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その5 ~夕方の風景2~「ええ、おっしゃることはごもっともです。私共の方と致しましても………。」しかし人生ってのはマジで何があるかわかんないもんだな。もう30分も電話してるんだぜ。いい加減終わって欲しいもんだ。「はい、ありがとうございます。では早急に…。はい、はい、あーそうなんですか………。」よし、そろそろ締めか…。もうたっぷり毒は吐いただろう。ここまできたら十中八九こっちのもんだ。泣きそうな顔で俺を見つめている女子社員に向かってウインクする。顧客はともかく身内まで気を遣う自分を苦笑した。「はは、かないませんね。ええ、ご了解いたしました。はい、はい………。」よーっし! さすがだな俺。だてに苦情処理係を経験してねえってこった。まあこの勢いだと大丈夫だろ。次に向けるはVサイン。周囲に安堵と歓声が起こった。それにしてもなんだな、この課の連中は役立たずが多いのか?もうちょっとがんばればこれぐらいお前らでもできるってのがわかんないのか?嫌なところはみんな俺に振ってきやがって…。断らない俺も悪いんだが、もう少しでも努力ってもんをだな…、まあいいや。「では今後は私、高鷲が担当させていただきますのでよろしくお願いいたします………。」あ~あ、また担当が増えちまった…。仕方ないか…。そろそろ一人で出来る仕事にも限界が来るぞ。う~む、由々しき問題だな。なんだったら大原さんを俺専用の秘書につけて欲しいんだが…、って無理だよな。あー贅沢言わない。働けるだけでありがたく思うことにするか…。「………いえ、このたびはとんだご迷惑をおかけいたしました。はい、失礼致します。」受話器を置いて時計を見る。6時45分か…。俺としたことが意外と時間がかかっちまった。苦情処理なんて久しぶりだしな…。まったく退社まであと5分ってとこで災難だな俺も。何をやっていたかというと、たまたま取った電話の相手がクレーマーだったってだけだ。職場を離陸寸前の俺がもちろん取ったわけじゃない。内線を通さずに直通できたために新人の娘が取っちまっただけさ。うちの課にはこの手の電話が掛かってくることはまずないし、レアケースってところか。なんとなく見ていて可哀想だったので無理矢理替わってやった。本当に俺ってお人好しだな。間違いなく『いい人ね』って笑われるタイプだ。そうだなそれについては今後じっくり話し合いたい。かかる火の粉を払おうとして火事現場でバケツリレーしてるみたいなもんだからな。元から消してんだ。別に悪いことじゃないだろ? …って何の話だ?野次馬どもが自分の席へ戻る中、一人の女子社員が駆け寄って俺に詫びた。「あのー高鷲さん。すいませんでした。」「いいって、いいって。どうせあの客が悪いんだから。中川さんのせいじゃないって。」そう中川さんは悪くない。全然普通の応対をしていただけなのだ。それがなんだか微妙に機嫌損ねたらしく、あることないことを食って掛かられたらしい。確かに見た目にいじめてみたくなる顔立ちはしているがそれが電話でわかるはずもない。だから本当に運が悪かっただけなのだ。終業間際だしな。もしかしてこの娘も占いが12位だったのかもしれない。乙女座!? 俺と気が会う?なあんてな。まあ期待はそこそこにしておく。いつものことだ。「でも…、私…どうしたらいいかわからなくなっちゃって…。」うーん…。こういう仕草が可愛いってのは素敵だな。役に立って何よりだ。君じゃなかったら飛んで帰るところだったさ。なんてね…そんなことないけどな。こういう面倒ごとを引き受けるのが俺の役割みたいなもんだ。公私共に…、とは涙が出そうで言いたくないんだが。「あーわかるわかり。だってあの人、とんでもないヒステリーだったからな。 ギャンギャン咆えてたしさ、電話越しに殴られそうだったよ。 でも、また取引してくれるみたいだし、結果オーライじゃないの。」久しぶりの強烈クレーマーには参ったが、冷静に対処すればなんとかなる。それにもっときついやつを俺は知っているんで、こんなの痒い程度のもんさ。「高鷲さん、今日は急いでいるんでしょ? ご迷惑おかけしたんじゃ…。」ええ、そのきついやつが仁王立ちでいる姿を簡単に想像できるくらいにね。急いでなくても結果は同じだから迷惑でもなんでもないって。「別に大丈夫だよ。急用ってわけでもないし、うん。でもやっぱりまずいかな?」ここでちょっと困った素振りをしてみるのもいいかもしれないと思った。あー俺って最低…。それだと下心見え見えじゃんか。でも貸しであるには違いないんだが…。ここは慎重に駆け引きすんのも面白いかも。「ですよね。本当にすいません。あの…この埋め合わせは後でいたしますから…。 その…。早くコンパに行ってください。私も…。」そうだな。埋め合わせにはぜひともコンパでお願いしたいところだ。中川さんなら綺麗どころを用意してくれそうだしね。さぞかし楽しいコンパになりそうだ。…って、今何言った?「はい?」ちょっと待て! なぜあんたがそれを知っている? 『私も…。』ってどういう意味だ?「あれ? 高鷲さん。このあとコンパなんですか? 欧州亭でケーキ予約してたんじゃ…?」横で大原さんがボソッと言った。あー! やっぱりこの女、抜け目ねえ~! 昼食代は俺のおごりでチャラだろうが!確かに女の子のプレゼントの相談に乗ってもらったけどさ。自分だってパティシエ特製のケーキを堪能してただろが! …って、あれ? 別に動揺する理由ないぞ。だって、俺、コンパに行かねえもん。「私も遅れて行くことになりそうなので。まだ仕事残ってますから。」「って、中川さんが来るの?」俺の質問にキョトンとした顔になる。この仕草もまた男心を狂わせそうだ。「はい。大杉君に聞いてませんか?」お、おおすぎぃぃぃぃー! 聞いてねえぇぇぇぞぅぅぅぅ!数秒前まで素晴らしく、たった今から恨めしい後輩の席をチラッと見る。いない…。とっとと行きやがったか。くそっ!「ああ、聞いてないけど…。そっか来るんだ…。でも残念だな。俺、キャンセルなんだ。 ちょっと抜けられない用事が出来ちまって。」って、大杉の野郎!! 最初から言っとけっての!なんだがすごい美味しいシチュエーションを逃した気分だ。いや逃してる!間違いなく逃してる! 絶対に逃してる!そうとわかってりゃ、悪魔人形の顔なんか記憶の中で淡雪のごとく消滅してたのにー!「えー来れないんですか? 残念ですう。」俺だって残念だ。すご~く残念だ。まあ君がそんなに落ち込むことはない。悪いのは悪魔人形なんだから。「うーん、でもまた今度、コンパする時に来てくれればいいよ。」「そうですか。私のせいでご迷惑をおかけしたんですから何かさせて下さい。」 いつも高鷲さんにはお世話になってますし…。今だって…。」「まあ、なんにせよたいした事ないって。 そんなあらためて言われるのも違うと思うけどな。俺は俺に出来ることをしただけだしさ。 今日だって世話になった先輩の家に行く用事なんだし。 そんなに気を遣うことでもないと思うんだけどな。って、そろそろ行かなきゃ。 じゃあみんなによろしく言っといてくれ。それじゃ。」軽く手を上げて中川さんに背を向ける。 「あ…、お疲れ様でした。」背中越しに聞こえる中川さんの声は何か心を引き戻すものがあるのだが…、我慢だ。これ以上は聞いてられない気がした。なんだか辛すぎる。「あ、高鷲さんお疲れ様でした。がんばってくださいね。」大原さん。あなた何か勘違いしていませんか? 俺、このあとデートじゃないんですよ。もしかして俺が誰かと付き合ってるとか本気で思ってんじゃないですか?プレゼントの相談だって、ちゃんと小学生くらいの女の子って言ったはずですよ。なぜか見透かされているような気がして嫌な気分だぜ、まったく。自分でも訳のわからない複雑な感情になって会社を後にする。さて、ケーキをとりに行くか…。 …続く。
2007/02/28
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やっぱり月末に近づくにつれてお仕事がだんだんハードになってきます。昨日は無事にupできたのはよかったのですけど、その後のコメントを入れられなかったです。はぁーお疲れお疲れ…。それではまた。
