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< Scene.1-2>There are two pines in the hill and there are a master and a doll in the hilltop.「ねえ? やっぱり無理よね。」返事がないのをいいことにもう一度頼んでみる。意地悪じゃないけど意地悪だ。薔薇水晶は戸惑うように視線をそらし、しぶしぶ口を開いた。「そう…危険です。雛苺のマスターは恵瑠奈(えるな)と同じ女性です…。 でも…大人…。武術に優れ…魔術の知識もあります。」警告とまではいかないが、こうやって明らかに危険だと言うからにはよほど恐ろしい人なんだろう。武術はともかく魔術か…。てことは魔術師? なら危険と言うのもうなずける。「そっかー。じゃあ怖い人なんだ。そんな人がマスターなんてね。 私なんかじゃ殺されちゃうか。魔術師なんだ、その人。」魔術師は非情な存在だと聞いている。魔術は秘匿を常とするもので一般に口外されない。テレビなんかだと魔法なんて当たり前のフィクションなのだが現実はそうはいかない。その存在自体がなかったものにされているからだ。つまり、魔術師とかかわるということは一般人にとってある程度死を覚悟しなければならない。もちろんそれは魔術師として会うという意味であって、普通に会うのなら問題ない。私はもちろん魔術師ではない。ただの高校生だ。でも、もし私が会うとすれば明らかにドールのマスターであると見破られるだろう。それは魔術師にとって十分に興味の対象となりえる。だから私が理由もなしに魔術師と会うのは危険だといえる。研究材料にされかねない。「違います…。ただの人間…。魔術師はドールのミーディアム(媒介者)になれない…。 魔力とは相反する力で私たちドールは動く…。私たちドールに魔術は通用しない…。 でもその人は危険すぎる…。知識が魔術師の領域を超えている…。 ミーディアム(媒介者)がドールの守護者に成り代わっています…。 原因・目的は不明ですが…敵にするなら最大の脅威かと思われます…。」「ふうん。でもいつかは戦わないといけないのよね? 大丈夫だよ、私は。 なんとか頑張るからね。うん、心配しないで。私がその人以上に強くなればいいのよね。 大人の女の人だっけ? じゃあおばさんなんだ、その人。 私のほうが若いんだから何とかなるわよ。今時の女子高生って結構強いのよ。」何の根拠もなく、ただの虚勢だが口にするだけで気分的に楽になる気がした。今の私には何もない。取り得もない。力だってあるのかないのかさえわからない。でもそれがくじける理由になんてならない。私と薔薇水晶は目的が同じ運命共同体なんだ。二人の力を合わせれば何とかなるって、そう強く信じている。「マスター…。確かに脅威ですが…私は強い…。雛苺程度なら相手にもなりません…。 それよりも水銀燈か真紅のほうが強敵かと思われます…。 それでも一度は倒した相手…負ける理由が見当たりません…。 ただマスターは気をつけてください…。 ドールの力を決定付けるのはミーディアム(媒介者)の存在なのですから…。 私は以前にそれを欠いたために最後の最後で勝てなかった…。」「今は私がいるでしょ! 力を遠慮なくバンバン使っちゃっていいからね。 そうよ! この丈夫な体と健康だけが私の取り柄といって過言はないわ! ほら、元気出して! そうだ、お菓子食べる? 余り物だけどさ。」そういってスカートのポケットからクッキーの入った袋を取り出した。2枚入りの小さな袋に入ったそれは後でバスの中で食べようと思ったものだ。どうしてもおなかが空いて我慢できなくなった時の非常食として携帯している。ある意味こちらの方が私にとって重要な携帯だったりする。なんてね。袋を破って、一つを口にくわえて、もう一つを薔薇水晶に差し出した。「ほら、後で食べようと思って大事にとっておいたものだからね。 しかも今なら私の体温つき! 現役女子高生の匂いつき! マニアには高値で売れるわよ。そんなマニアがいるのならね。アハハ…。」たぶんこの手の冗談はまったく通じないとわかっていながら言ってみた。クスッと仕草のひとつでもしてくれれば儲けものかもしれないからだある意味、この子の笑顔を見るのがマスターの使命でもあるかもしれない。しかし薔薇水晶はそんな私の思惑はまったく無視するようかのような無表情ぶりだ。それでも何も考えていないわけじゃない事ぐらいはわかるようになってきた。薔薇水晶が言うにはドールとミーディアムは無意識の海で繋がっているからだという。でもそんなのじゃなくてお互いの信頼関係とか絆みたいなものだと私は思いたい。そのほうが人として自然に思えるからだ。それにこの子は私自身を鏡に映したようなのだから。薔薇水晶はスーっと音もなく降りてきて私の手からクッキーを取った。「もう、遠慮なんかしないでいいからね。仲良く一つずつなんだから。」一度、確認するように私の顔を見上げてから少しだけ口につける。私(人間)には小さなクッキーだけど薔薇水晶(ドール)には大きすぎるかもしれない。小さなクッキーといっても携帯用非常食と呼ぶには充分のボリュームがあるからだ。半分だけで充分だったかなと少し後悔しつつ、なんとなく亡くなった父の姿を思い出した。そういえばお父さんは小さな頃の私にこうやってお菓子をくれたっけ…。『さあ恵瑠奈、元気出して。女の子は元気が一番だ。ほらお菓子食うか?』それが父の決まり文句だった。幼い頃、泣き虫だった私はいつもそうやって父に慰めてもらっていた。キャンデー・ビスケット・チョコレート・クッキー・チューイングガム…。どんな時でもポケットからいろんな種類のお菓子が出てきて、不思議な事にどこへ行っても必ず父のポケットにはお菓子が入っていて、まるで魔法のようだと子供心に思ったものだ。ただ溶け出して柔らかくなったペンシルチョコレートだけは嫌いだったけど…。そんな不思議なポケットに憧れた。いやそんな父に憧れたのだろう。今では私がポケットにお菓子を常備している。私の場合は非常食なのだが。目的は多少違う気がするけどそんな父の遺志を受け継いでいるって感じかな。薔薇水晶相手だけど子供の頃の再現ができたことは喜ばしい。もっとも薔薇水晶が泣いているわけでも落ち込んでいるわけでもないのだけどね。昔の事を思い出して元気がないと私が勝手に思っているだけ。「でもこれで立派にお父さまの御遺志を果たしました。 あなたの娘はちゃんと立派に成長しています。…って、ごめん。こっちの話。ははは…。」思わず口に出してしまって、慌てて苦笑いした。薔薇水晶は不思議そうに私の顔を見つめ、小さな口で少しずつクッキーを頬張っている。「どう? おいしい?」コクンとうなずく仕草は可愛い。なんだか大きめのメロンパンを一生懸命頬張っているみたいだ。「でも、これはマスターの香りはしません…。バターと小麦粉の香り…。」食べながら薔薇水晶はそんな事を口にした。私のジョークに返したつもりだろうか?でも愉快な気分だ。この無表情なお人形さんにも感情らしきものが少しずつ芽生えていってる気がする。to be continue...
