《櫻井ジャーナル》

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2012.02.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
インドとグルジアのイスラエル大使館近くで自動車に爆弾 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はイランとヒズボラが実行したと非難 しているが、事実関係はわかっていない。

 ただ、イランと石油取引を継続するとしているインドでイラン自身が事件を起こすとは、常識的には考えられない。例えば、かつてイスラエルが自国の核兵器開発を内部告発しようとしていたモルデカイ・バヌヌを拉致する際、友好国のイギリスで実行することを避け、イタリアへおびき出している。

 イラン人化学者の事件では、イスラエルの情報機関「モサド」がイランの反政府グループ「ムジャヒディン・ハルク(MEKまたはMKO)」、あるいはアル・カイダとの関係も噂される「ジュンダラー(アラーの兵士)」と共同で実行したとする説がある。状況から考えて、十分にありえる話なのだが、決定的な証拠が示されたわけではない。

 アメリカもイランでの秘密/破壊工作を続けてきたと言われている。例えば 調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュによると 、ジョージ・W・ブッシュ大統領の要請でアメリカ議会はイランでの秘密工作に必要な予算を2007年に承認している。工作はCIAやJSOC(統合特殊作戦司令部)が中心になって展開され、その手駒がジュンダラー、MEK、あるいはクルドの分離独立派だとされている。

 MEKはヒズボラと同様、アメリカ政府から「テロリスト」だと見なされてきた。ところが昨年の夏、 ヒラリー・クリントン国務長官に対し、軍や情報機関の幹部などがMEKをリストから外すように求めている 。それほどアメリカの対イラン強硬派と最近のMEKは緊密な関係にあるということだ。



 ジュンダラーもアメリカの支援を受けてきたと見られているが、フォーリン・ポリシー誌によると、 ジュンダラーを操ってきたのはイスラエルの情報機関、モサド 。この工作でモサドはCIAを装い、この事実をジュンダラー側も気づいていなかったという。つまりイスラエルがイランで要人を暗殺していることをアメリカ側も認めていることになる。ただ、この話も信用できるとは言い切れないが。

 ジュンダラーを誰が動かしてきたかはともかく、アメリカ政府もイラン攻撃を考えていることは間違いないだろう。親イスラエル派のネオコン(新保守)は勿論、それ以外の支配層も平和的とは言えない。アメリカはEUを従え、経済的に攻撃するだけでなく軍事的な脅しをかけているが、脅しも実際に戦争する覚悟と準備がなければ意味がない。脅しだけのつもりでも開戦になることは十分にありえる。

 そのアメリカ政府を統轄しているバラク・オバマ大統領は1月30日にグルジアのミハイル・サーカシビリ大統領とホワイトハウスで会談、グルジアのアフガニスタンへの追加派兵に感謝し、グルジアのNATO加盟を支持すると約束、さらにサーカシビリの再選を保証するかわり、イラン攻撃への協力を求めたと言われている。

 グルジアからの出撃を容認するだけでなく、アメリカのイラン攻撃にグルジア軍が加わる可能性もグルジアではささやかれている。そうした懸念を示しているひとりがエドゥワルド・シュワルナゼ元大統領。

 そうした懸念を抱かせる根拠のひとつが グルジアでの病院新設 である。これはアメリカのプロジェクトで、反政府派はイラン攻撃の準備だと主張している。負傷兵のために病院を建設しているという疑惑だ。開戦になったばあい、グルジアやアゼルバイジャンはロシア軍をブロックするという役割も果たすことになるだろう。東アジア、つまり日本の周辺におけるアメリカ軍の動きからも目を話せない。最悪の場合、第3次世界大戦に発展する可能性もある。





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最終更新日  2012.02.14 19:29:46


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