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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2011.11.23
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カテゴリ: 教育・子育て

 2008年から2011年にかけて、各地で行われた全部で6つの講演をまとめた
 内田先生としては初めての講演録。
 書きものの原稿からまとめられたものとは、また一味違う趣があります。

 最終講義で印象的なのは、何と言ってもヴォーリズ建築の話。
 学びの空間とは、かくあるべきと、深く感銘を受けました。
 そして、その価値を理解できない市場原理主義者たち。
 「学び」とは何かを考えるうえで、大きな示唆となりました。

それ以外の講演においても、今まで知らなかった

仏文学やレヴィナス、合気道のお話しには、先生の生きてきた時代を強く感じました。
また、北方領土のお話は、これまで気づかなかった視点からの論述で、まさに目から鱗。

太宰治や村上春樹さんが絡む「倍音」のお話しも、とってもヨカッタ。
また、大学はいかにあるべきかというお話しには、思わず納得。
「利便性や効率で学びは発動しない」「旗印をかかげて頑張り続けるのが学校」には、
「学校」とは何なのかを、今一度深く考え直させられました。

そんな中、一番付箋の嵐になったのは、2008年に行われた守口市教職員組合講演会のもの。

  学校を「店舗」、子どもたちや保護者を「顧客」、
  教育活動を「商品」というふうに見立てると、どうなるか。(中略)
  そんなことをしたら、その後子どもたちがまじめに勉強するはずがないという
  単純な理屈がどうしてわからないのか、僕にはそれが不思議です。

  「神様」というのは単に店舗や従業員に対して
  上位者としてがみがみ注文をつけることができるという意味だけではありません。
  全知全能のものとして、「そこで行われていることはすべてお見通しだ」と
  宣言できる存在だということです。
  子どもが「そこで行われていることは全てお見通しだ」と

  現にそうなっている。 だから学びが成立しないのです。(p.212)

これまで何度となく繰り返してこられた、市場原理に汚染された教育現場の実情解説です。

  世の中には、度量衡そのものを新しく手に入れなければ、
  何の話かわからないこともあるんだよ。(p.215)

これは、ある大学で内田先生に「現代思想を勉強するとどんないいことがあるんですか」
と訊いてきた、見ずしらずの学生に対しての、怒りをこらえてのお答え。

  子どもたちにはこれから学ぶことの価値も意味も実はわかっていないという
  根源的な事実を教えるのが、教育の存在理由なわけですから、
  子どもに「みんなわかってるんだ」という態度を絶対に許してはならない。

しかし、現実は、その真逆で、子どもは学び始める前に学ぶ内容の一覧性を要求し、
教える側にも、その義務があると平然と言い放つ教育学者や教育官僚がいると嘆かれます。

  矛盾するときに、子どもはすくすく成長する。
  子どもは葛藤のうちにあるときに成長するんです。
  結論めいたことを言ってしまうと、
  教育というのは子どもを「葛藤のプロセス」に叩き込むことに尽きるんです。(p.232)

そして、ここから例の「父、母、息子」には、おじさんが必要という主張を展開してから、

  両親揃って学校に対して、異口同音のクレームをつけにくる。
  つまり、両親の間でさえもこ子育て方針について矛盾がないというわけです。
  葛藤がない。家族の間で価値観が統一されている。
  これは子どもが成熟する環境としてはきわめて不利な条件だということになります。(p.234)

と、異なる価値観を持つ大人たちに囲まれることの重要性、
単純な価値観の中に巻き込まれ、規格化されることの阻止を説かれています。
核家族化が進み、異年齢の子ども同士の接点も激減している現代の子どもたち。
彼らにとって、今必要なのは、まさに葛藤を呼び起こす「おじさん」的存在だと思います。





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Last updated  2011.11.23 21:18:50 コメントを書く
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