2007/04/29
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< Scene.1-1>There are two pines in the hill and there are a master and a doll in the hilltop.高台にある学園から西の方角を望むと視界の果てに海が見える。特に校庭から少し離れた2本松のあたりなどは絶景だ。私は入学してから2週間ほど経ったある日、偶然にそこを見つけた。それ以来、松の木の下で遠くの海を眺めるのが私の日課になりつつある。もっとも、学園内とは言え、この立派過ぎる松の木は洋風建築の校舎とは趣がかなり違う。なんでもこの学園が創設される前からあるとかで由緒正しい歴史とやらがあるそうだ。海からはかなり離れた場所なのに浜辺を意識させる雄々しさはアンバランスすぎて可笑しい。でもそのアンバランスなところが私には似合っている気がする。出身が違うために集団の中から浮いてる私と校庭の隅で威風を放つ二本松。言うなれば似たもの同士だ。老齢の松の木からしてみれば私などただの小娘にしか過ぎないと言われるかもしれない。何百年かは知らないが桁が一つ以上違うから私が小娘ならこの木はおじいちゃんだ。その小娘がこうして毎日おじいちゃんの木に会いに来ているのだ。感謝どころかお小遣いをもらったっていいくらいだ。いらないけどね。今日は帰りのバスまで少し時間があるので散歩がてらに寄った。時刻は13時を回ったところか。テスト明けなので部活に顔を出すべきだが、お昼がまだだし帰る事にしたのだ。テストがある日に朝からお弁当なんて作っていられない。ましてや半分徹夜状態の一夜漬けなんだからそれどころではない。「おじいちゃんなら案外、古文とか得意なのかもね。」なんとなく口に出して言った。もちろん答えてなんてくれない。もう少しお小遣いに余裕があるのなら学食にでも行くのだが居候の身だ。贅沢はしない。アルバイトができれば、平均的な学生生活を送れるくらいには潤うのだけど現実は無理だ。あのこわ~いお婆様がお許しになるわけがない。時々、この人の血を本当に受け継いでいるのか疑いたくなるくらい厳しい人だ。それよりどうやったらあの人から天使のように優しい父が生まれたのか知りたい。ま、半分本気だけどね。残りの半分は…ただの好奇心。って、一緒か。「おなかすいたなー。ひもじいなー。」声に出して言えるぐらいならまだまだ余裕のはずだ。頭の中で食べたいものを連想して調理法を考える。イメージするのはサンドイッチ。ふわふわたまごとベーコンを焼いたやつ。ゆで卵をつぶすのもいいけど、手っ取り早く半熟いり卵にするのがいい。わあー、想像しただけでおなかが鳴ってる。私ってなんて○○なんだろ。はあーっ…。ため息を一つついてから、地平線ギリギリのところに見える海を眺めた。空の青色のグラデーションが消えてそこから海の蒼さに変わる。大阪湾に面したこの海はいつ見ても穏やかで荒れている状態など見た事がない。子供の頃は内陸部に住んでいたので海と言うのはそれまで見た事がなかった。思えば初めて見た海というのがこの大阪湾ということになる。だから噂に聞く日本海とか太平洋の荒波なんて想像つかないし興味がない。私はこの場所から眺める海が好きなのだ。遥か遠くで青く輝く海をおじいちゃんの木と共に見つめているだけでいい。あと10分。そろそろ動くか…。先週買ってもらったばかりの携帯電話の時計を見てバスの時間が近づいたことを確認する。今時、女子高生が携帯電話も持たないなんてとお婆様に叱られたのは意外だった。私自身は必要ないと思っていたが何かと不便だと言うので無理矢理持たされる事になったのだ。実際はほとんど着信専用みたいなものだけど、あれば便利だから善しとしている。使い道は時計の機能だけなんだけどね。メールだって友達とたまに交わす程度、着信ならお婆様から日に数回。どちらかというと持たない方が身のためかもしれない。ひょっとしてお婆様は私に四六時中小言を言いたいがために持たせているのでは。多少うんざりだが拒否できる立場でもないので我慢する。いつか大人になって就職して家を出て行くまでの辛抱だ。どうせ早くて3年後には高校卒業している。それぐらいはなんでもない。本当なら今すぐにでも出たいけど、おとうさんとの約束がある。だから我慢だ。「じゃあね。また明日…、は土曜日か。それじゃあ部活に顔出す時にまた来るわ。」返事がないのは承知のうえで松の木に言葉をかける。そういう日課だ。少しだけ強く風が吹いたのを返事代わりに受け止めておこう。その時、風だけのせいじゃなくて頭上の枝が揺れた。「マスター、お帰りですか?」無感情な抑揚のない声が聞こえた。私は声の主を探すように見上げた。誰が言っているのはその特長のある声ですぐにわかる。「薔薇水晶…。ええ、帰るわよ。今日はテストだっただから午後から授業はないしね。 部活っていってもたぶん何もしないでだらだらと先輩たちとおしゃべりだけだし。 それなら、早く家に帰ってお手伝いでもしているほうがお婆様のご機嫌取りには いいんじゃないかしら。ま、褒めてはくれないと思うけどね。」「そう…ですか…。」相変わらずこの子の声は抑揚がない。感情を表に出さないと言うのが美徳とでも思っているのかしら。と人形に期待する方がおかしいか。「それより、何か見つかったの? あれの手がかりとか居場所とか?」「いえ…何も…。