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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2010.09.25
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 内田先生も真にメジャーな物書きになってしまった。
 もちろん、これまでも決してマイナーな存在だったわけではない。
 でも、ちょっとローカルを感じさせてくれる、そんな存在だった。

 ところが、本著が想像以上に(スミマセン……)売れてしまったため、
 その活躍のステージは、辺境から中央へと移動してしまった感がある。
 関西ローカルのタレントやミュージシャンが東京進出を果たし、
 見事に一躍メジャーな存在、売れっ子になってしまった感じ。

以前からの内田先生ファンとしては、嬉しいような、ちょっと哀しいような、そんな気分。

だから、世の多くの人たちは、そんな風には感じていないだろう。
だって、繰り返しになるが、これまでだって内田先生は十分にメジャーだったのだから。

ところが、そんな私の気分が伝わったのか、
(ウソです。本当は大手書店店長さんのブログでの指摘がきっかけ)
内田先生は、新刊の塩漬け宣言をしてしまった。
これは、 池上さんや茂木さん、勝間さんをも巻き込む、ちょっとした事件 に発展してしまった。

   ***

本著を読んで、今さらながらに、内田先生って哲学の先生だったんだと再認識させられた。
村上さんについて語っているときとは違って、本著の記述は結構硬くて難しめ。
そんな本が売れるんだから、世の人々が求めているものはそうなんだと、これも再認識。


  日本人は後発者の立場から効率よく先行の成功例を模倣するときには
  卓越した能力を発揮するけれども、
  先行者の立場から他国を領導することが問題になると思考停止に陥る。
  ほとんど脊髄反射的に思考が停止する。
  あたかも、そのようなことを日本人はしてはならないとでも言うかのように。

  そのようなことをしたら日本人は日本人ではなくなってしまうとでも言うかのように。(p.89)

日本人がこうなってしまっている原因を、
内田先生は中国や朝鮮との地勢的関係や歴史的関係を踏まえ「辺境」という言葉に集約。
そう、日本はそうやって成り立ってきた国であり、そうせねば成り立てない国だった。
そして、次のような日本人の態度が完成する。

  「世界標準に準拠してふるまうことはできるが、
  世界標準を新たに設定することはできない」、それが辺境の限界です。
  ですから、知識人のマジョリティは、「日本の悪口」しか言わないようになる。
  政治がダメで、官僚がダメで、財界がダメで、メディアがダメで、教育がダメで……
  要するに日本の制度文物はすべて、世界標準とは比べものにならないと彼らは力説する。
  そして、「だから、世界標準にキャッチアップ」というおなじみの結論に帰着してしまう。(p.97)

まぁ、この態度は、世界を相手にしたときだけではなく、
国内で、日本人どうしの時においてですら、そのまんまなんだけれど。
「他の人と同じはイヤ」と、個性を前面に押し出すようなことを言いながら、
実は、周囲と違いすぎることには、最大限の注意を払っている……

  日本人がどうして自分たちが「ほんとうは何をしたいのか」を言えないのは、
  本質的に私たちが「狐」だからです。
  私たちはつねに他に規範を求めなければ、
  おのれの立つべき位置を決めることができない。
  自分が何を欲しているのかを、他者の欲望を模倣することでしか知ることができない。(p.123)

最後に、内田先生は日本人の辺境の態度の根本を「日本語」に帰結させる。
この辺りの持って行き方は、本当に上手いなぁと感心させられてしまう。
そして、自分はつくづく辺境の民だなと実感することになる。
そこへ内田先生は言ってくれる。
「まぁ、辺境でいいじゃないですか」と。
これこそが、本著がバカ売れした理由だろう。





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Last updated  2010.09.25 12:05:12 コメントを書く
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