全3027件 (3027件中 151-200件目)
元ザ・バンドのドラマーによるラスト作 リヴォン・ヘルム(レヴォン・ヘルム、Levon Helm)は、米国出身で、言わずと知れたザ・バンドのドラマーだったミュージシャン。2012年に71歳で亡くなった。没する前、最後にリリースされた彼のスタジオ作が、この『エレクトリック・ダート(Electric Dirt)』であった。録音は、自宅スタジオの“ザ・バーン”で行われた。ちなみに、彼の訃報が流れた後、筆者が最初に聴いたアルバムは本盤で、“もうこの声、このドラムスは聴けないのか”と感傷に浸ったことを今でもよく記憶している。 1990年代後半、喉頭がんで歌うことが困難になったリヴォン・ヘルムだったが、その後、奇跡的回復を見せ、本盤でもヴォーカリストとしてのリヴォン・ヘルム節を存分に聴かせてくれる。それから、もう一つの特徴は、彼のドラム演奏のスタイルが、この盤でも存分に発揮されており、重心の座った厚いドラムス演奏の健在ぶりが印象的である。アルバム全体を通してリヴォン・ヘルムらしさが存分に発揮されており、2010年のグラミー(最優秀アメリカーナ・アルバム賞)を受賞した。 全編を通じて密度が高いと思うのだけれど、いくつか筆者の好みの演奏を挙げておきたい。1.「テネシー・ジェド」は、グレイトフル・デッドのナンバーだが、ヴォーカルもドラムスも見事なまでにリヴォン・ヘルムらしさが全開の演奏に仕上がっている。3.「グローイング・トレード」も、これぞリヴォン・ヘルム節のヴォーカルで、筆者のお気に入り。カントリー調の6.「ホワイト・ドーヴ」、アラン・トゥーサンのホーン・アレンジによるニューオーリンズ色満載の7.「キング・フィッシュ」、ブルース・ナンバーの8.「ユー・キャント・ルーズ・ホワット・ユー・エイント・ハッド」といったように、様々なルーツ音楽的要素が楽曲に幅を持たせているところも本盤の聴きどころと言えるように思う。[収録曲]1. Tennessee Jed2. Move Along Train3. Growin' Trade4. Golden Bird5. Stuff You Gotta Watch6. White Dove7. Kingfish8. You Can’t Lose What You Ain’t Never Had9. When I Go Away10. Heaven’s Pearls11. I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free2009年リリース。 【輸入盤CD】Levon Helm / Electric Dirt (レヴォン・ヘルム) 輸入盤 LEVON HELM / ELECTRIC DIRT [CD] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2023年05月12日
コメント(0)
地味ながら滋味に溢れた“元祖アンプラグド盤” 米国の夫婦デュオ、デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)には、『オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン』(1970年リリース)という有名盤がある。しかし、その陰に隠れがちながら、聴き逃がしては絶対に損だと思っている盤がある。それこそが、この『モーテル・ショット(Motel Shot)』という、1971年発表のアルバムである。 タイトルが示すように、本盤はツアー先のモーテルの部屋で録音された。宿泊施設のルーム内で、アンプで増幅した音を出すなどということはできず、結果、生ギターにウッドベース、ピアノといった演奏は、後世の言い方に従うならば、いわゆる“アンプラグド”の演奏となった。そんなわけで、後世になってから“元祖アンプラグド盤”などと形容されるようになったみたいだが、MTVアンプラグドを軸としたブームよりも30年近く前にそれを先取りしていたということになる。 生楽器の演奏にロック魂は宿りうるのか。答えはイエスというのが本盤である。プラグを指せば、なるほどデラニー&ボニーのライヴ演奏になったといえそうな演奏が並ぶ。もう一つの特徴は、アルバム名義にも刻まれている“&フレンズ”という部分で、デュエイン(デュアン)・オールマン(スライド・ギター)、ディヴ・メイスン(ギター)、グラム・パーソンズ(ギター、ヴォーカル)、ジョー・コッカー(バッキング・ヴォーカル)、レオン・ラッセル(ピアノ、ヴォーカル)といったなかなかのメンバーが共演している。 個人的に好みのナンバーをいくつか挙げておきたい。4.「ロング・ロード・アヘッド」は、私的にはデラニー&ボラニーらしいイメージにとっても合致した曲だったりする。5.「色あせた恋」は、通常のライヴ盤ならここで聴きどころみたいになったであろうと想像する。7.「カム・オン・イン・マイ・キッチン」は、かのロバート・ジョンソンのナンバーで、この曲のロック的解釈としてはお手本のような演奏。トラディショナル曲の11.「フィーリング・バッド」もまた、アコースティック演奏ながら、ロック音楽としての魅力に溢れている。結局のところ、音量の大きな演奏でなくてもロックの真髄は表現されうるし、伝わりうる。それを1970年代初頭の段階でアルバムに残しているのは、かなりの偉業と言っていいように思う。[収録曲]1. Where the Soul Never Dies2. Will the Circle Be Unbroken3. Rock of Ages4. Long Road Ahead5. Faded Love6. Talkin' about Jesus7. Come on in My Kitchen8. Don't Deceive Me (Please Don't Go)9. Never Ending Song of Love10. Sing My Way Home11. Goin' Down the Road Feelin' Bad12. Lonesome and a Long Way from Home1971年リリース。 モーテル・ショット [ デラニー&ボニー&フレンズ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年05月08日
コメント(0)
INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。最近の記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下記リンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年05月04日
コメント(0)
冴える円熟のヴォーカル ビクトル・マヌエル(Víctor Manuel)こと本名ビクトル・マヌエル・サン・ホセ・サンチェス(Víctor Manuel San José Sánchez)は、1947年、スペイン北部のアストゥリアス出身のシンガーソングライター。本ブログでは何回も記事にしていて、筆者のお気に入りのヴォーカリストである。 そんな中でも特に筆者は、1990年代~2000年代にかけての頃、言い換えれば、40歳代~50歳代頃の円熟期の彼の作品がとりわけ筆者は気に入っている。この時期にドンピシャの作品の一つが、本盤『カダ・ウノ・エス・コモ・エス(Cada uno es como es)』である。本作の前の『シン・メモリア』(1996年)も、後に出た『エル・イホ・デル・フェロビアリオ』(2001年)もよかったが、1999年リリースの本作もまた、この時期の彼の円熟のヴォーカルが冴えわたっている。 個人的に気に入っている曲をいくつか挙げてみたい。1.「ムヘール・デ・ウモ(煙の女)」は、叙情的な曲調と彼のヴォーカルの特性がぴったりとマッチしている。2.「ビエネン・デル・スール」はサビのメロディが筆者的にはツボにはまっている。表題曲の3.「カダ・ウノ・エス・コモ・エス」は、やや肩の力の抜けた歌唱がいい。8.「シ・エジャ・ノ・メ・キシエラ」はラテン調な演奏がいいアクセントになっている。10.「メ・グスタ・サベール・デ・ティ」もラテン調な演奏を含むが、ヴォーカルと声のよさが際立った1曲となっている。 他の過去記事にも書いているように、筆者はビクトル・マヌエルの“声”に魅了されてしまっている。そして、この盤もまた、その声のよさに惚れ惚れしてしまう作品であったりする。[収録曲]1. Mujer de humo2. Vienen del sur3. Cada uno es como es4. Boca que busca boca5. Al cabo del tiempo6. Algunos pasan de todo7. Pájaros negros8. Si ella no me quisiera9. Donde caben dos10. Me gusta saber de ti11. Tierra mía12. Nuestros nombres1999年リリース。 ↓別の盤(ベスト盤、ライヴ作など)です。↓ Belen, Ana / Manuel, Victor - Esencial Ana Y Victor CD アルバム 【輸入盤】 【輸入盤CD】Victor Manuel / La Vida En Canciones【K2023/1/13発売】 Manuel, Victor - La Vida En Canciones CD アルバム 【輸入盤】 【中古】 Ana Belen / Mucho Mas Que Dos 輸入盤 / Belen, Ana / Manuel, Victor / Imports [CD]【メール便送料無料】【あす楽対応】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年04月30日
コメント(0)
夫婦共演の第二作 当時、夫婦だったジョン&ビヴァリー・マーティン(John & Beverley Martyn)2人の名義で発表された2枚目にして最後の作品が、この『ザ・ロード・トゥ・ルイン(The Road to Ruin)』(1970年)という盤である。同じ年に発表された2人の名義の最初の盤(参考過去記事)に比べ、冒頭のナンバーがビヴァリーの曲であるなど、彼女の存在感がより増しているという印象を受ける。 1.「プリムローズ・ヒル」はビヴァリーがヴォーカルを担当しており、曲の出来として、前作からの進歩と2人の力がうまく組み合わさっている様子がわかる。この傾向は、2人による他の共作曲(3., 6., 8.)にも見られ、個人的には、3.「アーンティ・アヴィエイター」がいい。 ジョン・マーティンらしさが発揮された曲としては、2.「パーセルズ」がなかなかの美曲。5.「ギヴ・アス・ア・リング」は、本盤中で唯一のカバー曲だが、メロディアスな好ナンバーで、筆者はこの手の曲に滅法弱かったりする。他に外せない注目曲としては、アルバムの表題になっている9.「ロード・トゥ・ルイン」。弾き語り調で始まり、まもなくリズム感のある演奏へと展開していく。そうなった後はすっかりインスト曲となり、6分ほどの間に演奏がどんどん盛り上がっていく。 本作の発表後、レーベル側は、ファンの要望という理由でジョン・マーティンのソロ作品を要望したという。その時のリスナーの反応がどうだったのか、よく知らないが、個人的にはこのデュオの歌唱もなかなかよかったのに、と思わないでもない。ともあれ、夫婦名義の作品はこの2作目が最後となり、結局、2人も1980年に離婚してしまっている。そして、周知の通り、ジョン・マーティンはすぐれたアルバム作品を重ねていくことになる。[収録曲]1. Primrose Hill2. Parcels3. Auntie Aviator4. New Day5. Give Us a Ring6. Sorry to Be So Long7. Tree Green8. Say What You Can9. Road to Ruin10. Here I Am1970年リリース。 ザ・ロード・トゥ・ルイン +1 [ ジョン&ビヴァリー・マーティン ] [枚数限定][限定盤]ザ・ロード・トゥ・ルイン +1/ジョン&ビヴァリー・マーティン[CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年04月24日
コメント(2)
本ブログの累計アクセス数が850万件を超えました。この場を借りて、ご覧いただいている皆さんにあらためて感謝します。これからもご愛顧ください。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2023年04月20日
コメント(0)