nのフィールド第746952世界に魔術を使った形跡ぐらいしか…。 たぶん、あれは…ベリーベルのものだと…思われます。」「ベリーベル…。第6ドールの人工精霊か…。じゃあ違うわね。それで何? その魔術ってどういうものだったの?」「雛苺のマスターが何かの実験をしているとしか…思えません。」「実験!? ふーん…。案外、アリスゲームの準備だったりして…って、まさかね。 その雛苺のマスターってどんな人なの? 男の人? 女の人? 大人? 子供? 近くに住んでいるなら一度会ってお話したいわ。」「どうして…ですか?」「だって、あれと同じローゼンメイデンのマスターなんでしょ? 直接会えばもっと何らかの手がかりとか情報があるかもしれないないじゃない。 でも無理か…。」意地悪く言ってみた。途端に薔薇水晶は黙り込む。たぶんこの子なりに機嫌を損ねているみたいだ。この子を信用していないわけじゃないけど人間の方が話しやすそうだからだ。そのほうが些細な事でも多くの情報を得る事が出来る。ただそれだけの理由なのだがこの子には気に入らないらしい。それが伝わったんだろう。堅く口を閉ざしている。でも私はそんな姿を可愛いと思う。無表情なこの子はこの子なりに一生懸命、心を開こうとしているのだから。最近では私と利害が一致するという契約、マスターとドールの関係以前にこの子が気にかかる。この子の笑顔が見てみたい。単純にそう思う。お互いの目的が達せられたらいつかはこの子も笑ったりするのだろうか?エンジュメイデン第7ドール薔薇水晶。あなたの薔薇の眼帯はいつかはとれるのかしら。to be continue...
2007/04/29
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雨ですね…。突然のにわか雨ですけど…。さて、俗に言うGWがスタートしました。私個人的にはあまり関係のない話ですが…。今日は暑かったり寒かったり雨が降ったり風が強かったりな天気でしたけど、一瞬の雨の後の晴天が気持ちよかったです。風が爽やかだし…。どうでもいいことですが。Fateなんですが、ここ最近お仕事の方が忙しくってあまり進んでいません。でも連休中にはセイバールートぐらいはクリアしたいと思っているんですけど無理かな。せめてアーチャーの最期ぐらいは…、いやいやベルレフォーンぐらい…って、全然進んでませんよね。タイガー道場見たさにDEAD ENDばかり狙っているせいです。でも天気のいい日は外に出たい性分ですし、ここしばらくは『ひぐらし祭』ばかりやっていたせいもあって、太陽が恋しかったりします。だから今日の青空は久しぶりに感じたんでしょうけど…。まあ、なんにせよたいした事ないですね。 …って、私が言ってどうすんだ。『なんに』はオチがつかなくて困っていまして、upできずに放置状態です。まったく私らしいというか、たいしたことでもないんですけど、どうもすっきりしないというか、今まででもそんなにすごいこと書いてないくせに、変にこだわってまして、とにかく連休中にはupできたらなと思っています。で、気分転換に違う話なんか書いてみたんですけど、これをupするのはどうかと思いますし、そんな感じで拙さ120%ですね。好きで書いているのに読むのに顔をしかめてしまうのってどうよって代物です。気が向いたらupします。今さら恥も外聞もないですから。(そういうのがダメだと思うんですが…)それではまた…。
2007/04/28
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雨ですね…。また今日もダラダラと過ごしてしまいました。Fateおもしろすぎる…。それではまた…。
2007/04/25
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雨ですね…。もうすぐ5月か…。だんだんと雨と共にあれがやってくるんですね。梅雨前線。それまでは新緑の季節を楽しまなくっちゃですね。『なんに』をupの予定でしたがうまくまとまらなくて、まだupできません。明日、いや明後日かな? まあできるだけ近いうちに…。それではまた…。
2007/04/24
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かなり日記を書いていない気もするのですが、実際は3日ほどだったりします。あー理由は聞かないで下さい。Fateが19日発売でamazonから届いたのが20日だっただけなのですから。それにしても『ひぐらし祭』といい、『Fate』といい、音声が入るだけであんなに感動できてしまうとは恐るべしPS2ですね。残念ながらPSPは私、持っていませんので花札の方は未だにできませんけど『Fate/hollow』でかなりハマッた『虎ブル道中記』の雰囲気を考えれば次のボーナスを待たずにPSPを買ってしまいそうです。まぁ、しばらくamazonの方で買うものがないので給料が出たら買ってしまいそうな勢いはありますけど、GWを前にして散財するのもどうかなと思うんです。でも…、このままじゃ連休中はFateをやってる気がする。なんてダメな大人なんでしょ!今月も残り1週間ではありますけど、読書の予定なんかは思った以上に順調で、それが『ひぐらし祭』を1ヶ月以上かかってクリアした理由になっているんと思うのですが、我ながらそれはそれで凄いなと感心してしまったりします。