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先週金曜日、三菱東京UFJ銀行深セン支店の日本人課長・勝部聡史さんは、彼の部下で25歳の中国人社員・シューさんの右頬にビンタを一発くらわせてしまいました。この様子をシューさんの中国人同僚も目撃していたため、勝部課長は即座に(頼んだモノを届けに来てくれたたシューさんがニヤけていたので)不愉快だったから殴った、と一応詫びを入れたそうですが、ビンタを受けたシューさんは納得することができません。そればかりか、この様子を見ていた別の日本人社員が、「勝部課長は君の上司なのだから、君を殴るのは当然だ」と言ったらしい....。勝部課長はかつてから部下を叱責し罵ることが多かったらしく、前日の朝にも彼に叱られた女性従業員は泣いてたそうです。終業時間が過ぎたにもかかわらず50人ほどの中国人従業員はそのままオフィスに居残り、「全中国人従業員心の声」というタイトルの抗議文をまとめ、全中国人従業員の署名をして支店長に提出しました。勝部課長に公開の場で謝罪させること、このような人物は中国で長く働かせないこと、こうした環境では安心して働けないので、三菱東京UFJ銀行は中国人従業員の人格を厳格に尊重する制度を整備すること、などを要求したものでした。ビンタをくらったシューさんは勝部課長に謝罪文書の提出と引責辞職を求めたそうです。記者の問い合わせに、副支店長は事実関係を認めた上で調査をして来週報告する、と述べたそうです。(四川新聞網に掲載された南方都市報の転載記事)この事件は複数のニュースサイトに掲載され、主要BBSでは日本人及び日本企業に対する非難の書き込みで盛り上がりを見せました。その後どうなったかというと、光明網の記事によれば、本店の重役が全面に出て解決にあたる方針で、日本上司が中国人部下にビンタをくらわせた事件は沈静化に向かう、らしいです。中国当局も日本との関係に気を遣って、日本人や日本企業への非難が広がらないようにと報道を抑制している感じなのは不幸中の幸いですが、もしこの情報がホントだとすると、中国における一社員の不祥事の解決のために、天下の三菱東京UFJ銀行は重役を送り込むわけで、勝部課長もタダでは済まないでしょうね。いまの世の中、日本の職場でも部下をビンタする上司など稀でしょう。しかも肉体労働の現場じゃなく、天下のメガバンクです。指導のためにちょっと語気を荒げただけでも、部下からパワハラだ、などと騒がれてしまいそうなものです。しかも赴任先の中国では、日本や日本人のことを良かれと思っていない人たちが多いのです。最近はどうか分かりませんが、去年の今頃までは旧日本軍の悪党ぶりを強調したテレビドラマが毎夜のごとく放映されていて、旧日本兵が善良な中国人を平手打ちするシーンこそ日本人の暴力性の象徴として、中国の人たちが見入っていたのです。そうした背景を少しでも分かっていたら、「不愉快だった」だけで中国人にビンタなどくらわせたりしなかったでしょうし、仮に自分を見失うほどの怒りか何かがあって部下を殴ってしまったとしても、「不愉快だったから」などと言い訳したりしなかったのでは無いでしょうか....まぁ、就職活動で知り合った女子大生に悪さをしようとする行員も居るようなメガバンクですから、こうした輩が存在するのも不思議ではないかもしれませんが....。中国人同士ですら職場で暴力沙汰になるとただでは済みません。互いのメンツをかけて、最後までどちらが正当でどちらに責任があるのか追及し続けますから、当事者のどちらかか或いは全員が職場を離れるような結果になることが多いのです。そうでなくとも、あなたの中国人部下は、あなたの細かな指示やチェック、中国人の能力を過小評価したような態度などで、鬱憤がたまっているかも知れないのです。英語を磨いて欧米企業への転職を企んでいるか、ビンタをくらって多額の賠償金を得て辞めてやるか、と思っている中国人社員が潜んでいることを忘れてはなりません。それにしても日本では、職場で上司が部下を殴ったくらいで、実名報道され、重役が事態の収拾に乗り出すようなことは、まず無いでしょう。しかし残念なことに、中国で勤務し中国人部下を持ってしまった三菱東京UFJ銀行の勝部聡史さんは、たいへん困難な状況に追い込まれてしまったわけです。この先、真っ暗でしょうねぇ....。日中関係が比較的良好なこの時期ですから、外交問題に発展することは無いと思いますが、中国で働く日本人の皆さん、どうかお気をつけください。
2007.07.30