一聴の価値ありの一枚 バンド名が“目玉焼き”(片面焼きではなく両面焼きにしたもの)、アルバム表題が“うまくて安い”、ジャケットが食堂の絵というのは、第一印象としては、ふざけているとしか思えない。だが、そんな見かけにもかかわらず、本格派で味わい深い好盤というのが、この盤、エッグズ・オーヴァー・イージー(Eggs Over Easy)の『グッド・アンド・チープ(Good 'n' Cheap)』である。 このバンドは“パブ・ロックの火付け役”として紹介されたりするが、UK出身バンドではない。カリフォルニアで出会ったジャック・オハラとオースティン・デ・ローン(共にニューヨーク出身)の二人を中心にバンドが形成され、ニューヨークで活動するようになった。けれども、1970年にロンドンにレコーディングに行き、しばらくそのまま住み着いて、イギリスで活動を繰り広げたという経緯である。 本盤『グッド・アンド・チープ(Good 'n' Cheap)』はA&Mと契約して1972年にリリースされたもので、当初のロンドン・レコーディングの再録を含むとのこと。なお、リリース翌年に当たる1973年にはバンドは米国へ帰国して、イーグルスやイエスのツアーをサポートしている。 ジャンルで分ければ、カントリー・ロック、スワンプ・ロックということになるのだろうが、とにかくいいリラックス感というか余裕のような部分のある作品で、なおかつ完成度が高いというのがこの盤の特徴といっていいように思う。個人的に特におすすめのナンバーをいくつか挙げると、1.「2人のパーティー(パーティ・パーティ)」、4.「ザ・ファクトリー」、7.「歌はくり返す(ソング・イズ・ボーン・オブ・リフ・アンド・タング)」、9.「メンフィス川を下って(ラニン・ダウン・トゥ・メンフィス)」、11.「ナイト・フライト」。というか、通して聴いてみると、捨て曲が見当たらないほどの好曲揃い。“幻のバンド”的な存在だが、一聴の価値ありの一枚だと思う。[収録曲]1. Party Party2. Arkansas3. Henry Morgan4. The Factory5. Face Down in The Meadow6. Home to You7. Song Is Born of Riff and Tongue8. Don't Let Nobody9. Runnin' Down to Memphis10. Pistol on the Shelf11. Night Flight1972年リリース。 グッド・アンド・チープ [ エッグズ・オーヴァー・イージー ] [枚数限定][限定盤]グッド・アンド・チープ/エッグズ・オーヴァー・イージー[CD]【返品種別A】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年04月18日
コメント(0)
短いながらも魅力の伝わる好ライヴ作 エディ・マネー(Eddie Money)は、1970年代後半から1980年代にかけて人気を博したアメリカ人のロック・ヴォーカリストで、2019年に70歳で没している。生涯で11枚のスタジオ作品を残しているが、ライヴ音源が正式にリリースされたのは、意外にも遅く、1992年の『アンプラグ・イット・イン(Unplug It In)』が最初だった。ライヴ・アルバムと呼ぶには小ぶりで、正確にはミニアルバムと呼んだ方がいいサイズのもの(収録時間は計29分ほど)である。 1990年代初頭の“流行り”だったアンプラグド(プラグを抜く、すなわちアコースティック演奏)のライヴというのが本盤の内容である。エディ・マネーは1992年に“アンプラグド”を掲げたツアーを全米で行い、その際のテキサス州での音源がこのライヴ作品としてリリースされた。 このライヴで披露されている内容がエディ・マネーの真髄かといえば、答えに戸惑う。エレキギターがしっかり鳴っているロックサウンドが本来の姿だと言わざるを得ない。けれども、アコースティックなセッティングで、熱唱というよりも、語り掛けるかのように歌を紡ぐ様子は、ヴォーカリストとしての地力を存分に発揮したものだといえる。 収録曲数は7曲と少ないものの、注目ナンバーをいくつか挙げておきたい。5.「天国行き超特急 (トゥー・ティケッツ・トゥ・パラダイス)」は、彼の代表曲の一つ。とはいえ、このライヴ作品の選曲は、決してヒット・メドレーのような趣旨ではない。とくに注目したい歌唱としては、スモーキー・ロビンソン(ミラクルズ)のヒット曲である4.「ユーヴ・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」、それから、3.「セイヴ・ア・リトル・ルーム・イン・ユア・ハート・フォー・ミー」や6.「トリニダー」といったところ。これら以外の楽曲も、総じてヴォーカリストとして“聴かせる”という点に多分に比重が置かれている。結果的に、私的には極めて好感度の高い作品に仕上がっていると思う。没後の今となっては、このアンプラグド・ツアーのもっとまとまった音源をライヴ・アルバム化してもいいんじゃないかと思ったりもするけれど、そこまで幅広いセールスは望めないのだろうか…。[収録曲]1. Gimme Some Water2. She Takes My Breath Away3. Save a Little Room in Your Heart for Me4. You've Really Got a Hold on Me5. Two Tickets to Paradise6. Trinidad7. Fall in Love Again1992年リリース。 Money, Eddie - Unplug It in CD アルバム 【輸入盤】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年04月13日
コメント(0)
アルゼンチン人ロッカーによる円熟の好ライヴ盤 ミゲル・マテオス(Miguel Mateos)は、1954年ブエノスアイレス出身のアーティストで、“スペイン語ロック界のボス”とも呼ばれる。1970年代末から1980年代にかけて、アルゼンチンはもとより、スペイン語圏でのロックの普及と発展に寄与した主要アーティストの一人である。 その頃の彼は、見た目も細く、とがった印象もあった。けれども、20~30歳代の頃とは違い、年齢を重ねて50歳代となった彼のこのライヴ盤は、かつてとは異なる円熟味を非常にいい意味で示すことに成功した作品になったと思う。 収録曲は、キャリアの集大成といわんばかりの選曲である。2.「ジャマメ・シ・メ・ネセシタス」、12.「アタード・ア・ウン・センティミエント」、14.「クアンド・セアス・グランデ」など、ヒット曲や有名曲が目白押しである。さらに注目なのは、大物アーティストをゲストに迎えて代表曲を披露している点。9.「ソロス・エン・アメリカ(孤独のアメリカ)」では、スペインの実力派女性シンガー、マルーとデュエットし、15.「オブセシオン」では、メキシコの人気バンドのREIKと共演している。 本ライヴ盤は、2010年にメキシコ市内で行われたものを音源としており、ミゲル・マテオスの人気がアルゼンチンにとどまるわけではないことがわかる。各曲の彼の歌唱を聴くにつけ、ある種、勢いに任せる部分も多かった若い頃に比べ、本ライヴ盤では、円熟と貫禄が全体の雰囲気を支配している。大袈裟に言うわけでもなんでもなく、個人的感想を正直に言えば、“こういうロックおやじになりたい”と思わせてくれる盤でだった。もちろん、筆者的には二重丸を付けたくなる好ライヴ盤というわけなのである。[収録曲]1. Solo una noche más2. Llámame si me necesitas 3. Perdiendo el control4. Cuando despierte mañana5. Un poco de satisfacción6. Extra, extra7. Un gato en la ciudad8. En la cocina, huevos9. Solos en América (Con Malú) 10. Borracho y sentimental11. Lola12. Atado a un sentimiento 13. Rock libre14. Cuando seas grande 15. Obsesión (Con Reik)16. Tira para arriba2011年リリース。 【輸入盤CD】Miguel Mateos / Primera Fila (ミゲル・マテオス) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年04月09日
コメント(0)
INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ1か月ほどの間の記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年04月05日
コメント(0)
坂本龍一、追悼 日本を代表するアーティストの一人、坂本龍一の死去が報道されました。がんの闘病が続いていましたが、1952年生まれの71歳、3月28日に亡くなったとの発表で、早すぎる死が惜しまれます。YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の活動をはじめ、『戦場のメリークリスマス』(1983年)や『ラスト・エンペラー』(1987年)などの映画音楽でも広く知られました。 まずは、おそらくは彼の楽曲としては最も世界に知られているであろう、『戦場のメリークリスマス』のメインテーマをお聴きください。 さらに、『ラスト・エンペラー』のメインテーマです。坂本龍一が手掛けたこちらの映画のサウンドトラックは、アカデミー作曲賞のほかグラミー賞(最優秀映画音楽)など多くの賞を受賞しました。 今年(2023年)初めには、同じYMOのメンバーだった高橋幸宏が亡くなったばかりです(参考過去記事)。それから3か月と経たずして坂本龍一の逝去とは、残念でなりません。残されたYMOメンバー、細野晴臣は何を思っていることでしょうか。 その3人でのYMOの活動当時の楽曲もお聴きください。テクノポップの金字塔ともいうべき『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979年)収録のシングル曲、「テクノポリス」です。 坂本龍一のご冥福を心よりお祈りいたします。 戦場のメリークリスマス - 30th Anniversary Edition - [ 坂本龍一 ] 「ラストエンペラー」オリジナル・サウンドトラック [ 坂本龍一 ] ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー [ YMO ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2023年04月03日
コメント(0)
異色アーティストの経歴の中での異色作 ドクター・ジョン(Dr. John,1941年ニューオーリンズ生まれ、2019年に77歳で死去)は、若い頃に手を負傷し、ギタリストからピアニストへと鞍替えしたという過去を持つ。1968年の『グリ・グリ』でデビューしてから、ニューオーリンズの音楽的バックグラウンドに根差しつつも、ヴードゥー教の要素など、ある意味では“特異性”に満ちた作品を世に送り出していった。 そんな異色のアーティスト、ドクター・ジョンの作品群の中で、異色(異色なものの中での異色といっても、異色ではないということにはならない)なのが、1982年にリリースされた『ドクター・ジョン・プレイズ・マック・レベナック(Dr. John Plays Mac Rebennack)』である。表題の“マック・レベナック”というのは、ほかならぬドクター・ジョン自身(本名は、マルコム・ジョン・レベナック・Jr., Malcolm John Rebennack Jr.)のことである。 ほぼ全編、ピアノ・ソロである。4.「ニアネス・オブ・ユー」と6.「サイレント・ナイト(きよしこの夜)」で弾き語りのヴォーカルを披露しているものの、全編通してみれば、あくまでピアノ演奏が主なのである。ラグタイム的な雰囲気、ブルースやジャズの要素など、彼のバックグラウンドとなったであろう音楽が、ピアノ一つで表現されているといったところ。ニューオーリンズ(筆者は行ったこともないのだけれど)のバーで出会いそうな演奏でありながら、この高度なピアノの転がし方というのは、そんじょそこらで聴けるものではない。 異色作となった本盤の試みはこれで終わってしまうことなく、1983年にはその続編に当たる作品(『ザ・ブライテスト・スマイル・イン・タウン』)もリリースされた。初めて聴く人は面食らうかもしれないだろうし、そもそもドクター・ジョンの音楽に初めて触れる人に適した盤ではないとは思うけれど、彼の神髄がわかる盤というのもまた確かに言えるのだろうと思う。[収録曲]1. Dorothy2. Mac’s Boogie3. Memories of Professor Longhair4. The Nearness of You5. Delicado6. Silent Night7. Dance A La Negres8. Wade in The Water9. Honey Dripper10. Big Mac11. New Island Midnight12. Saints13. Pinetop1982年リリース。 【中古】[CD]Dr John Plays Mac Rebennack: Legendary Sessions 2 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2023年03月30日
コメント(0)
