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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.06.18
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カテゴリ: 文芸

大量のオタマジャクシが、空から降ってきている。
 石川県以外にも、広島、岩手、埼玉、宮城、長野で降ったらしい。
 オタマジャクシ以外にも、カエルやフナ、小魚も降ったらしい。

 一方、この物語で、イワシやアジ、ヒルを降らせたのが、初老の男性・ナカタさん。
 その数の多さは、今回のオタマジャクシとは比べものにならない。
 ナカタさんは、東京都から知的障害者のための補助金を受けながら、
 猫と話せる特技を生かして、迷子の猫を探し出し、その謝礼金で暮らしている。


キノコ取りに出かけた小学生たち16人が、引率の女性教員を除き、全員気を失い倒れる。
小学生たちは、一人を除いて、しばらくすると、現場で意識を回復したものの、
キノコ取り開始後の記憶を、全く失ってしまっていた。

このように、時と場所が違う二つのストーリーを、
同時並行で進行していくという試みは、他の作品でも見受けられるものではあるが、
その多くは、読者に混乱を与えるだけ与えて、モヤッとしたまま終わってしまう。
しかし、この作品においては、そんな混乱に巻き込まれる読者は、多分いない。

それほどに、二つのストーリーは、きちんと鮮明に書き分けられ、
混乱を招くような隙は、とことん排除されている。
しかも、この物語のメインとなっているのは、この二つのお話しのいずれでもなく、
15歳の家出少年、田村カフカと名乗る、主人公「僕」のお話しなのである。


二つのお話しを交えるだけでも、読者の頭の中を大いに混乱させ、
作者が意図する効果を十分発揮できぬまま、結局、破綻してしまうケースが多いのに、
この作品には、全くそういうところがない。

「これが、世界の村上春樹の実力か……」
恥ずかしながら、私が村上作品を読むのは、今回が初めてである。

そして、今では、私はすっかり、村上春樹の魅力に取り憑かれてしまっている。

   ***

さて、同時並行で進んでいく三つのお話しであるが、
もちろん、これらが、全くバラバラの、関連のないお話しであろうはずがない。
1944年の事件で、唯一、現場で意識を取り戻せなかった少年はナカタサトル。
この少年の未来の姿が、猫探しのナカタさんであろうことは、容易に想像できる。

そしてさらに、上巻の終盤で、
ナカタさんは、「僕」がいる高松へと、どんどん接近してきている。
「僕」の父が殺害された事件と、
ナカタさんが、ジョニー・ウォーカーを殺害した事件も、関連があるだろう。

また、「お前はいつかその手で父を殺し、いつか母親と交わることになる」という、
「僕」に対する父親の言葉や、
気がつくと「僕」が、血まみれで深い茂みの中に倒れており、
それにまつわることに関する記憶が全くないいう出来事も、三つのお話の関連性を強く感じさせる。

それでは、三つのお話しの関連性を解明すべく、下巻へと読書を勧めていきます。





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Last updated  2009.06.19 00:14:54 コメントを書く
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