%もあるというのだ。大変高い確率である。あぁ、来たか…と思った。虫けらは膵炎を2回やっている(自力で治癒)。10%側に入るのではないかとふと考えてしまったのだ。9日(金)の朝、みぞおちと背中に鈍い痛みほどではない違和感と、腹部の張りを感じた。36時間以上食事をしていないのに、である。膵炎か…。が、急性膵炎の症状の進展具合を熟知している虫けらにとって、これは心配するほどのことではないと考えた。病院にいるのだから、痛み止め(薬剤はないのだが)や症状の進行を食い止めることはすぐにできるだろう。こうして昼食は無事GETできた。夕方、主治医が病室にやってきた。主「どうですか? 痛みや吐き気はありませんか?」虫「朝はみぞおちや背中の違和感とお腹の張りが ありましたが、いまは落ち着いています」 (症状は、朝、主治医が来たときに話している)主「そうですか。どうしましょう、あした、 退院したいですか? ◯◯さん(内科医)と 相談しよか(独り言的)」虫けらの頭には幾つもの???が浮かんだ。朝、内科医が病室に来たときに、アミラーゼの数値が3ケタだと聞かされた。その状態で、退院はなかろう。しかも、水が届いたところである。12kgもあるのだ。手持ちでは、持ち帰れないではないか。頭の中でぐるぐる考えながら、虫「まだ、早いのではないですか?」とようやく答えた。主「いや、あしたから連休になるんでね。 週明けでもいい? 退院」虫「…は、はい」こ、これは……。新しい主治医のことを、虫けらは信頼できる医師と思い込んでいた。怖い主治医より少し若いものの、経歴や経験、肩書きは遜色ない感じだった。が、ひょっとして……。思い込みは怖い。虫けら自身がちゃんとせねば。入院期間を1週間と言っておきながら、たった2日で退院の話をするのか?血液検査の結果をちゃんと見たのか?今後の治療の話し合いもせず、退院させるのか?怖い主治医には、自分の経験や文献などを調べた知識でさまざまな質問や意見を言ってきた。それは、自分の知識量を自慢するわけではなく、治療を終了することへの、主治医の精神的負担を軽減するためだった。「それも、あれも考えた末、治療を終了したい」と言えるように勉強もしたし、怖い主治医からの質問にも常に忌憚なく答えた。……そろそろ、治療終了の話をするか。しかし……、まだ片付いていない「大物」を何とかする時間が欲しい。いや、これから始めるわけではないのだ。もう2年以上前からずっと進めているのだが、なかなか処理できずにいる。あれ、随分な文字数になっているな。理不尽はまだあるので、2回に分けることにする。とりあえず、生きています。 悲 報
2026.01.10
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あす、緊急入院する。きょうは、外科ではない他の科の検査があり、病院に出向いた。きょう入院だったら、ちょっと楽だったのに、と残念に思った。主治医の都合で、あすになった。主治医の都合というのも、多分手術である。水曜日は外科の手術日なのだ。病院にいるのだから、きのう、おとといの入院を進言するくらい急ぐのなら、とりあえず入院させてくれても…。愚痴はもういいか。検査結果は良好で、次の検査は1年後、となった。もう検査することはない。今回の入院で、不意に死んでしまったら大変、と、死後の処理手順を綴ったファイルを整理していたら、「あ、これはすぐに手配が必要だ!」と思ったことがあった。「法名」である。一般的には「戒名」という。納骨をどこにするか随分迷ったのだが、さまざまな手間を考慮したら、一番楽な方法だったので、夫の家族の墓に入れてもらう手はずを整えている。仏壇形式の墓なので、「名義人」が必要で、夫の死後、虫けらが名義人になった。実は、便宜上「夫」と言っているが、夫とは籍を入れた関係ではない。しかし、夫の両親や親戚とも仲良くしてもらってきたので、夫の家族の墓に入ることは誰も反対しないだろうと、勝手に手続きを済ませた。そこに納骨するとなると、骨壷にその宗派に合わせた「法名」が必要になる。夫の父、母、夫の戒名をつけたくださった寺の窓口の方(女性)に連絡を取った。状況を説明し、必要事項をメールして、あとは法名を受け取るだけだと思っていたら、こちらの状況を詳しく聞きたいと、電話をしてきてくださった。義父の葬儀の時からこれまでの13年間の話や夫家族との関係、夫の病気のことなどをつらつら話していたら、1時間ほど経ってしまった。湯を入れていた風呂が溢れてしまっていることに気づき、そろそろ電話を切らねば、と思っていた時に、母方の祖母の話になった。とても不意だったのだが、寺「おばあちゃん子でした?」虫「そうなんです」寺「いなせな方ですよね」え、なんでわかるの?祖母は明治生まれだが、家庭臭のしないきれいな人だった。京都の花柳界で芸妓をしていたので、容姿もさることながら、言葉や生き方がきれいでさっぱりしていた。虫「そうなんです。スパッとした性格で…」寺「見えます。ゾクゾクします」虫「祖母が守ってくれてますか?」