2007/02/27
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その4 ~夕方の風景1~どうも昼間の一件が心に引っかかってなんとも晴れない気分なんだがな。そんな憂鬱を引きづりながらも時計はもう午後5時30分。昨日から『金曜は絶対に残業しない宣言』を同僚にたっぷりしておいたので退社まであと30分。無事に6時の時報を聞けるかどうかの瀬戸際なんだが…、まあなんとかなりそうだ。これこそ日頃の行いがよいといっても過言でもない。たまたまだが昨日は遅くまで、危うく午前様になるくらい残業したせいで今日は楽勝。つまり今日中に片付けなければならない仕事は3時のおやつよりも速く終わったと言うわけだ。ち・な・み・に今日が早く帰りたい理由は給料日直後の金曜日で週末だからだ。そういう好条件が重なるならお決まりのコースが待っている。明日が休日と言うこともあって、当然予定では派手に飲み明かすのは自然だろう。しかもただの飲み会じゃない。んっふっふっふっふ…。先輩想いの素晴らしい後輩くんがセッティングしてくれた心のこもったコンパだ!向こうは4人こっちも4人で人数的にも申し分なし。写メを見せてもらった限りでは悪くない、いやむしろいい! So Goodだ!場所も行きつけの騒がしい居酒屋なんかと違って、ちょっとお洒落な店だったりする。懐が寂しくない俺としてはそのままお持ち帰りーなんてのもありかもな。ああ…お持ち帰りか…。なんて甘美な言葉だろう。出逢ったその時から恋の運命が義務づけられたんだよなとか言ってみたい。なんだかんだいっても人生出逢いが大切なんだよ。そこは力説しておく。こう拳を天に突き上げる感じで叫んだっていい。出逢い、最高!!しかも一晩中がんばった後の朝日のまぶしさったらないよな。なんで黄色い太陽がこんなにもまぶしいのか? それとも君がまぶしいのか?これは男にとっての永遠の難問なのかもしれない。でもそんな面倒なことは熱いシャワーで流して二人で確かめ合えばいいじゃん。金曜日は夜が長いけど、土曜日は朝が長いんだよって。ハハハハハ…。あ~あ…。確かに昨日はそんなテンションで仕事をしていた。おかげではかどるのなんのって、自分でもビックリだ。やはり男の煩悩のなせるパワーはすごいものなのか。誰かに研究してもらいたい。でも実験台は御免こうむる。そういう蛇の生殺しみたいなのは好きくない。俺はあくまでも自然体が好きなんだよ。うん、ナチュラリストだからな。しかし…。やっぱり言わなくちゃならねえか…。くぅ…。なんにせよたいした事はない。……チクショー!あの悪魔人形のせいで俺の努力は水泡に帰した。本当なら今ウキウキしているはずの俺の顔を鏡で見てみるとよくわかるはずだ。なんでこんなに苦虫を喰い散らかしたような顔になってんだ?そもそも今日はコンパに行く予定のはずだったじゃねえか。なんでそれをキャンセルしてまで訳のわからん1周年パーティとやらを選ぶ?あれか? 悪魔人形の本領発揮で呪いパワー炸裂ってとこか?冗談じゃない! マジで勘弁してくれって!俺がどんなに今日と言う日を楽しみにしていたか人形ごときにわかるわけない!この1年間、エッチどころかデートすらしたことのないってんだからな。俺だって男なんだよ。それくらい理解しろっての。だが、まあ、その、なんだ。口げんかして部屋を出て行く瞬間に見せたあいつの顔がそもそもの原因だな。普段は鬼のように強気な顔しかしないくせに…。まったく!あんな弱気な寂しそうな顔されるのは似合わないじゃねえか。あと15分…。帰る準備でもするとするか…。 …続く
2007/02/26
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最近の休日はあっという間ですね。あっという間に終わってしまいます。もう少しのんびりしたいのですが、しばらく無理なんですね。それではまた…。
2007/02/25
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その29 ~ 姉2 ~(すごい…。右腕の中で魔力が湧き上がる感じだわ。)右腕からの震えがスイドリームの体全体に伝わる。それはあらかじめ予期していたことだが想像以上の歓喜の様な感覚だった。通常、魔力の移動はエネルギーの移動とよく似た現象となる。例えるならば熱を奪われるような感覚が術者にもたらされる。経験上、スイドリームはそのことを良く理解していたし、そのために無意識ながらに身構えていた。恐るべき膨大な量の魔力が『忘却の光』として放出されることにも例外でない。そのために厳重に制御結界を張らなければ術者自身が虚無に帰る恐れがある。今回は自分自身の体ではないにせよ右腕を失う覚悟が必要であった。(良くて肘から先が破裂、最悪なら肩から消滅する。でも…気持ちいい!?)放出後の状態でいうなら虚無になるべきはずのものが絶えることなく魔力があふれていく。そして膨大な魔力の放出のため一部が逆流したのだが、魔腕はそれすらも制御した。つまり術者であるスイドリームには何の影響もなく、ただ『放った』という感覚しかなかった。しかも魔腕の中で生産される魔力は衰える気配さえない。反動があまりにもあっけないせいかスイドリームの意識は翠星石に向けられる。本当に大切なのは右腕のことよりも翠星石のほうである。果たして書き加えられた3つの魔法陣が思い通りに発動するか、それが気がかりだった。スイドリームは注意深く翠星石を見つめた。(よーし、そこで『絶対優先召喚発令-庭師の富瑠衣-』、 そして『中和変換-土壌レベル7<豊意富志>-』、 最後に『非接触型耐性緩衝衣着脱-展開時間穀刻-』、 間にあってーっ!)『忘却の光』が翠星石に向かって突き進む中、新たに加えられた3つの魔法陣が発動する。それは翠星石に対するスイドリームの万一の備えだった。庭師の富瑠衣(ふるい)は魔力やエネルギー等を問わずに土に変換できる道具である。こういった戦闘時に使われるのは道具として本来ありえない。しかしそこはスイドリームの機転とも言えるだろう。いかに魔法が通じないドールとはいえ物理的な被害は避けられない。燃えるという可能性をなくすためにはどうすればいいか。それは魔力その物を無効化またはそれに準じたものに変換すればいい。いかにピーチェの魔腕とは言え同時に無効化魔術を展開するのは不可能である。だったら自分の持つ道具で変換すればいいとスイドリームは思った。幸いにもスイドリームの本体は翠星石の真上にある。『忘却の光』が翠星石に当たる瞬間に庭師の富瑠衣を召喚させ魔力を土に変換する。ただの土ではなく、黒い肥えた土にすれば柔らかい上に土には見えにくい。『豊意富志』とは長い年月をかけて丹念に耕された肥えた土のことである。また魔力を土に変換の際の衝撃を減らすために防御結界を翠星石の周りに張った。それらをレンピカに悟られないよう穀刻、つまりほんのわずかな時間だけ発動する。ただそれだけのことだが見ているものには翠星石が消滅したかのように見えた。実際はふかふかの土に埋められただけなのだ。もっとも魔力量が多いため、当然大量の土に埋められるわけだが。(よしっ! 大成功! あ…、でも…。 やりすぎちゃったかしら…。 ううん、そんなことない、そんなことないよね。)スイドリームはレンピカを驚かす為だけに、翠星石に向けて『忘却の光』を放った。それが一番ありえないことだからだ。おそらく主人に対する悪意はない。スイドリームにとって大切なのはいかにレンピカを驚かすかという点のみだった。庭師の富瑠衣(ふるい)の力により翠星石に向けられた光は土へと変わって翠星石を覆った。大量の土が一瞬で翠星石の前からせまり来るのである。翠星石の選択の余地はない。なす術もなく、されるがまま翠星石は埋もれていった。その時に翠星石は気を失ってしまったらしい。あまりの破壊力をもつ光はその膨大なエネルギーのために大量の土になる。スイドリームは全て承知の上で『忘却の光』を放ち、富瑠衣を展開させた。そうこれらは自作自演の計算された結果なのだ。もっとも、レンピカがピーチェを実体化させなければなかったことなのだが…。 …つづく。