もちろん『涼宮ハルヒの分裂』はすぐ読みました。『Fate/zero』もそのあとすぐに読み終わりました。それから今月は偶数月なのでグインサーガも発売されまして、それも読んでいます。那須きのこ先生つながりで『空の境界』を今読んでいるのですが、これが期待を大幅に上回る面白さで、先週末は『Fate』か『空の…』をずーっと読んでいたりしました。先週末って言っても昨日のことなんですけどね。でも今日は『ひぐらし礼』をしていたりします。私って気が多い…。そういうわけで今月は忙しくて、あまりテレビを見ていません。っていうかテレビをつければ決まって『ひぐらし』をしていたわけですから、ある意味テレビはつけっぱなしだったかもしれませんけどね。先月末から体調が悪くて外に出られなかったというのも災いしていますね。せっかくの春なのに実感があまりないというのも外に出ていないせいなのかもしれません。気がつけば、もう桜の季節はとっくに終わってしまっているんですね。気が多いのもさることながら、飽きっぽいのも若干あるみたいでして、いい加減『なんに』ばかりを書いている自分に疲れているのも事実です。久しぶりに『Tomoest』を書いてみようかなと思ったのですがどんな話だったか思い出せない…。こちらは思い出せたら書きます。あと『そこ現』も。『13の…』の方は2つほど書きたい話があるのですが…って、やっぱり私、気が多い!誰か私に上位干渉できる連立8次魔術法程式を教えてください。できれば呪文(スペル)じゃなくて手形(シェイク)系のやつを。そんないつの日にか将来のネタバレを書いてしまいたくなるほど、書きたい気持ちでいっぱいなのです。たぶんこれはずーっとゲームしてきたせいなのでしょう。あーそれでいいのか、私?それではまた…。
2007/04/23
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雨ですね…。そう昨日書こうと思っていたのですが、『なんに』をupしただけに終わりました。本当なら途中あとがきとか感想とか書きたかったのですが忍び寄る睡魔に負けてしまいました。upが17日になっているのは未だに謎です。お疲れ様としかいいようがないですね。というわけで今日は書きたかったあとがき等を…。えーっと、まずこれで書き溜めたストックを使い果たしました。なんて書くと凄い作家さんのようですけど私の場合勢いでたくさん書いてしまうことってありまして、『なんに』の場合かなり調子に乗ってたりします。それでストックがたまるわけですが、いっぺんにupしますと例の問題(7000字の限界)がありまして、仕方なく分割せざるを得ない状況になるのです。それで本来の予定では『朝の風景』『昼の風景』『夕方の風景』『夜の風景』ときて『深夜の風景』と『翌朝の風景』で完結のはずだったんです。で、ご存知の通り『昼の風景』は2部に別れ、夕方に関しては6部にも膨れ上がってしまいました。このあたりが難しいところで分割したのはいいけれど、それだと逆に短いかもと思うと書き足したりしたものですから何の脈絡もなく話が膨らんでいく結果となってしまいました。文字通り蛇足な感じもしないでもありませんが、私の書くことですからと今では納得しています。今現在で『夜の風景その3』ですが、もうそろそろオチに向かわないといけない危機感があり、私の書くものとしては『まきまき』『頭痛』に続いて3番目に完結できる予定だと思うと、なんだか私って書きかけを残していく性格みたいだなと思いました。気が多いと言うか飽きっぽいと言うか…。まあ、なんにせよたいした事ないってことでしょうか?さて肝心の内容はと言うと、どんどん主人公が変態っぽくなってキャラが崩れてしまってる感じですね。いかんなあと思うのですが、これこそが『なんに』のテーマともいえる『日常というものを男性視点で見る』を表現していると思いますので間違いとは言い切れないんですね。様々な誘惑と言う名の敵と戦う主人公なんですよ。間違っても主人公(高鷲惇)がスイドリームを犯したりはしませんのでご安心下さい。また、そのスイドリームなんですがまだその本性は現していません。『そこ現』でのあのキーワードの流れが間違いなくくるんでしょうけど、この娘は私の設定上、カルトンと弟子のアランが作ったものなので惇が感じている推定16歳などとは遥かに凌駕していて400歳近い年齢なのです。つまり、この娘は見た目どおりの少女じゃないってことですね。そういうわけで完結まで最後のひと踏ん張りなのですがうまくまとめられるのか不安な気持ちを胸に抱きつつも早く書き進めて行きたいですね。なんだか今日は、と言うか今日も支離滅裂な文章になりました。我ながら勉強不足は否めません。もう少しまともなものを書ければよかったんですが、あまり期待しないで下さい。それではまた…。
2007/04/19
