《櫻井ジャーナル》

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2011.05.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 北アフリカや中東でイギリスの動きが活発だ。言うまでもなく、民主化を支援しているわけでなく、利権の確保が目的だ。バーレーンでは民主化を要求する声を圧殺するために サウジアラビアを中心とする1000名規模の部隊

 その サウジアラビアにイギリスは大規模な軍事顧問団を派遣 し、軍事訓練を実施している。そうした訓練には抗議行動への対処法も含まれている。サウジアラビアも決して民主的な国ではなく、イギリスの行動は反民主主義的と言われても仕方がない。そのサウジアラビアがバーレーンで民主化運動を弾圧しているわけで、イギリスはバーレーンの民主化弾圧に手を貸していることになる。バーレーンの皇太子をイギリスのデイビッド・キャメロン首相が歓待したことも話題になっている。 民主化を要求している勢力はアメリカと接触 しているようだが、基本的に「西側」は中東の民主化を望んではいない。

 そのイギリスは現在、フランスやアメリカと共同でリビアの内戦に軍事介入している。今のところ戦闘機による攻撃が中心だが、 地上にいるイギリス人と見られる軍人をアルジャジーラは撮影 することに成功した。

 イギリスの特殊部隊や情報機関員がリビアに入り込んでいることは、軍事介入が本格化する前から露見している。6名のSAS(イギリスの特殊部隊)メンバーと2名のMI6(イギリスの対外情報機関)オフィサーが拘束されたのだ。秘密裏にイギリスが東部の反政府派と接触しようとしたとき、事情を知らない兵士に見つかって工作が露見したのかもしれない。

 前にも書いたようにリビアの反政府派にはいくつかのグループが存在、イスラエルやアメリカに支援されたNFSL(リビア救済国民戦線)やアルカイダと連携しているLIFG(リビア・イスラム戦闘団)のほか、東部にはベンガジの分離独立派やサヌーシ教団などが活動している。東部の勢力はイギリスと関係が深いのだ。



 内戦が膠着状態になっているリビアでは反政府派を支援するために攻撃ヘリを投入するというが、そうした作戦とイギリス軍の「派兵」との関係を疑う声もある。

 攻撃ヘリを投入する理由は、言うまでもなく、戦闘機からの攻撃に満足していないからだ。そこで低空から確実に攻撃したいと考えたらしいのだが、低空を低速度で飛行するヘリコプターは撃墜されるリスクも戦闘機よりは高い。今後、米英仏軍とリビア軍との戦争という側面がますます強くなりそうだ。





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最終更新日  2011.05.31 04:30:16


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