2007/02/23
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しばらく更新をお休みしますと言いつつも、結局書いている私って…。何なんでしょうねー。しかもどっかのサブタイトルみたいなタイトルまでつけてしまうなんて…。昨日、見に来た人に失礼と言うか、その…、悪気はないんですよ。いつもの思いつきというやつなんです。まあこうして書いていられるのもピークは過ぎた(早!)かなと思うからでして、寝込むほどではなかって一安心だったりします。あまり無理をしない程度に少しだけ更新しようかなと思った次第でして…。ここ最近のところ、かなりの無理が祟っていたのは否めないんですが、それでもやりたいことはたくさんありましたので身体の不調など、あえて無視する方向でやってたわけです。っていうか、無視すんなよー! と言われそうですけど、『なんに』の2話の後編を書き出したあたりから自分自身でも止まらない状態でしたし、upしたあとのここのアクセス数とかコメントでさらに調子に乗ってしまったりしましたので無理を承知でがんばってみたわけですよ。結果的にはそれらが悪い方向へ向かった感じがします。今さらですが少し反省ですね。とは言え、『そこ現』の続きを書いてみたり、『Tomoest』を最初から読んでみたりとするうちに自己嫌悪に陥ってしまったのはいうまでもありません。その上『13の想い』なんてシリーズを立ち上げてしまうなんて…。まさしくなに考えてんだか? ですよ。思いつきの多さというか、目移りの速さというか、自分でもかなり痛い人間だなって思います。流れは同じでも伏線があまりにも多くて回収し切れてないですね。自己批判をすると、なぜ『そこ現』でいまさらスイドリームなのかと思いますし、『Tomoest』のほうではダラダラし過ぎであの二人は酔いつぶれないのだろうかと心配ですし、『なんに』はそのものエロいなんてご指摘がありましたし(ちなみにそこが良いというご意見もありましたが…)、『13の』に至ってはそんなにネタがあるのか疑問に思ったりします。もうひとつ付け加えるなら、『おかえり』はいったいいつ完結するんだろうとも思います。もっと大きな視野で言うなら、ローゼンメイデンのSS(二次小説)として成立していない、オリジナルに走りすぎのような気がしています。確かに、最近は巴よりも人工精霊がお気に入りだったりするわけですが、『彼の本』を書いたあたりから私の中で人工精霊がブームになりましたので、ぶっちゃけるとドールより人工精霊のほうが書きやすいんです。原作とアニメの影響を受けにくいってせいかもしれませんけど、書いていて楽しいです。まあそんな私ですけど、この稚拙なブログにおつきあいいただけたら幸いだと思います。書きたいことが山ほどあるのにこんなことしか書けない私ってなんなんでしょう?それではまた…。P.S.明日はPS2版『ひぐらし』が届くみたいです。原作すらもまだやってないのに、このままだとますますコレクター化が進むことに危惧しています。
2007/02/22
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しばらく更新お休みします。久しぶりに風邪をひいたような気がします。っていうか本当にひいています。仕事中に突然きました。こういうのってアリなもんですか?今年はかなり予防していたつもりなんですけど、どこか抜けていたんでしょうね。ねぎをたくさん食べると風邪が治るって子供の頃に言われたことがありまして、今でもすごく信じています。効果は…、これが本当にあるんですね。私だけかもしれませんけど。というわけでねぎをたくさん食べなくちゃです。個人的には青ねぎをラーメンとか納豆に山盛り入れるのが好きなんです。逆にしろねぎ(長ネギかな!?)はどちらかと言うと苦手だったりします。まーどちらでもいいか。とにかく風邪治さなくてはいけません。なにしろお仕事が忙しくって、簡単に休めない状況ですので…。と、こんな事を書いている暇があるのなら早く寝るべきなんでしょうね。まあ、明日の無事を祈って、一応「お休み」宣言しておきます。書きかけの『そこ現』をupできないのは残念ではあるのですけど、仕方ないですね。皆様もお気をつけ下さい。『おや?』っと思ったらすぐに熱が上がりました。まったく酷いもんですね。今日はあきらめて早く寝ることにします。本当は寝ている場合でもないのですけど…。それではまた…。
2007/02/21
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土曜日になんとなく雨空を見ていて思いました。レンピカの話を誕生から現在までの話を書きたいって。それで書いたのが『13の想い』なんです。一応、全13話予定しております。それで今回は第4話。中途半端な気もしますけど。こんな感じで始めてみたかったりします。そのうち、暇見て第1話を書こうかなっと思っています。小説って感じじゃないのですけど、こういうスタイルも好きなんです。かなり独特かもしれませんけど、だんだん成長するにつけ変わっていきますよ。それは今後をお楽しみと言うわけで…。それではまた。
2007/02/19
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雨音が聞こえる…。窓越しに見える空の色は暗くて、その向こうにあるはずの光が見えない。それでも静寂って感じは悪くない。たくさんの水が流れる様子を想像して自然って凄いなと思った。一を聴けば十を知り、千を視れば億を悟る。それは左賢帝クレス・ノエル様の言葉だったけど、なるほどそうだと思った。こうして雨音を聞けば見えずともその量はわかる気がする。部屋の隅に置いてある、あの朽ちかけたバケツで換算すればいい。たぶん毎日井戸から汲んで、冬が2回来るぐらいの量だろう。私には大きすぎるバケツでも、もっと大きな人なら軽く持つことが出来るだろう。お父さまならどうだろうか。いつもの笑顔で汗を拭きながらフーフー言って運ぶだろうか。アランならどうするだろう。お師匠様はどうするだろう。私が運ぶならどうするだろう。こんな小さい手で運べるのだろうか。大きくなれば運べるのだろうか。考えることは楽しい。想像することはもっと楽しい。広い世界、たくさんの世界、未だ見ぬ世界。行ってみたい。見てみたい。触ってみたい。感じてみたい。たくさんの人たちや神々、本当の精霊たちとお話したい。お父さまはいつか必ずできると言った。お姉さまもそれを信じている。私だって信じてる。だから想像してしまう。私が誰かとあった時、何からお話するのかを。知りたいことがたくさんあって悩んでしまうかもしれない。聞きたいことがたくさんあってどれから選べばいいかわからない。それでも最初は決めている。それだけは知りたい。教えて欲しい。それはその人の名前だ。名前はその人を表す言葉だとお師匠様は言っていた。どんな人が私と会っているのか名前を聞けばわかるらしい。アランもたぶん同じことを言っていた。全てのものは名前でその存在を証明していると。私の名前はたくさんの言葉で出来ている。だから私はたくさんの存在で出来ていると思う。私の名前にもお父さまの名前が含まれているとアランは言っていた。それは何よりも嬉しいことだ。お姉さまの名前にも私と同じ名前が含まれている。それはお姉さまとの絆の証。遠くにいても一緒の証。雨が止めば、お姉さまは帰って来るだろうか。夜になれば帰って来るだろうか。春になれば帰って来るだろうか。今度はいつお姉さまとお話が出来るのだろうか。お話しすることを考えると楽しくなる。お姉さまはお日さまのように笑うからだ。晴れた青空の色の瞳は私と同じと言うけれど、私はお姉さまの方が綺麗だと思う。鏡に映った私の瞳は同じ色でも幾分淡い感じがする。そこが少し違う。だから鏡越しにみる私の姿はお姉さまそっくりだけどお姉さまじゃない。私ももっと勉強すればお姉さまみたいになれるのだろうか。