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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.08.02
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カテゴリ: 文芸

 となりの木の上でギイイイイイって鳴く鳥。
 毎朝木の上で世界のねじをギイイイイイって巻く。
 そして、それは主人公のニックネームとして使われることになる。

 「クロニクル」とは、年代記のこと。
 出来事や事件を年ごとに記述した歴史書。
 そして本著、第1部は「泥棒かささぎ編」。
 「泥棒かささぎ」は、もちろん、ロッシーニの有名なオペラ。

さて、この物語は、主人公オカダ・トオルの身の回りに起こる

もちろん、途中で、回想シーンや手紙が挟み込まれたりするので、
時空は行きつ戻りつしながらも、基本的には時間の流れに沿って進行していく。

  ***

主人公の家の飼い猫が行方不明、そして、妻・クミコもやがて家を出て行く。
その兄・綿谷ノボルは、世間向けの顔と主人公への態度とが大きく異なる。
そして、16歳の女子高生笠原メイは、病欠ということにして学校に行っていない。
謎の電話の女、そして、これまた謎めいた加納マルタ・クレタの姉妹も登場。

以上の登場人物の中では、やはり加納クレタの存在が際立っている。
苦痛に満ちた時を過ごし、それから逃れようと自殺を決行した彼女は、
それに失敗してからは、真逆の生活に陥る。
また、綿谷ノボルとは、ただならぬ関係にあるらしい。


ノモンハンでの出来事の描写は、これまで読んだ村上作品では見られなかったもので、
フィクションでありながら、フィクションとは思えない強烈なインパクトと説得力を持つ。
生きた人間の皮を剥ぐシーンでは背筋が凍り付き、思わず身震いしてしまう。

本田さんが、主人公に残してくれた形見は、一体何だったのか。
それは、ひょっとすると、この間宮中尉の長い話だったのだろうか。



  「まあ実際には、気の付けようもないんだけどね。」と彼女は言った。
  「禿げることに対する対抗策ってのはないのよ。
   禿げる人は禿げるし、禿げるときには禿げるのよ。
   そういうのって、止めようがないのよ。
   だからさ、よく言うじゃない。
   きちんと髪の手入れをしていれば禿げないんだって。
   でもそんなの嘘よ。ウソ。
   だって新宿駅に行ってその辺に寝ころんでいる浮浪者のおじさんを見てごらんなさいよ。
   禿げている人なんて誰もいないでしょう。
   でもあの人たちが毎日毎日クリニークだかサスーンだかのシャンプーで髪を洗っていると思う?
   毎日毎日頭になんとかローションをごしごしと塗り込んでいると思う?
   そんなの化粧品メーカーが適当なこと言って
   髪の毛の薄い人からお金をむしりとっているだけよ。」(p.119)

以上、かつらメーカーでアルバイトをしている笠原メイのことば。
主人公は「なるほど」と感心して言ったけど、確かになかなかの説得力である。





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Last updated  2009.08.02 17:19:49 コメントを書く
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