ギターを堪能できる好盤 ロイ・ブキャナン(Roy Buchanan)は、1939年生まれのアメリカのギタリスト。一般にはあまり名前を知られておらず、マイナー・アーティストであるかのように扱われてしまうことが多いが、エリック・クラプトンやジェフ・ベックが敬愛するギター奏者として紹介されたりする。1988年に48歳で亡くなっており、酔った末に問題を起こして拘留され、拘留先で首を吊ったとされる。 本盤『メシアが再び(A Street Called Straight)』は、1976年に発表された5作目のスタジオ・アルバム。子どもを膝にのせてテレキャスター(フェンダー社製のギター)を構えているジャケット写真も実にキマっている。ロイ・ブキャナンの作品に初めて手を伸ばす人には格好の盤ではないかと個人的に思っていたりするアルバムでもある。 いくつか注目したい曲をピックアップしてみたい。1.「ランニング・アウト(ラニング・アウト)」は、彼らしさ全開のオープニング・ナンバーで、筆者のなかではこの雰囲気こそブキャナンというイメージだったりする。4.「グッド・ゴッド・ハヴ・マーシィ」は、エレキギターでの弾き語り風のナンバー。ヴォーカリストとしてのよさも十分に兼ね備えていたことがよくわかるなかなか魅力的な1曲である(6.「カルソ」でもそのヴォーカルのよさが生かされている)。 インスト曲の7.「マイ・フレンド・ジェフ」は、表題からもわかるように、ジェフ・ベックに捧げられたナンバー。この前年にリリースされた『ブロウ・バイ・ブロウ』の中で、敬愛するロイ・ブキャナンにジェフ・ベックが名曲「哀しみの恋人達」を捧げたことから、これに呼応してこの曲がアンサートリビュートとなっている。 本盤での大きな聴きどころの一つは、邦題(原題は別のタイトル)にも採用された10.「メシアが再び(メサイア・ウィル・カム・アゲイン)」。ファースト作に収録されたナンバーの再演で、ゆったりと曲が流れていく中、彼のテレキャス演奏の魅力が発揮されている。この“泣きのギター”は、筆者的には、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」と双璧を成すと思ったりするのだけれど、いかがだろうか。[収録曲]1. Running Out2. Keep What You Got3. Man on the Floor4. Good God Have Mercy5. Okay6. Caruso7. My Friend Jeff8. If Six Was Nine9. Guitar Cadenza10. The Messiah Will Come Again11. I Still Think About Ida Mae1976年リリース。 【輸入盤CD】Roy Buchanan / Live Stock/A Street Called Straight (ロイ・ブキャナン) 【中古】 メシアが再び /ロイ・ブキャナン 【中古】afb 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックで応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2023年03月26日
コメント(0)
“最も売れなかった盤”の実態は 1975年のデビュー盤『ドリームボート・アニー』以降、1980年代にかけて、ハート(Heart)というバンドは2度の成功を手にした。最初の成功は1970年代後半(シーンへの登場以降、1980年の『ベベ・ル・ストレンジ』および同年のベスト盤まで)の順調な快進撃で、2度目は1980年代半ば~後半の大セールス(『ハート』から1990年の『ブリゲード』まで)だった。 その狭間で、1980年代初頭の“振るわない時期”があった。アルバム作品で言うと、『プライヴェート・オーディション』(1982年)と本盤『パッションワークス』(1983年)である。とりわけ、本盤の方はチャートも全米39位と、それまでで“最も振るわない盤”になった。 前作に当たる『プライヴェート・オーディション』の項にも書いたように、バンドの過渡期と言える状況であった。その過渡期の中身には、実はメンバー間の問題というのもあった。当初、アンはマイク・フィッシャーと、ナンシーはロジャー・フィッシャーと付き合っていた。ロジャーはバンドの創設者、マイクはその兄である。しかし、1979年の時点でこれらカップルは破局し、ロジャーは脱退する。さらに、1982年にはバンドの創設メンバーだったスティーヴ・ホッセン、セカンド作から合流していたマイケル・デロージャーも脱退(『プライヴェート~』まで参加)し、メンバー交代を余儀なくされていた。つまるところ、“アンとナンシーの二人が残った”という状態で、バンドの音楽そのものも方向性を考えざるを得なくなった時期だったと言える。 この『パッションワークス』を聴くと、確かにこの後の方向性の変化を示唆する部分がある。オープニング・ナンバーの1.「誓いのハート・ビート(ハウ・キャン・アイ・リフューズ)」なんかは、特にそんな感じのする1曲である。アルバム全体を通して、ハードさは影を潜め、テンポを落としたしっとりめのナンバーやバラードっぽいナンバーが支配的である。そういう傾向を代表するナンバーの一つとして、10.「愛のランゲージ(ランゲージ・オブ・ラヴ)」が挙げられる。 いま思えば、というか、後になってから言えることだけれど、70年代ハートの魅力の原動力だった“強さ”の部分が影を潜め、だからと言って80年代の“ポップさ”や(いい意味でも悪い意味でも)大衆受けする要素はまだ部分的にしか見られなかった。聴衆だけでなく、バンド自体もまだ次の時代に追い付くには早すぎたといったところだろうか。とはいえ、個人的には酷評するようなアルバムとも思えず、案外好きだったりする部分もあるのだけれど。[収録曲]1. How Can I Refuse (誓いのハート・ビート) 2. Blue Guitar 3. Johnny Moon 4. Sleep Alone 5. Together Now 6. Allies 7. (Beat by) Jealousy 8. Heavy Heart 9. Love Mistake 10. Language of Love (愛のランゲージ) 11. Ambush1983年リリース。 【中古】 パッションワークス/ハート 【中古】afb ハート Heart - Playlist: THE VERY BEST OF HEART CD アルバム 【輸入盤】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年03月23日
コメント(0)
アイドルからの脱皮(その2) 前回に続き、もう一つ、森川美穂のシングル曲を取り上げます。「おんなになあれ」に続くシングル曲は同じ1987年後半にリリースされた「PRIDE」(アルバムとしては同年発表で、『おんなになあれ』の次作『ヌード・ヴォイス』に収録)でした。 この曲に至っては、デビュー当時のアイドル的な雰囲気は消え去り、すっかりヴォーカリスト的な感じに変わっています。元のアルバムに収められたものをお聴きください。 続いては、同曲の“21世紀ヴァージョン”だそうです。個人的には、ある種、若さむき出しの元ヴァージョンの方が魅力的という部分もあります。とはいえ、地元大阪の芸術大学で指導に当たっている彼女のヴォーカル力がしっかりと表われていると思います。 [収録アルバム]森川美穂 『Nude Voice』(1987年)森川美穂 『glad』(2010年) glad [ 森川美穂 ] 【中古】 Nude Voice /森川美穂 【中古】afb 森川美穂ベストコレクションBe Free [ 森川美穂 ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年03月21日
コメント(0)
アイドルからの脱皮(その1) ずっと前(かなり昔の話です)、森川美穂の『ヌード・ヴォイス』というアルバムを取り上げて、“アイドルからヴォーカリストへ”という路線変更の例としての話を書きました。厳密にいうと、この傾向はその少し前からあって、最初の転機となったのは、この「おんなになあれ」というシングルだったのではないかと思ったりするわけです。 作曲はASKA(飛鳥涼)。余談ながら、ワイドショーなどを賑わせた事件の後、本人の楽曲は発売停止になりましたが、こういう“提供曲”はどうなったのだろうなんて素朴な疑問を抱いたりしています。それはともかく、デビュー当時の森川美穂は、菊池桃子(同じVapのアイドル歌手)の後釜的な位置づけが嫌で、当時の渡辺美里や小比類巻かほる、あるいは中村あゆみのような方向性を希望していたそうです。 曲を作ったASKAによれば、“制服を脱いで1人のおんなとして恋をしたら美穂はどんな恋をするんだろう…と思ってこの歌を作った”そうだけれど、音楽的な方向性という意味では、この後“学園祭クイーン”になっていった経緯を考えると、ちょうどそのきっかけになったのはこの曲だったのかもしれないと持ったりするわけです。 後年には、「おんなになあれ(アカペラ・ヴァージョン)」なるものも作られています。1996年に発売されたベストアルバムの初回盤ボーナストラックとして収録されたものです。折角ですので、こちらの方もお聴きください。 [収録アルバム]森川美穂 『おんなになあれ』(1987年)森川美穂 『HER-Best 1985-1989』(1996年) 森川美穂 VERY BEST SONGS 35 [ 森川美穂 ] 【中古】 HER−Best/森川美穂 【中古】afb 【中古】 おんなになあれ / 森川美穂 / 森川美穂 モリカワミホ / (unknown) [CD]【ネコポス発送】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年03月20日
コメント(0)
新ラインアップで臨んだ東京でのライヴ盤 1974年の『461 オーシャン・ブールヴァード』から1978年の『バックレス』まで、エリック・クラプトンのバンド・メンバーは固定されていた。しかし、『バックレス』制作後にジョージ・テリー(ギター)とマーシー・レヴィ(ヴォーカル)が脱退。翌1979年の欧州ツアーではメンバーが一新された。その新メンバーで臨んだ日本公演を収めた2枚組ライヴ盤が、1980年発表のこの『ジャスト・ワン・ナイト〜エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館〜(Just One Night)』である。『レインボー・コンサート』(1973年)、『エリック・クラプトン・ライヴ(E.C. Was Here)』(1975年)に続く、3作目のライヴ盤となった。 このツアーの演奏メンバーは、アルバート・リー(ギター)、クリス・スティントン(キーボード)、デイヴ・マーキー(ベース)、ヘンリー・スピネッティ(ドラムス)という布陣。これらのメンバーは次作となる『アナザー・チケット』へと継続していく。本ライヴ盤は、2枚組14曲が収録されているが、基本的には1979年12月4日(何曲かについては12月3日)の武道館公演を音源としている。アルバムは、米チャートで2位、英チャートで3位となり、好意的に受け入れられた。 聴きどころ満載で、通して聴く以外ないのだけれど、筆者の気に入っている演奏をいくつかだけ挙げておきたい。まず、1枚目からは、冒頭の1.「タルサ・タイム」は、ライヴ・ヴァージョンとしてシングル化されたもので、演奏の一体感がいい。4.「ワンダフル・トゥナイト」は、何を隠そう、筆者がこの曲を特別なお気に入り曲となるきっかけとなったのが、本ライヴでの演奏だったりする。圧倒される演奏の代表例としては、8.「アフター・ミッドナイト」は聴き逃がせない。 アルバム2枚目に目を向けると、ブルースあるいはブルースロックを演るクラプトンの本領発揮が冒頭の1.「ダブル・トラブル」と締め括りの6.「ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード」と言えそう。これら2曲のほかには、元はJ.J.ケイルの曲の5.「コカイン」も注目。有名曲のせいか、とにかく観衆が一気に盛り上がり、ライヴの光景が目に浮かぶような気がする。 個人的に、本盤はLPレコードの時代から慣れ親しんだライヴ盤だったりする。武道館でのライヴ盤というのは世にいくつもあるけれど、ボブ・ディランのものと並ぶ代表作がこの『ジャスト・ワン・ナイト』だと思っている。そんなわけで、今でも、九段辺りを通りがかって武道館を見るにつけ、思い出してはまたCDを出してきて聴きたくなる盤の一つだったりもする。[収録曲](Disc 1)1. Tulsa Time2. Early in The Morning3. Lay Down Sally4. Wonderful Tonight5. If I Don't Be There by Morning6. Worried Life Blues7. All Our Past Times8. After Midnight(Disc 2)1. Double Trouble2. Setting Me Up3. Blues Power4. Rambling on My Mind5. Cocaine6. Further On Up The Road1980年リリース。 ジャスト・ワン・ナイト~エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館~ [ エリック・クラプトン ] ジャスト・ワン・ナイト〜エリック・クラプトン・ライヴ・アット武道館〜/エリック・クラプトン[SHM-CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年03月17日
コメント(0)