青空を映す色になれるのだろうか。雨音はまだ止まない。夜が明けてから5時間は経っている。今日はまだお師匠様は現れない。正午までには来るはずだ。今日は一日中雨が降っているのだろうか。雨のせいでお師匠様は来れないのだろうか。さっきアランが来た時に聞いておけばよかったかもしれない。でもそれは別に知らなくていいことだから教えてくれないのだ。お父さまの名前をそっと口にする。隣の部屋にいるであろうお父さまには聞こえない。それでもなぜか嬉しくなる。もう一度囁くように名前を呼ぶ。雨音がかき消してくれるから伝わらないだろう。返事はなくてもお父さんの笑顔を思い出しているだけでも嬉しい。朝の聖書を朗読する時の顔が浮かんだ。温かい笑顔だった。ドアが開いた。私の声が聞こえたのかと思った。お父様が来れば良かったのにと思った。でも入ってきたのはアランだった。今日もまた難しい顔をしている。私を見ずに部屋の中をあちこち動いている。たぶんまた忙しいのだろう。邪魔しちゃいけないので黙っていることにする。じーっとアランを見つめる。アランは働き者だ。大きな本を出したり入れたりしながら時々独り言を言っている。何を言っているのかわからない。私の知らない言葉。人間の言葉。アランは棚の上の方にある本と取ろうとした。手がすべったのだろうか、落っことして頭に当たった。可笑しくって私は笑った。なぜだか笑った。私の声はアランに届いたのだろうか。見てるだけではわからなかった。アランは何冊も本を抱えた。私は数えていた。12冊だった。惜しいと思った。13冊なら私の数字と同じなのにと思った。なぜ惜しいのだろう、それはわからない。私に与えられた数字。それが13だ。だから13と言う数字は好きだ。お師匠様も13は素数だから良いと言った。なぜ13なのか意味はわからない。それでもこの数字は大好きだ。アランは部屋を出て行こうとした。扉を閉める前に顔を出して私を見つめた。本当は違うところを見たのかもしれない。でも目はこちらを向いていた。だから私を見たのだろう。にっこり笑って何かを言った。「ま・た・ね」と聞こえた。私は嬉しくなった。話しかけられるのは嬉しい。声が聞こえるのは嬉しい。その声に触れることは可能だろうか。ふと思った。ガラスの向こうなら出来るのだろうか。そっとガラスに触れてみる。冷たい感触。固い感触。でも悪くない。いつもの感触だ。もし通り抜けられたらあの窓の向こうにも行けるのだろうか。今なら雨の降る大地が見えるのだろうか。想像して笑った。小さな水の粒がたくさん落ちてくる様子。すごく不思議。自然は不思議。クレス様の言葉を思い出す。私にも千を視れば億を悟れるのだろうか。どうすれば出来るのだろう。お会いすれば教えてくれるのだろうか。でも未だお会いすることは叶わない。今の私には多分無理だからだ。外へ出れば会えるのだろうか。それはわからない。わからない。わからない。今の私はわからないことが多すぎる。でもそれは悪いことじゃない。それだけはわかる。だってこれから知る楽しみがたくさんあるからだ。またドアが開く。今度はお師匠様だ。お師匠様の帽子がずぶ濡れで、肩のマントもずぶ濡れだ。長いひげも濡れている。水がぽたぽた落ちている。濡れるのは楽しいのだろうか。雨だから楽しいのだろうか。普通の水ならどうなのだろうか。お師匠様はハンカチで顔を拭きながら、こんにちはと言った。私もこんにちはと言った。これはお昼の挨拶。挨拶するは楽しい。お師匠様は私の名前を呼ぶ。暖かい声で私の名前を呼ぶ。レン・ピ・カートン・ウラウチェルト。それが私の名前。お父さまが付けてくれた名前。16の構成因子の意味と3つの魔術法程式、7つの呪文からできてるそうだ。偶然にもお父さまの名前が入ってるのが何よりも嬉しい。だから名前を呼ばれるのがすごく嬉しい。でもお姉さまは私をレンピカと呼ぶ。お姉さまだけが私をレンピカと呼ぶ。理由は教えてくれない。でもその呼び名も嫌いじゃない。私はレンピカでもいいと思った。お父さまの名前は消えるけど、言葉の意味は悪くない。だから私はお姉さまをスイドリームと呼びかえす。姉妹だけの合言葉。レンピカとスイドリーム。お師匠様が分厚い本を広げる。お話が始まる。雨音は小さくなったけどまだ聞こえる。お師匠様の声に混じってまだ聞こえる。今日は夜まで雨が降るのだろうか。お師匠様のお話を聞きながら、窓の外を見上げる。ガラス越しの空はまだ暗い。いつかは外へガラスの向こうに出られるのだろうか。
2007/02/18
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雨ですね…。何とかメンテナンスタイムに書き上げようと思っていたものの間に合いませんでした。それで今、仕方なく書いているわけなんですけど、さすがにこんな時間では明日に回したほうがよさそうですね。といっても昼間に思いついたことを書いているだけなんですが、私らしく中途半端なお話なんです。たぶん、雨のせいでしょう。それにしてもまだ2月なのに、だんだん春らしくなってきて寂しい気がします。本来なら喜ばしいことなんでしょうけど、個人的にはまだ4月まで冬でいて欲しいです。それではまた…。
2007/02/17
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さすがに昨日、たくさんupしましたので今日はお休みです。とか書いてみる。冗談はさて置き、それにしても普段の2倍近い訪問者の数ですね。かなり反響があったと見るべきなんでしょうか。本当に嬉しい限りですね。ありがとうございます。私としては、少々遊びすぎたかなと心配だったんですが、大丈夫…みたいですね。ただ一部の携帯では長すぎて見られなかったらしく、もっと分割しておけば良かったと反省することもありました。多くの方に見ていただくっていうのはなかなか難しいものなのですね。次回はもう少し考えてupするように気をつけたいです。それからWeb拍手のボタンらしきものを作ったのですが、これがなかなか思うようにならず苦労しました。でも一応動いていますよね? っていうかただのアイコン状態なのは楽天ブログの仕様のせいです。それと『その1 ~朝の光景~』がいつ書かれたのかわからないというコメントをいただきましたので一応リンクを貼っときます。http://plaza.rakuten.co.jp/BBJamDiary/diary/200612060000/それではまた…。
2007/02/16
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えーっと、なんだか久しぶりに『なんに』をupしました。この省略の仕方もどうかと思いますけど、他にいいのが思い浮かびません。けど思ったより長くなってしまい、なかなか一区切りがつかず、やっとupできたかと思えば、10000文字をオーバーのため仕方なく分割に…、てな具合です。ですから本来は『その2 ~昼の風景~』だけのものだったのです。でもこれは中途半端にupするより、この方が良かったかなと思います。補足までに言いますと…。この主人公は『まきまき』で出ていた主人公の『高鷲 惇(たかす じゅん)』です。とある普通のサラリーマンの28歳独身男です。2DKの賃貸マンションに一人暮らしで住んでいます。くわしいことは『まきまき』を読んでください。一応、この世界での翠星石のマスターになってます。時系列的には『Tomoest』と同じ年の数ヵ月後の初秋です。さて、今回のお話のあとがきなんですが、なんとなく健康的な独身男性ぶりを発揮して微笑ましいというか嘆かわしいと言うか、人間こうもへたれに成長できるもんだなと思いました。もう少しクールな面もあったような気もするんですけど、彼はローゼンメイデンなんかとは縁のない普通の人間ですから多めに見てもらえたらと思います。少しだけ中年的エロさが見えますけど、そこはスルーしてもらう方向で…。それにしてもこれが本当にローゼンメイデンの二次小説かというくらい、名前等が出てこないですね。かろうじて翠星石の名前が1回ですし、他は某第3ドールとか悪魔人形がほとんどです。内容もローゼンに関係ないドタバタ劇です。『なんに』自体はただのドタバタ劇のつもりなのでたぶんこの調子で続くのですが、少しづつですけどある重要人物が関わってきます。といっても本格的なのはもっと先の話なのですが、許可もいただいておりますので遠慮なく彼のその後を書きたいと思ってますよ。たぶん一部の方限定になるかもしれませんが…。あーでもその時は私の苦手なあのドールがどうしても出さないといけないんですね。なんとか克服してみたいです。それと関係ないですが『そこ現』の次は薔薇水晶のお話を考えています。ちょっと悲しいお話になりそうです。キーワードは『復讐』。誰が誰になんて単純じゃない絡み合った復讐劇です。ただ私の中で薔薇水晶はそんな感情をもっていないのですが。ではいったい誰? それは…。それではまた…。 →web拍手はこちら