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その12 ~夜の風景3~とりあえず素直に受け入れるのはワザとらしいので最初はわかんないふりからだな。それで徐々にわかっていった感じで納得するフリだ。最後にあいつらがどんなオチを用意しているのかわからねえが、騙された事にしてやろう。確かに推定16歳女子高生(美少女)は魅力的だが、所詮ガキだ。本来なら俺が過ごすはずだったコンパに比べて格段に劣る。この際、悪魔人形は無視するにしてもだ。女子高生相手じゃ酒も飲めない。たぶんテーブルには可愛らしくオレンジジュースでも並んでんだろ。それともコーラか?いったい俺をいくつだと思ってんだ。干支が一巡しちまってるだろ。せめて中川さんくらいだとおいしいんだが…。って、思い出しちまった。ちくしょー! 今頃は楽しく乾杯でもしているんだろうな。遅れてきた中川さんに駆けつけ3杯とかさせてるのかもしれない。くぅーっ。妄想に入ってる場合じゃないな、小芝居しないとな。「いや、だから、ちょっと待てって。いきなりそんなこと言われてもわかんねえよ。 もう一度確認するが…。えーっと、じゃあなにか? 朝までその人魂…じゃなくてセイレイ体とかだったのをわざわざ俺のために 人間の姿に変えたってえのか? 」さっきはかなり驚いてしまったが芝居だと思えばなんてことない。じっくり女(女子高生役)の顔を見ようと思った…が、やはりできない。チラッと見てすぐに目をそらしてしまった。ここで見とれてしまうのはマズイ。ただそれだけの理由だ。他意はない、たぶん。見てわかったのは目の保養には申し分ないレベルだなということだ。それだけわかってりゃ、後でじっくり拝んでやるさ。今はいかに動揺せずにこの芝居を続ける方が先決だ。でも終わったら後で記念写真でも撮るのを忘れずにしておこう。なかなかこのレベルの美少女と一緒に写真をとる機会なんてないからな。「はい。マスターのためですから。」そう言って女(女子高生役)はにっこりと笑った。隣の人形はウンウンとうなずいている。「それでそこの悪魔人形のマスターだから俺のこともマスターだと?」どうだと言わんばかりの態度で立っているやつを指差す。別にお前が威張ることじゃないと思うんだがな。「はい。でも翠星石様は悪魔人形なんかじゃないですよ。 誇り高きローゼンメイデンの第3ドールです。 そして私がもっとも敬愛しているお方です。 いくらマスターでもそんな言い方はやめてもらいたいですね。」顔は笑っているが目はかなり遺憾を訴えている。仕方ねえ…。ここは譲るか…。「あ、わりぃわりぃ、つい本音が…。」「スイドリーム、気にする事はねえですぅ。 どうせダメ人間のことですから、言葉の意味も判らず使っているだけですぅ。」「まあシスターがそうおっしゃるのなら、私はかまいませんけど…。 私もマスターがそういう人だって知っていますしね。うふふ…。」なぜだかもの凄く馬鹿にされた気がする。それよりもほんの一瞬だけだが殺気を感じた方を気にすべきだろうか。「事情はなんとなくわかったが、その…なんて言うか…。」「ああ、マスターご心配なく。この身体のことですね。 私が実体化するというのは細胞レベルまで人間と同じなんですよ。 ですから誰が見たって構造上は人間そのものなんです。ほらね。」そう言って女(女子高生役)はくるっと回って見せた。俺の言いたいのはそんなことじゃないんだが。 「それよりも私って顔とか姿はどこか変じゃないですか? だって、さっきからマスターは目を避けていらっしゃいます。 私も数百年ぶりに実体化したものですから、ちょっと自信がなくて…。 服とかもこの時代のはよくわかんないし…。」「いや、変…じゃないと思うけど、セーラー服ってのはどうかと思うんだが…。」「これですか? えーっと、てれびとか言うのを見て真似てみたんですけど。 それとマスターが持ってる書物にも載ってましたし、窓から見える人間たちも この服の姿は多いと思いました。 それでこの国ではこの服が一般的なのかなあと思ったんです。 私としては実際に着てみてスカートが短いのが気になりますね。 膝まで見える長さなんて初めてです。でも動きやすいのはいいかもです。」そう言ってスカートの裾をつまんでひらひらさせた。あのなー、今時の女子高生っていうのはこういうもんなのかね?などと考えると自分がかなりおじさんになった気がする。いかん。これでも20代後半とはいえ思考が老けてる。かといって、こんなことで萌えとか思う年齢でもないのは確かなんだが…。複雑な胸中とは裏腹に膝上何センチだろうかと見ていると女(女子高生役)と目が合った。こいつ…。絶対、わざとだ。女(女子高生役)はニターと意味ありげに笑い、爆弾をはなつ。「ああ、中も見たいですか? 一応下着もつけた方がいいとシスターに言われて…。」「い、いや、いい! べ、別に見たくないから。」慌てて拒否したがここは後悔するべきとこなんだろうか? とこなんだろうな…。でも調子に乗るほど恐ろしい事はないはずだ。拒否して正解だろう。この年齢にして男心を見透かしたような表情は充分将来を憂う…いや有望か!?少女を通り越して悪女のレベルだな。役にハマりきってて、素人くささを感じない。そんなとこだ。ただの小芝居と思ったが、意外と徹底した役作りに敬意を表しそうになる。どうやらこっちも慎重に対処する必要がありそうだ。横に立つ悪魔人形のオーラがどす黒く見えるのは錯覚じゃないはずだし。「そうですか。私はかわいいと思ってたんですけど。ねっ、シスター?」「スイドリームは恥じらいっていうものを学ぶ必要があるですぅ。 人工精霊だからいいってものじゃないですよ。 それにいつまでこんなところにいるですか。早く中に入りやがれですぅ。」いつもどおりの機嫌悪さに安心してしまうのはこいつと1年間暮らしてきたせいなのか。認めたくないが習慣ってのは恐ろしいもんだ。言われるまでもなく、俺も玄関で足止めくってるのは正直いかがなものかと思う。とりあえず動くことにした。せっかくのケーキがもったいないだろう。