バンド絶頂期における、オーケストラとの共演ライヴ盤 EL TRI(エル・トリ)は、現代メキシカン・ロックの草分け的存在で、1980年代以降、現在に至るまでメキシコのロック・シーンに君臨してきた現役バンドである。そんな彼らが時代を切り開き先導していったのが1980年代だとすれば、トップバンドとして引き続き時代を引っ張っていったのが1990年代だったと言えるだろう。そうした1990年代の末に録音され、なおかつ一風変わったライヴ盤となったのが、この『シンフォニコ(Sinfónico)』というアルバムだった。 本盤のスペイン語の原題である“シンフォニコ”というのは、英語の“symphonic”と同じ単語に当たる。つまるところ、交響楽団との共演ライヴというわけである。メトロポリタン交響楽団(メキシコ市交響楽団)の演奏をバックに、メキシコシティの国立オーディトリアム(アウディトリオ・ナシオナル)で1998年10月12・13日に収められたライヴ音源をアルバム化したもので、このバンドのライヴ盤としては4作目のものとなった。 収められている楽曲は、1970年代のスリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド(前身となるバンド)時代の代表曲から、1980年代の代表曲、さらには本盤と同じ年にリリースされた『フィン・デ・シグロ』の収録曲まで、いわばヒット・メドレー的なもの。ただし、演奏は上述のようにオーケストラをバックにロックするという異色のスタイルで全編が統一されている。 聴きどころ満載で、捨て曲なしのライヴ盤ではあるのだけれど、あえて注目曲をいくつか挙げてみたい。間を持たせつつアレックス・ローラのMCから始まる1.「ビルヘン・モレーナ(褐色の聖母)」は、本ライヴの数年前のヒットアルバム(参考過去記事)所収のナンバーで、メキシコ人から国民的信仰を集める聖母マリアをテーマにしたもの。5.「ラス・ピエドラス・ロダンテス(転がる石)」と11.「ポブレ・ソニャドール(悲しき夢見人)」は個人的にお気に入りのナンバーで、別アレンジで聴けて(というか何度も聴いているのだけれど)感激する。上述のように古いナンバーから新しいナンバーまで散りばめられているが、6.「エル・ニーニョ・シン・アモール(愛なき子)」や10.「トリステ・カンシオン(哀しき愛の歌)」https://plaza.rakuten.co.jp/blogmusica/diary/201004240000/はEL TRI初期の代表曲で、他方、8.「クアンド・トゥ・ノ・エスタス(君がいないとき)」や9.「ノスタルヒア(世紀末の郷愁)」は1990年代の代表曲。アルバムを締めくくる12.「A.D.O.(アー・デー・オー)」は、彼らの古典的ナンバーにしてMCの聴かせどころでもある。特殊な演奏形態ということで、最初に聴くアルバムではないだろうと思うけれど、このバンドの作品を何枚か聴いた経験のある人には絶対に外せない盤と言えるかもしれない。なお、これで味をしめたのか、本盤の続編(『シンフォニコ2』、『シンフォニコ3』)も後年にリリースされている。[収録曲]1. Virgen morena2. Mente roquera3. María Sabina4. Los minusválidos5. Las piedras rodantes 6. El niño sin amor7. Difícil8. Cuando tú no estás 9. Nostalgia10. Triste canción 11. Pobre soñador12. A.D.O. 1999年リリース。 ↓いずれも別盤です。↓ 【中古】 El Tri / Sinfonico 2 輸入盤 / El Tri / Warner Music Latina [CD]【宅配便出荷】 【中古】 Un Cuarto De Siglo / El Tri / El Tri / Warner Music Latina [CD]【宅配便出荷】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2023年03月14日
コメント(0)
晩年の2枚組ライヴ盤 ルイス・エドゥアルド・アウテ(Luis Eduardo Aute)は、スペイン人のシンガーソングライター、作曲家で、画家や映画監督としても活躍した。スペイン出身の両親のもと、1943年にフィリピンのマニラで生まれ、シンガーとしては1960年代後半にデビューした。2020年に亡くなるまで、30枚ほどのアルバム(コンピ盤・ベスト盤を除く)を残した。 本盤『デ・ラ・ルス・イ・ラ・ソンブラ(De la luz y la sombra)』は、そんな彼の足跡を辿ることのできる晩年のライヴ盤である。マドリードとメキシコシティでの公演からの収録で、2枚組CDに計34曲というヴォリュームである(余談ながらLPレコードでも発売されていて、そちらは4枚組とのこと)。 多くの楽曲が収められているとはいえ、長いキャリアの集大成的な名曲集のような感じである。個人的な好みから、いくつかの曲を挙げておきたい。1枚目の3.「ロサス・エン・エル・マール(海の薔薇)」は、アウテの初期の代表曲の一つ。4.「アレルヤNo. 5」は、同じく初期の1967年のシングル曲に端を発する「アレルヤ」の異バージョンの一つ。7.「アファ・カフェ」は、彼らしいメロディと曲展開、そして抒情性が筆者的にはお気に入り。1枚目の後半には、とりわけ弾き語り詩人としての彼のよさの出たナンバーが多く含まれているが、個人的に13.「デントロ」が特に気に入っている。 2枚目にもついても少しだけ触れておく。8.「シン・トゥ・ラティード(君の鼓動なくしては)」は1984年のアルバムで発表されたナンバーで、アウテの代表曲の一つ。16.「デ・ラ・ルス・イ・デ・ラ・ソンブラ(光と影)」は本ライヴ盤の表題になっているナンバー。元は2007年のアルバムに収められた曲で、昼と夜が順にめぐる地球をテーマにしたもの。2枚目ラストの17.「アル・アルバ(夜明けに)」は、複数のアーティストが取り上げた有名曲で、作者であるアウテ自身の代表曲。文字通り本盤のハイライトとなっていて、伴奏なしの熱唱が印象的かつ感動的である。 2020年、アウテが亡くなった原因は新型コロナ感染症だった。この年、日本でも世界でも亡くなった方の中にはいろんな有名人がいたが、76歳でのこの人物の逝去もまた多くの人たちに惜しまれた。彼の声はもう新たには聴けないけれど、この盤のような歌声は聴かれ続けてほしいアーティストだと心から思う。[収録曲]-CD I-1. Me va la vida en ello2. De paso3. Rosas en el mar4. Aleluya nº 55. Pasaba por aquí6. Siento que te estoy perdiendo7. Hafa café 8. Dos o tres segundos de ternura9. Imán de mujer10. Volver a verte11. Slowly12. Alevosía13. Dentro14. Las cuatro y diez15. De alguna manera16. Anda17. No te desnudes todavía-CD II-1. Quiéreme2. Mojándolo todo3. Cine, cine4. Prefiero amar5. Una de dos6. Queda la música7. El niño que miraba el mar8. Sin tu latido 9. Todo es mentira10. Señales de vida11. Atenas en llamas12. Cada vez que me amas13. A día de hoy14. La belleza15. Albanta16. De la luz y la sombra17. Al alba2018年リリース。 ↓ ベスト盤です。 ↓ 【輸入盤CD】Luis Eduardo Aute / Esencial Luis Eduardo Aute【K2021/6/25発売】 Aute Luis, Eduardo - Grandes Exitos CD アルバム 【輸入盤】 ブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年03月10日
コメント(0)
グラミー受賞につながったソロ作 記憶に間違いがなければ、筆者がカルロス・サンタナ(Carlos Santana)のソロ作で最初に聴いたのが、本盤『サルバドールにブルースを(Blues for Salvador)』だった。詳しい方にはいまさらな話だけれど、念のため、アーティスト名について触れておきたい。少々紛らわしくて、よく誤解されがちだが、カルロス・サンタナは個人名。一方、サンタナ(Santana)は、彼が率いるバンド名である。バンドの方は1960年代末から様々なアルバムを発表しているが、カルロス・サンタナ個人名義でのアルバム作品が発表されたのは、1979年の『ワンネス』以降のことである。同作から数えて、『サルバドールにブルースを』は、4作目のソロ名義盤ということになる。 前作の『ハバナ・ムーン』もそうなのだけれど、一時の宗教色は薄く、音楽的なルーツやバックグラウンドを意識し、バンドの方では盛り込みにくい要素を自由に取り込んでアルバム作品にしているという印象が強い。結果、この頃のソロ作は、カルロス・サンタナの人となりを掴むには好適といった感想を筆者としては抱いている。本作はグラミー賞(ベスト・ロック・インストルメンタル・パフォーマンス部門)に輝き、彼にとってのグラミー初受賞となった。 様々な参加メンバーの中では、バディ・マイルスやトニー・ウィリアムスの名が目を引く。実際、本盤の内容は、ロック、ラテン・ロックといった範疇に収まることなく、ジャズやブルースなどカルロスが育った音楽的背景を踏まえて、彼のギターを中心にしっかり聴かせるという作りになっている。 1.「舞踏 アクアティック・パーク(バイランド/アクアティック・パーク)」はラテン調のアルバム冒頭に相応しい、インパクトのある曲で、カルロスのソロが光る。ギターのプレイ内容は、アルバム全体を見渡すと結構多様であるが、筆者が気に入っているものとして、4.「トレーン」、5.「ディーパー・ディグ・ディーパー」、7.「ナウ・ザット・ユー・ノウ」あたりを挙げておきたい。アルバムを締めくくる表題曲の9.「サルバドールにブルースを」は、息子(その名がサルバドール)に捧げたナンバーである。この曲で繰り広げられるのは、これぞカルロス・サンタナというギター演奏。この曲をはじめ、とにかく彼のギターを全編にわたって堪能できるなかなかエキサイティングな一枚だと思う。[収録曲]1. Bailando/Aquatic Park2. Bella3. I'm Gone4. 'Trane5. Deeper, Dig Deeper6. Mingus7. Now That You Know8. Hannibal9. Blues for Salvador1987年リリース。 カルロスサンタナ Carlos Santana - Blues for Salvador CD アルバム 【輸入盤】 【輸入盤CD】Carlos Santana / Blues For Salvador 【K2019/5/10発売】(カルロス・サンタナ) 【中古】 サルバドールにブルースを/サンタナ 【中古】afb 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年03月07日
コメント(0)
INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここしばらくの記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ→ つづき(H-M)・つづき(N-Z)アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ→ つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z)アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ→ つづき(J-N)・つづき(O-Z)アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、 各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2023年03月04日
コメント(0)