2007/02/15
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その2 ~昼の風景~「うーん。」ちょいと伸びをして背中をリラックスさせる。12時の時報が鳴り、午前中はなんとなく平和に終わった。いつもどおりというやつだ。あの件がなければな…。うー、思い出すとなんかむかつく。まったく俺らしくない。プレゼントがどうとかでしばらく口論したためにいつもより2本も電車に乗り遅れた。遅刻せずにギリギリセーフだったのは日頃の行いがいいみたいなもんだ。駅から会社まで猛ダッシュ…、まったく! 学生か、俺は?おかげで汗だくで職場に駆け込むやら、偶然部長に見つかって注意させられるわ酷い目にあった。ちなみに部長に注意されたのは廊下を走ってたからであって遅刻したわけではない。それだけは俺の名誉のために言っておく。それにしても廊下を走るなって、小学生レベルの注意だな。営業部の連中なら、大概走ってそうなものなのにさ。くそっ! 占いが大当たりじゃんか。忌々しい。さてお昼休みだし、気分転換に今日のランチについて考察してみよう。考察…、いいねえ、なんか難しいことを研究しているような響きだ。考察と言っても様々な選択肢の中からただひとつ究極のものを選ぶ試練というわけだ。昨日までの中華ブームはそろそろ終わりにしないといけない。たまたま八宝菜に火がついて、酢豚、天津飯、チンジャオロース、麻婆豆腐…。やはり中国四千年の味はあなどれないといったところか。しかし、こう毎日『王将』に通うのも餃子の無料券があるからだ。こいつに頼りっぱなしっていうのもな、大人気ないか。俺もいい加減中年太りを考えないといけないお年頃だしな。そろそろあっさり和食がいいころかもしれない。ご飯に味噌汁、魚の焼いたやつに漬け物…、典型的な質素なメニューだ。ローカロリーで高蛋白な食生活って、できるビジネスマンみたいだしな。いや、まてよ…。そう言えば最近カレーライスを食ってないよなぁ。本格的な辛口のやつ…。あの悪魔人形のせいで家では刺激的なものを一切食えないからな。激辛なんかもってのほかだ。どうして大人ぶるのにお子ちゃまメニューなんだ。おまけに七味とか、わさびとかの調味料まで隠されてる始末…。俺は禁欲された坊さんか!ってぇの。今時ありえねぇぞ、そりゃ。いいじゃねぇか、肉まんに辛子つけるぐらい。普通だろ、それって。おかげで、あれだ。外で飯を食う時はやたら辛いもの頼んでしまうんだよ。友達に『高鷲(たかす)って、意外と辛党なんだよな』とか言われてしまう。そうじゃない!!いや、確かに否定しないが、それも全部、あの悪魔人形のせいなんだよ。事情を話しても多分わかってもらえねぇだろうし、へたすりゃ変態あつかいだ。どこの世に家で人形遊びをする28歳の独身男性がいる?って言うか、遊んでいない。確かに遊んでいない。絶対に遊んでいない。間違いなく遊んでいなーいっ!!!!! 勘弁してくれー!…などと初心に帰って心の中で叫んでみたりする。さすがに某第3ドールとやらが朝に言ったみたいに1年も経つとなんともねぇな。人間、生きてりゃ賢くなるもんだ。それなりの知恵もついてくるってもんだ。とはいえ、さすがに友人に家に人形が置いてあるのを見せられないんだが…。それもまあ、よしとしよう。別に家に招いてホームパーティを開くわけじゃないし。人形は隠せば何とかなるとしてもだ、あのベランダだけはいかんともしがたい。いつの間にやら野菜畑だ。絶対、管理人に怒られること間違い無しだな。どこから運んできたのか不思議だが、見事に土で埋め尽くされている。普通さぁ、家庭菜園ってものはベランダでやるにしても植木鉢とかプランターを使うものだろ。それがなんでコンクリート床に直に土を盛っているんだ。ありえねえぞ、そりゃ。よく下の階から苦情が来ないもんだと感心しちまう。それも不思議な魔法でも使っているのか? それとも何だ、下の階の住人は鈍感なのか?まぁそこで採れた新鮮らしい野菜を食わされている時点で俺も同罪かもしれないが、うーん…。許可した覚えはまったくないぞ、俺は。それにまだ、レタスとかトマトなんかは理解できるがあれだけは理解できねぇぞ。どうやったら大根だとか人参だとかジャガイモなんかが採れるんだ? ベランダで…?いや、考えるのはよそう。そういうのを受け入れること自体苦手だ。無視だ、無視!俺としちゃあ、洗濯物を干す空間を確保してもらいたいもんだね。ベランダってもんは本来そのためのスペースだろ。間違ってないよな、俺。ああ…。駄目だ…。最近、つい、あいつのことを考えてしまう。慣れたついでに俺もおかしくなっちまったのかねぇ。それとも俺の知っていた世界って嘘っぱちだったのか?そんなはずねぇな。目の前の書類の山が現実なんだよ。うん、気にしない。気にしない。考えたくないし、考えない。なんだかここ一年、心の中の呪文になりつつあるよな。『気にしない』って。そんなことよりカレーだ。カレーか…。カレーなんだよな。今の俺に欠けているのは何と言っても情熱的で刺激的な腰がキュッとしまった女のようなカレーなんだ。スパイシーで、かつ甘美な芳醇さをまとい、心の底から燃やしつくしてくれる、そんな感じだ。間違っても小さくて口やかましい、くびれのないお子ちゃまみたいな女とは大違いだぜ。ああ…口だけは激辛、いや毒辛だな。人形だし…。あれを女と認めるわけにはいかんよなぁ。うん…、なに考えてんだ、俺。さすがにこの忌々しい左手の薬指にはまった指輪を取ることはあきらめたが…。いや、考えるのはよそう。どうも今日は朝からどうかしている。カレーの美味い店を検討するのに集中しないとな。うむ…。なぜか顔を真剣に歪ませて考えてみる。それらしさも必要ってことで。「ふむ…。」とか言ってみたりする。もちろん腕組みしながら。ちなみに『うむ』とは『有無』であり、『ふむ』とは『不無』だとか。意味は知らねぇがそんな感じな表現はそれらしくって好きなんだがどうでもいいか。そんな俺を隣の席のOLが変な顔で覗き込む。そうかこういうセクシー美人OLのようなカレーがいいよな。この女…、歳は24だったか、まさに食べごろってことだ。いい。実にいい。うん、正常なはずの男にとってこういう女と付き合いたい。すごく当然だ。俺は制服フェチじゃないが、OLって響きは制服も含めていいもんだよな。あれ?OLって死語だっけ? どうでもいいが俺の中では生きてんだよ。だいたい、どっちかって言うとそういう女性の職業を表す言葉って好きなんだよな。なんかさ、男とは違う優秀なスペシャリストって感じで。俺が女なら間違いなく使うけどな。うん。プロ中のプロを表現しているってことだ。女性蔑視だとか世間では言うらしいが何でそんな風潮になってしまったのかねぇ?俺が思うにそれになれない男どものひがみじゃないのか?だって『ナースマン』って言葉があっただろ。まさにそれがそうだ。自分がなれないからって統一するのはどうかと思うんだが…って、俺、なに考えてんだ?「あの…、高鷲(たかす)さん? どうかしました?」その声で現実に引き戻される。やべぇ、俺、変だったかな!?「えっ…? あっ、ああ…。」俺らしくもなくしどろもどろになってしまった。大きな瞳で見つめられたせいだ。他意はない。そういうことにしておく。「お昼、行かないんですか?」「いや、たぶん、行く。