《櫻井ジャーナル》

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2012.02.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 イランは北部でアゼルバイジャンと接している。 この国をイスラエルの情報機関、モサドは情報/破壊活動の拠点にしているとイギリスのタイムズ紙が報道

 アゼルバイジャンの北はロシアであり、西はイスラエルと緊密な関係にあるグルジア。ロシアと中東をアゼルバイジャンとグルジアというふたつの親イスラエル国が分断している形だが、それだけでなくカスピ海周辺の石油を黒海へ運ぶルートにもなる。

 アゼルバイジャンの首都、バクーで石油が掘られていた歴史はマルコ・ポーロが13世紀に報告しているほど古い。19世紀には本格的な採掘が始まるのだが、そこで登場してくるのがロバート・ノーベル。後にダイナマイトを発明するアルフレッド・ノーベルの兄である。

 ノーベルは石油を輸送するために鉄道を建設するのだが、その資金を出したのがパリのロスチャイルド家。パイプラインも作っている。ただ、この利権はロシア革命から間もなくして失うことになった。

 第2次世界大戦には、ドイツ軍がソ連に向かって進撃している。バルバロッサ作戦だ。イギリスのウィンストン・チャーチル政権はドイツがソ連の体制を転覆するように願っていたようだが、そうした願いを叶えるかのように、ドイツ軍の幹部はモスクワはレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)へ向かおうとする。ところが、石油の確保は第三帝国の繁栄にとって不可欠だと信じるアドルフ・ヒトラーは中央アジアの油田を目指す決断を下した。

 この地域が再び注目されるのは1991年12月にソ連が消滅してから。西側の巨大石油企業は中央アジアの油田に注目、利権を求めて殺到することになった。

 例えば、1994年にアゼルバイジャンの国営石油会社SOCARは、BP、アモコ、UNOCAL、ラムコ石油ガス、マクダーモット・インターナショナル、ペンゾイル、トルコ石油、ノルウェー国営石油、そしてロシアのルコイルと石油生産に関する契約をしている。ちなみに、ジョージ・W・ブッシュ政権で大統領補佐官を務めたコンドリーザ・ライスは、この地域を専門とする学者だ。

 この地域の石油を運ぶため、西側の企業/国はアフガニスタンに目をつけた。ロシアを経由して運ぶわけにはいかなかったからだ。そこでアフガニスタンに食い込んでいたUNOCALはアフガニスタン経由でトルクメニスタンとパキスタンとを結ぶパイプラインを建設する計画を立てたのだが、これは挫折する。1996年11月、アフガニスタンを支配していたタリバーンがパイプライン建設でアルゼンチンのブリダスが合意してしまったのだ。後にブッシュ・ジュニア政権がアフガニスタンに軍事侵攻した大きな理由はここにあると信じる人は少なくない。



 今年の1月11日、核開発に関係していると見られる化学者、 モスタファ・アーマディ・ロシャンがイランで暗殺されている わけだが、当初からモサドが実行したと疑う人は多かった。

 そうした中、 イラン政府はロシャンの暗殺はイギリスの情報機関MI6(正式な略称はSIS)の支援を受けたアメリカのCIAだとして、アメリカとイギリスを非難 する。こうした主張を否定する形で出てきたのが モサドによる「偽旗作戦」 である。CIAを装ってモサドがイランで破壊工作を続けているという内容だ。

 それから 10日ほどしてアゼルバイジャンで流れたのがイランによる「暗殺計画」 。イスラエル大使のミカエル・ロテムを暗殺し、ユダヤ系の宗教学校を攻撃する計画があったとアゼルバイジャンの内務省が発表したのだ。

 昨年、アメリカでは似た話が伝えられている。「 イランによる駐米サウジアラビア大使暗殺計画 」だ。FBIが発表しているのだが、この話は当初、ホワイトハウスや司法省の高官たちは信じていなかったようである。そうした雰囲気を変える上で主導的な役割を果たしたのがネオコン(アメリカの親イスラエル派)に近いと言われているデイビッド・ペトレイアスCIA長官。ただ、その後もFBIのストーリーに首を傾げる人は少なくない。





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最終更新日  2012.02.13 16:21:37


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