脇道からフルアルバムへの結実 ザ・ラヴモンガーズ(The Lovemongers)は、アメリカのロック・バンド、ハートの中心人物であるアンとナンシー(ウィルソン姉妹)が、1990年代、サイド・プロジェクト的に作り出したアコースティック・ユニット。1992年にレッド・ツェッペリンの「限りなき戦い」のカバーを4曲入りEPという形で発表していた。それからさらに5年ほどが経ち、このユニットのフルアルバムが届けられた。それが、本盤『ウィアリーギグ(Whirlygig)』だった。 本盤の特徴はというと、意外なことに、ツェッペリン色のなさではないかと思ったりする。そして、全体としてはポップ寄りのロックサウンドで、歌を聴かせるという部分におかれた比重が高いように感じる。 本盤に収録の曲のうち、個人的にお勧めのものをいくつか挙げておきたい。上記のポップ寄りのロックサウンドの典型の一つである2.「ミラクル・ガール」は、軽快な曲調が気に入っている。ハード・バラード調の6.「キッス」は、ライヴでやるとなかなか盛り上がりそう。7.「ラナウェイ」はアコギを中心とした演奏で、なかなかよくできたバラードの好曲。アルバムを締めくくる10.「サンド」はアコースティックな弾き語り(ただし曲後半ではドラムス等も加わる)で、確かにこういう曲はハートのアルバムにはそぐわず、こうした別プロジェクト的な場だからこそ収められたナンバーという印象がする。 なお、日本盤限定かどうか不明だが、3曲のボーナス・トラックが追加されており、クリスマス向けのナンバーなども収められている。[収録曲]1. City on the Hill2. Miracle Girl3. Two Black Lambs4. No School Today5. The Vegas Gene6. Kiss7. Runaway8. Elysian9. Heavy Sedation10. Sand~以下、日本盤ボーナス・トラック~11. How Beautiful12. Here Is Christmas13. Hurry Up, Healer1997年リリース。 Whirlygig [CD] ラブモンガーズ/トライエム 【中古】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年03月02日
コメント(0)
夫婦名義での最初のアルバム ジョン・マーティン(John Martyn)は、1948年イギリス生まれのシンガーソングライター。フォークやジャズなどジャンル横断的な間口の広い作風のアーティストで、多くの作品を残し、2009年に60歳で没している。 彼のデビュー盤は1967年で、本盤『ストームブリンガー!(Stormbringer!)』は1970年発表の3枚目のアルバムとなる。このアルバムと次作に当たる『ザ・ロード・トゥ・ルイン』(同じく1970年発表)は、彼個人ではなく、ジョン&ビヴァリー・マーティン(John & Beverley Martyn)の名義になっている。このビヴァリーというのは、当時のジョンの妻で、ヴォーカルはもちろんギターも演奏するアーティストである。 ジョン・マーティンのソロ作にはいい作品は多いのだけれど、筆者はこの二人のデュオも意外と気に入っている。そんなわけで、ジョンだけでなく、ビヴァリーの活躍も目立つのがこの盤とも言える。オリジナルの収録曲10曲中4曲がビヴァリーのもので、彼女の歌声も、途中やや単調な箇所もなくはないのだけれど、全体的に情感に富んでいてなかなかいい。 本盤の注目曲をいくつか挙げておきたい。1.「ゴー・アウト・アンド・ゲット・イット」は、アルバム冒頭から派手にならず、物悲しさを醸し出しながら淡々と歌いつつ、渋い曲展開になっているのがいい。アルバム表題曲の3.「ストームブリンガー」、アルバムを締めくくる10.「ウッド・ユー・ビリーヴ・ミー?」は、ジョン・マーティンらしさがよく表れた好ナンバー。あと、8.「トラフィック・ライト・レディ」は、地味ながら素材としての曲のよさが光る。 ビヴァリーが中心となった4曲(2., 4., 7., 9.)の中では、2.「キャント・ゲット・ザ・ワン・アイ・ウォント」が特にいい。これら以外の場面でも、ビヴァリーの存在感は見られ、なかでも6.「ジョン・ザ・バップティスト(洗礼者ヨハネ)」のメイン・ヴォーカルとコーラスの絡みはなかなか面白い。[収録曲]1. Go Out and Get It2. Can't Get the One I Want3. Stormbringer4. Sweet Honesty5. Woodstock6. John the Baptist7. The Ocean8. Traffic-Light Lady9. Tomorrow Time10. Would You Believe Me?~以下、リマスター版CDでのボーナストラック~11. One of Those Days (demo)12. I Don't Know (demo)13. John the Baptist (demo)14. Traffic-Light Lady (demo)1970年リリース。 ストームブリンガー! +4 [ ジョン&ビヴァリー・マーティン ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年02月26日
コメント(0)
1978年発表のサード作 ジョン・ライオン(John Lyon)ことサウスサイド・ジョニー(Southside Johnny)率いるバンド、サウスサイド・ジョニー&アズベリー・ジュークス(Southside Johnny & the Asbury Jukes)。彼らが1978年に発表した3枚目となるスタジオ作品が、この『ハーツ・オブ・ストーン(Hearts of Stone)』というアルバムである。 ニュージャージー出身のサウスサイド・ジョニーは、ブルース・スプリングスティーンやリトル・スティーヴン(スティーヴ・ヴァン・ザント)らと交流し、地元ニュージャージーからメジャーへと躍り出たアーティストだった。実際、本作でも彼らとの絡みが顕著である。演奏面では、リトル・スティーヴン(ギター、ヴォーカル、さらにプロデュースも担当)、そして同じくスプリングスティーンのバンドのマックス・ウェインバーグ(ドラムス)が参加している。楽曲面では、2曲(4.と6.)がスプリングスティーン作、1曲(8.)がサウスサイド・ジョニー、スティーヴ・ヴァン・ザント、ブルース・スプリングスティーンの共作となっている。 注目曲というと、どうしてもスプリンスティーン作曲のものに衆目が集まってしまうが、6.「トーク・トゥ・ミー」はアルバム発表の翌年にシングルとしてもリリースされたナンバー。アルバム表題曲の4.「ハーツ・オブ・ストーン」も同じくスプリングスティーンの作で、サウスサイド・ジョニーのヴォーカルが本領発揮されている。 さらに、これら以外の注目曲もいくつか挙げておきたい。2.「ベイビーズ・ゴーン(ディス・タイム・ベイビーズ・ゴーン・フォー・グッド)」は、ホーン・セクションを生かしたこのバンドらしい曲調と演奏。実際、“マイアミ・ホーンズ”と名付けられたホーン・セクションは、このバンドの演奏の大きな特色で、他の曲でもホーンが大きくフィーチャーされているものが多い。このバンドらしい曲と演奏と言う意味では、5.「テイク・イット・インサイド」も外せない1曲で、ロック音楽の中でのホーンとギターの組み合わせがカッコよく決まることのお手本とも言えそう。他には、3.「道化役の恋(アイ・プレイド・ザ・フール)」はテンポよい好曲でシングル・カットもされた。最後に、共作曲の8.「騙されるのも悪くない(トラップト・アゲイン)」は、サウスサイド・ジョニーの曲の中で筆者的にはかなり上位の好みのナンバーだったりする。[収録曲]1. Got To Be a Better Way Home2. This Time Baby's Gone for Good3. I Played the Fool4. Hearts of Stone5. Take It Inside6. Talk To Me7. Next To You8. Trapped Again9. Light Don't Shine1978年リリース。 Southside Johnny & Asbury Jukes - Hearts of Stone CD アルバム 【輸入盤】 【中古】(CD)I Don't Want To Go Home/This Time It's For Real/Hearts Of Stone/Southside Johnny & Asbury Jukes 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2023年02月22日
コメント(0)
“ビッグ・オー”の名曲 続編(その5) ロイ・オービソン(Roy Orbison)の名曲集の続編と銘打って全5回を目指してきましたが、これで5回目の区切りとなります。彼の名曲と言うと、絶対に外せない1曲ということで、「クライング(Crying)」です。 同名のサード・アルバムに収録されており、1961年に発表されて全米2位のヒットを記録しました。ロイ・オービソンには、いくつもの有名曲やヒット曲がありますが、その中でも上位を争う美曲の一つだと思います。 次の映像は、1960年代当時のライヴのものです。美声による美曲を堪能ください。 今回は、彼の名曲選の最終回ということで、映像をもう一つ。アルバム化もされた晩年のライヴ(同ライヴ盤の過去記事はこちら)があります。この1987年のライヴの映像から、「クライング」をご覧ください。 [収録アルバム]Roy Orbison / Crying(1962年)Roy Orbison / A Black and White Night Live(1989年) Roy Orbison ロイオービソン / Crying 【CD】 【輸入盤】Ultimate Collection [ Roy Orbison ] 【輸入盤CD】Roy Orbison / Black & White Night 【K2017/5/5発売】(ロイ・オービソン) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年02月17日
コメント(0)
“ビッグ・オー”の名曲 続編(その4) 今回は、少しマイナーなところからということで、ロイ・オービソン(Roy Orbison)の曲をピックアップしたいと思います。「オー・プリティ・ウーマン」は、言わずと知れた彼の代表的ナンバーですが、元々1964年に発表されてナンバー1ヒットとなった際のシングルB面は?と訊かれて即答できるのは、よっぽどのファンだけではないかと思います。 でもって、その曲は、「ヨ・テ・アモ・マリア(Yo Te Amo Maria)」という、スペイン語の表題を持つナンバーです。直訳すれば、“I Love You Mary”(Maríaは英語のMaryに相当する女性名)です。アルバムとしては、「オー・プリティ・ウーマン」が収められているのと同じ1965年のLP盤に収録されています。 当時、共作を多く書いていたビル・ディーズとロイ・オービソンの共作で、要は「オー・プリティ・ウーマン」の作者と同じ2人のペンによる曲です。けれども、英語の歌詞ではあるものの、サウンドと曲調は、メキシカン・トラディショナルを多分に意識したものに仕上がっているあたりが面白く感じます。 さらに、この曲が面白いのは、米国アーティストによる“ラテン調”の曲だったのが、本当のラテンのアーティストによって演じられていった点です。そんなわけで、アントニオ・アギラール(Antonio Aguilar)によるもの、エリセオ・ロブレス(Eliseo Robles)によるものをお聴きください。 [収録アルバム]Roy Orbison / Orbisongs(1965年)この曲は含まれていませんが、以下、ベスト盤です(この曲の入ったCDを探すのはなかなか難しそうです…)。 ↓ 輸入盤 ROY ORBISON / ANTHOLOGY [3CD] 【輸入盤】Ultimate Collection [ Roy Orbison ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年02月15日
コメント(0)
“ビッグ・オー”の名曲 続編(その3) ロイ・オービソン(Roy Orbison)が亡くなったのは、1988年の末のことでした。52歳での急死は悲しみとともに報じられましたが、翌年の初めには遺作となるアルバム『ミステリー・ガール』がリリースされました。同作からのシングルとして、久々のヒット(アメリカで9位、イギリスで3位となり、いずれも20数年ぶりのトップ10入り)となったのが、この「ユー・ゴット・イット(You Got It)」という曲でした。 不測の死去を迎える直前の“ビッグ・オー”ことロイ・オービソンは、トラヴェリング・ウィルベリーズ(参考過去記事)での活動で見事な復活を遂げていました。この曲もそのメンバーだったジェフ・リンとトム・ペティとの共作です。なおかつ、プロデュースはジェフ・リンで、なるほどジェフ・リンっぽいサウンドがロイ・オービソンらしさとうまく溶け合っています。 さて、もう1本の映像は、生前のライヴのものをご覧いただきたいと思います。亡くなる年(1988年)のライヴの映像です。 [収録アルバム]Roy Orbison / Mystery Girl(1989年) 【輸入盤CD】Roy Orbison / Mystery Girl (w/DVD) (Deluxe Edition)(ロイ・オービソン) 【中古】(CD)Mystery Girl/Roy Orbison ロイオービソン ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年02月13日
コメント(0)
“ビッグ・オー”の名曲 続編(その2) ロイ・オービソン(Roy Orbison)の名曲選の続編、2回目は「ウォーク・オン(Walk On)」というナンバーです。 このナンバーは、1968年に発売されたシングル曲ではあるのですが、大きなヒットではないため、それほど有名な曲とは言えないかもしれません。けれども、雄大に大きく盛り上げていくこの演奏と歌唱が、個人的にはなかなかいいのではないかと思う次第です。 さて、この曲の“アカペラ・ヴァージョン”なるものもお聴きいただこうと思います。詳細は分からないのですが、おそらくは没後に作られたミックスではないかと思います。とはいえ、やはり彼の歌唱は圧倒的で、そのことがよくわかるのではないかと思います。 [収録アルバム]Roy Orbison / Roy Orbison's Many Moods(1969年) 輸入盤 ROY ORBISON / ROY ORBISON’S MANY MOODS [CD] 輸入盤 ROY ORBISON / ROY ORBISON’S MANY MOODS [LP] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年02月10日