じゃなくて、これから行くとこ、うん。そう。」この女、大人しい性格のくせに鋭いな…。それにしても俺はなんだって焦ってるんだろ。確かにこの大原なつきちゃんは理想どおりの抜群のプロポーションの持ち主だ。誤解を招かないために言っておくが、口説いたことは一度もないぞ。そりゃ気になるといえば気になるかもしれないが、俺だっていい年した大人だ。そのへんはわきまえてるつもりだ。公私混同しない。常識ってもんだ。中学生じゃあるまいし隣の席だからって恋が芽生えるなんてことはないんだよ。だいたい職場恋愛ってかなり面倒だからな。せいぜい理想の先輩って立場でいてやるさ。って誰に言い訳してんだか…。「そうですか。私、今日はお弁当持ってこなかったんです。よかったら一緒に行きませんか?」そりゃ思いもよらないお誘いだな。珍しいこともあったもんだ。一緒に…か。って、一緒に!? ええーっ! マジで? やべぇドキドキしちまった。「いいよ。どこ行く? 今日の気分はカレーかなって考えてたんだけど。」悟られないように冷静に答えられるってのが俺の自慢のひとつなんだな。間違っても『君のような情熱的な体を持ったカレーを食べたい』などとは言わない。セクハラはご法度だ。同じ職場で気まずい空気は感じたくない。それにしても『今日の気分はカレー』ってどんな気分なんだよ。なんだか恥ずかしいことをさり気に言ってないか? 俺…。「カレー…ですか? 高鷲(たかす)さん、美味しいところ知ってます?」必死に脳内検索をかけてみる俺。さっきから妄想のしすぎだが、本来はこういう使い方の方が正しいに違いない。なるべく意識してこなかったが、こういう美人と共に昼食なんてシチュエーション、経験ないぞ。しかも彼女がここに配属されて半年近くなるのに初めてだ。たぶん、この忌々しい指輪のおかげで既婚者などと誤解されているに違いない。そうでないとありえない。そりゃ隣の席だし、仕事上での会話は日常茶飯事だから、何も緊張することないはずだ。かと言ってプライベートなことに首を突っ込まない主義の俺としてはそれ以上の会話はしない。というか仕事の話以外はしたことがない。あの悪魔人形のせいだ。なんとなく他の女と会話できないような魔法か呪いをかけられているに違いない。妙に恋愛運が悪いのもそれで証明できてしまえそうだ。なんだかわからないけどな。でもおかげでクールなイメージが構築されつつあるのは喜ばしいかもしれない。未だに彼女が出来ない理由をそれにするのは気が引けるが、現実は残酷なんだよ。俺だってやりたい盛りの男なんだ。っていうか、やりた…いや、やめておこう。落ち着け、俺。わかってるだろ。無理だって。そりゃ口説き落とせばどうにかなるなんて甘い誘惑があるかもしれないが、大事な後輩だ。振られる以前に仕事をする上でも彼女を失うのは痛い。信頼なんてあっという間に崩壊してしまうもんだし。それに今さらあの笑顔が可愛いなんて隣で見慣れているはずだ。俺はそんな軽い男じゃねえ。毅然たる態度を保持できる精神は持ってるつもりだ。隣の席の良き先輩、そのスタンスを崩すわけにはいかない。しかしこれはこれで誤解を解くチャンスかもしれない。さらに俺が独身だってことがわかってもらえたなら友達の一人でも紹介してくれるかもしれない。こんな美人だ。さぞかし綺麗な友達だっているだろう。俺の勝手な想像だがな。うーん、邪な考えはこの際だから捨てておこう。ああ…もてない男はつらいなぁ。どちらにしろご期待にそえるように、とりあえず検索条件を聞いてみる必要はあるな。なんとなくカレーって言葉に引っかかりを感じた気がする。もしかして嫌い? それともランチにカレーは駄目なのか?「候補はたくさんあるんだけどな。大原さんの好みって聞いていい?」最悪、カレーを諦めないといけないかも…。しかし美人OLとランチ…。いつの間にか究極の選択になってる俺って…。 …続く。
2007/02/15
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その3 ~昼の風景2~ 「えーっとですね…。私はあまり辛くないのがいいですね。苦手なんですよ、辛いのって。 でも、カレーは大好きですよ。王子様のやつとか…。」って、おいっ! お前もお子ちゃまかよっ! しかも王子様のやつって…。などと思ってみても突っ込みを入れたりなんかしない。しないが、ショックだよな実際…。どうしてそう刺激的情熱的ボディを持て余す美人OLがこうなんだ。世の中おかしいぜ。「ふうん、そうなんだ。辛いだけじゃカレーじゃないよな。うん、わかるよ、その気持ち。 辛さの中に甘さがあって、良い意味で裏切られるって感じかな?」翠星石がそう言ってたのを思い出して、受け売りだが言ってみる。どうせ女の考えることなんて同じだ。人間でも人形でも…。でもまてよ、そうなると大原さんは悪魔人形と好みが一緒か?なんか一瞬でショックだな。やはり女はミステリーだ。「はい。そーなんですよ。さすが高鷲(たかす)さん、食べ物に詳しいですよね。」別に詳しいわけじゃないけどな…。まあいいか。なんか良き理解者にめぐり合えたって顔をされるとこっちも嬉しくなるし。そうなると、あそこの店か…。究極の選択は回避だが…。「一応、これでも先輩ですから。少し長生きしている分、知識もあるわけなんでね。 じゃあ、この近くの『欧州亭』って店に行ってみようか。 カレーはもちろん、ランチについてくるデザートがお勧めだから。」選択肢がまったくない状態に追い込まれたよな、俺。あそこぐらいしか甘口のカレー置いてないぞ。しかも辛口はないときてる。オフィス街には珍しく、手作りケーキが評判の小さなレストランだ。普通の英国風カレーは絶品といっていいほどの評価は認める。確かに美味い!でも今の俺はそんな落ち着いた味じゃなくもっと情熱的な辛いカレーをだな喰いたい気分なんだ。もっとも、その君の情熱的ボディを食わしてくれるのなら全然かまわないわけなんだが…。いや、いかんいかん!そういう考えは身を滅ぼすようなので、心の奥底にでもしまっておくことにする。なんだか複雑な感情になりそうだな。まただ…。いや、落ち着け、俺。ここはシンプルに職場の後輩と昼食を共にするってだけでOKだろ。贅沢しない!それとつい言っちまったが、デザートか…。んな甘いもんに興味はねぇけど、そういうのも確保しとかないといけないんだろうな。以前の俺ならそこまで気を遣うことはしなかったはずだが、これもあの悪魔人形のせいだ。食事の後のデザートは欠かせないときてやがる。ったく、手のかかる人形だな、ちくしょう。不本意だがこういう時に役立つとは…。一応、感謝しておくべきなんだろうな。「へぇーっ、行ってみたいです。デザートがついてくるなんて! ケーキですか? アイスクリームですか?」ああ…、人がせっかく決心して良き先輩でいようと思ってるのに…。なんて破壊力のあるまぶしい笑顔を向けてくるんだ?せっかく俺が苦労して奥底に封じ込めた欲望をこじ開けるような破壊力じゃないか。そんなに少女のように目を輝かせて喜ばれるとまたドキドキしてしまう。「確か…、パティシエが数種類のケーキを運んできて、その中から選ぶんだったよな。 フランスの三ツ星レストランで修行したパティシエらしい。 食べたことないけどアイスだってお好みのものをトッピングできたはずだけど。」つい答えてしまったが、俺はそのケーキを食ったことはない。昼休みにケーキなんか食ってらんないからな。甘いし…。でもその光景はその店で良く目にするし、それがその店の売りだからだ。さすがに若いOLがキャーキャー言ってるのを見るのは毒にならないが、正直苦手だ。「すごーい! 早く行きましょうよ! 私、楽しみになりました。」なんとまあ、綺麗な娘は驚く顔も綺麗なんだなと感心してしまった。俺、仕事中でもここまでの笑顔は見たことないぞ。うん。などと余裕をかましていられる場合ではない。こいつは…。恋する女の顔だ。やめてくれ! そういう顔はだな…、俺、免疫がないんだよ。やばいよ。虚勢を張るのもここまでか…。卑屈になっちまうじゃねぇか。いえ、なります。正直、あなたの先輩でよかったです。隣の席で幸せです。だから、その…。あの…。大原さん。