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2004年04月04日

「ＯＵＴ」桐野夏生

(2)

カテゴリ：読書感想

目をそむけてはいけないと言い聞かせながら読んだ。
その辺にいそうな4人の女性（主婦でもある）のうそっぽくないない生き方にぞっとし怖かったのだ。

死体をバラバラにすることではない。
死体解体をするはめになった、個人個人の事情があまりにもリアルなことに愕然としたのだ。
その臨場感に、筆者の力量を思う。

私はホラー小説は好きではないし、読まないだろう。この小説はホラーではない。だが、すごい迫力に追われるように読んだ。

これは戦場だ。精神を自立させて生きるための戦い。

前編を通して、ヒロイン香取雅子の性格描写に好もしいものを感じた。
壊れていくようで、しっかり立ち直る、理想かもしれない。

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最終更新日 2004年04月04日 23時00分45秒
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■コメント

Re:「ＯＵＴ」桐野夏生(04/04)

isemari さん

これ読んですっごく疲れた記憶があります(笑)。それくらい引きずり込まれますよね｡
仰るように、一人一人の人生が妙にリアルで心に痛くて突き放して読めなかったのです。 (2004年04月06日 15時20分43秒)

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Re:「ＯＵＴ」桐野夏生(04/04)

転チョさん

読みました。
ブックオッフで百円で買って読みました。
こんな厚い本を、百円で買えて読めて嬉しかった。

私は昔弁当屋をやっていたし、夫をまじで殺したかったので、すっごく期待して読みました。

風呂場で死体を解体したのは、がっくりしました。
調理場という死体解体にうってつけの場所があるのに、なぜに風呂場か？
それが許せなかった。
ベルトコンベアーに載って死体が運ばれてきて、皆で手早く死体を解体し、できれば調理してほしかった。
私の弁当屋には、大きな棺おけのような冷凍庫があって、それにでかい夫も入れられると、皆で言い合っていた。
皆でやれば殺しも死体解体も、怖くない。
残念なことにその前に離婚しました。 (2004年04月07日 14時16分25秒)

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