「ほらよ。こいつが頼まれた買い物だ。ちゃあんとケーキもプレゼントもある。」さっきから翠星石の視線がこればっかりに向けられているんだよな。じらすつもりは毛頭ないので早く手が楽になるためにも両手いっぱいの買い物袋とケーキとプレゼントの入った紙袋を差し出した。 「ほほぉ。ダメ人間にしては珍しいですね。リストどおりに買い物したですか。」「当たり前だろ。子供のお使いじゃあるまいし。」「こんなにたくさん! ありがとうございます、マスター。」 あっ、お荷物お持ちします。」そういって女(女子高生役)は近づいて俺から荷物をすべて取り上げた。しゃがんだ時に髪をかき上げる仕草をしたわけだがなんというか…。これが本物女子高生ってやつの匂いなのか?香水…というよりシャンプーの匂いか、これは。しかもえらく上等なやつだろ。嫌味のない優しい甘い香りとでも表現すべきだろうか。まわりの空気が緊張を解きほぐしたようなやわらかさに染まっていく。一瞬だがほんのりと香るそれに魅了される。それにしても干支が一巡するだけで、こうも自分がおっさんに感じられるとは。まったく女子高生恐るべしってやつだな。「ああ、悪い。でもこれ結構重いんだが大丈夫か?」「はい。こう見えても私、かなり力はあるほうですよ。 マスターなんか片手で持ち上げちゃいます。本当ですよ。うふふふ…。」そして軽く会釈すると女(女子高生役)は部屋の奥へ消えていった。その後姿を見送って、ぼうっと考える。それにしても今時の女子高生というのはああなのだろうか。いろんな意味でヤバイ小芝居だな。俺の理性が徐々に侵食されていく感じがする。まずい。女子高生には興味ないはずなんだが、あの娘はやばいかもしれない。16歳くらいか…。青少年保護条例とかで捕まっちまう前に止めないとな…。何を止めるかは想像したくないんだが…って、まだ何もやってないだろ。昼間の件じゃないが、情熱的刺激的ボディを持て余す美人のほうがいい。いいのだが、あの女(女子高生役)はそれを充分満たしてる。制服の上からでも充分それがわかる。しかしだな…。なるべくなら未成年者とは関わりを持ちたくないもんだが…。脳内妄想がどんどん膨らんでいく。ただその中で否定したはずの疑問が再度浮上する。「それにしても、こいつはなんなんだ…。痛っ!」悪魔人形が俺のすねを思い切り蹴りやがった。意識が無理矢理現実に戻される。「いつまでボケッとしてるですか。さっさと立って動きやがれですぅ。 パーティの準備が残ってるですから手伝いやがれですぅ。」心なしか嬉しそうな顔で怒鳴り込んでる顔を見て尋ねてみることにした。「翠星石…。」「なんですか?」「ありゃなんだ…。」「スイドリームですぅ。自分でそう言ったですよ。翠星石もびっくりしたですけど。」「人間…なのか…。」「何言ってるですか、人工精霊ですぅ。」「そうか…? んんんん…。」なんにせよたいした事はない。今朝まで人魂みたいなものだったのが人間の姿に形を変えただけだ。…って、いくらなんでもそりゃおかしいだろ! いったいなんでだよ!誰か否定してくれよ! …続く
2007/04/17
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やっと『ひぐらし…』が終わりました。これで思い残すことなくFateが始められます。今週発売で間に合ったみたいです。最近は日記も書かないほどに集中していましたから、本当に今日は久しぶりな感じです。それほど『ひぐらし…』は面白かったと言う事なんでしょうか。というわけで明日からは日記も小説もきちんとやっていきたいと思っています。もうすぐカウンターが30000番になることだし、キリ番を踏まれた方にはなにかお礼とかしてあげたいですね。(たいした事はできないと思いますけど…)それではまた…。
2007/04/16
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さっき日記をupしようとしたら、なぜだかエラーがでました。仕方なくブラウザーの戻るボタンを押したら、さっきまで書いていた日記が全て消えました。なんとも悲しい限りです。それではまた…。
2007/04/08
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どうしてこの時間になると書きたい事を忘れてしまうんだろ。昼間とかはあれも書きたいとかこれも書きたいとか思うのに。やっぱり日記をサボりすぎているんだろうか。最近の悩みと言えばそうかもしれないけど…。まあそれらは思いついた時にたっぷり書くことにします。キャラ別ドラマCDや『ハルヒの分裂』の感想なんかも是非書いてみたいんですけどね。それには時間との戦いが必要なんですが…。それではまた…。
2007/04/05
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風邪が未だに治りません。とにかくつらいです。私自身もこんなにこじらすとは思ってみなかったんですけど、ここまで来るとなんとでもしてって気になりそうです。なりませんが…。さて2週間ぶりに『なんに…』をupしました。本当はその10の続きとして書き上げていたんですが、スイドリームの台詞を修正しているうちに妙に長くなってしまい、さらに話が長くなって収拾つかないみたいに陥りました。で、ようやくそれも一応終わったのですけど、スイドリームの台詞がなんとなく変になって余計におかしくなった感じがします。こうなりゃやけくそでそのままupしたと言うわけです。しかもまた区切れが悪い…。もうすぐ終わると以前に書いた気がするのですが、もうしばらく続きそうです。それではまた…。