デートに誘ってんじゃないんですから…。お昼ご飯だし…。その羨望のまなざしは危険ですよ。っていうか勘弁してください。俺、あなたの彼氏じゃないんですよ。いいんですか?うわーっ、情けないけど、俺って気が小せぇ。「あ…、は、はい。い、行こうか。」またしてもしどろもどろだ。これで精一杯。「やったー!」なんでそんなに笑顔なんですか? なんでそんなに大喜びなんですか?っていうか、俺の腕を引っ張っていくほどのことじゃないだろうって!ほら、他の社員さんも見てるし…。そ、それよりも胸が俺の腕に…、いや俺の腕が胸に当たってます! 当たってますって!本当に勘弁してください。想像以上にやわらかいです。見た目以上に巨乳なんですねーって違う!いえ、そうじゃなくて、一応、俺、男なんですけど。セクハラで訴えられますよ、俺が。…なんで!?「あの…。そ、そんなに慌てなくたってお店は、に、逃げないから…ね!?」慌てて腕を引き抜こうとするとギュッと押さえ込まれた。腰から崩れそうなくらいやわらかい感触が理性を壊そうとする。って、どこ触らせてんですか!! そんなに強くしなくったって逃げませんから!それより俺、歩けなくなっちゃいますって!「でも早く行かないと、お店混んじゃいますよ。」もてない男と言うものはどうしようもないと認めざるを得ない。俺はそのまま引きずられるようにして店に連れて行った。たぶんすげーにやけた顔をしてたんだろうな。こんなことってありえないし。でも連れて行かれたって表現の方が正しい気がする。程なく楽しかったランチタイムは終了し、再び平穏な午後が始まる。彼女の行動に関して様々な憶測や甘い期待感があったのだが、なんというか…。なんにせよたいした事はない。彼女はケーキが食べたかっただけなのだ。まあ、ぬか喜びもはなはだしい。チェッ!俺は正直、その店のパティシエの名前なんて知らなかったがかなり有名だったらしい。大原さんはこの会社の近くにそのなんとかというパティシエがいることを知っていた。ただ、どこの店までかは知らなかったがいつか探してみたいと思っていたそうだ。なぜそんなに凄いのか理解に苦しむが、やっぱり凄いんだろうな。カレーを食べ終えた後、ケーキを運んできた男にサインを求めていたぐらいだ。普通、パティシエなんかにサインをもらうか? やっぱりわかんねぇな、女心は。パティシエの名前って、児玉なんとか…だったっけ。やっぱり俺には興味がない。目が合ったときになんか感じるものがあったが多分気のせいだ。少年のように屈託のない笑顔にそう感じただけだ。なんでそんなに爽やかな笑顔でいられるのか不思議な気もするが、あれだな。たぶん…、かなり辛い過去でもあったんだろうよ。そんな感じだ。困難な運命を乗り越えたものだけが見せる強さっていうか、そういうもんだな。ちょっと悔しいが男ってそういうのは自然とわかってしまう。奴はおそらく強い。力があるとか頭がいいとかじゃなくで、生きるってことに強い。別に嫉妬しているわけじゃないんだが…。いや、やっぱり男なんかに興味はない。ないったらない!でもなんで俺は隣の席の美人OLなんかよりあの男が気にかかるんだろう。あ~あ、せっかくの胸の感触すらもおかげですっかり忘れてしまった。いやあ、もったいない…。実に不本意だ。不本意と言えば、そうそう、店を出る前にケーキを注文しておいた。悪魔人形にもらったメモにはケーキと書いてあったからなのだが、仕方がない。これこそ不本意だ。その上、プレゼントか…。どうすりゃいいんだ?今となれば、なんていうか…帰りにあの店に寄るのも少し気が引ける。1日に2度もあの笑顔はまぶしすぎて嫌いだ。噂どおりケーキはすげー美味かったけどな…。 …続く。
2007/02/15
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何もupしていないとうのもなんなので、こういうタイトルを付けてみました。書かなきゃいいじゃないかとも思うのですが、まあ気まぐれと言うことで…。それではまた…。
2007/02/14
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さっき、なんとなく『おかえり』を読んでいました。第2話の夕焼けのその6が7月中にはupされるそうです。…って、私!? そんなことを書いてたんだ。そっかー、その7月中には『Tomoest』を書き出しているんだった。本当はこんなに長く続けられる予定じゃなかったんですけどね。結末までたどり着くにはまだ遠いですけど、早く次のお話に取りかかりたいです。それではまた…。
2007/02/13
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どういうわけだか、ここ最近、週末の更新がかなり苦しい状況です。暇を持て余しているわけではないので仕方ないと自分に言い訳をしているのが少し辛かったりします。以前に1行だけコメントというのをしましたけど、あれって実はかなり難しいものなんですよ。というのは1日のことをたった1行に要約するなんて国語力が私に備わってるはずなく、日本語のスキルとしてはまとまりのない事をダラダラと書く(誤字脱字誤表現含む)ってレベルなので、我ながら痛いものなんです。かと言って、また放置する気はありませんので、毎日しっかりと目は通しているんですが、書き出しに躊躇してしまうとあきらめて更新しなかったりして、非情にマズイ状況ですね。とまあ、恒例の言い訳はさておき、Web拍手なるものを仮ですけど設置してみました。ご存知だとは思うんですが、日記に対するコメント欄のほかにこの楽天ブログにはもともとメッセージを送る機能があるんですが、ご利用されている方の意見としてわかりづらいなどの声もいただきましたので、少し勉強してTOPにWeb拍手を仮設置してみました。一応、動くみたいですけど私のWeb知識じゃ、ボタンを配置するいい方法が見つからなくて、しかも拍手された後に何も楽しめるものがないという素人まるだしのありさまだったりしますので、多少お見苦しい点はあると思いますけど、気が向いたらご利用いただければ嬉しいと思います。とは言え、Web拍手を設置するほどのものを書いているかというと、素直にごめんなさいと言ってしまいそうになるぐらいの稚拙さだったりしますので、とりあえず置いてみたみたいな感じで受け取ってもらえれば幸いです。まぁ飾りですよ、飾り…。そのうち正式に設置できればいいんですが、しばらくは無理そうな感じです。だって、私、絵が上手く書けませんから。それではまた…。
2007/02/12
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やはり書きたいことがあるときはリアルタイムで書いた方がいいんでしょうね。昨日から24時間後なので、何が書きたかったのか忘れてしまいました…。と言う冗談はさて置き、『そこ現』のお話について補足を少し…。スイドリームの性格がああいう感じなのは『享楽的』って言うキーワードから生まれています。最初はレンピカ同様にもっと宿命を受け入れている感じかなと思ったのですが、あの右腕を切り落とされた時に偶然書いた『享楽的』って言葉がずーっと心に引っかかってて、それ以降はどうも何でも楽しめるような性格になってしまいました。Mってわけじゃなさそうなんですが、スイドリームって何が起こっても楽しいんだなって感じてもらえれば幸いです。予告と言うか1月28日の日記で『レンピカが…。』とか書いておきながら、なぜか話は少し戻ってスイドリーム視点になりましたのは私の中で強烈な印象が残ったせいです。確かに『その26』をupした時点では『その27』の書きかけでレンピカのことを書いていたので、あながち間違いではなかったのですが、ふと翠星石に起こったことを書いているうちに、どんどんスイドリームが自己主張してきているように感じてしまい、結局あのような形になってしまいました。サブタイトルの『姉』って言うのは翠星石とスイドリームのことを指しますので別にいいかなって思ったのです。書いた後から話が広がっていくというのは私らしいといえばそうなんですけど、いかに無計画に話を作っているのかばれてしまいましたね。私自身がかなり享楽的なのかもしれません。ただシリアス重視で書いてきた『そこ現』が少しコミカルになってしまったのは残念な気もするんですけど、それほどスイドリームの性格が強烈過ぎたってことです。まさにあの姉に仕える人工精霊って感じですね。多分、翠星石のほうがもっと真面目な感じもしますけど…。次回で双子の人工精霊姉妹編(勝手なシリーズ名ですね)は終われると思います。というか終わらせないと某妹ドールが可哀想な気がします。一応、私は某妹ドールの腹黒推奨会(通称:イヒヒヒの会)を応援していますので、某妹ドールには光を当てないといけないのです。………黒い光ですけどね(笑)。『そこ現』の中でもレンピカに対し、そこまで腹黒いのかよ!といった感じで書きましたけど、まあそれは正解だと思われ…。そうなるとレンピカって案外、不憫なのかも…。無理矢理、実体化させられてああだし…。それに…って、ここで書けない! ごめんなさいです。それではまた…。