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私はマトモに中国語のお勉強をしたことがありません。1997年、北京に赴任したときは、「にーはお」と「しぇえしぇ」しか知りませんでした。着任当日、取引先にお詫びに行く必要があって、「対不起」(すみません)という中国語を覚えました。前の職場では、赴任地での語学研修として1年間の費用を会社が持ってくれることことになっていましたので、日本語専攻の女子大生に毎週2回、終業後のオフィスに来ていただき、個人授業で学ぼうと目論見まてはみましたが、終業時間が見えないお仕事だったもので、1ヶ月も経たないうちに先生に逃げられてしまいました。それからは、中国語を正式にお勉強することを諦めてしまったのでした。それでも今は、中国語でお仕事をしています。取引先と中国語で交渉することもありますし、簡単な中国語のEメールだって送ることはできます。ま、9年近くも北京で仕事をしていたら当たり前なのかもしれませんが、学校なんかに通わなくとも独学で何とかなるものです。そうは言っても、英語同様、自分の中国語にはコンプレックスがあります。きっとチョーブロークンで、おネエ言葉になっているからです。中国語しか話せない皆さんの前なら堂々と中国語を使うのですが、きちんと中国語を話せる日本人の方が同席されている場合など、自分のいい加減な中国語が見透かされてしまう恥ずかしさで、途端に声が小さくなってしまいます。無鉄砲に外人とべらべら英語でしゃべるくせして、流暢な英語を話す日本人がいると、急に寡黙になるのと同じです。最近は中国エキスパートの日本人がどんどん輩出され、語学もきちんと身につけた日本人が中国で働くケースが多くなっているようです。中国への赴任が決まった後輩も、費用は全額会社持ちで3ヶ月間の語学留学を北京で楽しんでいます。現地で1年間もの語学研修を経てから着任させるという日本企業も増えているようです。もちろん、大学で中国語を専攻してきた人材もたくさんいらっしゃいます。その反面、中国語など話せなくとも中国でお仕事ができる環境も整ってきましたし、出張で頻繁に中国を訪れる日本のビジネスマン/ウーマンの中には、片言の中国語も話せない方々が少なくないようです。通訳を通しての商談、空港-オフィス-取引先-ホテルという行動範囲では、なかなか中国語を話す必要は無いでしょう。ナイトライフに積極的な男性であれば、出張とは言えそれなりに中国語を覚える機会はあるでしょうが....。出張ベースで中国を訪ねる日本人であっても、少しくらいの中国語は話せたほうが楽しいはずです。現地法人のスタッフと中国語で挨拶ができたり、取引先との会食で片言の中国語を使ったり、通訳やアシスタント抜きでこっそり買い物に出かけたり....と、コミュニケーションと行動の範囲が格段に広がるでしょう。そんな方にお勧めなのが、先日小学館から出版された『ガチャピン&ムックの中国語教室』です。ビートルズのポール・マッカートニーをモデルにしたとも言われるキグルミのガチャピン(Wikipedia)は、永遠に5歳というお子ちゃまでありながら、おそらく私から10歳ほど若い世代、つまりいまの30~40代前半のスーパーヒーローと言えるでしょう。だって....キグルミを着たまま、スキージャンプしちゃうんですよ。あれはテレビで見ていて、ほんとに感動しました。スキージャンプだけではありません。パートナーのムックとともに、ウェイクボード、カヌー、サンドバギー、ジェットホバー、スキューバダイビング、スノーボード、ミニバイク、モーグルスキー、モトクロス、ロッククライミング、空手、カートレース、サッカー、釣り、ボブスレー、自転車、バーテンダー、バイク、クレーンゲーム、ボーリング、チアリーディング、フィギュアスケートではアクセルジャンプを決め、宇宙旅行まで成し遂げたのです。ガチャピンの果敢なるチャレンジ(写真集)は、若い頃の私たちに夢と希望を与えてくれたものでした.....。ガチャピンとムックのチャレンジは、いつも本気度がスゴイのです。。今回は中国語にチャレンジしたわけで、付属のCDではガチャピンとムックによる本格的な中国語の発音を耳にすることができます。『ガチャピン&ムックの中国語教室』は、中国語学習の入門書と言えますが、発音とピンイン(中国式発音記号)を基本にしているところが魅力的です。出張などで何度か中国を訪ねると、簡単な挨拶や会話や単語などを耳から覚えていくことはできます。でも、中国語には日本人にとって聞き分けるが苦手な音があって、発音の基本を知っていないと、いつまでも区別がつけられないままで終わってしまいます。lとr、bとp、zhとch、anとangとenとeng、chiとqiなど、初期の段階で聞き分けることができると、区別して発音がしやすくなるわけです。この教科書では、中華料理や職業の名前といった、よく使う単語を使って、発音の基礎、似た音の区別を学んでいけます。声調とピンインの基礎ができていると、パソコンの中国語入力なども早く習得できちゃいます。お仕事で中国に関わるようになって、ちょっと中国語を始めてみようか、などとお考えの方は、まずガチャピンとムックと一緒に会話と発音の基礎から始めてみるのも、よろしいかと思います。
2007.07.06
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