2007/04/04
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その11 ~夜の風景2~「んが…。」なんだか声にならない声を出して後ずさる。ここは確かに俺の部屋だよな?今さら多少のことでは驚かなくなって、最近ではとうとう俺にも心臓に毛が生えたかなどと嘆いてみたりすることもあったんだがな。そんな思春期の二次性徴みたいな心臓を憂う自分をこうもあっさりと裏切る瞬間が訪れるなんて思わなかったよ。結論……、やっぱり心臓に毛なんか生えねえ…。とにかくなんでもいいから確認しなければ! と思っても体が動かない。俺の視線が目の前の美少女に釘付けになってしまってる。叫んでしまえば確かに楽に慣れるかもしれないのだが声が出ない。さらに後ずさろうとして、締めたばかりのドアに背をぶつける。俺、やっぱり部屋を間違ったのか?隣の部屋か? いや違う。お隣さんにこんな女子高生は住んでいないはずだ。じゃあ、階を間違えた?ちょっと待て、俺。この鍵で開いたんだからそんな間違いありえねえだろ。鍵はちゃんとかかっていて、今この鍵で開けたはずだ。そうだろ、俺? 落ち着け、俺!「あの……、マスター? どこかお体の具合が悪いのですか?」目の前の推定16歳女子高生が曇った顔をする。腰まで伸びた長い髪が揺れて、その色は綺麗な金髪だ。顔立ちはどっちかと言うと日本人みたいだし西洋人っぽくないんだが、違和感がまるでない。違和感と言えば薄青紫色の瞳が日本人っぽくなく人間離れしている感じだ。かといって作り物めいたものでもない自然さだったり、そうじゃなかったり。って、どっちなんだよ! …でもなー。そんな心配そうな顔で見られても困るって! ていうかそりゃどういう意味だ? マスター? マスターって誰だ?「スイドリーム。そんなダメ人間を相手にするこたぁねーですよ。 お遣いもろくに出来ねぇダメな奴ですぅ。 ダメ人間ときたらこんな時間までどこをほっつきやがるですか? ちゃんと買い物はしやがったですか?」見覚えのある…、いやどちらかと言うと忘れてしまいたい人形が現れた。ってことは、やっぱりここは俺の部屋なんだよな。認めたくないが少し安心してしまった。じゃあこの娘は誰だ?そんな俺の疑問などおかまいなしに二人は会話している。「でもシスター、私まだきちんとご挨拶していませんし、 やはりここはマスターをねぎらうものなのではないのですか?」「ね・ぎ・ら・う? はぁあ? ダメ人間をですか? 誰が? 翠星石がですか? こんな遅くまでドールを待たせるようなダメダメなやつに?」「ええ、そうですよ、シスター。 昨日も遅くまでお仕事されていたみたいですし、ですから、 この時間ならかなりがんばって早く帰られたと思いますよ。 それに今日は大事な日でもあるのですから…、ね。」なんだかあの悪魔人形が説教されているみたいだった。初めて見るぞ。悪魔人形が責められているのなんか。「ちぇっ、しかたねーですね。 スイドリームがそこまで言うなら聞いてやらんでもないですぅ。」悪魔人形は不服そうに顔を歪めた。そして俺に向き直る。「おいっ! ダメ人間…、じゃなかったジュン。おかえりなさいですぅ。 お、お、お仕事お疲れさまですぅ。」恥ずかしそうに目をそらして言う姿はこいつらしくない。ただ、そう思った。そんなことより、この状況を説明してくれ。いったいなんなんだ。などと俺の疑問など微塵にも感じていないらしく、翠星石はこれでいいのかと推定16歳女子高生の方を見上げる。「はい、シスター、よくできました。」推定16歳女子高生(美少女)が翠星石にやさしく微笑んだ。なんだか表現が増えている気がするが深い意味はない。気にするな。そのドキリとするほど可愛い笑顔を見て少し肩の力が抜ける。まったく状況が理解できないが俺は何とかこわばった口を開いた。「ちょ、ちょっと待て。い、いったいなんだ? どういうことなんだ?」冷静になんてなれるものか。俺らしくないが仕方ない。たぶん説明されても理解できないだろうがそれでも知らないよりマシだ。「あら…。私ったら、誠に申し訳ございません、マスター。 この姿をお見せするのは初めてですね。私はスイドリームです。 正確にはスート・イファンヌ・ドレア・リリ・ムスカピ・ウラウチェルト と言うんですが長いのでスイドリームとお呼び下されば結構です。 私が翠星石様にお仕えする人工精霊だということはご存知ですよね。」ペコッと挨拶して推定16歳風美少女人工精霊(セーラー服姿)とやらが俺に微笑む。微笑んだところで俺に何がご存知だって? この女、何を言ってる?『お前、頭大丈夫か』と言おうとして頭の中で検索語が引っかかった。我ながらなんとなく素早い対応だが感謝しない。その言葉の意味はいまだに理解不能でなおかつ拒絶反応のフラグが刺さってるからだ。検索語から頭の中にあるイメージを引きづり出した。人魂だったっけ?「人工精霊だとぅ? あれって悪魔人形に取り付く人魂みたいな奴のことか?」時々、悪魔人形の周りをフワフワ飛んでいる奴だ。見た目は小さな光点で遠くから見ると星のように見える。だが、触れた時の感触は大きさからして軟式テニスボールみたいな奴だ。