2007/02/07
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最近、日記を書くのが少なくなったせいで、書きたいことが山積です。小説を書きたいと思いつつも、日常も色々ありまして、ないのは時間だけだったりします。よく言うのが、出来ない言い訳の原因に『時間がない』というのがありますけど、実際そうなんだから仕方がないと思います。『時間は生み出すもの』なんていう人もいますけど、その表現は本当に正しいのか疑問に思ってしまうんです。お金とか資源みたいに節約すれば『時間』が増えるみたいな錯覚に陥りそうですが、どう増えたって1日は24時間しかないのですから、それ以上増えることはありえないはずです。それにゆとりがないとただ単に体がつらいだけですよ。まあそうでなくても体はつらいんですけどね。昨日upした『そこ現』について書きたいこともありますけど、それはまた後日に。それではまた…。
2007/02/06
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その28 ~ 謝罪 ~(何これ? 私がやっちゃったの? 嘘…。こんなはずじゃ…。 だって、生命樹の枝が焼けるなんて聞いたことがないわ。そんなことありえないじゃない。 どこまでデタラメなのよ、この魔腕は!)その場にいる翠星石、蒼星石とレンピカはかなり驚いたが一番驚いたのはスイドリームである。信じられないことに放出した際に右腕から伝わる反動は確かに小さな光の刃なのだ。さらに付け加えるなら、自分自身の肉体でないだけに特別な対魔術抗力場、つまり放出される魔力に反する肉体的影響を押さえるための防御シールドを張ることをスイドリームはしなかった。放出量が少ないと思っていたためである。となれば、あれほどの破壊力を伴う光の束を放出すれば腕はおろか肉体や精神までもが崩壊してもおかしくないはずである。だが実際には軽い反動が手に残ったのみで、もし目を閉じていればここまで驚かなかったに違いない。スイドリームの目の前に生命樹が焼け焦げた1本の黒い道が真っ直ぐに伸びている。燃えたのは一瞬で、燃え広がらないらしく所々で煙がくすぶっていたが炎は見られない。他の3人が口々に驚きを表現したのに対して、スイドリームは最初、声も出せなかった。それでも放った本人だけに立ち直りも早い。それには元々気楽な性格も幸いしている(もしかしてこれが『忘却の光』ってものかしら。そうよ、原理は同じだもんね。 制御しきれない程の光の束だって言うじゃない。あらゆるものを焼き尽くすか…。 まさにこれがそうなのね。びっくりしちゃったなぁー。 おかげで左腕も自由になったし、よかったよかった。…って、ん? そうだ、いいこと思いついちゃったわ。私って天才!?かもね。 でもそのままじゃ、もうひとつインパクトに欠けるわよね。 どうせならもっとレンピカを驚かして…。 そうよねぇ、アレを使えば迫力満点の演出だわ。 うん。万一の時の備えにもなるし…。 レンピカ…、あなたにとって、いいえ私たちにとって絶対にありえないことをするからね。 あなたが犯した禁忌どころじゃないことやってあげましょう。 ああ…、シスター、ごめんなさい。 私はあなたの、翠星石様の忠実な下僕の人工精霊です。 それだけは神々に誓って間違いありません。絶対の真実なのです。 ですがこれから私がすることをお許し下さい。 魔法ゆえにシスターを傷つけることはありえませんが、少し…、 ほんの些細なくらいは痛い思いをされるかもしれません。 えーっと、もし私のせいだとばれたとしてもお怒りにならないで下さい。 これもすべてあのレンピカにひと泡ふかせてやるためなのです。 たぶん、シスターなら私の気持ちがわかっていただけると思います。 あのおしゃべりで生意気な妹を驚かしたいと思っているはずです。 ですから、その…、ごめんなさい!!)スイドリームはゆっくりと右手を翠星石へ向けた。心の中で思い切り翠星石への謝罪を叫んでから右手の指を動かす。今度は先ほどの3つの魔法陣に加えて新たに3つ書き足した。そのために今度は右手に全神経を集中し、すばやくこなさなければならない。効力発生区域(この場合はスイドリームの右手の周り)に6つの魔法陣が浮かぶ。そしてそれが発動を待ちわびるかのように高速に周囲を回転する。(あれ…? もしかして『忘却の光』って、制御結界を3重に張りながら放つんだったっけ? なんかそうだったような気がする…。 まさか放てると思わなかったし、指だけでできるなんて想像しなかったもんね。 どっちにしたってもう間に合わないか…。 魔腕一本の代償は大きいなぁ…。仕方ない、こんな魔法使うの初めてだもの…。 さっきのは偶然だしね。まぁ、いいか…。)集中した魔力が臨界点に達するのを見計らって、それは解放された。 …つづく。
2007/02/05
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書くだけ書いてなかなかup出来なかった『Tomoest』と『そこ現』をupしました。『そこ現』にいたっては1ヶ月近くupできてなかったですね。反省…してます。一応、スイドリームとレンピカの戦いが一段落して気が抜けたのが原因です。でも、見ていただけたらおわかりでしょうけど、今回はスイドリームの行動をメインに書いています。前回を書いていて『享楽的』という言葉が妙に残ったものですから、スイドリームはどうしてピーチェをのっとってあの行動をしたのか書いている本人が一番気になったものですから、とりあえずあの人を目覚めさせてスイドリームの話になったのです。双子の同じ人工精霊ながらレンピカよりスイドリームのほうがお気楽な性格なのは彼女の教育係というか師匠のせいなので(それはもちろんレンピカにも言えることですけど)、前回で明らかになりましたが二人の考え方なんかはまったく違います。また得意不得意も違っています。例えば、魔法はスイドリームのほうが得意です。呪文(スペル)や魔法陣(リトン)などの一般的なものから手形(シェイク、手の動きのみで魔法を発動させる)や踏足(タップ、足の動きのみ)踏舞(ダンス、体全体の動きで発動)などの特殊なものまで使いこなせます。逆にレンピカは幅広い知識は持っていますが使えるものがかなり限られています。呪文の知識に関してはスイドリーム以上でもあります。また戦闘は素手ならスイドリームが、武器を所持ならレンピカの方が強いでしょう。もっともスイドリームはあまり戦いを好まぬほうでありますが、魔法の武器とも言える庭師の道具をかなり所持しています。つまり双子は二人揃ってみればかなり強いかもしれません。マスターが違う以上、揃うことはないと思いますが、揃うところも見てみたいです。また他の人工精霊たちも少しずつ紹介していきたいなとも思っていますので、もう少しお待ちください。それではまた…。
2007/02/02
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