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2016.08.07
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【ミレニアム2 ~火と戯れる女~】
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「テーマは人身売買です。(中略)数人の高官が彼女たちの顧客となった証拠があります。中には買春規制法案に携わった法務省の役人まで、、、公安警察官と風紀取締官を含め、警察官も3人、弁護士が5人、裁判官と検事も関係してました。犠牲者の少女たちは、、、社会の底辺にいて、法にさえ守られていません」
波乱の幕開けとなった都知事選だったが、どうにか落ち着くところに落ち着いて良かった。
私は都民ではないので関係ないと言ってしまえばそれまでだけど、4年後の東京オリンピックを控えて、首都の代表がだれに決まるのかは他府県の者にとっても大いに興味をそそられる問題だった。

それにしても鳥越俊太郎には驚いた。
週刊文春や新潮がスクープした内容がどこまで事実なのかは分からない。
とはいえ、女性の人権を侵害し、あからさまに無視して来たその破廉恥なる行為について、何の弁明もなかったのはいかなる理由なのか聴いてみたい。
「火のないところに煙は立たない」と、いにしえの先人らは言う。
文春や新潮があえて危険を冒してまで全くのデタラメを記事にしたとは思えない。
ジャーナリストという肩書きを持つ以上、もっと赤裸々に自分をさらけ出す必要があったのではなかろうか?

前作に引き続き『ミレニアム2』においても、社会派雑誌「ミレニアム」の発行人ミカエルが活躍する。

見どころは、東欧の人身売買について取材する若いジャーナリストが惨殺され、その犯人と疑われてしまった主人公リスベットの悲劇と、真の敵に迫っていくミカエルの行動力である。

あらすじはこうだ。
リスベット・サランデルは、幼少期に受けた虐待のせいで、他人を信じ甘えることができなかった。
身長150センチ、体重40キロという小柄な体型で、背中には一面のタトゥーを入れ、耳・鼻にはピアスをいくつも施していた。
そんなリスベットを受け入れたのは、社会派雑誌「ミレニアム」の発行人ミカエルで、大富豪ヴァンケル家の少女失踪事件を2人で解決したものの、現在リスベットは姿を隠していた。
その後、「ミレニアム」では東欧の人身売買組織の実態に迫る特集号を発行しようとしていた。
ところが担当する若手ジャーナリストが何者かに殺害されてしまう。
一方、リスベットは海外からスウェーデンに帰国し、久しぶりに友人と旧交をあたためていた。
娼婦まがいの仕事をしている友人を条件付きでリスベット名義のマンションに住まわせ、自分は別のマンションに住むことにした。
そんな中、電柱に貼られた指名手配犯の写真を見て、リスベットは驚愕する。
なんとその写真は自分の顔写真だったのだ。


作中、問題にしている東欧の人身売買についてだが、ターゲットとされるのはほとんどが幼い子どもや女性である。(ウィキペディア参照)
すべての原因は文化・伝統による女性の地位の低さ、そして何より貧困であろう。
ここではその詳細を省くが、社会的身分も高く地位のある男性が、女性の人権を無視し、侵害するということの卑劣極まりない行為は、決して許されるべきものではない!

『ミレニアム2』で明らかになった主人公リスベットの異母兄ニーダーマンだが、この男、不死身なのか?!
先天性無痛症という難病らしいのだが、プロボクサーから強烈なパンチをくらっても蹴り上げられてもへっちゃら。

リスベットもこのニーダーマンから酷い仕打ちを受け、半死半生の体になってしまう。

ところどころ、思わずツッコミを入れたくなってしまう場面もあるが、そこはスウェーデン映画ということで、とりあえずスルー。
興行的にも大成功した『ミレニアム』シリーズは、サスペンスとしてもバイオレンスとしても充分楽しめる作品に仕上がっている。
『ミレニアム3』も、乞うご期待!

2009年(瑞)、2010年(日)公開
【監督】ダニエル・アルフレッドソン
【出演】ノオミ・ラパス、ミカエル・ニュークヴィスト
20160807b


※ご参考
「ミレニアム」三部作の第一作「ミレニアム~ドラゴン・タトゥーの女~」は
20150802
コチラ


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最終更新日  2016.08.07 06:50:42
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