コメント(0)
“ビッグ・オー”の名曲 続編(その1) 以前、ロイ・オービソン(Roy Orbison)のナンバーを3曲ほどこの表題で取り上げました(参考過去記事(1) ・(2) ・(3) )。その続編をやりたいと昨年末から考えつつも、なかなか実際にそのチャンスがなく、ようやく実現といったところです。今回はメジャーなものだけでない選曲もしながら、全5回ほど続けたいと考えています。 さて、続編の初回はこの曲です。デビューまもない1950年代後半の彼の有名曲で「アップタウン(Uptown)」です。 悠々とした貫禄ある歌いっぷりは、早い時期から完成されていたことがよくわかります。これが20歳代前半の、その当時の“若者”の声だったというのは、ある意味、驚きと言えるのではないでしょうか。 さて、もう一つ、映像をご覧いただきたいと思います。ロイ・オービソンといえば、サングラスがトレードマークというか、サングラスをかけていない姿は見たことがない、という人が多いのではないでしょうか。以下は、1960年、サングラスをかけていない姿で登場しているロイ・オービソンのビデオです。ある意味、“貴重映像”と言ってもいいのかもしれません(笑)。 [収録アルバム]Roy Orbison's Greatest Hits(1962年)など、ベスト盤類に収録。 【輸入盤CD】Roy Orbison / In Dreams (ロイ・オービソン) シングス・ロンリー&ブルー [ ロイ・オービソン ] 【中古】 【輸入盤】For The Lonely: 18 Greatest Hits (A Roy Orbison Anthology 1956−1965)/ロイ・オービソン 【中古】afb ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年02月08日
コメント(0)
INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ最近の記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでも ありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2023年02月05日
コメント(0)
1978年発表の第4作 ハート(Heart)は1975年に第1作『ドリームボート・アニー』でデビューし、『マガジン』(この盤のリリースをめぐってはレコード会社とバンドの間に問題が生じた)、『リトル・クイーン』とアルバム作品を重ねていった。そうして、1978年秋に第4作としてリリースされたのが、本盤『ドッグ&バタフライ(Dog & Butterfly)』であった。 LP時代のA面(1.~4.)が“ドッグ・サイド”、B面(5.~8.)が“バタフライ・サイド”と名付けられていて、テイストが少し異なっている。大きくは、前者が“ロック・サイド”、後者が“バラード・サイド”といった趣である。全体としては、前後の他のアルバムと同様、1970年代後半のハートの勢いと彼ららしい音楽要素がバランスよく盛り込まれている。 特におすすめのナンバーをいくつか挙げておきたい。前半で注目したいのは、まず、1.「クック・ウィズ・ファイア」。スタジオ録音にライヴ観衆の音声を被せて疑似ライヴ風に仕上げたようで、アルバムのオープニングに相応しいハートらしいナンバー。4.「ストレイト・オン」は、シングルとして全米15位を記録したこの時期のハートの有名曲の一つ。 後半に目を向けると、5.「ドッグ&バタフライ」もシングルカットされた曲。大きなヒットにこそならなかったが、ハートのアコースティックやバラード系の楽曲としては、トップクラスの好曲だと思う。最後に、8.「ミストラル・ウィンド」は、本盤の中でベストといってよいかもしれないナンバー。静かな出だしから激しさを増していくドラマチックな曲調、その展開に合わせたアンのヴォーカルの盛り上がり(貫禄の出た後々の彼女ならともかく、当時はまだ20歳代!)は、一聴の価値ありと言える(ちなみに、6.もこの8.と同じような部分があっておすすめだったりする)。[収録曲]1. Cook with Fire2. High Time3. Hijinx4. Straight On5. Dog & Butterfly 6. Lighter Touch7. Nada One8. Mistral Wind1978年リリース。 【輸入盤CD】Heart / Dog & Butterfly (ハート) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年02月01日
コメント(0)
スタジオ・ライヴ感の強いソロ・セカンド作 テイスト(参考過去記事)での活動を経て、1970年代に入ってソロとしての活動を進めたロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)。そのソロ・ファースト作は1971年5月にリリースされた『ロリー・ギャラガー』だったが、同年11月に早くもセカンド作を発表している。それが、本盤『デュース(Deuce)』ということになる。 基本となるメンバー(ロリー・ギャラガーに加えて、ベースのジェリー・マカヴォイ、ドラムスのウィルガー・キャンベル)は前作と同様で、全体としては、いい意味で“やりたいようにやれている”というのが、筆者の抱いている印象である。なおかつ、スタジオ・ライヴ感の強い演奏が印象的と言えそうな一枚だと思う。 後発のCDでは、1.と2.の曲順が異なる(下記のデータは再発CDで曲順が入れ替わった盤に基づいたもの)。そこでは2曲目となっている「ユースト・トゥ・ビー」がオープニング・ナンバーに相応しい(とはいえ、1.「目が覚めないボク(アイム・ノット・アウェイク・イェット)」が名曲でないという意味ではまったくない)。これら2曲のほか、特に筆者の好みのナンバーとしては、6.「キミの町で(イン・ユア・タウン)」や10.「波の峰(クレスト・オブ・ア・ウェイヴ)」なんかが挙げられる。同時に、アコースティックな演奏も随所で光っており、中でも9.「心が乱れて(アウト・オブ・マイ・マインド)」がいい。なお、11.「パスエイジョン」はCDでの追加曲だが、元々のアルバムに含まれても遜色のない好曲にして好演奏だと思う。[収録曲]1. I'm Not Awake Yet2. Used to Be3. Don't Know Where I'm Going4. Maybe I Will5. Whole Lot of People6. In Your Town7. Should've Learnt My Lesson8. There's a Light9. Out of My Mind10. Crest of a Wave11. Persuasion*CDボーナストラック1971年リリース。 デュース [ ロリー・ギャラガー ] デュース 50周年記念 2CDエディション [ ロリー・ギャラガー ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年01月28日
コメント(0)
ハード・バップからファンキーへ 本盤『ライト・フット(Light Foot)』は、『ブルース・ウォーク』と同じ年(1958年)に録音されたアルト奏者ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)のリーダー作である。発売時期は数年後となったが、メンバー(ドラマー以外は同じ顔ぶれ)を見てもわかるように、『ブルース・ウォーク』と同じ編成であり、似た傾向を持った作品と言える。 その特徴は、ピアノ・トリオにドナルドソンのワン・ホーンという編成に、コンガ(レイ・バレット)が加わっている点。そして、ピアノの担当がハーマン・フォスターという個性的なピアニストという点にある。この二人の組み合わせは、“ファンキー・ジャズ”というワードで表現されることが多い。少し言葉を足すならば、ハード・バップが存在してこそのファンキーだったのではないかと思ったりする。つまりは、何もないところから、このファンキーなノリが出てきたという訳ではない。ジャズ音楽の進展とともに一つのスタイル(ハード・バップ)が出来上がってきて、それがあったからこそ、このファンキーなサウンドが生まれることになったのではないだろうか。 アルバム収録曲のうち、前半(1.~3.)はドナルドソンのペンによるナンバー。対して、後半(4.~7.)は彼以外の人物によるナンバーが演奏されていて、ハーマン・フォスターの曲(6.)や有名スタンダード(7.)も含む。 注目したい曲としては、まずは冒頭に収められている表題曲の1.「ライト・フット」。ハード・バップを踏まえてファンキーへと向かうという、上述のイメージがよくわかる演奏だと思う。続いては、3.「メアリー・アン」。曲の冒頭から、レイ・バレットのコンガが実に効果的で、なおかつ饒舌なロナルドンのサックスがいい。7.「星影のステラ」は、サックスをはじめとして演奏全体の滑らかさが心地よい。 正座して聴く(ジャズのリスナーにはそうした傾向の人が一定数いる)のではなく、リラックスして聴く。そしてその内容は、小難しいというよりは大らかで楽しい。しかし、従前の音楽を再現しているわけではなく、“らしさ”を発揮している。本盤『ライト・フット』は、そんな風に楽しんで聴く作品と言えるような気がする。[収録曲]1. Light-Foot2. Hog Maw3. Mary Ann4. Green Eyes5. Walking by the River6. Day Dreams7. Stella by Starlight[パーソネル・録音]Lou Donaldson (as)Herman Foster (p)Peck Morrison (b)Jimmy Wormworth (ds)Ray Barretto (conga)1958年12月14日録音。 ライト・フット [ ルー・ドナルドソン ] [枚数限定][限定盤]ライト・フット/ルー・ドナルドソン[CD]【返品種別A】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2023年01月25日
コメント(0)
デイヴィッド・クロスビー追悼 ミュージシャンの訃報が続きます。1月19日にデイヴィッド(デヴィッド、デビッド、デービッド)・クロスビーが死去しました(外部記事)。闘病生活の末、81歳で逝去とのことです。 ザ・バーズやスティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュ(後にニール・ヤング)とのスーパーグループでの活躍、ドラッグ漬けの生活に逮捕、音楽生活への復帰と、波乱万丈の人生でした。 そんなクロスビーを思い出しつつ、まずはザ・バーズ時代の「ターン・ターン・ターン(Turn! Turn! Turn!)」、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのライヴでの「カット・マイ・ヘアー(Almost Cut My Hair)」の映像を続けてご覧ください。 彼のソロ作を1つ挙げるとなると、やはり1971年のファースト・ソロ作『イフ・アイ・クッド・オンリー・リメンバー・マイ・ネーム』(If I Could Only Remember My Name)』が代表作と言えるかと思います。余談ながら、2021年にはリリースから50周年記念のエディションが発売されました。このアルバムの中に収められている美曲「オーリンズ(Orleans)」をどうぞ。 ブランクを経て、1980年代後半には社会復帰を果たし、1980年代末には2枚目で18年ぶりとなるソロ作も発表しました。そのアルバム『オー・イエス・アイ・キャン』の表題曲「オー・イエス・アイ・キャン(Oh Yes I Can)」をお聴きください。 その後、最近まで複数のアルバムの発表を続けたクロスビーでしたが、2021年の8作目『フォー・フリー(For Free)』が最後のスタジオ・アルバム作品となりました。このアルバムもまた、染み入る美曲がいくつも収録されており、お勧めなのですが、その中の1曲を最後にお聴きください。「アイ・ウォント・ステイ・フォー・ロング(I Won't Stay For Long)」というナンバーです。 どうか安らかな眠りにつくよう、お祈りしています。R.I.P. ターン・ターン・ターン(Blu-spec CD2) [ ザ・バーズ ] デジャ・ヴ [ クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング ] 【輸入盤CD】David Crosby / If I Could Only Remember My Name (デヴィッド・クロスビー) 【輸入盤CD】David Crosby / Oh Yes I Can(デヴィッド・クロスビー) FOR FREE 【輸入盤】▼/DAVID CROSBY[CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年01月21日