寺「一緒にいますよ。見えます。感じます。 きれいな方ですね」こっちがゾクゾクするわい。神社や寺の関係者に霊能者というか、霊の見える人は多いと聞くが、これがそういうことか。祖母のことを言う前に祖母を象徴するかのような言葉を…。「いなせ」というのは、東京(江戸)で使われる、男性を形容する言葉だが、多分、「粋」という意味で発せられたのではないかと推測する。祖母は「粋」な人だった。容姿は女性らしいのに、実にさっぱりと小気味のいい、男性のような強さを持った人。その祖母が虫けらのそばにいると。虫けらが24歳のときに亡くなった祖母が、まだそばにいてくれていると。泣けるではないか。虫けらは自分のことでは滅多に泣かないが、これを聞いたら、涙が溢れた。湯が溢れた風呂に浸かりつつ、考えた。虫けらが死ぬとき、いろんなことを思い出すだろう。その一つ一つをつなげていったら、パズルのピースがピタリとハマるように、辻褄が合っていくのではないか。まだ、はまっていないピースが幾つかあるのだ。死の間際に、それが全部ハマったら、どんなにスッキリするだろう。その瞬間を妄想しながら、あと少しの期間、生きていこう。 戯 言
2026.01.07
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新年最初のブログ、ネタ(言い方! 「話題」です)を何にしようかと迷っていたのだが、昨日(5日/月曜日)、事態が急変したので、そのことを。新年早々ちょっと縁起が悪い。年明け最初の外科外来。血液検査の結果、極端に悪い数値が一つ。関連の数値は大したことがないのに、それだけが突出して悪いので、目立つ。主「体調はどうですか?」虫「体調は変わりないですが、黄疸が」主「そうですね。少し高い数値になってます」主治医が画面を見ながら主「きょうは治療ができません」虫けらは全てが予想どおりだと思う。というのは、年末年始の病院の休診で、3週間単位の治療が4週間になった。2週間投薬、1週間休薬というサイクルなのに、2週間休薬になったのだ。状態が変わったのは、4週目だった。通常どおり、3週間で次の治療に入ったら、こういうことにならなかったかも、という思うがあった。しかし、仕方ない。虫「外科的処置ですか?」主「はい。早い方がいい」今週と来週は予定が目白押しである。主「入院していただかないといけないんですが、 いつから入院できますか?」虫「いつでも」主「きょうでも? あしたでも?」大変急がれる話だと理解した。が、きょうは天満のエロ男爵と会食の約束がある。あすは、整形外科でお世話になった理学療法士(女性)が彼氏を連れて来店してくれることになっている。水曜日は内科の受診がある。虫「水曜日だと遅いですか?」主「水曜日は僕、いませんから、木曜日になります」理学療法士の先生との約束は年末だった。リスケされてあすになった。再度リスケするのも申し訳ないし(年末のリスケの理由はあちら側だが)、多分、もう実現されることがないだろうと思われた。虫「申し訳ないんですが、木曜日でお願いします」主「わかりました。ただ、あす、あさって、 何かあったら、すぐに病院に来てください」虫「はい」本当は、すぐに入院したかった。一旦家に戻って、準備しているキャリーバッグをゴロゴロ引いて、歩いて。木曜日になったら、どういう状態かわかったものではない。しかし、「最後」という言葉が脳裏でリフレインしてしまって、躊躇した。天満のエロ男爵との会食は、夏の入院時、スマホが壊れて困っていたところ、修理業者まで持ち込んでくれた。その時間に動いてくれる人は、男爵以外にいなかった。言い換えれば、男爵がいなかったら、もっと途方に暮れていたということだ。そのお礼をしたいとこちらからずっと言っていたのだが、なかなか都合が合わず、ようやく実現しそうなのに…。理学療法士の訪問も、最初で最後だろうと思っていた。店の存続の問題もあるし、彼氏が海外勤務なので、二人揃っての訪問となるとタイミングが大変難しい。年末年始でなかったら、実現しなかったと思う。そういう事情があるので、「ではすぐに入院を」とならなかったのだ。しかし、これは、大変危険な申し出であることは虫けらは十分承知している。ゆえに、葬儀業者や各種手続きを記したファイルを持参しようと思っている。外科的処置と同時に死ぬかもしれないという最悪の事態を想定しておかなければ、後処理をしてくれる家族に迷惑をかける。というような、緊迫した事態になっている。余力があるならば、入院中にブログを更新できるようノーパソを持ち込もうと思っている。それが難しいようなら、10日後かそれ以降、あるいは永遠の猶予をもらってしまうかもしれない。外科的処置が無事終わって、少し残命が伸びたら、しないといけないことが怒涛のように押し寄せる。生きる…死ぬということは、大変なことである。 焦 燥
2026.01.06
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