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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.02.11
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カテゴリ: 文芸
​ ​ もちろん彼女の名前は知っていた。
直木賞 をとったって、全く驚かない。
 それくらいの存在。
 なのに、これまでその作品を一冊も読んだことがなかった……

 そんな作家さんは、いっぱいいる。
 たまたま、その時々の気分が合わず、
 その作品に手が伸びなかっただけ。


恩田さんを直木賞に選んでくれた審査員の方々、ありがとうございます。
おかげで、こんなにも素晴らしい作品に巡り合うことが出来ました。
久々に、読み終えた後、充実感いっぱいになる作品でした。
『蜜蜂と遠雷』も、そのうちきっと読むことでしょう。

   ***

高校生たちが、夜通し出歩く「歩行祭」というイベント。
このお話は、その一夜の出来事を描いたもの。
特別なことが起こるわけでは、決してない。
ただ、同じ時を過ごす高校生たちにとっては、何物にも代えがたい思い出となる。

西脇融と甲田貴子は異母きょうだい。
融の父と貴子の母が浮気をして、貴子が生まれた。

しかし、それぞれの思いから、言葉を交わすことはなかった。

それが、3年生では同じクラスに。
二人の間に漂う、ただ事ならぬ気まずい雰囲気。
しかし、周囲の者はそれを知らない。
そんな二人の関係が、一夜のうちに変化していく。


そして、渡米してしまった貴子たちの友人・榊杏奈とその弟・順弥。
融の気を引こうとする内堀亮子とお調子者の高見光一郎。
それぞれのキャラが、見事に立っている。

これだけの素材で、これだけの作品を描き上げてしまうその筆力に脱帽。
そして、本著ですごいのは作品だけでなく、巻末の「解説」も。
これまでにも、素晴らしい「解説」には出会ってきたが、
本著の「解説」は、それらの中でも秀逸です。

  だがしかし、文学賞などというものは往々にしてそういうものかもしれない。
  たとえば、直木賞の歴史を見てもわかるように、
  その作家の代表作というよりも、こぢんまりとした
  (どちらかといえば)可もなく不可もないような作品
  (それでも佳作ではあるが)に授与されがちである。
  もっというなら、芥川賞・直木賞を受賞しながらも
  名作のひとつすら残せない作家がいる。
  名作ひとつすら残せずに消えてしまった作家もたくさんいる。
  その作家の名前を聞いても代表作が浮かばないのである。
  つまり、見方をかえていうなら、
  名作を残すことは、芥川賞や直木賞を受賞することよりも
  大きな営為といってもいいかもしれない。
  もはやお墨付きなど必要としないのである。
  何よりも読者が強く支持している事実をあげるだけでいい。
  未来の読者が感動するだろうことが見えていると語るだけでいい。(p.451)

こんな解説を読んでから、作品のページを閉じることが出来るのは、
何と幸せなことでしょう!





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Last updated  2017.02.11 14:23:08コメント(0) | コメントを書く
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