コメント(0)
西海岸バップ・ピアニストの真価 クロード・ウィリアムソン(Claude Williamson)は、1926年生まれのジャズ・ピアノ奏者で、2016年に鬼籍に入っている。20歳代にカリフォルニアに移住し、西海岸(ウエスト・コースト)ジャズのピアニストとして、様々なセッションに参加した。アート・ペッパー、マックス・ローチ、バド・シャンクなど様々な共演者がいるが、単に器用なだけではなく、自らもリーダー作を多く残した。それらのうち、代表盤の一つと言えるのが、本作『ラウンド・ミッドナイト(’Round Midnight)』である。 このウィリアムソンという人は、脇役と主役の区別をはっきりと付けられる人だったのだろう。リーダー作の本盤では、明確に主役としてのピアノ演奏に徹している。テディ・ウィルソン、アル・ヘイグやバド・パウエルに影響を受けたとされるが、バップ全開のピアノ演奏を披露している。一言で表すならば、バド・パウエルを西海岸風にしたといった感じの演奏で、濃そう(曲の途中でしばしばそう感じることがある)でありながら、さらりとしている(1曲を聴いた後の印象は概ねこのようになる)という面白い特色のピアノ演奏である。 注目すべき演奏曲をいくつか見ておきたい。1.「星影のステラ」は、リーダー作としてピアノの存在感を存分に発揮しようという意気込みが伝わってくる演奏。テンポよく展開する4.「飾りのついた四輪馬車」は、後を引く演奏なのかと思いきや、聴き終えた後に残るすっきりした感じが印象的。7.「二人でお茶を」は、バド・パウエル風の疾走感がいい。9.「ラウンド・ミッドナイト」は、“濃くてさらり”というピアノ演奏の典型例と言えそう。結局のところ、クロード・ウィリアムソンのピアノを“白いバド・パウエル”と評するのは、あながち誇張ではないように思う。そして、聴いた後に感じるこのすっきりした西海岸らしさは、本家のバド・パウエルには到底できない所作なのだったりするのだろうと思う。[収録曲]1. Stella by Starlight2. Somebody Loves Me3. I’ ll Know4. The Surrey with the Fringe on Top5. Polka Dots and Moonbeams6. Hippy7. Tea for Two8. Stompin’ at the Savoy9. ’Round Midnight10. Just One of Those Things11. Love Is Here to Stay12. The Song Is You[パーソネル、録音]Claude Williamson (p), Red Mitchell (b), Mel Lewis (ds)1956年12月録音。 【中古】 ラウンド・ミッドナイト/クロード・ウィリアムソン 【中古】afb [枚数限定][限定盤]ラウンド・ミッドナイト (完全限定生産盤)/クロード・ウィリアムソン[CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年01月20日
コメント(0)
INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。昨年12月から更新が滞っていましたが、この間の記事を追加しました。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-I)へ → つづき(J-N)・つづき(O-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたい です)をクリックお願いします! ↓ ↓
2023年01月17日
コメント(0)
高橋幸宏、追悼 訃報が続きます。イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の一員として知られるミュージシャン、高橋幸宏の死去が報じられました(外部ニュースへのリンク)。ここ数年、闘病中でしたが、1月11日に亡くなられたとのことです。 過去のこのブログを振り返ってみると、意外にも、YMOの楽曲やアルバムを取り上げたことがありませんでした。今回、彼の訃報を受けて、今さらながら、YMOのナンバーを載せておきたいと思います。 まずは、彼らの代表曲の一つ、「ライディーン」です。元は江戸時代の力士、「雷電(らいでん)」がタイトルだったと言われ、浮世絵をイメージしたものだったとのこと。言わずもがな、彼らの代表盤にして大ヒット盤のセカンド作『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』に収録された楽曲です。リマスター版の音源に基づいた映像をご覧ください。 1980年代前半、個々の活動を経て、解散前に世間を驚かせるようなものをということで、歌謡曲らしさを取り入れた楽曲およびアルバムが発表されました。カネボウのCMソングとなった「君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)」およびこれが含まれたアルバム(『浮気なぼくら』)です。同じくリマスター音源に基づいたMVをご覧ください。 最後にもう一つ。同じ「君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)」の往時の演奏シーンも見ていただこうと思います。ベストテンからの1コマです。 40年、50年前に活躍したミュージシャンの訃報が報じられるのは、時の流れと言えば確かにそうなのですが、70歳での逝去はまだ早いと言わざるを得ません。高橋幸宏のご冥福をお祈りしています。[収録アルバム]イエロー・マジック・オーケストラ / 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979年)イエロー・マジック・オーケストラ / 『浮気なぼくら』(1983年) ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー/YMO[CD]【返品種別A】 浮気なぼくら & インストゥルメンタル [ YMO ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年01月15日
コメント(0)
ジェフ・ベック追悼(追記) 1つ前の記事にも書いたとおり、ジェフ・ベックが亡くなりました。本ブログでも彼のアルバムを複数取り上げてきましたので、過去記事をまとめておきます。 お時間が許す方は、ぜひ過去のアルバム紹介をご覧になりながら、ジェフ・ベックの作品に思いをはせてもらえると嬉しいです。 ジェフ・ベック・グループ 『トゥルース(Truth)』(1968年) ジェフ・ベック・グループ 『ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)』(1972年) ベック、ボガート&アピス 『ベック、ボガート&アピス(Beck, Bogert & Appice)』(1973年) ジェフ・ベック 『ブロウ・バイ・ブロウ(Blow By Blow)』(1975年) ジェフ・ベック 『ワイアード(Wired)』(1976年) ジェフ・ベック 『ギター・ショップ(Jeff Beck's Guitar Shop)』(1989年) ジェフ・ベック&ザ・ビッグ・タウン・プレイボーイズ 『クレイジー・レッグス(Crazy Legs)』(1993年) あらためてジェフ・ベックのご冥福をお祈りします。 【輸入盤CD】Jeff Beck / Truth (w/Bonus Tracks) (ジェフ・ベック) 【国内盤CD】ジェフ・ベック・グループ / ジェフ・ベック・グループ ギター・ショップ/ジェフ・ベック[Blu-specCD2]【返品種別A】 Jeff Beck ジェフベック / Crazy Legs 【CD】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2023年01月14日
コメント(0)
ジェフ・ベック追悼 ジェフ・ベック(Jeff Beck)の訃報が報じられました(参考外部リンク)。菌性髄膜炎が原因で1月10日亡くなったとのことで、享年78歳でした。同世代のジミー・ペイジなんかと比べて、個人的にはずっと若いイメージがあったジェフ・ベックなのですが、この年齢での急な死去のニュースは残念でなりません。 ジェフ・ベックの死を悼んで、いくつかの曲を振り返っておきたいと思います。目立った形での彼のキャリアは、エリック・クラプトンの後釜としての、ヤードバーズでの活動から始まりました。その後はジェフ・ベック・バンドでの活動を展開しますが、今回の1曲目は、さらにその後の、ベック・ボガート&アピスとしての活動期のナンバーです。アルバム『ベック・ボガート&アピス』は筆者のお気に入り盤なのですが、その冒頭に収められた「黒猫の叫び(ブラック・キャット・モーン,Black Cat Moan)」をお聴きください。 さらにこの後、ジェフ・ベックは“フュージョン期”などと呼ばれる時期を迎えます。『ブロウ・バイ・ブロウ』や『ワイアード』といった名盤が生み出されますが、筆者は、この頃の彼のインスト演奏こそギタープレイの真骨頂が発揮されていると思っています。そこで、次は、『ブロウ・バイ・ブロウ』収録の「分かってくれるかい(You Know What I Mean)」を聴いていただこうと思います。 彼のインスト路線は、1989年発表のグラミー受賞作『ギター・ショップ』で一つの頂点を迎えます。元は同盤に収録された「ホエア・ワー・ユー(Where Were You)」のライヴ演奏の様子をご覧ください。 さらにもう一つ、どちらかというと晩年に近い時期のライヴ・パフォーマンスをご覧いただきたいと思います。2016年なので、70歳を少し過ぎた頃の映像で、ビートルズ・ナンバーの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」です。ジェフ・ベックらしさいっぱいの圧巻のギター・プレイです。 ジェフ・ベックのご冥福を心からお祈りします。R.I.P. [枚数限定]ベック・ボガート&アピス/ベック・ボガート&アピス[Blu-specCD2]【返品種別A】 【国内盤CD】ジェフ・ベック / ブロウ・バイ・ブロウ ワイアード [ ジェフ・ベック ] ギター・ショップ/ジェフ・ベック[Blu-specCD2]【返品種別A】 LIVE+ [ ジェフ・ベック ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年01月14日
コメント(0)
飽きずに聴き続けられるソロ・ピアノ盤 ジャッキー・バイアード(ジャキ・バイアード、Jaki Byard)は、1922年生まれのピアノ奏者。1999年に謎の多い射殺によって亡くなっている。チャールズ・ミンガス、エリック・ドルフィーや、ブッカー・アーヴィン、フィル・ウッズなど様々なミュージシャンと共演し、様々なスタイルの演奏を繰り広げたほか、サックスやトランペットも演奏するマルチなミュージシャンであった。 そんなバイアードの初レコーディングは、かつては1961年のものとされていたけれども、1980年代後半になって1960年録音の本作が日の目を浴び、この『ブルース・フォー・スモーク(Blues for Smoke)』が初レコーディング作ということが明らかになった。本作は、ピアノのみの楽器からなる、ソロ・ピアノ演奏盤である。 最初に本盤を聴いた時に筆者が抱いた感想は、バイアードは聴き手を楽しませてくれている、というものだった。それゆえ、この作品は通して聴いても決して飽きることがない。だが、繰り返し聴くにつけ、最初の感想はだんだん違うような気がしていった。この独自のピアノ演奏の世界は、作り出されたものではなく、自然に発露したものではないか。例えがよくないかもしれないが、セロニアス・モンクは、“奇才ぶり”を演出していたのではなく、素のままで“奇才”そのものだった。バイアードのこの独特のタッチや独特の間、そして何よりも演奏からにじみ出てくる“黒っぽさ”のようなものは、決してリスナーを楽しませるためではなく、彼自身が持っているものの発露と言えるんじゃないかと今では思っている。 上述の通り、どの収録曲(いずれも本人のペンによる)も楽しめて、なおかつ聴くたびに心を揺さぶられるのだけれど、見事な演奏の例をいくつか挙げると、4.「ピート・アンド・トーマス」、6.「フライト・オブ・ザ・フライ」、8.「ジャッキーズ・ブルース・ネクスト」、9.「ダイアンズ・メロディー」。いや、冒頭の連作2曲(1.「ホリス・ストンプ」と2.「ミラノからリヨン」)も外せない。表題曲の7.「ブルース・フォー・スモーク」もいいんだよな…といったわけで、結局は全編を聴くことになってしまう。筆者にとってはそんな作品だったりする。[収録曲]1. Hollis Stomp2. Milan to Lyon3. Aluminum Baby4. Pete and Thomas (Tribute to the Ticklers)5. Spanish Tinge No 16. Flight of the Fly7. Blues for Smoke8. Jaki's Blues Next9. Diane's Melody10. One Two Five[パーソネル、録音]Jaki Byard (p)1960年12月16日録音。 ブルース・フォー・スモーク [ ジャッキー・バイアード ] [枚数限定][限定盤]ブルース・フォー・スモーク/ジャッキー・バイアード[CD]【返品種別A】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2023年01月11日