それも別に好奇心に駆られたわけじゃない。たまたま部屋の中でぶつかったんだよ。やわらかさもそうだが見た目以上に大きいのがまったく理解できない。あー思い出すのもおぞましく自分で言ってて鳥肌が立ってきた。だからこそ星と言うよりも人魂っていう表現が似つかわしい。最初はあまりにも気味悪くて嫌だったんだが、そのうち無視するようなった。そうすると慣れて気にもならなくなった。いわゆる現実逃避って奴だ。だってそうだろう? どう見たって小さな光の点なのに見えない部分がゴムマリみたいなんだぜ。って、初対面の女の子に言う台詞じゃなかったか? なんか気分を害したみたいだ。「人魂…ですか、ええ…、そうですね。 マスターにはそういう風に思われていたんですか…、やっぱりそうですよね。 普通の人間ならそう思うのも無理はないですもんね。 霊魂とは構造的に違うんですけど、やっぱりわからないですよね。 でもそれで納得ですよ。マスターが私を避けていたのを。 私の星霊体を不気味に思ってたんですね。ごめんなさいです。 ですからマスターのお役に立てると思ってこうやって実体化したわけなんです。 でもこれからは私、この姿でいるつもりですのでよろしくお願いします。 マスターも私がこの姿でいる方が嬉しいんじゃないですか?」思わずうなづきかけてしまったが、何とか我慢する。嬉しいかと言われれば、そりゃ人魂なんかよりはその方がいいと決まってる。推定16歳女子高生(美少女)が一緒にいて嫌がる理由がどこにある。……じゃなくて違うだろ、問題が。いくら俺でもその人工精霊が人間に姿を変えたことに納得できるものか。これは何の冗談だ。俺はこういうファンタジーとか不思議な事ってのは苦手なんだよ。悪魔人形でさえ迷惑千万なのにこれ以上増やされてたまるか!下手な妄想を断ち切るように頭を振ってみる。「嬉しいってよりも驚きの方が大きいだろ。 それになんで俺が『マスター』って呼ばれるんだ?」さすがに顔を見て答えられない。見れば多分、見とれてしまいそうだからだ。「だってマスターは翠星石様とご契約されていますでしょう? 私はドールに仕える人工精霊なのですから、私にとってもマスターですよ。」確かに理屈はあってるかもしれないが、何か違うような気がする。あ、そうか。そうだ、これはサプライズだ。ドッキリだ。くそっ、悪魔人形め…。手の込んだマネを…。俺がさっき制服美女を用意しろなんて思っちまったからこんなマネを…。そうに違いない! 昨夜だってそんな話をしたような気がする。この推定16歳美少女女子高生(…ええいうっとうしい)は近所に住む娘だろう。きっと無理矢理頼み込んでこんな小芝居してるんだよ。わかったぞ…、お前の魂胆が…。いつもの悪魔人形にしては大人しすぎるからな。そう考えると急速に冷静さを取り戻した気分だった。ならこの小芝居につきあってやればいい。くだらねえが人工精霊うんぬんよりもまだ真実味がある。どうしてそこまで翠星石のためにしてやるのか疑問だが、なんてことはない。いや、なんにせよたいした事はない。ケーキとプレゼントじゃ足りないんなら小芝居もつきあってやるよ。朝の3倍返しってところだ。本当に俺ってお人好しだな。で、しばらくはわかんないふりをすればいいのか…。 …続く。
2007/04/03
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最近、うちのパソコンの調子が悪くて、それだけでブルーだったりします。正確にはパソコンと言うよりソフトの方なのですが、これが全然わかんなくてとりあえず再インストールかなと決断を迫られているみたいです。そのひとつがウィンドウズメディアプレイヤーなんです。普段よく使わないだけにどうでもよさそうなのですが、ランティスのWebラジオがまともに聞けないんです。通信速度的には光回線なのでまったく問題ないはずなのですが、途中でよく途切れますし再生スピードが遅くなったりして、とてもじゃないですけど聞いていられないんですよ。以前はそんな事はなかったのですけど…、特に最近インストールとかしていないし…。ランティスWebラジオに嫌われてしまったとしか…。 ショックです…。他にも調子の悪いのもあるのですが(DVD-ROMとか…)。ひょっとして買い替えの時期? Vistaに移行? ネットをやめる?どれも無理です。ハ~。話は変わって、今日は『涼宮ハルヒの分裂』と『Fate/Zero』を買いました。Fateの方はまだ手付かずですが、ハルヒの方はザ・スニーカーで掲載された分と少しだけ読みました。本当なら途中で止めたくなかったのですが、一気に読める時間もないのであきらめました。多分、明日中には読んでしまうんでしょうけどね。それにしても、さすが原作者ですね。あの人がああだったとはザ・スニーカーを読んでいる時点では想像もつきませんでした。私はハルヒ関連の二次創作小説をWeb上でよく読むのですが、原作者は神だというのもうなずけます。だってレベルが違いすぎますもの。感想は読み終えてから書くとしても、この時点でこんなに…と絶賛してしまいました。今はそれどころじゃないはずなのにね。まだまだ風邪をひきずりつつも、いったい私は何をやってんだろうと悩む春の夜です。それではまた…。P.S. せっかくのエイプリルフールなのに何にも嘘のつけない私。
2007/04/01
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