コメント(0)
2023年はジャズで始動(3/3) 2023年開始のジャズ・ナンバーの第3回目、今回はベン・ウェブスター(Ben Webster)です。“ブルート”(“獣”とか“野蛮”の意)というあだ名で呼ばれたりもする人物ですが、筆者はこの人のバラード演奏にすっかり嵌まってしまっています。 そのようなわけで、今回は、このテナー奏者の「ザッツ・オール(That’s All)」という曲の演奏をお聴きください。 この独特の息づかいと溜めは、好みが分かれるところでしょうが、上にも書いたように、筆者にはどんぴしゃりなのです。1973年に64歳で没していますが、残した作品も結構多く、個人的には、徐々に見つけては買い揃えながら、楽しんでいるレジェンド奏者だったりします。[収録アルバム]Ben Webster / King of Tenors(1953年録音) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2023年01月05日
コメント(3)
2023年はジャズで始動(2/3) 2曲目は、心落ち着くピアノ演奏です。フェリペ・ゴルディージョ(Felipe Gordillo)は、メキシコのピアノ奏者。以前に本ブログでも取り上げた『エン・ブエロ』で披露されている1曲で、「パシエンシア」という曲をお聴きください。 ご覧のようにピアノ・ソロです。この映像は、2018年3月、メキシコシティの国立大学ラジオ局のホールでの演奏とのことです。曲タイトルの「パシエンシア」とは、英語のpatience、つまりは“忍耐”といった意味ですが、目をそっと閉じて瞑想させられそうな演奏といったところです。 2022年を思い返し、2023年への決意を新たにする。何だか筆者にはそんなナンバーといったような気がしてきました。[収録アルバム]Felipe Gordillo / En vuelo(2016年録音) 【中古】 Felipe Gordillo / En Vuelo 【CD】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2023年01月04日
コメント(0)
2023年はジャズで始動(1/3) 2023年が始まりました。年始はジャズで、というのが筆者の気分ということで、新年の動き出しに聴きたいジャズ・ナンバーを取り上げてみたいと思います。 まずは、しばらく前に無性に聴きたくなって、何度か繰り返して聴いたアルバムに収録されたナンバーです。トランペット奏者、ケニー・ドーハムの『ウナ・マス』所収の表題曲、「ウナ・マス(Una Más)」です。 アルバムにも記されていますが、この「ウナ・マス」というのはスペイン語の表題で、英語にすると“One More Time”とされています。“もう1回”、あるいは“もういっちょ”とでも訳せばよいでしょうか。 ともあれ、ドーハム節が炸裂し、ジョー・ヘンダーソン(テナー)のべったりした演奏も好みです。ハービー・ハンコック以下のトリオの演奏とよく絡んでいます。パスタに喩えれば、さながら濃厚なポモドーロ・ソースがしっかりこってり絡んだ熱々のショート・パスタといった感じです。ケニー・ドーハムの世間一般のイメージになってしまっている有名盤『静かなるケニー』のような演奏も嫌いではありませんが、この曲を聴くと、“やっぱりこういうのがケニー・ドーハムの魅力だよな”と思えてしまいます。[収録アルバム]Kenny Dorham / Una Más(1963年録音) Kenny Dorham ケニードーハム / Una Mas + 1 (Uhqcd) 【Hi Quality CD】 輸入盤 KENNY DORHAM / UNA MAS [CD] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2023年01月03日
コメント(0)
新年あけましておめでとうございます。毎年、同じようなことを書いているような気もしますが、今年も無理のない範囲で少しずつ更新していきたいと思います。本年もこのブログをよろしくお願いします。 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2023年01月01日
コメント(0)
2022年を振り返って(3/3) 今年取り上げたアルバムのうち、今回は、スザンヌ・ヴェガの『孤独(ひとり)』からのナンバーです。アカペラでの「トムズ・ダイナー」をお聴きいただきたいと思います。 せっかくなので、同じアルバムからもう1曲、「鉄の街(アイアンバウンド/ファンシー・ポウルトリー)」もお聴きください。「ルカ」や「トムズ・ダイナー」のようにシングルヒットした有名曲というわけではありませんが、筆者にとっては長く聴き続けているお気に入りの曲の一つです。 早いもので、今日は大晦日です。2022年も本ブログをご覧くださり、ありがとうございました。どなたさまも、よいお年をお迎えください。[収録アルバム]Suzanne Vega / Solitude Standing(孤独(ひとり))(1987年) 孤独 [ スザンヌ・ヴェガ ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2022年12月31日
コメント(0)
2022年を振り返って(2/3) 今年(2022年)に取り上げたアルバムに収められた曲を振り返ってお届けしています。今回は、ローリング・ストーンズの『スティッキー・フィンガーズ』に収録の「スウェイ(Sway)」です。 まずは往時の彼らの姿とともに曲をお聴きください。ミック・ジャガー、キース・リチャードともに1943年生まれですから、発表当時は20歳代後半の若さだったわけです。 息の長いバンドとなったストーンズですが、21世紀に入ってからの映像もご覧いただこうと思います。2005年、テキサスでのライヴ演奏のビデオです。実のところ、過度に商業化されたストーンズに筆者は尻込みをしてしまう方なのですが、それでも、こういう映像が現れるとついつい見入ってしまいます。 [収録アルバム]The Rolling Stones / Sticky Fingers(1971年) スティッキー・フィンガーズ [ ザ・ローリング・ストーンズ ] 【輸入盤CD】Rolling Stones / Sticky Fingers (ローリング・ストーンズ) 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2022年12月29日
コメント(0)
2022年を振り返って(1/3) さて、年の瀬も迫ってきました。この1年間に本ブログで取り上げたアルバムを振り返り、2022年が終わってしまう前に、それらの中から何曲かをピックアップしてみたいと思います。 まず、今回は、ジョニ・ミッチェルの代表作であるこちらのアルバムに収められたナンバーから。「アメリア(Amelia)」という1曲です。 表題の「アメリア」というのは、女性の名です。19世紀末に生まれ、1927年に女性として初の大西洋横断飛行を行った飛行士です。彼女は、その10年後、赤道上の世界一周飛行を試みますが、太平洋上で消息を絶ちました。そんなアメリア・イアハート女史の姿を含む映像をご覧ください。 [収録アルバム]Joni Mitchell / Hejira(逃避行)(1976年) [枚数限定]逃避行/ジョニ・ミッチェル[CD]【返品種別A】 逃避行 [ ジョニ・ミッチェル ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2022年12月27日
コメント(0)
今年(2022年)は、都合6曲のクリスマス曲を記事にしました。これらへのリンクと、過去のクリスマス曲へのリンクもいくつか加えてまとめておきたいと思います。(2022年)セリア・クルス&ラ・ソノラ・マンテカ「クリスマスのチャチャチャ(El cha cha cha de la Navidad)」マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas Is You)」セリーヌ・ディオン「フェリス・ナビダー(Feliz Navidad)」アーサ・キット/マドンナ「サンタ・ベビー(Santa Baby)」セラー&サビーナ「クリスマス・ソング(Canción de Navidad)」ルイス・ミゲル「ナビダー・ナビダー(Navidad, Navidad)」(2021年)ポール・マッカートニー「ワンダフル・クリスマスタイム(Wonderful Christmastime)」ホセ・フェリシアーノ「ナビダー・ナビダー(Navidad, Navidad)」デイヴ・ブルーベック「サンタが街にやってくる(Santa Claus Is Comin' to Town)」キャンド・ヒート「クリスマス・ブルース(Christmas Blues)」カーペンターズ「メリー・クリスマス・ダーリン(Merry Christmas, Darling)」チェット・ベイカー「サイレント・ナイト(Silent Night)」(2020年以前からもいくつかピックアップ)オーティス・レディング/レイ・チャールズ「メリー・クリスマス・ベイビー(Merry Christmas Baby)」ルイ・アームストロング「クリスマス・ナイト・イン・ハーレム(Christmas Night in Harlem)」/「ウィンター・ワンダーランド(Winter Wonderland)」ビング・クロスビー「ホワイト・クリスマス(White Christmas)」ダイアナ・クラール「ジングルベル(Jingle Bells)」アンドレア・ボチェッリ「もみの木(O Tannenbaum)」ザ・フー「クリスマス(Christmas)」ケニー・バレル「ザ・クリスマス・ソング(The Christmas Song)」ブルース・スプリングスティーン&E・ストリート・バンド「メリー・クリスマス・ベイビー(Merry Christmas Baby)」ボブ・ディラン「マスト・ビー・サンタ(Must Be Santa)」ワム!「ラスト・クリスマス(Last Christmas)」バンド・エイド30「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?(Do They Know It’s Christmas?)」 今日はクリスマス・イヴ、そして明日はクリスマス当日です。どうかよい週末をお迎えください。 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年12月24日
コメント(0)
クリスマス・ソング選2023(その6) 前回の曲名もそうだったのですが、“ナビダー(Navidad)”というのは、スペイン語で“クリスマス”という意味です。でもって、メキシコの有名男性シンガールイス・ミゲル(Luis Miguel)の「ナビダー・ナビダー(Navidad, Navidad)」が今回のナンバーです。 表題だけからでは想像しにくいですが、この「ナビダー・ナビダー」は、皆によく知られたナンバー。早い話が「ジングル・ベル」です。とりあえずは、ルイス・ミゲルによるノリのいいスペイン語での「ジングル・ベル」をお聴きください。 この曲は、ルイス・ミゲルが2006年に発表したクリスマス・アルバム『ナビダーデス』に収録されています。よろしければ、この盤の過去記事、さらには同盤所収の別の曲の過去記事(こちらとこちら)もご覧ください。[収録アルバム]Luis Miguel / Navidades(2006年) ↓同じアーティストによる別の盤です↓ 【輸入盤CD】Luis Miguel / Mis Romances (ルイス・ミゲル) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2022年12月21日
コメント(0)
クリスマス・ソング選2023(その5) 今回は、スペイン人シンガーソングライターの2人によるクリスマス曲です。一方のジョアン・マヌエル・セラー(Joan Manuel Serrat)はバルセロナ出身。もう一方のホアキン・サビーナ(Joaquín Sabina)はスペイン南部アンダルシア地方の出身です。この2人による「クリスマス・ソング(Canción de Navidad)」をお聴きください。 背景写真が気になったという人もいるかもしれませんが、セラーとサビーナの顔が半分半分という写真です(向かって左がホアキン・サビーナ、右がジョアン・マヌエル・セラーです)。 この2人はライヴやアルバムで幾度もコラボレーションを実現しています。今回のこのナンバーは、2012年の“セラー&サビーナ”名義の『ラ・オルケスタ・デル・ティタニック』というアルバムに収録されています。[収録アルバム]Serrat & Sabina / La orquesta del Titanic(2012年) ↓こちらはアナログ(LP)盤です↓ Serrat & Sabina - La Orquesta Del Titanic LP レコード 【輸入盤】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2022年12月19日
コメント(0)
全3027件 (3027件中 151-200件目)